配送印刷をする前に,次のことを準備しておいてください。
配送印刷では,ユーザのログイン情報を使用してポーリングします。EURではLDAPサーバと連携した認証方式とユーザ定義を使用した認証方式のどちらかを選べます。
LDAPサーバと連携した認証方式,またはユーザ定義を使用した認証方式のそれぞれの場合に検討しておく内容については,マニュアル「EUR システム設計ガイド」を参照してください。なお,LDAPサーバと連携した認証方式はWindows環境だけで使用できます。
各ユーザが取得する宛先の情報として,宛先キーの分類,宛先キーの値およびユーザ名を宛先定義ファイルに定義します。
宛先定義ファイルの定義例を次に示します。
所属,設計1課,ユーザA,ユーザC 所属,設計1課,ユーザB,ユーザD フロア3F,チームA,ユーザC プリンタ,Hitachi XXX1234,ユーザD 扶養家族,あり,ユーザB |
この場合,ユーザによって次の宛先の帳票を印刷できます。
宛先定義ファイルに記載できる内容の詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。
配送印刷を実行する環境にEUR製品をインストールして,配送サービスを登録します。
配送サービスを実行するマシンに,EUR Server - Spool Service Adapterをインストールします。
また,使用するJava起動部品の環境設定を行ってください。
配送サービスをアプリケーションサーバのサービスに登録します。
配送サービスのプログラムは,次の場所に格納されています。
インストール先フォルダ¥Component¥SpoolServer¥eurssdeli.ear
EUR Client Serviceで接続する配送サービスのURLを決めて,EUR Client Serviceの環境設定ファイル(EURPMCL.ini)に設定しておきます。
なお,EUR Application Serviceを使用して配送印刷する場合は,ポート番号に23100を指定する必要があります。
クライアントPCで,プリンタとトレイを組み合わせたクライアントプリンタクラスを定義します。デフォルトのクライアントプリンタクラスを定義すれば,EUR Client Serviceで帳票を印刷するときのデフォルトのプリンタをあらかじめ指定しておくことができます。