JIS X 0504で規格されているCODE128バーコードのコードセットは,コードセットA,コードセットB,およびコードセットCがあります。そのうち,EURでCODE128バーコードを表示する場合は,コードセットBとコードセットCを使用して,データ(データキャラクタ)をデータファイルに指定します。どちらのコードセットを使用するかは,[オプション]ダイアログ,または[アイテムのプロパティ]ダイアログの[入力データ形式]で指定します。
指定したコードセットで使用できるデータを次に示します。
表4-8 CODE128バーコードで指定できる入力データ
数値 | EURのデータファイルに指定できるデータ | |
---|---|---|
コードセットBを使用する場合 | コードセットCを使用する場合 | |
0 | △(0x20:半角空白) | 00 |
1 | ! | 01 |
2 | " | 02 |
3 | # | 03 |
4 | $ | 04 |
5 | % | 05 |
6 | & | 06 |
7 | ' | 07 |
8 | ( | 08 |
9 | ) | 09 |
10 | * | 10 |
11 | + | 11 |
12 | , | 12 |
13 | - | 13 |
14 | . | 14 |
15 | / | 15 |
16 | 0 | 16 |
17 | 1 | 17 |
18 | 2 | 18 |
19 | 3 | 19 |
20 | 4 | 20 |
21 | 5 | 21 |
22 | 6 | 22 |
23 | 7 | 23 |
24 | 8 | 24 |
25 | 9 | 25 |
26 | : | 26 |
27 | ; | 27 |
28 | < | 28 |
29 | = | 29 |
30 | > | 30 |
31 | ? | 31 |
32 | @ | 32 |
33 | A | 33 |
34 | B | 34 |
35 | C | 35 |
36 | D | 36 |
37 | E | 37 |
38 | F | 38 |
39 | G | 39 |
40 | H | 40 |
41 | I | 41 |
42 | J | 42 |
43 | K | 43 |
44 | L | 44 |
45 | M | 45 |
46 | N | 46 |
47 | O | 47 |
48 | P | 48 |
49 | Q | 49 |
50 | R | 50 |
51 | S | 51 |
52 | T | 52 |
53 | U | 53 |
54 | V | 54 |
55 | W | 55 |
56 | X | 56 |
57 | Y | 57 |
58 | Z | 58 |
59 | [ | 59 |
60 | ¥ ※ | 60 |
61 | ] | 61 |
62 | ^ | 62 |
63 | _ | 63 |
64 | ` | 64 |
65 | a | 65 |
66 | b | 66 |
67 | c | 67 |
68 | d | 68 |
69 | e | 69 |
70 | f | 70 |
71 | g | 71 |
72 | h | 72 |
73 | i | 73 |
74 | j | 74 |
75 | k | 75 |
76 | l | 76 |
77 | m | 77 |
78 | n | 78 |
79 | o | 79 |
80 | p | 80 |
81 | q | 81 |
82 | r | 82 |
83 | s | 83 |
84 | t | 84 |
85 | u | 85 |
86 | v | 86 |
87 | w | 87 |
88 | x | 88 |
89 | y | 89 |
90 | z | 90 |
91 | { | 91 |
92 | | | 92 |
93 | } | 93 |
94 | ~ | 94 |
95 | - | 95 |
96 | - | 96 |
97 | - | 97 |
98 | - | 98 |
99 | [CODEC] | 99 |
100 | - | [CODEB] |
101 | - | - |
102 | [FNC1] | [FNC1] |
コードセットBも,コードセットCも,指定するデータの桁数は任意です。ただし,コードセットCの場合は,2桁の数字で一つのバーコードキャラクタを表すので,偶数になるように入力してください。奇数指定の場合,データは欠損値として扱われ,バーコードは表示されません。
CODE128バーコードの形式を次に示します。
CODE128バーコードのスタート/ストップキャラクタと,チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)は,バーで表します。
また,CODE128バーコードのスタート/ストップキャラクタとチェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)は,EUR 帳票作成機能が自動付加しているために指定できませんが,指定した入力データ形式によって,スタートキャラクタが次のように異なります。
CODE128バーコードには,FNC1のファンクションキャラクタをEUR 帳票作成機能で付加できます。FNC1は,特定の工業規格に合致するシンボルを識別するキャラクタです。FNC1の付加指定は,[オプション]ダイアログ,または[アイテムのプロパティ]ダイアログで指定できます。FNC1は,スタートキャラクタのあとに付加されます。
CODE128バーコードでは,帳票出力時にバーコードの幅を補正できます。補正値は,プリンタ定義ファイルまたは環境変数で指定します。詳細は,マニュアル「EUR 帳票出力 EUR Designer/EUR Viewer編」またはマニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。
CODE128で指定できるサイズと単位は,0.1~1.1mmです。
CODE128バーコードは,1モジュールの幅を,0.01mm単位で指定します。「モジュール」とは,黒バー,白バー,およびクワイエットゾーンを表現する最小単位です。「クワイエットゾーン」とは,バーコードの両端にある余白部分です。
CODE128バーコードには,入力データ形式に「コードセットB」と「コードセットC」がありますが,サイズの求め方は同じです。
(1)クワイエットゾーン(1モジュール×10)
(2)スタートキャラクタ(11モジュール)
(3)データ(1データキャラクタは,11モジュール)
(4)チェックキャラクタ(11モジュール)
(5)ストップキャラクタ(13モジュール)
(6)クワイエットゾーン(1モジュール×10)
例えば,12桁のデータ(データキャラクタ)を表示するとき,サイズに「0.5」を指定すると,次に示す式によって,幅 93.5(mm)のCODE128バーコードが帳票に出力できます。
クワイエットゾーン=(0.5(mm)×10)×2(個所)
スタートキャラクタ=11(モジュール)×0.5(mm)
データ=(11(モジュール)×12(桁))×0.5(mm)
チェックキャラクタ=11(モジュール)×0.5(mm)
ストップキャラクタ=13(モジュール)×0.5(mm)
クワイエットゾーン=(0.5(mm)×10)×2(個所)
スタートキャラクタ=11(モジュール)×0.5(mm)
ファンクションキャラクタ=11(モジュール)×0.5(mm)
データ=(11(モジュール)×12(桁))×0.5(mm)
チェックキャラクタ=11(モジュール)×0.5(mm)
ストップキャラクタ=13(モジュール)×0.5(mm)
CODE128バーコードの場合,計算で求めた値でアイテム枠を確保しても,多少横に広がって出力されます。そのため,帳票にCODE128バーコードを収めるときは,アイテム枠の幅を少し余裕を持って確保してください。サイズに「0.5」を指定した場合,求めた値は幅 93.5(mm)ですが,帳票に確保するアイテム枠の幅を94(mm)程度確保すると収まります。