4.2.4 イベント発行条件
監視ノードは,状態が変わったときにJP1イベントを発行できます。
イベント発行条件には,監視ノードが,どの状態に変わったときにJP1イベントを発行するかを定義します。ただし,状態が「初期状態」に変わったときには,JP1イベントを発行できません。
発行されるJP1イベントは,イベントID=00003FB0 です。
このJP1イベントの詳細は次のとおりです。この情報はマニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「3. JP1イベント」から引用したものです。
属性種別 |
項目 |
属性名 |
内容 |
|
---|---|---|---|---|
基本属性 |
発行元イベントサーバ名 |
SOURCESERVER |
イベントが発行されたイベントサーバ名。 |
|
メッセージ |
MESSAGE |
KAVB7900-Iのメッセージ |
||
拡張属性 |
共通情報 |
重大度 |
SEVERITY |
Information |
プロダクト名 |
PRODUCT_NAME |
/HITACHI/JP1/IM/SCOPE |
||
オブジェクトタイプ |
OBJECT_TYPE |
SERVICE |
||
オブジェクト名 |
OBJECT_NAME |
IM_CS |
||
事象種別 |
OCCURRENCE |
STATUS_CHANGE |
||
固有情報 |
監視ノードID |
MON_NODE_ID |
監視ノードのID |
|
監視ノード種別 |
MON_NODE_NAME |
監視ノードの名称 |
||
監視ノードの状態※1 |
MON_NODE_STATUS |
監視ノードのStatusID |
||
状態変更の元となったJP1イベントの情報※2 |
属性名 |
属性値(基本属性にはJCS_B_が,拡張属性にはJCS_E_の接頭字が付加される)。 |
注※1 「監視ノードの状態(E.MON_NODE_STATUS)」には,JP1イベントを発行した監視ノードの状態が,StatusIDと呼ぶ次の数値により格納されます。
-
StatusID(監視ノードの状態)の値
緊急:800 , 警戒:700 , 致命的:600 , エラー:500,
警告:400 , 正常:300 , デバッグ:200 , 初期状態:100
例えば,監視ノードの状態が緊急に変化した時に発行されたJP1イベントは,監視ノードの状態(E.MON_NODE_STATUS)=800になります。
注※2 「状態変更の元となったJP1イベントの情報」は,JP1/IM - Viewで確認することはできません。なお,「状態変更の元となったJP1イベントの情報」には,状態変更の契機となったJP1イベントの情報が属性名-属性値の組み合わせですべて格納されます。この結果,00003FB0がJP1イベントの最大値(10,000バイト)を超えた場合,最大値を超えない分だけ,状態変更の契機となったJP1イベントの情報を格納します。また,拡張属性が100個を超える場合も,100個以内に収まる範囲内でJP1イベントの情報を格納します。属性名が26文字までの属性が格納されます。27文字以上の属性名の属性は格納されません。
監視ノードごとの自動アクションをするには
監視ノードの状態変更によって,自動アクションをするには,次のようにします。
-
監視ノードの[プロパティ]−[イベント発行条件]で,JP1イベントを発行する監視ノードの状態を選択する。
-
自動アクションの定義に,イベントID=00003FB0 に対しての自動アクション条件を追加する。
このとき,監視ノードの状態を変更する契機になったJP1イベントの情報は,表の「状態変更の元となったJP1イベントの情報」にあるように,イベントID=00003FB0のJP1イベントに含まれています。例えば,元のイベントのメッセージ(B.MESSAGE)は,E.JCS_B_MESSAGEという属性名で使用できます。