1.3 複数様式で帳票を出力するには

EUR クライアント帳票出力機能では,複数の異なる様式(帳票)を一つの帳票として出力できます。これを「複数様式で帳票を出力する」といいます。

複数様式で帳票を出力するときは,複数の帳票ファイル,帳票セット指定ファイルおよび複数様式情報定義ファイルを準備します。

複数様式で帳票を出力する流れを次に示します。

図1-5 複数様式で帳票を出力するときの処理の流れ

[図データ]

  1. 帳票ファイルの作成
    帳票を設計して,フォームシートファイル(*.fms)で保存します。
    複数様式で帳票を出力できるファイルの種類は,フォームシートファイル(*.fms)です。
    複数様式で出力するときの帳票は,一組にする帳票すべてを同じキーフィールドで改ページするように設定してください。ただし,帳票ヘッダのある帳票は,複数様式では出力できません。
  2. データファイルの準備
    出力するデータファイルを準備します。
    n様式とn様式を組み合わせて一組の帳票に出力するときは,n様式ごとのデータファイルを準備します。
  3. 帳票セット指定ファイルの作成
    帳票セット指定ファイルは,複数の帳票ファイルを統合する順番と帳票に読み込むデータファイルを指定しておくファイルです。帳票セット指定ファイルについては,「5.6 帳票セット指定ファイル」を参照してください。
  4. 複数様式情報定義ファイルの作成
    複数様式情報定義ファイルには,異なった様式(帳票)をグルーピングした様式グループを切り替える条件と,切り替え時の動作を指定します。一つの様式グループの中でさらに様式(帳票)をグルーピングする(サブ様式グループ)こともできます。
    複数様式情報定義ファイルについては,「5.7 複数様式情報定義ファイル」を参照してください。
  5. 帳票出力
    複数様式で帳票を出力するためのインターフェースは次のとおりです。
    インターフェース指定方法参照先
    apgrptコマンドapgrptコマンドのオプションに次のどちらかを指定
    • /mrsオプションおよび/mfdオプション
    • /kオプション(オプション記述ファイルにキーワードMultiReportSetFileおよびキーワードMultiFormInfoDefFileを指定)
    2.1.3 apgrptコマンドの形式
    OLEオートメーションApplicationオブジェクトに次のプロパティを指定
    • MultiReportSetFileプロパティ
    • MultiFormInfoDefFileプロパティ
    3.4 OLEオートメーションで使用できるプロパティ仕様
<この節の構成>
1.3.1 複数様式での帳票出力例