複数様式情報定義ファイルは,メモ帳など,テキストファイルが編集できるエディタを起動して編集します。任意の拡張子のファイルを使用できます。
複数様式情報定義ファイルに指定するキーワードとオプションは,大文字,小文字の区別をしません。
複数様式情報定義ファイルの形式を次に示します。
group 様式グループ番号 {
〔grouptransfercondition { …様式グループ遷移条件
transfercondition={KBNF|EOFN}
〔fieldname="フィールド名"〕
}〕
〔formtransfercondition { …様式間遷移条件
keybreaktopform={ON|OFF}
〔fieldname="フィールド名"〕
}〕
〔formfilename "帳票ファイル名" { …様式遷移情報
transfercondition={NPNF|KBNF|EOFN}
printnewpaper={ON|OFF}
resetpagenumber={ON|OFF}
〔traycode=給紙トレイ番号〕
}〕
〔subgroup サブ様式グループ番号 { …サブ様式グループ
grouptransfercondition {
transfercondition=KBNF
fieldname="フィールド名"
}
〔formtransfercondition {
keybreaktopform={ON|OFF}
〔fieldname="フィールド名"〕
}〕
formfilename "帳票ファイル名" {
transfercondition={NPNF|KBNF}
printnewpaper={ON|OFF}
resetpagenumber={ON|OFF}
〔traycode=給紙トレイ番号〕
}
}〕
}
:
複数様式情報定義ファイルで指定するキーワードは,次のとおりです。
表5-7 複数様式情報定義ファイルで指定するキーワード
キーワード | 説明 | キーワードの省略可否 |
---|---|---|
group | グルーピングした出力様式(様式グループ)を識別する番号を指定します。 | × |
grouptransfercondition | グループごとに様式を切り替える条件(様式グループ遷移条件)を指定します。 | ○ |
formtransfercondition | フィールドごとに様式を切り替える条件(様式間遷移条件)を指定します。 | ○ |
formfilename | 様式遷移情報を指定します。 ここでは,様式を切り替える条件,両面印刷時の白紙挿入の条件,ページ番号の指定方法などを設定します。 | ○ |
subgroup | サブ様式グループを識別する番号を指定します。 | ○ |
様式グループを識別する番号を指定します。
様式グループは,次に示すように,読み込むデータファイルごとに作成します。
図5-5 複数様式情報定義ファイルとデータファイルの例(様式グループを読み込むデータファイルごとに作成する場合)
サンプル「保険申込書」のように,一つのデータファイルを3様式で共有していても,様式ごとに1レコードのデータを読み込む場合は,様式グループは三つになります。
図5-6 複数様式情報定義ファイルとデータファイルの例(様式ごとに1レコードのデータを読み込む場合)
様式グループを切り替える条件(様式グループ遷移条件)を指定します。grouptransferconditionは,指定を省略できます。
図5-7 transferconditionの値による様式グループ切り分けタイミングの違い
grouptransferconditionは,キーブレイクの対象となるフィールドのデータが変わった時点で次の様式グループに切り替えますが,formtransferconditionは,キーブレイクの対象となるフィールドのデータが変わった時点で先頭の様式に切り替えるかどうかを指定します。
例えば,請求書のように,次のような条件で帳票出力する場合,formtransferconditionを指定します。
図5-8 formtransferconditionの指定例
このように,先頭の様式を出力したあと,次の様式に続きのデータを出力しなくて済む場合は,formtransferconditionを指定しておくと便利です。
formtransferconditionを指定した場合,同じ様式グループ内にsubgroupは指定できません。formtransferconditionとsubgroupを同時に指定した場合は,エラーコード4631を返します。
図5-9 keybreaktopformの値による様式切り替えの違い
様式を次の様式に切り替える条件を指定します。
formfilenameを指定した場合,同じ様式グループ内にsubgroupは指定できません。formfilenameとsubgroupを両方指定した場合,またはどちらも指定しなかった場合は,エラーコード4631を返します。
formfilenameは必ず指定してください。formfilenameが指定されていない場合は,エラーコード4631を返します。
formfilenameは,様式グループ内に指定する様式の数分を繰り返し指定します。
図5-10 printnewpaperがONの場合の例
図5-11 printnewpaperがOFFの場合の例
図5-12 resetpagenumberがONの場合の例
図5-13 resetpagenumberがOFFの場合の例
サブ様式グループを識別する番号を指定します。
subgroupとformfilenameは,どちらかを指定してください。subgroupとformfilenameを両方指定した場合,またはどちらも指定しなかった場合は,エラーコード4631になります。
subgroupを指定すると,formtransferconditionは指定できません。subgroupとformtransferconditionを同時に指定した場合は,エラーコード4631を返します。
group文とsubgroup文の様式グループ遷移条件(grouptransfercondition)のフィールド名(fieldname)には異なる文字列を指定してください。同じ文字列を指定すると,エラーコード4631を返します。
製品 | バージョン |
---|---|
EUR Designer | 08-00以降 |
EUR Developer | 08-00以降 |
EUR Print Service Enterprise | 08-00以降 |
EUR Professional Edition | 05-06以降 |
EUR Print Service | 05-06以降 |
EUR Server Standard | 09-00以降 |
EUR Server Enterprise | 09-00以降 |
EUR Server Print Edition | 09-00以降 |