uCosminexus EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編

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12.9 制御情報付データファイル

<この節の構成>
(1) 概要
(2) 形式
(3) キーワード
(4) 注意事項

(1) 概要

制御情報付データファイルは,BSP-RM連携機能,および上位主導型で帳票自動出力機能を使用するときに準備するファイルです。マッピングデータに帳票の出力方法や出力先などの制御情報を付加したデータファイルです。

制御情報付データファイルには,次に示す要素を必須で定義します。帳票ファイル名,ユーザ定義データファイル名,しおり定義ファイル名,およびマッピングデータは複数指定できます。

注※
上位主導型の帳票自動出力機能で使用する制御情報付データファイルに定義する要素です。BSP-RM連携機能で使用する制御情報付データファイルではサポートしていません。

(2) 形式

制御情報付データファイルは,メモ帳など,テキストファイルが編集できるエディタを起動して編集します。任意の拡張子のファイルを使用できます。

制御情報付データファイルの形式を次に示します。

BSP-RM連携機能で使用する制御情報付データファイルの形式

1<!eur_control start>△12
1eur_fms△1=△1帳票ファイル名1△1〔,△1〔ユーザ定義データファイル名1△1〕〕△2
1<!eur_control end>△12
〔マッピングデータ1〕
〔△1<!eur_control start>△12
1eur_fms△1=△1帳票ファイル名2△1〔,△1〔ユーザ定義データファイル名2△1〕〕△2
△<!eur_control end>△12
〔マッピングデータ2〕〕
  :
  :
(凡例)
1:0個以上のタブ,半角空白,または全角空白を示します。
2:改行コード(\n),または(\r\n)を示します。
 

上位主導型の帳票自動出力機能で使用する制御情報付データファイルの形式

1<!eur_option start>△12
1eur_option△1=△1eurpmcコマンドのオプション文字列△2
△<!eur_option end>△12
1<!eur_control start>△12
1〔eur_fms△1=△1帳票ファイル名1△1〔,△1〔ユーザ定義データファイル名1△1〕〔,△1〔しおり定義ファイル名1△1〕〕〕〕△2
1<!eur_control end>△12
〔マッピングデータ1〕
〔△1<!eur_control start>△12
1〔eur_fms△1=△1帳票ファイル名2△1〔,△1〔ユーザ定義データファイル名2△1〕〔,△1〔しおり定義ファイル名2△1〕〕〕〕△2
△<!eur_control end>△12
〔マッピングデータ2〕〕
  :
  :
(凡例)
1:0個以上のタブ,半角空白,または全角空白を示します。
2:改行コード(\n),または(\r\n)を示します。

(3) キーワード

制御情報付データファイルに指定するキーワードは,大文字,小文字を区別します。

(a) eurpmcコマンドを実行するときのオプションの定義領域

上位主導型の帳票自動出力機能で使用する制御情報付データファイルの場合に,ファイル監視サービスから呼び出すeurpmcコマンドに実行するときのオプションを定義する領域です。

