JP1/Base 運用ガイド
ここでは,コマンドによるイベントサービスの定義情報の収集と配布について説明します。この操作は,IM構成管理を使用していない場合に行います。JP1/IMを使用してシステムの運用監視をする場合,各ホストのJP1/Baseでどの事象をJP1イベントとして管理するか,また,どのJP1イベントを上位ホストに転送するか検討し,定義する必要があります。各ホストのJP1/Baseで定義した情報を一つ一つ確認し,変更する方法もありますが,効率が悪く,定義を誤るおそれがあります。
JP1/Baseでは,各ホストのJP1/Baseで定義した情報をマネージャーホストで一括収集して確認できます。また,マネージャーホストで定義情報を編集し,各ホストのJP1/Baseに配布し,定義情報を更新することもできます。これによって効率良く,イベントサービスに関する定義情報を管理できます。
イベントサービスの定義情報の収集・配布の流れを次の図に示します。
図1-22 イベントサービスの定義情報の収集・配布の流れ
| ホスト | 必要な製品 |
|---|---|
| 定義情報を収集・配布するホスト | JP1/Base(バージョン7以降) |
| JP1/IM - Central Console(バージョン7)またはJP1/IM - Manager(バージョン8以降) | |
| 定義情報の収集先・配布先ホスト | JP1/Base(バージョン7以降) |
次に示す定義ファイルの定義情報を収集および配布できます。
Windowsの場合
| 定義ファイル | ファイル名 |
|---|---|
| 転送設定ファイル | インストール先フォルダ\conf\event\servers\default\forward |
| 共有フォルダ\jp1base\event\forward | |
| ログファイルトラップ動作定義ファイル | インストール先フォルダ\conf\任意に指定したファイル |
| イベントログトラップ動作定義ファイル | インストール先フォルダ\conf\event\ntevent.conf |
| ログファイルトラップ起動定義ファイル※ | インストール先フォルダ\conf\event\jevlog_start.conf |
注※ ログファイルトラップ起動定義ファイルを配布収集する場合,収集元,配布元のホスト,および収集先,配布先のホストにインストールされているJP1/Base のバージョンを09-50以降にする必要があります。
UNIXの場合
| 定義ファイル | ファイル名 |
|---|---|
| 転送設定ファイル | /etc/opt/jp1base/conf/event/servers/default/forward |
| 共有ディレクトリ/event/forward | |
| ログファイルトラップ動作定義ファイル | /etc/opt/jp1base/conf/任意に指定したファイル |
| ログファイルトラップ起動定義ファイル※ | /etc/opt/jp1base/conf/event/jevlog_start.conf |
注※ ログファイルトラップ起動定義ファイルを配布収集する場合,収集元,配布元のホスト,および収集先,配布先のホストにインストールされているJP1/Base のバージョンを09-50以降にする必要があります。
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