PDF形式ファイルにしおりを付けて出力できます。
しおりとは,見たいページに移動するために付加する印です。PDF形式ファイルにしおりを付加しておくと,Adobe Readerで表示したときに,次のような利点があります。
しおりに出力できるものを次に示します。
PDF形式ファイルの構成としおりの対応を,次の図に示します。
図4-2 PDF形式ファイルの構成としおりの対応
「PDF形式ファイルを示すしおり」をトップレベルのしおりとしますが,「PDF形式ファイルを示すしおり」がない場合は,「PDF形式ファイルを構成するサブ文書(帳票)を示すしおり」をトップレベルのしおりとします。
「(帳票に出力する)データのまとまりを表す項目のしおり」は,しおり定義ファイル中に指定した順に出力されます。階層は,5階層までです。
なお,「PDF形式ファイルを構成するサブ文書(帳票)を示すしおり」と「(帳票に出力する)データのまとまりを表す項目のしおり」を総称して,「サブ文書の情報を示すしおり」と呼びます。
「PDF形式ファイルを示すしおり」を付ける場合は,文書しおり定義ファイルに情報を設定します。「サブ文書の情報を示すしおり」を付ける場合は,しおり定義ファイルに情報を設定します。各ファイルの指定内容の詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。
文書しおり定義ファイルには,「PDF形式ファイルを示すしおり」となる文字列とPDF形式ファイルのページの表示方法を指定します。
文書しおり定義ファイルに「PDF形式ファイルを示すしおり」の情報が指定されていると,PDF形式ファイルを開いた場合,次のように表示されます。
しおり定義ファイルには,「PDF形式ファイルを構成するサブ文書(帳票)を示すしおり」と「(帳票に出力する)データのまとまりを表す項目のしおり」の文字列とPDF形式ファイルのページの表示方法を指定します。
しおり定義ファイルに「サブ文書の情報を示すしおり」の情報が指定されていると,PDF形式ファイルを開いた場合,次のように表示されます。
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しおり定義ファイルの指定内容と,しおりの文字列との関係を次の図に示します。
EUR 帳票作成機能で設計した帳票に出力ページ機能が設定されている場合でも,しおり付きPDF形式ファイルを出力することはできます。ただし,出力ページと連動させたり,最終ページのしおりをしおりパレットに出力させたりすることはできません。