業務プログラムから出力されたデータファイルを監視フォルダに格納するだけで,自動的にEUR Serverで帳票出力できます。この機能を帳票自動出力機能といいます。なお,帳票自動出力機能を使用できるのは,EUR Server - AdapterがWindows環境の場合だけです。EUR Server - AdapterがUNIX/Linux環境の場合は,帳票自動出力機能を使用できません。
帳票自動出力機能を使用することで,次のような運用ができます。
- 業務プログラムに応じてバッチからの計画実行
- オンライン操作からの対話実行
帳票自動出力機能の運用形態には,次の二つがあります。
- 事前定義型
- 業務プログラムが出力するマッピングデータファイルを監視する方式です。
- 帳票の出力先や出力方法はあらかじめ起動パラメタファイルに定義しておきます。また,着信を監視するマッピングデータファイルとそのファイルに対応させる起動パラメタファイルの情報を監視定義ファイルに定義します。
- マッピングデータファイルを加工する必要がないため,新たにプログラムを開発することなく帳票自動出力機能を使用できる方式です。
- 上位主導型
- マッピングデータに帳票出力のための制御情報を付加した制御情報付データファイルを監視する方式です。
- マッピングデータに帳票の出力先や出力方法などの制御情報を付加した形式の制御情報付データファイルを作成するためのプログラムを準備する必要があります。
- マッピングデータの内容に応じて動的に帳票の出力先や出力方法を指定するなど,きめこまかく帳票出力を行うようなシステムに使用できる方式です。
なお,次の機能は,帳票自動出力機能では使用できません。
- データベースからデータを読み込んだ帳票出力
- 事前定義型の場合,複数の帳票セットを指定した帳票出力
- 上位主導型の場合,複数の帳票セットに同じマッピングデータファイルを指定した複数様式での帳票出力
- <この節の構成>
- 8.1.1 帳票自動出力の流れ
- 8.1.2 着信したファイルの処理順序
- 8.1.3 監視管理フォルダ
- 8.1.4 出力で使用するファイル
- 8.1.5 ファイル監視サービスの登録
- 8.1.6 障害が発生した場合のジョブの再投入
- 8.1.7 制限事項
- 8.1.8 注意事項