7.3 配送印刷の実行例

開発環境にインストールしたEUR Developerを使用して,自分宛て帳票を印刷するための手順を説明します。

<この節の構成>
(1) 配送印刷するユーザを登録する
(2) 自分宛て帳票の取得を設定する
(3) 配送サービスのURLを設定する
(4) 配送サービスにログインする
(5) 配送印刷を実行する

(1) 配送印刷するユーザを登録する

配送印刷するユーザをスプールサーバのEUR Server - Spool Serviceに登録します。

  1. EUR製品のプログラムメニューから,[Server]-[Spool Service 構成定義]を選択します。
    [EUR Spool Service 構成定義]ダイアログが表示されます。
  2. [EUR Spool Service 構成定義]ダイアログの[ユーザ定義]タブを表示します。
  3. [追加]ボタンをクリックします。
    [ユーザ定義の追加]ダイアログが表示されます。
  4. ユーザ名を設定します。
    ここでは,ユーザ名「euruser」を設定します。そのほかの設定はデフォルト状態のままでかまいませんが,必要に応じて入力してください。
  5. [OK]ボタンをクリックします。
    ユーザ定義が[EUR Spool Service 構成定義]ダイアログに追加されます。

(2) 自分宛て帳票の取得を設定する

EUR Server - Spool Serviceの環境設定ファイル(EURPMLS.ini)で,ユーザが自分宛て帳票を取得できるように設定します。

EUR Server - Spool Serviceの環境設定ファイル(EURPMLS.ini)は,インストール先フォルダ¥Spool下に格納されています。メモ帳などのテキスト編集エディタで編集します。

OPTIONセクションのPERSONALCATEGORYキーを次のとおり設定してください。

PERSONALCATEGORY=personal

環境設定ファイルを保存したあと,EUR Server - Spool Serviceのサービス「EUR Spool Service」を再起動してください。

(3) 配送サービスのURLを設定する

EUR Client Serviceの環境設定ファイル(EURPMCL.ini)で,EUR Client Serviceを起動したときに接続する配送サービスのURLを設定します。

EUR Client Serviceの環境設定ファイル(EURPMCL.ini)は,インストール先フォルダ¥Client下に格納されています。テキスト編集エディタで編集します。

PATHセクションのDELISERVICEキーを次のとおり設定してください。

DELISERVICE=http://127.0.0.1:23100/eurssdeli

環境設定ファイルを保存したあと,タスクトレイのアイコンから[終了]をクリックしてEUR Client Serviceを終了します。

(4) 配送サービスにログインする

EUR製品のプログラムメニューから,[Client]-[Client Service]を選択すると,EUR Client Serviceのログイン画面が表示されます。

[図データ]

ユーザ名「euruser」を入力して[OK]ボタンをクリックします。

(5) 配送印刷を実行する

eurpmcコマンドを使用して,配送印刷を実行します。この例では「通常使うプリンタ」に印刷されます。

次のとおりコマンドを実行してください。

"C:¥Program Files¥Hitachi¥EUR¥Adapter¥Program¥eurpmc.exe" /m print /rf report1.fms /map "C:¥Program Files¥Hitachi¥EUR¥Sample¥REPORTS¥rep
ort1.csv" /pm spl /rac personal /rad euruser

コマンドを実行すると,EURのバージョンとジョブIDが出力されます。出力例を次に示します。

0910
JobID
E00201205280409295520000001000000006​

タスクトレイのアイコンから[帳票一覧]をクリックして帳票が出力されたことを確認します。

印刷状態が「印刷済」になれば配送印刷は終了です。