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JP1 Version 10 JP1/Base 運用ガイド


7.2.1 自動起動および自動終了の設定

システムの起動時にユーザー管理を含むプロセス管理,イベントサービス,およびログファイルトラップ管理デーモンを自動起動する場合,インストールとセットアップの完了後,次に示す操作をします。

cd /etc/opt/jp1base
cp -p jbs_start.model jbs_start

また,システムの終了時にユーザー管理を含むプロセス管理およびイベントサービスを自動終了する場合,インストールとセットアップの完了後,次に示す操作をします。

cd /etc/opt/jp1base
cp -p jbs_stop.model jbs_stop
注意事項
  • ログファイルトラップを自動起動する場合,ログファイルトラップ起動定義ファイルを設定してください。

  • ログファイルトラップをjbs_startを使用して自動起動する場合,jbs_startを必要に応じて編集してください。この場合,イベントサービスおよびログファイルトラップ管理デーモンの起動後,ログファイルトラップを起動するように設定してください。

  • 自動起動および自動終了の設定では,初期設定で環境変数LANGにCを設定しています。次に示すような場合,自動起動スクリプトの環境変数LANGの言語種別を日本語にする必要があります。

    ・転送設定ファイル(forward)のイベントフィルターに日本語を指定する場合

    ・ユーザープログラム内でJP1イベント取得関数(JevGetOpen)のlpszFilterパラメーターに日本語を指定する場合

    ・JP1/IMを使用してJP1/IMの各種フィルターに日本語を指定する場合

    注※ 言語種別の設定が必要なサーバの条件については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」を参照してください。

AIX環境の場合

AIX環境で自動起動および自動終了する場合は,上記の操作に加え次に示す操作も必要です。

  1. 旧バージョンの自動起動の設定を解除する。

    旧バージョンですでに自動起動が設定されている場合は,/etc/rc.tcpipファイルの記述内容を確認してください。次に示す記述があるときは削除します。

    バージョン6のJP1/BaseおよびJP1/Baseを前提とする製品の場合

    test -x /etc/opt/jp1base/jbs_start && /etc/opt/jp1base/jbs_start

    test -x /etc/opt/jp1cons/jco_start && /etc/opt/jp1cons/jco_start

    test -x /etc/opt/jp1cons/jajs_start && /etc/opt/jp1ajs2/jajs_start

    バージョン5のJP1/IM - Agentの場合

    test -x /etc/opt/jp1_ima/ima_start && /etc/opt/jp1_ima/ima_start

  2. 自動起動を設定する。

    mkitabコマンドで,/etc/inittabファイルにJP1/Baseの記述を追加します。

    mkitab -i hntr2mon "jp1base:2:wait:/etc/opt/jp1base/jbs_start"

    手順1で解除したJP1/Baseを前提とする製品の自動起動を,再び自動起動に設定する場合は,jp1baseの行のあとに,mkitabコマンドでその製品の記述を追加してください。記述方法については,その製品のリリースノートを参照してください。

  3. 設定内容を確認する。

    lsitabコマンドで,/etc/inittabファイルの設定内容を確認します。

    lsitab -a

    プロセスを起動する順序のとおり,hntr2mon(統合トレース),jp1baseの順に記述されていることを確認してください。

    init:2:initdefault:

    brc::sysinit:/sbin/rc.boot 3 >/dev/console 2>&1 # Phase 3 of system boot

    hntr2mon:2:once:/opt/hitachi/HNTRLib2/etc/D002start

    jp1base:2:wait:/etc/opt/jp1base/jbs_start

  4. 旧バージョンの自動終了の設定を解除する。

    旧バージョンですでに自動終了が設定されている場合は,/usr/sbin/shutdownファイルの記述内容を確認してください。次に示す記述があるときは削除します。

    バージョン6のJP1/BaseおよびJP1/Baseを前提とする製品の場合

    test -x /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop && /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop

    test -x /etc/opt/jp1cons/jco_stop && /etc/opt/jp1cons/jco_stop

    test -x /etc/opt/jp1base/jbs_stop && /etc/opt/jp1base/jbs_stop

    バージョン5のJP1/IM - Agentの場合

    test -x /opt/jp1_ima/bin/ima_shutdown && /opt/jp1_ima/bin/ima_shutdown

    また,次に示す記述は,統合トレース 03-03-/B以前の自動停止設定です。この記述があるときは削除してください。

    test -x /opt/hitachi/HNTRLib2/bin/hntr2kill && /opt/hitachi/HNTRLib2/bin/hntr2kill

  5. 自動終了を設定する。

    JP1/Baseを前提とする製品の記述のあとに,テキストエディターで,/etc/rc.shutdownファイルにJP1/Baseの記述を追加します。

    test -x /etc/opt/jp1base/jbs_stop && /etc/opt/jp1base/jbs_stop

    test -x /opt/hitachi/HNTRLib2/etc/D002stop && /opt/hitachi/HNTRLib2/etc/D002stop

    手順4で解除したJP1/Baseを前提とする製品の自動終了を,再び自動終了に設定する場合は,jp1baseの行の前に,その製品の記述を追加してください。記述方法については,その製品のリリースノートを参照してください。

  6. 終了時の処理を追加する。

    /etc/rc.shutdownファイルの最後に,次に示す1行を追加してください。

    exit 0

    /etc/rc.shutdownスクリプトは,最後に実行したコマンドの終了コードが「0」以外の場合は,エラーと認識しシャットダウン処理を中断します。

注意事項

自動起動および自動終了の設定では,初期設定で環境変数LANGにCを設定しています。次に示すような場合,自動起動スクリプトの環境変数LANGの言語種別を日本語にする必要があります。

  • 転送設定ファイル(forward)のイベントフィルターに日本語を指定する場合

  • ユーザープログラム内でJP1イベント取得関数(JevGetOpen)のlpszFilterパラメーターに日本語を指定する場合

  • JP1/IMを使用してJP1/IMの各種フィルターに日本語を指定する場合

注※ 言語種別の設定が必要なサーバの条件については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」を参照してください。