JP1/Base 運用ガイド
機能
オペレーティングシステムで管理しているネットワーク機能(gethostbynameまたはgetaddrinfo)を使用して,引数で指定されたホスト名をIPアドレスに変換し,得られたIPアドレスに対してpingコマンドを実行します。
ネットワークインターフェースを複数備えているホスト(一つのホスト名に対して複数のIPアドレスを割り当てているようなホスト)に対するネットワークの設定が有効かを確認する場合に使用します。
形式
jp1ping [-h 論理ホスト名] [-v] [-s]
ホスト名
実行権限
Windowsの場合:なし
UNIXの場合:なし
格納先ディレクトリ
引数
-h 論理ホスト名
クラスタシステムで運用している場合に,jp1pingを実行したい論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。
-v
ホスト名から解決したIPアドレスの一覧(Resolved Host List)を,IPアドレスごとに縦に並べて表示する場合に指定します。このオプションを省略した場合,Resolved Host ListはIPアドレスごとにコンマ区切りで横に並んで表示されます。
-s
ホスト名からIPアドレスを解決するのにかかった時間(Time Required)を,秒単位で表示します。
ホスト名
ネットワーク上のホスト名を指定します。
注意事項
The specified logical host does not exist.
戻り値
| 0 | 正常終了 |
| -1 | 不正なオプションを指定(Windowsの場合) |
| 255 | 不正なオプションを指定(UNIXの場合) |
| 0以外 | 異常終了(ただし,引数を指定しないでコマンドを実行し,使用方法が表示される場合は正常終了) |
使用例
server1上で自分自身(server1)がどのIPアドレスを使用しているのかを確認するために,jp1pingコマンドを実行した場合の結果(出力例)を次に示します。
C:\>jp1ping server1 LogicalHostnameKey : no define. use JP1_DEFAULT jp1hosts : no entry. extract hostlist is disabled. Search jp1hosts : server1 is not found. Resolved Host List : server1 -> server1.hitachi.co.jp(172.16.0.10, 172.16.0.20), Check with ping command --- Pinging 172.16.0.10 with 32bytes of data: Reply from 172.16.0.10: bytes=32 time<10ms TTL=128 Reply from 172.16.0.10: bytes=32 time<10ms TTL=128 Reply from 172.16.0.10: bytes=32 time<10ms TTL=128 Reply from 172.16.0.10: bytes=32 time<10ms TTL=128 Pinging 172.16.0.20 with 32bytes of data: Reply from 172.16.0.20: bytes=32 time<10ms TTL=128 Reply from 172.16.0.20: bytes=32 time<10ms TTL=128 Reply from 172.16.0.20: bytes=32 time<10ms TTL=128 Reply from 172.16.0.20: bytes=32 time<10ms TTL=128 C:\>
出力内容から,server1というホスト名が,172.16.0.10と172.16.0.20の二つのIPアドレスに解決され,実際にNICへのpingが有効になっていることが判断できます。
この例で,-vオプションおよび-sオプションを指定した場合,次のように出力されます。
C:\>jp1ping -v -s server1 : Time Required : 0.005sec Resolved Host List : server1 -> server1.hitachi.co.jp (1) 172.16.0.10 (2) 172.16.0.20 Check with ping command --- :
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