帳票サーバから帳票の印刷データ(EPF形式ファイル)がクライアントPCに転送されると,EUR Client Serviceが起動して帳票を自動で出力できます(自動印刷)。印刷実行時に印刷中ダイアログを表示させないように設定することもできます(全自動印刷)。
自動印刷,および全自動印刷では,あらかじめ設定したプリンタに帳票が自動で出力されるため,データ受信時にクライアントPCを操作する必要はありません。
帳票をクライアントPCに転送して出力する流れを,次の図に示します。
図3-4 帳票をクライアントPCに転送して出力する流れ(自動印刷)
プリンタ名とトレイ名の直接指定,またはクライアントPCのプリンタクラスのどちらかで出力先を指定します。
どちらの場合も,起動部品の指定内容は印刷データ(EPF形式ファイル)の属性情報として保持されます。クライアントPCで印刷データを受信したとき,印刷データが保持している属性情報によって自動でプリンタが選択されます。
帳票出力で使用する起動部品のメソッド,関数,およびオプションの指定値を次に示します。
また,出力時に設定する起動部品のプロパティ,メソッド,パラメタ,およびオプションの指定値を次に示します。
印刷方法の設定 | 起動部品の設定項目 | 設定する値 |
---|---|---|
印刷方法 | ActiveX起動部品:PrintModeプロパティ Java起動部品:setPrintModeメソッド COBOL起動部品:PRINTMODEパラメタ | 1(クライアントPCで印刷する) |
コマンド起動部品:/pmオプション | cl(クライアントPCで印刷する) |
クライアントPCの設定 | 起動部品の設定項目 | 設定する値 |
---|---|---|
IPアドレス | ActiveX起動部品:ClientAddressプロパティ Java起動部品:setClientAddressメソッド COBOL起動部品:CLIENTADDRパラメタ コマンド起動部品:/clientオプション | 255.255.255.255形式 |
ダイアログの設定 | 起動部品の設定項目 | 設定する値 |
---|---|---|
ダイアログを表示するかどうか | ActiveX起動部品:DispPrintDlgプロパティ Java起動部品:setDispPrintDlgメソッド COBOL起動部品:DISPPRINTDLGパラメタ | 1(自動印刷) 3(全自動印刷)※ |
コマンド起動部品:/dialogオプション | auto(自動印刷) fullauto(全自動印刷)※ |
クライアントPCのプリンタ | 起動部品の設定項目 | 設定する値 | |
---|---|---|---|
プリンタクラス名 | ActiveX起動部品:PrinterClassNameプロパティ Java起動部品:setPrinterClassNameメソッド COBOL起動部品:PRINTERCLASSNAMEパラメタ コマンド起動部品:/prcオプション | プリンタクラス名(80バイト以内の文字列) | |
プリンタ名 | OS上のプリンタ名 | ActiveX起動部品:ClientPrinterNameプロパティ Java起動部品:setClientPrinterNameメソッド COBOL起動部品:CLIENTPRINTERNAMEパラメタ コマンド起動部品:/pオプション | プリンタ名(80バイト以内の文字列) |
OS上のプリンタのトレイ名 | ActiveX起動部品:ClientTrayNameプロパティ Java起動部品:setClientTrayNameメソッド COBOL起動部品:CLIENTTRAYNAMEパラメタ コマンド起動部品:/tオプション | トレイ名(80バイト以内の文字列) |
帳票ファイルの設定 | 起動部品の設定項目 | 設定する値 |
---|---|---|
帳票ファイルの名前 | ActiveX起動部品:ReportFileNameプロパティ Java起動部品:setReportFileNameメソッド COBOL起動部品:REPORTNAMEパラメタ コマンド起動部品:/rfオプション | 帳票ファイル名(255バイト以内の文字列) |
ユーザデータファイルの設定 | 起動部品の設定項目 | 設定する値 |
---|---|---|
マッピングデータファイルの名前 | ActiveX起動部品:DataFileNameプロパティ Java起動部品:setDataFileNameメソッド COBOL起動部品:MAPPINGDATAパラメタ コマンド起動部品:/mapオプション | マッピングデータファイル名(255バイト以内の文字列) |
なお,どちらの場合も,指定したトレイ名がクライアントPCに登録されていない場合は,デフォルトのトレイで出力されます。
帳票を連続して出力すると,メモリ不足のエラーになることがあります。クライアントPCでメモリ不足のエラーが発生した場合は,時間を置いて再度出力するか,EUR Client Serviceを再起動してください。