6.3.1 複数のEPF形式ファイルを統合出力する

ここでは,複数のEPF形式ファイルを統合出力する方法について説明します。

<この項の構成>
(1) 出力条件
(2) 出力の流れ
(3) 起動部品の設定
(4) 統合後の属性情報

(1) 出力条件

複数のEPF形式ファイルを統合して出力するには,次の条件をすべて満たす必要があります。

(2) 出力の流れ

複数のEPF形式ファイルを統合出力する流れを次の図に示します。

図6-5 複数のEPF形式ファイルを統合出力する流れ

[図データ]

  1. 出力要求
    帳票の出力要求が業務プログラムに送られます。
  2. 転送
    EUR Server - Adapterは,統合対象のEPF形式ファイルを帳票サーバのEUR Server Serviceに転送します。
  3. ファイル統合
    EUR Server Serviceは,転送されたEPF形式ファイルを統合し,印刷データ(EPF形式ファイル)を生成します。
  4. 印刷データ転送
    EUR Server Serviceは,生成された印刷データ(EPF形式ファイル)をEUR Server - Adapterに転送します。
    転送された印刷データは,クライアントPCに配布したり,Webブラウザからダウンロードしたりすることで,クライアントPCのプリンタに出力したり,クライアントPCでプレビューしたりできます。

(3) 起動部品の設定

複数のEPF形式ファイルの統合出力で使用する起動部品のメソッド,関数,およびオプションの指定値を次に示します。

また,出力時に設定する起動部品のプロパティ,メソッド,パラメタ,およびオプションの指定値を次に示します。

  1. 統合対象EPF形式ファイルの設定
    統合対象EPF形式ファイル名を設定します。
    統合対象EPF形式ファイルの設定起動部品の設定項目設定する値
    統合対象EPF形式ファイル名ActiveX起動部品:MergeEPFFileNameプロパティ
    Java起動部品:setMergeEPFFileNameメソッド
    COBOL起動部品:MERGEEPFFILENAMEパラメタ
    コマンド起動部品:/mepfnオプション
    統合対象EPF形式ファイル名(255バイト以内の文字列)
  2. 出力EPF形式ファイルの設定
    出力EPF形式ファイル名を設定します。
    出力EPF形式ファイルの設定起動部品の設定項目設定する値
    出力EPF形式ファイル名ActiveX起動部品:EPFFileNameプロパティ
    Java起動部品:setEPFFileNameメソッド
    COBOL起動部品:EPFFILENAMEパラメタ
    コマンド起動部品:/epfnオプション
    出力EPF形式ファイル名(255バイト以内の文字列)
  3. 印刷付加情報の設定
    必要に応じて,印刷付加情報(印刷部数,用紙の向き,プリンタクラス名など)を設定します。

(4) 統合後の属性情報

統合後のEPF形式ファイルの属性情報を次の表に示します。

表6-3 統合後のEPF形式ファイルの属性情報(EPF形式ファイルの統合)

EPF形式ファイルの属性統合時の指定可否統合後に設定される値
統合時に指定あり統合時に指定なし
印刷部数指定値1
印刷部数の単位指定値0(部単位)
用紙の向き指定値未指定(統合するEPF形式ファイルのページごとの属性で出力)
スプールタイトル指定値未指定(印刷時は最初に指定するEPF形式ファイルの帳票ファイル名を出力)
プリンタクラス名指定値未指定
EUR Print Serviceのバージョン×統合するEPF形式ファイルの最新バージョン
印刷データを作成したプログラムのバージョン×統合するEPF形式ファイルの最新バージョン
ジョブID×最初に指定するEPF形式ファイルの属性値
総ページ数×統合するEPF形式ファイルのページ数の総和
印刷日時書式×最初に指定するEPF形式ファイルの属性値
印刷日時フォント名×最初に指定するEPF形式ファイルの属性値
印刷日時フォントサイズ×最初に指定するEPF形式ファイルの属性値
印刷日時出力位置×最初に指定するEPF形式ファイルの属性値
印刷日時フォント色×最初に指定するEPF形式ファイルの属性値
(凡例)
○:指定できます。
×:指定できません。
-:該当しません。