3.5.2 バックアップとリカバリー(Windowsの場合)
(1) 設定情報のバックアップ
JP1/Baseの設定情報には以下のものがあります。
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定義ファイル
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共通定義情報
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jp1hosts2情報
クラスタ運用している場合は,物理ホスト,論理ホストの順番で,各環境をバックアップしてください。
(a) 定義ファイルのバックアップ
JP1/Baseでは,ユーザーが設定する定義ファイルとして以下のファイルがあります。ファイルをコピーするなど任意の方法で,これらのファイルをバックアップしてください。
(2) イベントDBのバックアップ
イベントDBのバックアップは次の2種類あります。
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リカバリーを目的としたバックアップ
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障害レポートとしてのバックアップ
(a) リカバリーを目的としたバックアップ
イベントDBファイルのバックアップ手順を次に示します。
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JP1/Baseを前提としている製品を停止する。
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JP1/Baseを停止する。
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イベントDBファイルをコピーするなど任意の方法で,バックアップする。
バックアップの対象のファイルは次のとおりです。
インストール先フォルダ\sys\event\servers\default\IMEvent*.*※
または,
共有フォルダ\jp1base\event\IMEvent*.*※
注※ イベントサーバインデックスファイル(index)で,イベントサーバが使用するフォルダに別のパスを指定している場合は,指定したパス以下のファイルが対象となります。
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JP1/Baseを起動する。
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JP1/Baseを前提としている製品を起動する。
(b) 障害レポートとしてのバックアップ
障害レポートとしてバックアップする場合は,jevexportコマンドを使用してイベントDBの内容をcsvファイルに出力します。
なお,イベントDBは,イベントサーバごとに二つ存在し,一つが上限値(初期設定では10メガバイト)を超えると,もう一方のイベントDBに切り替わります。この際,使用するイベントDBの内容は消去されます。イベントDBの容量を定期的に確認して,イベントDBが切り替わる前にjevexportコマンドを実行してください。
(3) 設定情報のリカバリー
JP1/Baseのリカバリーについて説明します。クラスタ運用している場合は,物理ホスト,論理ホストの順番で,各環境をリカバリーしてください。
(a) 定義ファイルのリカバリー
下記の条件を確認した上で,バックアップファイルを,元の位置にリカバリーしてください。
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JP1/Baseが正常にインストールされていること。
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JP1/Baseが停止していること。
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論理ホスト環境のJP1/Baseがセットアップされていること(論理ホストの場合)。
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共有ディスクをオンラインにしていること(論理ホストの場合)。
(4) イベントDBのリカバリー
バックアップしたイベントDBファイルをリカバリーすると,イベントDB内通し番号の最大値がバックアップ時の状態に戻ります。
JP1イベントの転送を受け付けるイベントサーバ側(主にJP1/IM - Managerがインストールされた環境)では,転送元のイベントDB内通し番号の最大値を記録しています。この情報は,重複登録チェックに使用されており,イベントDB内通し番号の最大値が大きくなっている場合には,重複がないためJP1イベントは無条件に登録されますが,イベントDB内通し番号小さくなった場合には,重複の可能性があるためイベント検索をして,同じJP1イベントが存在しないかを確認します。イベントDBのサイズが大きい場合には,検索件数が増えるためJP1イベントの転送遅延など,イベントサービスを利用する機能の遅延が発生します。
(a) 転送設定ファイルで他ホストにJP1イベントを転送していない場合のリカバリー手順
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JP1/Baseを前提としている製品を停止する。
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JP1/Baseを停止する。
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バックアップしたファイルをフォルダに配置する。
配置するフォルダは次のとおりです。
インストール先フォルダ\sys\event\servers\default\※
または,
共有フォルダ\jp1base\event\※
注※ イベントサーバインデックスファイル(index)で,イベントサーバが使用するフォルダに別のパスを指定している場合は,指定したパスの配下に配置してください。
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JP1/Baseを起動する。
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JP1/Baseを前提としている製品を起動する。
(b) 転送設定ファイルで他ホストにJP1イベントを転送している場合のリカバリー手順
次のどちらかの手順でイベントDBをリカバリーしてください。
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イベントDBを初期化してリカバリーする。
「10.2.2 イベントサービスの停止中に初期化する」を参照して,イベントDBを初期化してください。なお,バックアップしたイベントDBの内容は,jevexportコマンドでcsvファイルに出力して参照できます。
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転送設定ファイルに指定された転送先のイベントサーバで重複登録チェックを無効化する。
転送先の作業
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JP1/Baseを前提としている製品を停止する。
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JP1/Baseを停止する。
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イベントサーバ設定ファイル(conf)に次の行を追加する。
repetition-noncheck-server リカバリーするイベントサーバ名
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JP1/Baseを起動する。
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JP1/Baseを前提としている製品を起動する。
- 転送元の作業
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「(a) 転送設定ファイルで他ホストにJP1イベントを転送していない場合のリカバリー手順」に従ってリカバリーしてください。
なお,転送先では転送元からJP1イベントの転送を受け付けた時点で,記録している転送元のイベントDB内通し番号の最大値をクリアします。したがって,転送元からJP1イベントの転送を受け付けたあとは,転送先のイベントサーバで重複登録チェックを有効化しても問題ありません。
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