10.1 下敷きを作成する

作成する帳票の下に手本(下敷き)を敷いて,それを目安にしながら帳票を定義できます。

下敷きは,既存の帳票やプレプリント用紙をスキャナで読み込んだ画像ファイルです。下敷きをEURに読み込んで,帳票ウィンドウに重ね合わせて使用します。

帳票を新規に作成する場合は,帳票ウィンドウの下に下敷き(この場合は,既存の帳票)を表示して,文字を配置したり,線を引いたりすることで,簡単に早く帳票を定義できます。

プレプリント用紙に印刷する場合は,帳票ウィンドウの下に下敷き(この場合は,プレプリント用紙)を表示して印刷する文字を配置すると,ずれることなく印刷できます。

<この節の構成>
(1) 下敷きの準備
(2) 下敷きを作成する

(1) 下敷きの準備

下敷きを使用するには,あらかじめ手本となる画像ファイルを作成しておきます。

画像ファイルは,EURで使用できる画像ファイルの形式すべてを使用できます。EURで使用できる画像ファイルの形式については,マニュアル「EUR システム設計ガイド」を参照してください。

スキャニングは,TWAIN対応の画像処理ソフトウェアで行ってください。「紙の傾き」,「切り取り範囲・画像データの大きさ」,および「色の補正」は,スキャニングするドライバの設定と画像処理ソフトウェアで行ってから画像ファイルに出力してください。EURは,その出力された画像ファイルを下敷きとします。

画像処理ソフトウェアは,スキャナ付属の入力プログラム,Windows付属の描画プログラム(ペイント,イメージングなど),または有償のフォトレタッチソフトなどを使用してください。

(2) 下敷きを作成する

下敷きを作成する手順を次に示します。

  1. 帳票原稿に位置合わせの目印を記入する
    帳票原稿の端から,記入した位置合わせの目印の位置を控えます。
  2. TWAIN対応の画像処理ソフトウェアを起動する
    スキャナのスキャニング範囲に,すべての位置合わせの目印が入ります。極力帳票原稿が傾かないように帳票原稿をスキャナにセットしてください。このとき,スキャナドライバのプレビューを使用してセットすると便利です。
  3. スキャニングの対象範囲を指定する
    すべての位置合わせの目印が入るように,スキャニングの対象範囲を指定してください。スキャニングの帳票原稿は,画像データの縮尺を1:1にします。
    画像ファイルの用紙サイズは,EURで作成する帳票の用紙サイズと合わせて作成してください。
  4. スキャニングを実行する
  5. 画像データを編集する
    読み込んだ画像データの傾きを,位置合わせの目印に合わせて補正したあと,位置合わせの目印に沿って画像データを切り取ります。このとき,EURでの帳票定義に邪魔にならないように,画像データの色を別の色に変更してもかまいません。
  6. 画像データを保存する
    画像データをファイルに保存します。