JP1/Base 運用ガイド
JP1/Baseの設定情報には以下のものがあります。
クラスタ運用している場合は,物理ホスト,論理ホストの順番で,各環境をバックアップしてください。
JP1/Baseでは,ユーザーが設定する定義ファイルとして以下のファイルがあります。ファイルをコピーするなど任意の方法で,これらのファイルをバックアップしてください。
| ファイル名 | 内容 |
|---|---|
| JP1/Baseフォルダ※1\boot\JP1SVPRM.DAT | 起動順序定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\boot\jp1svprm_wait.dat | サービス起動遅延時間/タイマー監視時間定義ファイル※2 |
| JP1/Baseフォルダ※1\jp1bs_env.conf | JP1/Base環境定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\jp1bs_param.conf JP1/Baseフォルダ※1\jp1bs_param_V7.conf |
JP1/Baseパラメーター定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\jp1bs_spmd.conf | JP1/Baseプロセス管理定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\jp1bs_service_0700.conf | 拡張起動プロセス定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\route\以下のファイル | 構成定義ファイル (JP1/IMで使用) |
| JP1/Baseフォルダ※1\user_acl\JP1_Passwd | JP1ユーザー定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\user_acl\JP1_Group | JP1グループ定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\user_acl\JP1_UserLevel | JP1権限レベル定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\user_acl\JP1_AccessLevel | JP1資源グループ定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\user_acl\JP1_Accountaccess | JP1アカウントアクセス情報ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\user_acl\jp1BsUmap.conf | ユーザーマッピング定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\ds\jp1bs_ds_setup.conf | ディレクトリサーバ連携定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\evtgw\imevtgw.conf | SNMPトラップ変換動作定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\evtgw\snmpfilter.conf | SNMPトラップ変換フィルターファイル |
| インストール先フォルダ\event\index | イベントサーバインデックスファイル |
| Eventフォルダ※3\conf | イベントサーバ設定ファイル |
| Eventフォルダ※3\forward | 転送設定ファイル |
| インストール先フォルダ\event\api | API設定ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\event\ntevent.conf | イベントログトラップ動作定義ファイル |
| 任意のファイル※4または JP1/Baseフォルダ※1\jevlog.conf※4 |
ログファイルトラップ動作定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\event\jevlog_start.conf | ログファイルトラップ起動定義ファイル |
| Eventフォルダ※3\[jev_forward.conf | 任意のファイル] ※5 | 配布定義ファイル(転送設定ファイル用) |
| JP1/Baseフォルダ※1\[jev_logtrap.conf | 任意のファイル]※5 | 配布定義ファイル(ログファイルトラップ動作定義ファイル用) |
| JP1/Baseフォルダ※1\event\[jev_ntevent.conf | 任意のファイル]※5 | 配布定義ファイル(イベントログトラップ動作定義ファイル用) |
| 任意のファイル | パスワード定義ファイル(Windows限定) |
| JP1/Baseフォルダ※1\user_acl\JP1_UserLevel | ユーザー権限レベルファイル |
| 任意のファイル | ディレクトリサーバ変更ファイル(Windows限定) |
| インストール先フォルダ\plugin\conf\*.conf | アダプタコマンド設定ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\jbshc\jbshc.conf | ヘルスチェック定義ファイル |
| 任意のファイル | 共通定義設定用ファイル(ヘルスチェック機能) |
| JP1/Baseフォルダ※1\jp1hosts | jp1hosts定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\jp1hosts2.conf | jp1hosts2定義ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\jbsdfts\*.conf | サービス管理制御定義ファイル |
