11.2.2 イベントログトラップの注意事項
- 〈この項の構成〉
(1) 初期設定で運用する場合の注意事項
イベントログトラップ動作定義ファイル(ntevent.conf)と転送設定ファイル(forward)を初期設定で使用する場合の注意事項および対策について説明します。
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JP1/IMのIM構成管理と連携,またはJP1/Baseが提供する構成管理機能を使用していて,イベントログトラップ動作定義ファイル(ntevent.conf)と転送設定ファイル(forward)を初期設定のまま使用した場合,JP1イベントの転送に失敗するとKAJP1037-Eのメッセージがイベントログに出力され,JP1イベントに変換されます。変換されたJP1イベントは再度転送され,転送の失敗が繰り返されます。
この転送の繰り返しを回避するためには,KAJP1037-Eのメッセージをトラップしないように,イベントログトラップ動作定義ファイル(ntevent.conf)の設定を変更してください。イベントログトラップ動作定義ファイルの設定例については,「16. 定義ファイル」の「イベントログトラップ動作定義ファイル(Windows限定)」を参照してください。
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イベントログの取得ができなくなった場合,統合トレースログにメッセージが出力されますが,JP1イベントは出力されません。JP1イベントが出力されるようにするには,イベントログトラップ動作定義ファイル(ntevent.conf)の設定を変更してください。イベントログトラップ動作定義ファイルについては,「16. 定義ファイル」の「イベントログトラップ動作定義ファイル(Windows限定)」を参照してください。
(2) JP1/AJSのWindowsイベントログ監視ジョブを使用する場合の注意事項
JP1/AJSのWindowsイベントログ監視ジョブを使用する場合,イベントログトラップサービスを起動してください。JP1/AJSのWindowsイベントログ監視ジョブは,JP1/Baseのイベントログトラップが前提となっています。
また,JP1/AJSで監視するイベントの条件を含むように,イベントログトラップ動作定義ファイル(ntevent.conf)を設定してください。JP1/AJSで監視するイベントの条件は,JP1/AJSで定義した設定とイベントログトラップ動作定義ファイル(ntevent.conf)で定義した設定の論理積となります。Windowsイベントログ監視ジョブの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド」,「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)」,「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)」,および「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド」を参照してください。
(3) リモートから転送されてきたイベントログについての注意事項
イベントログトラップでは,リモートマシンで発生したイベントログをJP1イベントへ正常に変換できません。リモートマシンで発生したイベントログは,発生元のマシン上のイベントログトラップで変換してください。