JP1/Base 運用ガイド

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4.9.1 通信設定の変更(jp1hosts情報の場合)

ここでは,各ホストで必要となる通信設定の変更について説明します。

図4-8のシステム構成例の場合,各ホストで通信設定の変更が必要かどうかを次の表に示します。

ホスト名 JP1/Base本体の通信設定 イベントサービスの通信設定(confでの編集)
jp1hosts情報 通信方式設定情報
hostA(物理ホスト) 変更が必要 変更が必要 変更が必要
hostL(論理ホスト) 変更が必要 変更が必要 変更が必要
hostB 変更が必要 変更が必要 変更が必要
<この項の構成>
(1) hostA(物理ホスト)で必要な設定
(2) hostL(論理ホスト)で必要な設定
(3) hostBで必要な設定

(1) hostA(物理ホスト)で必要な設定

jp1hosts定義ファイルおよびイベントサーバ設定ファイル(conf)で,各ホストのJP1/Baseが使用するIPアドレスを認識させます。

  1. JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムを停止する。
    JP1/Baseと依存関係を持つプログラムには,例えばJP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の起動に必要なJP1/Cm2/NNMがあります。
  2. JP1/Baseを停止する。
  3. jp1hosts定義ファイルを編集する。
    jp1hosts定義ファイルを次に示すように編集してください。
    # IPアドレス20.0.0.10をhostA,20.0.0.20をhostLとして対応付ける。
    hostA 20.0.0.10
    hostL 20.0.0.20
  4. jbshostsimportコマンドを実行する。
    jbshostsimport {-o|-r} jp1hosts定義ファイル名
  5. jbssetcnfコマンドを実行する。
    jbssetcnf physical_ipip.conf
  6. イベントサーバ設定ファイル(conf)を編集する。
    イベントサーバ設定ファイル(conf)のportsパラメーターおよびremote-serverパラメーターを次に示すように編集してください。
    ports 20.0.0.10 jp1imevt jp1imevtapi
    remote-server hostL close 20.0.0.20
  7. JP1/Baseを再起動する。
    JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。

以上でhostAでの通信設定は完了です。

(2) hostL(論理ホスト)で必要な設定

  1. JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムを停止する。
    JP1/Baseと依存関係を持つプログラムには,例えばJP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の起動に必要なJP1/Cm2/NNMがあります。
  2. JP1/Baseを停止する。
  3. jp1hosts定義ファイルを編集する。
    jp1hosts定義ファイルを次に示すように編集してください。
    # IPアドレス20.0.0.10をhostA,20.0.0.11をhostB,20.0.0.20をhostLとして対応付ける。
    hostA 20.0.0.10
    hostB 20.0.0.11
    hostL 20.0.0.20
  4. jbshostsimportコマンドを実行する。
    jbshostsimport {-o|-r} jp1hosts定義ファイル名 -h hostL
  5. logical_ipip.confを編集する。
    logical_ipip.confをエディターなどで開き,[LOGICALHOSTNAME\JP1BASE]を探し,[hostL\JP1BASE]に修正してください。
  6. jbssetcnfコマンドを実行する。
    jbssetcnf logical_ipip.conf
  7. イベントサーバ設定ファイル(conf)を編集する。
    イベントサーバ設定ファイル(conf)のportsパラメーターおよびremote-serverパラメーターを次に示すように編集してください。
    ports 20.0.0.20 jp1imevt jp1imevtapi
    remote-server hostL close 20.0.0.20
  8. API設定ファイル(api)を編集する。
    API設定ファイル(api)のserverパラメーターを次に示すように追加してください。
    server hostA keep-alive 20.0.0.10
    server hostL keep-alive 20.0.0.20
    server hostB keep-alive 20.0.0.11
  9. JP1/Baseを再起動する。
    JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。

以上でhostL(論理ホスト)での通信設定は完了です。

(3) hostBで必要な設定

  1. JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムを停止する。
    JP1/Baseと依存関係を持つプログラムには,例えばJP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の起動に必要なJP1/Cm2/NNMがあります。
  2. JP1/Baseを停止する。
  3. jp1hosts定義ファイルを編集する。
    jp1hosts定義ファイルを次に示すように編集してください。
    # IPアドレス20.0.0.11をhostB,20.0.0.20をhostLとして対応付ける。
    hostB 20.0.0.11
    hostL 20.0.0.20
  4. jbshostsimportコマンドを実行する。
    jbshostsimport {-o|-r} jp1hosts定義ファイル名
  5. jbssetcnfコマンドを実行する。
    jbssetcnf physical_ipip.conf
  6. イベントサーバ設定ファイル(conf)を編集する。
    イベントサーバ設定ファイル(conf)のportsパラメーターおよびremote-serverパラメーターを次に示すように追加してください。
    ports 20.0.0.11 jp1imevt jp1imevtapi
    remote-server hostL close 20.0.0.20
  7. JP1/Baseを再起動する。
    JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。

以上でhostBでの通信設定は完了です。