5.1 スプールデータとは

スプールデータとは,帳票の印刷データをスプールサーバに蓄積するときのファイル形式です。次の図に示すように,帳票の印刷データ(EPF形式ファイル)に属性情報が設定されています。

図5-1 スプールデータの構成要素

[図データ]

スプールデータに設定できる属性情報の詳細については,「11.1.4 スプールデータに出力する場合」を参照してください。

<この節の構成>
(1) スプールデータの格納先
(2) スプールデータの管理
(3) スプールデータのアクセス制限

(1) スプールデータの格納先

スプールデータの格納先は,EUR Server - Spool Serviceの環境設定ファイル(EURPMLS.ini)のESFキーで設定できます。デフォルトの格納先は,次に示すとおりです。

スプールデータはいったん保存されると,蓄積期限日数が経過するまで削除されません。スプールデータを格納するフォルダに必要なディスク容量は,蓄積する帳票のページ数,1日に蓄積されるスプールデータの数,蓄積の期限などによって変わります。印刷データを蓄積する前に,蓄積に掛かるデータ量を算出して,スプールデータを格納するフォルダに十分なディスク容量を確保してください。

スプールデータを格納するフォルダに必要なディスク容量の算出方法については,マニュアル「EUR システム設計ガイド」を参照してください。

(2) スプールデータの管理

帳票管理GUI,または業務プログラムを使用してスプールデータを管理できます。管理方法の詳細については,「12. スプールデータを管理するには」を参照してください。

■注意
スプールデータの一覧を取得するときは,取得する情報量に応じた処理時間が掛かります。一度に一覧に取得するスプールデータの件数は,10,000件までとすることを推奨します。

(3) スプールデータのアクセス制限

スプールデータに設定した属性情報と,ユーザ定義とを組み合わせることで,帳票管理GUIでスプールデータを操作するユーザを制限できます。アクセス制限の詳細については,「11.2.1 帳票にアクセスできるユーザを制限する」を参照してください。