5.1 スプールデータとは
(1) スプールデータの格納先
スプールデータの格納先は,EUR Server - Spool Serviceの環境設定ファイル(EURPMLS.ini)のESFキーで設定できます。デフォルトの格納先は,次に示すとおりです。
- Windows環境
インストール先フォルダ¥Spool¥ESF
- UNIX/Linux環境
/var/opt/eur/spool/ESF
スプールデータはいったん保存されると,蓄積期限日数が経過するまで削除されません。スプールデータを格納するフォルダに必要なディスク容量は,蓄積する帳票のページ数,1日に蓄積されるスプールデータの数,蓄積の期限などによって変わります。印刷データを蓄積する前に,蓄積に掛かるデータ量を算出して,スプールデータを格納するフォルダに十分なディスク容量を確保してください。
スプールデータを格納するフォルダに必要なディスク容量の算出方法については,マニュアル「EUR システム設計ガイド」を参照してください。
(2) スプールデータの管理
帳票管理GUI,または業務プログラムを使用してスプールデータを管理できます。管理方法の詳細については,「12. スプールデータを管理するには」を参照してください。
- スプールデータの一覧取得
スプールサーバの蓄積フォルダ内にあるスプールデータの一覧を取得できます。
また,検索条件を指定して,該当するファイルの一覧を取得することもできます。指定された条件をすべて満たすファイルの一覧を取得します(AND検索)。
- スプールデータの属性値取得
指定されたジョブIDに該当するスプールデータの属性値を取得できます。
- スプールデータの属性値変更
指定されたジョブIDに該当するスプールデータの属性値を変更できます。
- スプールデータからの印刷データ(EPF形式ファイル)の取得
指定されたジョブIDに該当するスプールデータに格納されている印刷データ(EPF形式ファイル)を任意のフォルダに取得できます。蓄積するときに印刷データの取得可否の属性を設定することで,印刷データの取得を許可するかどうかを制御できます。
- スプールデータの削除
指定されたジョブIDに該当するスプールデータを削除できます。
- 蓄積期限が切れたスプールデータの一括削除
スプールサーバの蓄積フォルダ内にある,蓄積期限が切れたスプールデータを検索して,一括削除できます。
蓄積期限が切れたスプールデータは,次に示すタイミングで自動的に削除することもできます。
- EUR Server - Spool Serviceのサービスが起動されたとき
- EUR Server - Spool Serviceが稼働するマシンの日付が変わったあと,EUR Server - Spool Serviceに対して最初の要求があったとき(日付変更の契機にローカルタイムと協定世界時(UTC)のどちらを使用するかを,EUR Server - Spool Serviceの環境設定ファイル(EURPMLS.ini)のOPTIONセクションのSTANDARDTIMEキーで設定できます)
蓄積期限が切れたスプールデータを自動で削除するかどうかは,EUR Server - Spool Serviceの環境設定ファイル(EURPMLS.ini)のOPTIONセクションのESFAUTODELキーで設定できます。ESFAUTODELキーの詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。
- ■注意
- スプールデータの一覧を取得するときは,取得する情報量に応じた処理時間が掛かります。一度に一覧に取得するスプールデータの件数は,10,000件までとすることを推奨します。
(3) スプールデータのアクセス制限