フィールドごとに数値データを集計できます。集計内容は,合計,平均,最大,最小および件数から選択できます。
集計結果を表示するアイテムを集計アイテムといいます。
データの集計には,集計キー単位で集計するキー集計,入力データが終了した時点で集計する総集計,ページ単位で集計するページ集計,帳票ヘッダ単位で集計する帳票ヘッダ集計があります。
集計すると,デフォルトでは合計が表示されます。表示された集計データは,平均,最大,最小および件数に変更できます。
可変形式の帳票でキー集計を設定した場合,キーに指定したフィールド値が変わるごとに集計行が挿入されます。
キー集計の表示例を次の図に示します。
図6-1 キー集計の表示例(「製品名」をキーに集計した場合)
改ブロック/改ページのキーと集計のキーを同一のフィールドに設定した場合は,集計行がブロックの最後に出力されます。この場合は,集計行を帳票内の任意の位置に移動できます。また,この組み合わせの設定は,可変形式帳票でも,固定形式帳票でも利用できます。
キー集計と改ブロック/改ページを組み合わせた場合の表示例を次の図に示します。
図6-2 キー集計の表示例(「製品名」を改ページとキー集計のキーに集計した場合)
多階層の集計とは,キー集計を複数のフィールドに設定することです。多階層の集計では,キーフィールドの値がブレイク(変化)するごとに集計行が追加されます。複数のフィールドにキー集計を設定すると,集計行が複数作成されるので,固定形式の帳票にはお勧めできません。可変形式の帳票で適用されることをお勧めします。
多階層の集計を求めるときは,下位のキー(連続するデータの少ないフィールドから順に)からキー集計を設定してください。多階層の集計は,設定した順に下位階層から階層化するので,指定する順序が正しくないと,正しい集計結果が得られません。
多階層の集計を設定した場合の表示例を次の図に示します。
図6-3 多階層の集計の表示例
複数フィールドをキーに指定して,集計できます。複数指定したキーフィールドの値が一つでもブレイク(変化)すると,集計行が追加されます。
複数フィールドのキー集計をするときは,下位のキー(連続するデータの少ないフィールドから順に)からキー集計を設定してください。
複数フィールドをキーに指定した場合の表示例を次の図に示します。
図6-4 複数フィールドのキー集計の表示例(「製品名」と「型」をキーに集計した場合)
キー集計を設定したフィールドが1件しかない場合は,集計行を自動的に削除できます。
1件のときにキー集計行を削除した場合の表示例を次の図に示します。
図6-5 1件のときにキー集計行を削除した表示例
複数フィールドのキー集計を利用することで,次の図のような帳票を定義できます。
図6-6 キー集計を利用した帳票の例
図6-7 多階層の集計の場合
図6-8 複数フィールドのキー集計の場合
集計行をページ単位で設定できます。ページ集計の例を次の図に示します。
図6-9 ページ集計の例
総集計を設定すると,集計レコードが表の最後に追加されます。集計行は,帳票内の任意の位置に移動できます。総集計の例を次の図に示します。
図6-10 総集計の例
帳票ヘッダ集計を設定すると,帳票ヘッダから次の帳票ヘッダまでのデータを一まとまりにして,集計できます。
帳票ヘッダ集計については,「7.5 帳票ヘッダ集計の作成」を参照してください。
帳票ヘッダ集計の例を次の図に示します。
図6-11 帳票ヘッダ集計の例