JP1/Base 運用ガイド

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4.8.2 通信設定の変更(jp1hosts2情報の場合)

ここでは,各ホストで必要となる通信設定の変更について説明します。

図4-7のシステム構成例の場合,各ホストで通信設定の変更が必要かどうかを次の表に示します。

ホスト名 JP1/Base本体の通信設定 イベントサービスの通信設定
(confでの編集)
jp1hosts2情報 通信方式設定情報
host10 変更が必要 変更不要 変更不要
hostX(物理ホスト) 変更が必要 変更が必要 変更不要
hostL(論理ホスト) 変更が必要 変更が必要 変更不要
hostA 変更不要 変更不要 変更不要
hostB 変更不要 変更不要 変更不要
<この項の構成>
(1) host10で必要となる設定
(2) hostX(物理ホスト)で必要な設定
(3) hostL(論理ホスト)で必要な設定
(4) hostA,hostBで必要な設定

(1) host10で必要となる設定

host10は,hostXおよびhostLに対して物理ホスト名(hostX)および論理ホスト名(hostL)に対応していないIPアドレス20.0.0.11,20.0.0.15で接続するため,これらのIPアドレスがそれぞれhostXおよびhostLに対応するIPアドレスだと認識させる必要があります。この設定は,jp1hosts2定義ファイルでします。

  1. jp1hosts2定義ファイルを編集する。
    jp1hosts2定義ファイルを次に示すように編集してください。
    # IPアドレス20.0.0.11,20.0.0.15をそれぞれ接続させたいホストの
    # IPアドレスとして対応付ける。
    hostX 20.0.0.11
    hostL 20.0.0.15
  2. jbshosts2importコマンドを実行する。
    jbshosts2import {-o|-r} [jp1hosts2定義ファイル名]

以上でhost10での通信設定は完了です。

(2) hostX(物理ホスト)で必要な設定

  1. JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムを停止する。
    JP1/Baseと依存関係を持つプログラムには,例えばJP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の起動に必要なJP1/Cm2/NNMがあります。
  2. JP1/Baseを停止する。
  3. jp1hosts2定義ファイルを編集する。
    jp1hosts2定義ファイルを次に示すように編集してください。
    # ホスト名にIPアドレスを対応付ける。
    hostX 10.0.0.11, 20.0.0.11
  4. jbshosts2importコマンドを実行する。
    jbshosts2import {-o|-r} [jp1hosts2定義ファイル名]
  5. jbssetcnfコマンドを実行する。
    jbssetcnf physical_ipany.conf
  6. JP1/Baseを再起動する。
    JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。

以上でhostXでの通信設定は完了です。

(3) hostL(論理ホスト)で必要な設定

  1. JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムを停止する。
    JP1/Baseと依存関係を持つプログラムには,例えばJP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の起動に必要なJP1/Cm2/NNMがあります。
  2. JP1/Baseを停止する。
  3. jp1hosts2定義ファイルを編集する。
    jp1hosts2定義ファイルを次に示すように編集してください。
    # ホスト名にIPアドレスを対応付ける。
    hostL 10.0.0.15, 20.0.0.15
  4. jbshosts2importコマンドを実行する。
    jbshosts2import {-o|-r} [jp1hosts2定義ファイル名] -h hostL
  5. logical_ipany.confを編集する。
    logical_ipany.confをエディターなどで開き,[LOGICALHOSTNAME\JP1BASE]を探し,[hostL\JP1BASE]に修正してください。
  6. jbssetcnfコマンドを実行する。
    jbssetcnf logical_ipany.conf
  7. JP1/Baseを再起動する。
    JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。

以上でhostLでの通信設定は完了です。

(4) hostA,hostBで必要な設定

hostA,hostBは,物理ホスト名(ここではhostX)または論理ホスト名(ここではhostL)に対応するIPアドレスで接続するため,通信設定を変更する必要はありません。