uCosminexus EUR 帳票出力 機能解説 EUR Server編
![[目次]](FIGURE/CONTENT.GIF)
![[索引]](FIGURE/INDEX.GIF)
![[前へ]](FIGURE/FRONT.GIF)
ここでは,帳票を蓄積仕分け出力する方法について説明します。蓄積仕分け出力することで,印刷データごとに別々の出力先を設定できるため,記載内容によって帳票の出力先を変更したい場合に便利です。なお,帳票を蓄積仕分け出力するには,EUR Server Enterpriseが必要です。
- <この項の構成>
- (1) 出力の流れ
- (2) 出力で使用するファイル
- (3) 起動部品の設定
帳票を蓄積仕分け出力する流れを次の図に示します。
図6-3 帳票を蓄積仕分け出力する流れ
![[図データ]](FIGURE/ZU023250.GIF)
- 出力要求
帳票の出力要求が業務プログラムに送られます。
- 転送
EUR Server - Adapterは,ユーザデータファイルを帳票サーバのEUR Server Serviceに転送します。
- 印刷データ生成
転送されたユーザデータファイルと,あらかじめ帳票サーバに配置しておいた印刷定義ファイル,印刷先定義ファイルなどの定義ファイルから,印刷データ(EPF形式ファイル)が生成されます。
この図では,"本社"と"支店"というキーワードによって帳票が仕分けされ,印刷データが生成されます。
- 印刷データ転送
印刷データは,キーワードごとに決められた印刷先に自動で転送されます。
この図では,キーワード"本社"に該当する印刷データは,東京本社のスプールサーバに転送されます。また,キーワード"支店"に該当する印刷データは,新宿支店のスプールサーバに転送されます。
- 蓄積
EUR Server - Spool Serviceが印刷データ(EPF形式ファイル)を受信すると,スプールサーバ内に印刷データが蓄積されます。このとき,属性情報が付けられてスプールデータとなります。スプールデータは,手順3.で生成された印刷データの数だけ生成されます。
- 出力
スプールデータの属性情報に従って,スプールサーバのプリンタ,またはクライアントPCのプリンタで出力されます。
- ■注意
- スプールサーバのプリンタに出力できるのは,スプールサーバがWindows環境の場合だけです。スプールサーバがUNIX/Linux環境の場合は,スプールサーバのプリンタへの出力はできません。
(2) 出力で使用するファイル
蓄積仕分け出力で使用するファイルの概要について説明します。各ファイルの指定内容の詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。
(a) 仕分け定義ファイル
仕分け定義ファイルには,帳票を仕分けするときのキーワードやキーワードに対応する印刷先などを指定します。
- ■作成した仕分け定義ファイルの指定方法
- 印刷ジョブごとに指定する場合
仕分け定義ファイルは,アプリケーションサーバ(EUR Server - Adapter稼働マシン)の任意のディレクトリに格納します。
次に示す起動部品に,仕分け定義ファイル名と仕分け定義ファイルを格納したディレクトリのパスを指定します。
ActiveX起動部品
SplitFileNameプロパティ,およびSplitFilePathプロパティ
Java起動部品
setSplitFileNameメソッド,およびsetSplitFilePathメソッド
COBOL起動部品
SPLITFILENAMEパラメタ,およびSPLITFILEPATHパラメタ
コマンド起動部品(eurpmcコマンド)
/splitfオプション,および/splitfpオプション
- EUR Server Serviceのサービスごとに指定する場合
仕分け定義ファイルは,環境設定ファイル(EURPM.ini)のPATHセクションのSPLITキーで指定したディレクトリに格納します。
仕分け定義ファイルのファイル名を,環境設定ファイル(EURPM.ini)のFILEセクションのSPLITキーに指定します。
(b) 印刷先定義ファイル
印刷先定義ファイル(PrintDest.conf)には,帳票の蓄積先やスプールデータの格納ファイル名などの蓄積時に指定する情報を,印刷先として指定します。印刷先を定義しておくことで,蓄積先や格納ファイル名などの情報を印刷データごとに個別に指定できます。印刷データに埋め込むスプールタイトルを指定することもできます。
(3) 起動部品の設定
帳票を蓄積仕分け出力するために設定する起動部品のメソッド,関数,およびオプションの指定値を次に示します。
- ActiveX起動部品:PrintPMReportメソッド
- Java起動部品:printReportメソッド
- COBOL起動部品:PrintReport関数またはPrintReport2関数
- コマンド起動部品(eurpmcコマンド):/mオプションにprintを指定
また,蓄積時に設定する起動部品のプロパティ,メソッド,パラメタ,およびオプションの指定値を次に示します。
| 分割/仕分けの設定 |
起動部品の設定項目 |
設定する値 |
| 分割/仕分けの実行 |
ActiveX起動部品:SplitModeプロパティ
Java起動部品:setSplitModeメソッド
COBOL起動部品:SPLITMODEパラメタ |
0(EUR Server Serviceの環境設定ファイルの設定に従う)
2(仕分けする) |
| コマンド起動部品:/splitオプション |
default(EUR Server Serviceの環境設定ファイルの設定に従う)
key(仕分けする) |
All Rights Reserved. Copyright (C) 2012, 2014, Hitachi, Ltd.
All Rights Reserved. Copyright (C) 2012, 2014, Hitachi Solutions, Ltd.