3.1.1 帳票サーバのプリンタに出力する

帳票サーバに登録されているプリンタに帳票を出力できます。

<この項の構成>
(1) 出力の流れ
(2) 起動部品の設定
(3) 出力結果
(4) 注意事項

(1) 出力の流れ

帳票サーバに登録されているプリンタに帳票を出力する流れを,次の図に示します。

図3-1 帳票サーバのプリンタに出力する流れ

[図データ]

  1. 出力要求
    帳票の出力要求が業務プログラムに送られます。
  2. 転送
    EUR Server - Adapterは,ユーザデータファイルを帳票サーバのEUR Server Serviceに転送します。
  3. 出力
    帳票サーバに登録されているプリンタに帳票が出力されます。

(2) 起動部品の設定

帳票出力で使用する起動部品のメソッド,関数,およびオプションの指定値を次に示します。

また,出力時に設定する起動部品のプロパティ,メソッド,パラメタ,およびオプションの指定値を次に示します。

  1. 印刷方法の設定
    帳票を印刷する方法を設定します。
    印刷方法の設定起動部品の設定項目設定する値
    印刷方法ActiveX起動部品:PrintModeプロパティ
    Java起動部品:setPrintModeメソッド
    COBOL起動部品:PRINTMODEパラメタ
    4(帳票サーバで直接印刷する)
    コマンド起動部品:/pmオプションpm(帳票サーバで直接印刷する)
  2. プリンタの設定
    プリンタの指定方法を設定します。プリンタの指定方法は,プリンタクラス名とプリンタ名の2種類から選択できます。
    帳票サーバのプリンタの設定起動部品の設定項目設定する値
    プリンタの指定方法ActiveX起動部品:PrinterSelectModeプロパティ
    Java起動部品:setPrinterSelectModeメソッド
    COBOL起動部品:PRINTERSELECTMODEパラメタ
    0(プリンタクラス名で指定する)
    1(プリンタ名で指定する)
    コマンド起動部品:/smオプションclass(プリンタクラス名で指定する)
    printer(プリンタ名で指定する)
    プリンタクラス名ActiveX起動部品:PrinterClassNameプロパティ
    Java起動部品:setPrinterClassNameメソッド
    COBOL起動部品:PRINTERCLASSNAMEパラメタ
    コマンド起動部品:/prcオプション
    プリンタクラス名(80バイト以内の文字列)
    プリンタ名OS上のプリンタ名ActiveX起動部品:ServerPrinterNameプロパティ
    Java起動部品:setServerPrinterNameメソッド
    COBOL起動部品:SERVERPRINTERNAMEパラメタ
    コマンド起動部品:/lspオプション
    プリンタ名(80バイト以内の文字列)
    OS上のプリンタのトレイ名ActiveX起動部品:ServerTrayNameプロパティ
    Java起動部品:setServerTrayNameメソッド
    COBOL起動部品:SERVERTRAYNAMEパラメタ
    コマンド起動部品:/lstオプション
    トレイ名(80バイト以内の文字列)
  3. 帳票ファイルの設定
    印刷する帳票ファイル名を設定します。
    帳票ファイルの設定起動部品の設定項目設定する値
    帳票ファイルの名前ActiveX起動部品:ReportFileNameプロパティ
    Java起動部品:setReportFileNameメソッド
    COBOL起動部品:REPORTNAMEパラメタ
    コマンド起動部品:/rfオプション
    帳票ファイル名(255バイト以内の文字列)
  4. マッピングデータファイルの設定
    マッピングデータファイル名を設定します。
    ユーザデータファイルの設定起動部品の設定項目設定する値
    マッピングデータファイルの名前ActiveX起動部品:DataFileNameプロパティ
    Java起動部品:setDataFileNameメソッド
    COBOL起動部品:MAPPINGDATAパラメタ
    コマンド起動部品:/mapオプション
    マッピングデータファイル名(255バイト以内の文字列)
  5. ユーザデータファイルおよび印刷定義ファイルの設定
    必要に応じて,ユーザデータファイル(ユーザ定義データファイルなど),および印刷定義ファイル(複数様式情報定義ファイル,文書情報設定ファイル,置き換え表管理情報ファイルなど)を設定します。
■参考
帳票ファイル名やマッピングデータファイル名を起動部品で直接指定するのではなく,帳票セットとして帳票セット指定ファイルにまとめて指定することもできます。この場合,出力時には次に示すプロパティ,メソッド,パラメタ,またはオプションで帳票セット指定ファイル名を指定してください。
  • ActiveX起動部品:MultiReportSetFileNameプロパティ
  • Java起動部品:setMultiReportSetFileNameメソッド
  • COBOL起動部品:REPORTSETFILEパラメタ
  • コマンド起動部品:/mrsオプション

(3) 出力結果

(4) 注意事項