| 任意のファイル | ローカルアクション環境変数ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\lcact\jbslcact.conf | ローカルアクション実行定義ファイル |
| 任意のファイル | 共通定義設定用ファイル(ローカルアクション機能) |
| JP1/Baseフォルダ※1\physical_ipany.conf | 通信方式設定ファイル |
| JP1/Baseフォルダ※1\logical_ipany.conf | |
| JP1/Baseフォルダ※1\physical_recovery_0651.conf | |
| JP1/Baseフォルダ※1\logical_recovery_0651.conf | |
| JP1/Baseフォルダ※1\physical_anyany.conf | |
| JP1/Baseフォルダ※1\physical_ipip.conf | |
| JP1/Baseフォルダ※1\logical_ipip.conf | |
| JP1/Baseフォルダ※1\jp1bs_baselog_setup.conf | 操作ログ定義ファイル |
注※1 「JP1/Baseフォルダ」の部分は,次のフォルダに置き換えてください。
注※2 サービスの起動を待機させる設定,およびサービスの起動を監視する設定を有効にしている場合は,バックアップしてください。
注※3 「Eventフォルダ」の部分は,次のフォルダに置き換えてください。
注※4 ログファイルトラップ動作定義ファイルは任意の名称に設定できます。使用しているファイルを,忘れずにバックアップしてください。なお,ログファイルトラップを使用していない場合には,ファイルは存在しません。
注※5 配布定義ファイルは標準のファイル名または任意の名称で作成できます。使用しているファイルを,忘れずにバックアップしてください。なお,定義情報の収集および配布機能を使用していない場合には存在しません。
JP1/Baseでは,定義ファイルだけでなく,共通定義情報もバックアップする必要があります。なお,この共通定義情報には,JP1/Baseのほかに,JP1/IM,JP1/AJSの定義情報も含まれています。ただし,個々の製品の定義情報を別々に取得することはできません。
共通定義情報をバックアップするには,次のコマンドを実行してください。
jbsgetcnf > 退避ファイル
なお,クラスタ運用している場合は,次のようにコマンドを実行してください。
jbsgetcnf -h 論理ホスト名 > 退避ファイル
jp1hosts2情報を設定している場合,次のコマンドを実行してjp1hosts2情報のバックアップを取得してください。
jbshosts2export > 退避ファイル
論理ホストにもjp1hosts2情報を設定している場合は,次のようにコマンドを実行してください。
jbshosts2export -h 論理ホスト名 > 退避ファイル
なお,クラスタ運用している論理ホストの場合は,実行系で実行してください。
イベントDBのバックアップは次の2種類あります。
イベントDBファイルのバックアップ手順を次に示します。
障害レポートとしてバックアップする場合は,jevexportコマンドを使用してイベントDBの内容をcsvファイルに出力します。
なお,イベントDBは,イベントサーバごとに二つ存在し,一つが上限値(初期設定では10メガバイト)を超えると,もう一方のイベントDBに切り替わります。この際,使用するイベントDBの内容は消去されます。イベントDBの容量を定期的に確認して,イベントDBが切り替わる前にjevexportコマンドを実行してください。
JP1/Baseのリカバリーについて説明します。クラスタ運用している場合は,物理ホスト,論理ホストの順番で,各環境をリカバリーしてください。
下記の条件を確認した上で,バックアップファイルを,元の位置にリカバリーしてください。
「(a) 定義ファイルのリカバリー」に加えて,共通定義情報をリカバリーする必要があります。
次に示すコマンドを実行してください。
jbssetcnf (1)(b)でバックアップした退避ファイル名
「(1)(c) jp1hosts2情報のバックアップ」の手順で,jp1hosts2情報のバックアップをした場合,次のコマンドを実行してjp1hosts2情報をリカバリーする必要があります。
jbshosts2import -r (1)(c)でバックアップした退避ファイル名
論理ホストにもjp1hosts2情報のバックアップをした場合は,次のようにコマンドを実行してください。
jbshosts2import -h 論理ホスト名 -r (1)(c)でバックアップした退避ファイル名
なお,クラスタ運用している論理ホストの場合は,実行系で実行してください。
バックアップしたイベントDBファイルをリカバリーすると,イベントDB内通し番号の最大値がバックアップ時の状態に戻ります。
JP1イベントの転送を受け付けるイベントサーバ側(主にJP1/IM - Managerがインストールされた環境)では,転送元のイベントDB内通し番号の最大値を記録しています。この情報は,重複登録チェックに使用されており,イベントDB内通し番号の最大値が大きくなっている場合には,重複がないためJP1イベントは無条件に登録されますが,イベントDB内通し番号小さくなった場合には,重複の可能性があるためイベント検索をして,同じJP1イベントが存在しないかを確認します。イベントDBのサイズが大きい場合には,検索件数が増えるためJP1イベントの転送遅延など,イベントサービスを利用する機能の遅延が発生します。
インストール先フォルダ\sys\event\servers\default\※
共有フォルダ\jp1base\event\※
次のどちらかの手順でイベントDBをリカバリーしてください。
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