プリンタ定義ファイルに記述するキーワードを次に示します。プリンタ定義ファイルのキーワードは,大文字,小文字を区別しません。
横方向の印刷位置補正値を,小数点以下1桁(nn.n形式)で指定します。印刷位置の補正値は,0.1mm単位で-10.0~10.0で指定します。省略した場合は,「0.0」が仮定されます。
印刷位置を左方向にシフトする場合は負数,右方向にシフトする場合は正数を指定します。
縦方向の印刷位置補正値を,小数点以下1桁(nn.n形式)で指定します。印刷位置の補正値は,0.1mm単位で-10.0~10.0で指定します。省略した場合は,「0.0」が仮定されます。
印刷位置を上方向にシフトする場合は負数,下方向にシフトする場合は正数を指定します。
CODE128バーコードのバーコード補正情報を指定します。次に示す形式で指定します。
type 〔,〔Param1〕,〔Param2〕〕
環境変数EUR_CODE128_PARAMとプリンタ定義ファイルのキーワードCODE128PARAMが同時に指定された場合は,プリンタ定義ファイルの指定が有効になります。
指定値 | 説明 |
---|---|
0 | ミリメートル(mm)で指定したモジュールサイズからバーキャラクタサイズを計算します。モジュールサイズ×11(mm)を超えないドット数でバーキャラクタを描画します。ストップキャラクタは,モジュールサイズ×13(mm)を超えないドット数で描画します。1を指定した場合と比べて,サイズを細かく指定できますが,バーコードの質は落ちます。 |
1 | ミリメートル(mm)で指定したモジュールサイズを超えないドット数を求め,その11倍をバーキャラクタのサイズにします。1ドットの大きさを超えるまではバーコードの大きさは変わりません。プリンタ解像度によって補正するドット数が変わります。 |
2 | 1を指定した場合の計算方法に加えて,Param1で指定した幅に相当するドット数分だけ黒バーを細く,白バーを太くします。 Param2を指定した場合は,Param1で指定した値で補正した状態のスタートキャラクタとストップキャラクタにParam2で指定した値でさらに補正します。 |
表5-5 解像度300dpiの場合に補正するドット数
Param1またはParam2に指定する値(ミリメートル) | 補正するドット数(ドット) | 計算値(ドット) |
---|---|---|
0.04 | 0 | 0.472441 |
0.041 | 0 | 0.484252 |
0.042 | 0 | 0.496063 |
0.043 | 1 | 0.507874 |
0.044 | 1 | 0.519685 |
0.045 | 1 | 0.531496 |
0.046 | 1 | 0.543307 |
表5-6 解像度600dpiの場合に補正するドット数
Param1またはParam2に指定する値(ミリメートル) | 補正するドット数(ドット) | 計算値(ドット) |
---|---|---|
0.02 | 0 | 0.472441 |
0.021 | 0 | 0.496063 |
0.022 | 1 | 0.519685 |
0.023 | 1 | 0.543307 |
0.024 | 1 | 0.566929 |
0.025 | 1 | 0.590551 |
0.026 | 1 | 0.614173 |
バーコードパターンファイル名をフルパスで指定します。CODE128PARAMまたは環境変数EUR_CODE128_PARAMと同時に指定した場合は,CODE128PATTERNキーワードで指定されたパターンファイルを使用してチューニングされます。
CODE128PATTERN=バーコードパターンファイル名
QRバーコードまたはカスタマバーコードの出力データのサイズを指定します。
指定値 | 説明 |
---|---|
normal | 通常の方法で出力します。 |
minimize | QRバーコード,またはカスタマバーコードの描画データを最小化します。 |
印刷時のスプールサイズや帳票ファイルのサイズを小さくしたい場合,または実行時間を短縮したい場合にはminimizeを指定します。
minimizeを指定すると,プリンタによっては,QRバーコードまたはカスタマバーコードがにじんだり周囲に線が表示されたりする場合があります。
このような場合は,DrawBarStyleを使用すると正しく表示できることがあります。
バーコードの描画方法を変更します。
指定値 | 説明 |
---|---|
SRCCOPY | 通常の方法で出力します。 |
NOTSRCCOPY | バーコードがにじんだり周囲に線が表示されたりする場合に,描画方法を変更します。 |
バーコードがにじんだり周囲に線が表示されたりする場合,NOTSRCCOPYを指定すると改善されることがあります。
なお,プリンタによっては,NOTSRCCOPYを指定するとバーコードが白黒反転して描画されることがあります。