●<!eur_option start>行
<!eur_option start>
オプションの開始行を示すキーワードです。半角小文字で指定します。
必ず指定してください。
●eur_option行
eur_option
オプションの指定行を示すキーワードです。半角小文字で指定します。
必ず指定してください。
キーワードeur_optionは,<!eur_option start>行と<!eur_option end>行の間に一つだけ定義できます。
次に示す場合は,エラー(KEEU1514-E)になります。
  • キーワードeur_optionが複数存在する場合
  • キーワードeur_option以外の行が存在する場合
eurpmcコマンドのオプション文字列
eurpmcコマンドを実行するときのオプションを文字列で指定します。
オプションの指定値に半角空白を含む場合は,指定値全体を「"」で囲んで指定します。
また,eurpmcコマンドのオプションの指定には,ファイル名変数を使用することができます。
指定できるオプション,オプションの形式,およびファイル名変数については,「12.10 起動パラメタファイル」を参照してください。
eur_option行に帳票ファイル名(/rfオプション)を指定する場合は,帳票ファイル名の指定数がマッピングデータの定義領域の指定数と同じになるようにしてください。帳票ファイル名の指定数がマッピングデータの定義領域の指定数より少ないときは,エラー(KEEU1514-EまたはKEEU3014-E)になります。
●<!eur_option end>行
<!eur_option end>
オプションの終了行を示すキーワードです。半角小文字で指定します。
必ず指定してください。指定していない場合は,エラー(KEEU1514-E)になります。
(b) 帳票ファイル名,ユーザ定義データファイル名,しおり定義ファイル名の定義領域
●<!eur_control start>行
<!eur_control start>
帳票セットの開始行を示すキーワードです。半角小文字で指定します。
必ず指定してください。
帳票セットの開始行から,次の帳票セットの開始行,またはファイルの終端までを一つの帳票セットとして認識します。
帳票セットの指定がない場合は,エラー(KEEU1514-EまたはKEEU3014-E)になります。
●eur_fms行
eur_fms
帳票セットの指定行を示すキーワードです。半角小文字で指定します。
キーワードeur_fmsは,<!eur_control start>行と<!eur_control end>行の間に一つだけ定義できます。
BSP-RM連携機能に使用する制御情報付データファイルの場合は,必ず指定してください。
次に示す場合は,エラー(KEEU1514-EまたはKEEU3014-E)になります。
  • eur_fms行が複数存在する場合
  • eur_fms行以外の行が存在する場合
  • eur_fms行が一つ目の<!eur_control start>行の前に存在する場合
帳票ファイル名※1
帳票ファイル名を指定します。絶対パスまたは相対パスで指定できます。
BSP-RM連携機能に使用する制御情報付データファイルの場合,またはキーワードeur_fmsを定義した場合は,必ず指定してください。
上位主導型の帳票自動出力機能で使用する制御情報付データファイルの場合,eur_fms行に帳票ファイル名を指定するときは,必ずすべてのeur_fms行に帳票ファイル名を指定してください。指定していない場合(省略した場合を含む)は,エラー(KEEU1514-E)になります。
帳票ファイル名のパスの指定については,「15.2.21 PATHMODE」を参照してください。
 
ユーザ定義データファイル名※1
ユーザ定義データファイル名を指定します。絶対パスまたは相対パスで指定できます。
 
しおり定義ファイル名※1 ※2
しおり定義ファイル名を指定します。絶対パスまたは相対パスで指定できます。
 
注※1
上位主導型の帳票自動出力機能で使用する制御情報付データファイルの場合は,eurpmcコマンドを実行するときのオプションの定義領域のeur_option行に帳票セットを指定することもできます(eur_fms行の指定は省略します)。ただし,帳票セットをeur_fms行とeur_option行の両方に指定した場合は,eur_fms行の指定が有効となります。なお,eur_fms行のユーザ定義データファイル名およびしおり定義ファイル名に「""」を指定した場合は,各ファイル名は指定なしとして扱われます(eur_option行に各ファイル名を指定しても無効になります)。
注※2
上位主導型の帳票自動出力機能で使用する制御情報付データファイルに定義する要素です。BSP-RM連携機能で使用する制御情報付データファイルではサポートしていません。
●<!eur_control end>行
<!eur_control end>
帳票セットの終了行を示すキーワードです。半角小文字で指定します。
必ず指定してください。
<!eur_control end>行が一つ目の<!eur_control start>行の前に存在する場合は,エラー(KEEU1514-EまたはKEEU3014-E)になります。
(c) マッピングデータの定義領域

マッピングデータを指定します。

帳票セットの終了行の直後の行から,次の帳票セットの開始行の直前の行,またはファイルの終端までを一つのマッピングデータとして認識します。

マッピングデータの指定を省略した場合は,マッピングデータファイルは生成されません。空のマッピングデータを指定する場合は,空行を1行指定します。

注意
<!eur_control start>行の文字列を,マッピングデータの単なる文字列として使用する場合は,文字列の両端を「"」で囲むなどで,<!eur_control start>行として認識されないように編集してください。

(4) 注意事項