終了コード4が返されたとき,標準エラー出力には次のどちらかのメッセージが出力されます。
メッセージの出力要因と対処については,「13.1 KEEU300~KEEU399のメッセージ」を参照してください。
EUR サーバ帳票出力機能で帳票を出力した場合,次の表に示す警告要因が検出されたときは終了コード4を返し,詳細メッセージを出力します。EUR形式ファイルを出力した場合は,項番6の警告要因以外は終了コード0を返します。
表B-1 終了コード4を返す警告要因
項番 | 警告要因 | 出力メッセージ | 詳細メッセージ |
---|---|---|---|
1 | 文字アイテムのアイテム枠が小さく,指定したデータがアイテム枠内に収まる分だけ出力されたとき。 | KEEU300-W | KEEU301-W |
2 | 数値アイテムのアイテム枠が小さく,指定したデータがアイテム枠内に収まらなくて,データが「***」で出力されたとき。 | KEEU301-W | |
3 | バーコードアイテムのアイテム枠が小さく,バーコードが出力されないとき。 | KEEU301-W | |
4 | アイテムが出力できる範囲を超えているので,まったく出力されないか,または出力できる範囲に収まる分だけ出力されたとき。 | KEEU301-W | |
5 | フィールドのデータ型に合わないデータを入力したため,データが欠損値(空白)で出力されたとき。 | KEEU302-W | |
6 | 画像ファイルがない,EUR サーバ帳票出力機能ではサポートしていない画像ファイルである,または画像ファイルが壊れているとき。 | KEEU305-W | |
7 | 指定した帳票ファイルが,上位バージョンの機能を使用して作成されているため,実行時のEUR Developer,EUR Print ServiceおよびEUR Print Service Enterpriseのバージョンで出力できる範囲で帳票を出力されたとき。 | KEEU304-W | |
8 | バーコードデータに使用できない文字,または誤った桁数を指定したために,バーコードが出力されなかったとき。 | KEEU301-W | |
9 | 集計行のアイテムが表示できない位置に配置されたとき。 | KEEU303-W | |
10 | 日付変換用システムファイルが正しくないとき。 | KEEU308-W | |
11 | 指定した置き換え表ファイルに,置き換えデータを1件も登録していなかったとき。 | 出力しない | |
12 | 指定した置き換え表ファイルにキーデータがなかったとき。または不正なデータがあったとき。 | 出力しない | |
13 | アイテムが不当に重なっていたため,Excel形式ファイルへ出力できない項目があったとき。 | KEEU320-W | 出力しない |
14 | 変換するページ数が100シートを超えていたとき。 | KEEU321-W | 出力しない |
15 | 変換するExcelシートの行数が10000行を超えていたとき。 | KEEU322-W | 出力しない |
16 | 接続先データベースがHiRDBではないのに,接続情報ファイルのキーワードQueryExclusiveStringが指定されたとき。 | KEEU350-W | 出力しない |
警告が発生しても終了コード4を返さないようにするには,環境変数EURPS_REPORT_WARNINGに「NO」を設定してください。
EURPS_REPORT_WARNINGに「NO」を設定すると,警告要因があっても,終了コード0を返して終了します。メッセージKEEU300-W,詳細メッセージ(KEEU301-W~KEEU308-W),KEEU320-W~KEEU322-W,およびKEEU350-Wも出力されません。ただし,EUR形式ファイルを出力した場合は,EURPS_REPORT_WARNINGの設定に関係なく,表B-1の項番6の警告要因があるときは終了コード4を返し,それ以外では0を返します。
メッセージKEEU300-Wとその詳細メッセージ(KEEU301-W~KEEU308-W)が出力されるログは次のとおりです。
ログには,次の順序でメッセージが出力されます。
詳細メッセージ(KEEU301-W~KEEU308-W)は,EUR サーバ帳票出力機能を実行するごとに,ログファイルへ最初の10件まで出力されます。メッセージKEEU300-Wは,最初の10件が出力されたあとに出力されます。