このマニュアルは,説明で使用する帳票システムの構成要素を次の図に示すように定義します。
図1-5 マニュアルの説明で使用する帳票システムの構成要素
![[図データ]](figure/zua10500.gif)
- 開発環境
- 帳票の設計や設定ファイルの作成を行う環境です。
- 帳票出力環境
- 帳票を出力する環境です。構成要素を次に示します。
- 帳票サーバ
- スプールサーバ
- アプリケーションサーバ
- クライアント
- 実際のシステムを構成する場合には,帳票サーバ以外の要素は任意です。また,サーバの各要素を組み合わせたり,サーバの各要素を帳票サーバに集約したりすることもできます。
EUR Serverは,次の表に示すように三つのエディションを提供しています。帳票システムの構成や利用したいEURの機能に応じて,導入するEUR Serverを選択してください。
表1-1 EUR Serverの種類と位置づけ
製品名 | 位置づけ | 構築できるサーバの種類 |
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EUR Server Enterprise | EUR Serverの帳票出力機能をすべて利用できます。 次のような場合に適しています。
- 出力する帳票の枚数が多く,印刷データの生成に時間が掛かる場合
- 帳票名で出力先を振り分けたい場合
- 印刷処理の負荷分散を実施したい場合
- 帳票の印刷履歴を管理したい場合
- 帳票の出力処理が複数の業務システムにわたるなどで,印刷データの一時保管が必要な場合
- オンライン処理で素早いレスポンスが求められる場合
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EUR Server Standard | 次のような場合に適しています。
- クライアントPCに帳票を配信して出力する場合
- PDF形式,Excel形式の帳票を出力する場合
- サーバで生成した帳票を,クライアントPCのWebブラウザから出力,表示する場合
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EUR Server Print Edition | 次のような場合に適しています。
- 帳票をバッチ処理で印刷する場合
- Prinfina MANAGERなどのプリント運用管理ソフトウェアで出力処理を管理する場合
| 帳票サーバ |