jbssetumap
機能
共通定義情報にユーザーマッピング情報を個別に登録します。
形式
定義ファイルを使用する場合
jbssetumap [-h 論理ホスト名] -f 定義ファイル名 [-no]
定義ファイルを使用しない場合
jbssetumap [-h 論理ホスト名] {-u JP1ユーザー名 | -ua} {-sh サーバホスト名 | -sha} -o OSユーザー名[,OSユーザー名...] [-no]
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\bin\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1base/bin/
引数
-h 論理ホスト名
クラスタシステムで運用している場合に,ユーザーマッピング情報を登録したい論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。
-f 定義ファイル名
登録または変更したいマッピング情報を記述した定義ファイルのファイル名を指定します。定義ファイルの格納場所および名称は任意ですが,形式はユーザーマッピング定義ファイル(jp1BsUmap.conf)と同じにしてください。ユーザーマッピング定義ファイルの形式については,「16. 定義ファイル」の「ユーザーマッピング定義ファイル」を参照してください。
このオプションを指定した場合,-uオプション,-uaオプション,-shオプション,-shaオプションは指定できません。
-u JP1ユーザー名
マッピング情報を登録または変更したいJP1ユーザー名を指定します。-uaオプションと同時に指定できません。
-ua
JP1ユーザー名に「*」を指定します。認証サーバに登録されたすべてのJP1ユーザーにユーザーリストで指定した権限が与えられます。-uオプションと同時に指定できません。
-sh サーバホスト名
JP1ユーザーが操作命令を出すサーバホスト名を指定します。-shaオプションと同時に指定できません。
-sha
サーバホスト名に「*」を指定します。JP1ユーザーはすべてのサーバホストからの操作が有効になります。-shオプションと同時に指定できません。
-o OSユーザー名
JP1ユーザーにマッピングしたいOSユーザー名を指定します。「,」で区切ると複数のOSユーザーを指定できます。
-no
指定したJP1ユーザーに対してすでにマッピング情報が登録されていた場合,エラーとなり,そのJP1ユーザーのマッピング情報は登録されません。
注意事項
-
このコマンドで設定した内容を確認する場合は,jbsgetumapコマンドを実行してください。
-
定義数の多い定義ファイルを使用してユーザーマッピング情報を登録する場合,定義内容を共通定義情報へ反映するのに時間が掛かることがあります。また,ユーザーマッピング情報の更新中はユーザー偽装ができなくなるため,ユーザー偽装の必要な処理(JP1/AJSのジョブ実行やJP1/IM - Managerでのリモートコマンドなど)の実行ができません。
そのため,一度に多くのユーザーマッピング情報を更新する場合は,運用中ではなくメンテナンスの期間を設けて実行してください。もし,運用中に多くのユーザーマッピング情報を更新する場合は,定義の内容を分割した上でjbssetumapコマンドを実行し,jbssetumapコマンド実行時の共通定義情報への反映時間を短くする運用を検討してください。
戻り値
0 |
正常終了 |
1 |
引数誤り |
2 |
コマンド実行ユーザーに権限がない |
3 |
ユーザーマッピング定義ファイル読み込みエラー |
4 |
ユーザーマッピング定義ファイルの文法エラー |
5 |
共通定義アクセスエラー |
6 |
メモリーなどシステムリソースが不足した |
10 |
共通定義ロック取得エラー |
255 |
そのほかのエラー |