製図システム HICAD/DRAFT for Windowsコマンド編

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6.1 制御文字[アクセサリ(A)/制御文字...]

機能
制御文字ダイアログを表示します。

操作
制御文字の設定
[制御文字...]を選択すると,制御文字ダイアログを表示します。
なお,[制御文字...]は,ショートカットキーの<Alt>+<Ctrl>+<C>でも選択できます。
制御文字ダイアログ
[図データ]
マウス,またはキーボードで制御文字を選択します。選択された制御文字は,ハイライト表示され,コマンドエリアに表示されます。
制御文字の機能
制御文字の機能を表6-1に示します。

表6-1 制御文字の機能

制御文字 機能 外字コード※1
(シフトJIS)
書き方 表示
[図データ]  上段文字を作画します。 f141 m[図データ]nまたは[図データ] [図データ]n[図データ] [図データ] 
[図データ]  下段文字を作画します。 f142 A[図データ]nまたは[図データ] [図データ]n[図データ] [図データ] 
[図データ]  添字を作画します。 f143 A[図データ]nまたは[図データ] [図データ]n[図データ] [図データ] 
[図データ]  文字列の上に線を引きます。 f144 [図データ]nまたは[図データ] [図データ]n[図データ] [図データ] 
[図データ]  文字列の下に線を引きます。 f145 [図データ]nまたは[図データ] [図データ]n[図データ] [図データ] 
[図データ]  文字列の下に二重線を引きます。 f15d [図データ]nまたは[図データ] [図データ]n[図データ] [図データ] 
[図データ]  文字列を□で囲みます。 f146 [図データ]nまたは[図データ] [図データ]n[図データ] [図データ] 
[図データ]  文字列の上に点を作画します。 f147 [図データ]nまたは[図データ] [図データ]n[図データ] [図データ] 
[図データ]  文字列の下に点を作画します。 f148 [図データ]nまたは[図データ] [図データ]n[図データ] [図データ] 
[図データ]  文字列の上に訂正線を引きます。 f14d [図データ]nまたは[図データ] [図データ]n[図データ]
[図データ]  文字列の上に[図データ]を作画します。 f15c [図データ]nまたは[図データ] [図データ]n[図データ] [図データ] 
[図データ]  分数を作画します。 f14b [図データ]m[図データ]nまたは[図データ] [図データ]m[図データ]
 [図データ]n[図データ]
[図データ] 
[図データ]  分数を作画します。 f14c [図データ]m[図データ]nまたは[図データ] [図データ]m[図データ]
 [図データ]n[図データ]
[図データ] 
[図データ]  改行します。 f159 m[図データ] mn
[図データ]  以降のペン番号を変更します。 f154 [図データ]inまたは[図データ] [図データ]i[図データ]niはペン記号 n
[図データ]  以降の線種を変更します。 f155 [図データ]inまたは[図データ] [図データ]i[図データ]n n
[図データ]  複数の文字を一つのまとまりとする左区切 f157
[図データ]  複数の文字を一つのまとまりとする右区切 f158
[図データ]  区切記号 f15b
[図データ]  上下段文字を作画します。 f140 m[図データ]n[図データ]Rまたはm[図データ] [図データ]n[図データ] [図データ] [図データ]R[図データ] [図データ] 
[図データ]
[図データ] 
重ね文字[図データ]を作画します。 f149,f181 [図データ] [図データ]nまたは[図データ] [図データ] [図データ]n[図データ] [図データ] 
[図データ]
[図データ] 
重ね文字[図データ]を作画します。 f149,f181 [図データ] [図データ]nまたは[図データ] [図データ] [図データ]n[図データ] [図データ] 
[図データ]
[図データ]※2
重ね文字[図データ]を作画します。 f149,f160 [図データ] [図データ]m[図データ]nまたは[図データ] [図データ] [図データ]m[図データ] [図データ] [図データ]n[図データ] [図データ] 
[図データ]  以降の文字高さを変更します。 f14f [図データ]inまたは[図データ] [図データ]i[図データ]niは文字高の数値で,mm単位で指定します。 n
[図データ]  以降の文字幅を変更します。 f150 [図データ]inまたは[図データ] [図データ]i[図データ]niは文字幅の数値で,mm単位で指定します。 n
[図データ]  以降の文字幅を半分にします。 f161 [図データ]  n
[図データ]  直前の文字高さ属性を解除します。 f162 A[図データ]iA[図データ]A [図データ] 
[図データ]  直前の文字幅属性,または半角属性を解除します。 f163 A[図データ]iA[図データ]AA[図データ]A[図データ]A [図データ] 
[図データ]※2 寸法値のミリ/インチ併記表示の区切り f164

注※1 制御文字をキーボードから入力するときのコードです。

注※2 制御文字ダイアログには表示されていません。


文字列編集の規則
文字列編集の規則を次に示します。ただし,制御文字は,縦書き文字には無効です。
  • 制御コードに続く文字列に複数個の文字を使う場合
    制御コードに続く文字列に,複数個の文字を使う場合は,文字を[図データ][図データ]で囲みます。
(例1)
[図データ]を作画する場合,[図データ] [図データ]ABC[図データ]と指定します。
[図データ]ABCと指定した場合,[図データ]BCとなります。
  • 制御コードを適用する範囲が後に続く文字列の最後までの場合
    制御コードを適用する範囲が,後に続く文字列の最後までの場合,[図データ]に対応する[図データ]は指定する必要はありません。
(例1)
’2[図データ] [図データ]AB[図データ]AB’は[図データ]となります。
  • 制御コードに続く文字が1文字の場合
    制御コードに続く文字が1文字の場合,文字を[図データ][図データ]で囲む必要はありません。ただし,寸法値@は複数文字列とみなします。
(例1)
[図データ]を作画する場合[図データ]Aと指定します。
  • 一つの制御コードの範囲内にほかの制御コードを指定する場合
    一つの制御コードの範囲内にほかの制御コードを指定する場合,外側の制御コードの適応範囲を[図データ][図データ]で区切ります(これを制御コードのネストと呼びます)。
    制御コードのネストは最大8レベルです。
(例1)
[図データ]を作画する場合
‘2[図データ] [図データ] [図データ]1[図データ]2AB[図データ]’と指定します。
(例2)
[図データ]を作画する場合
‘2[図データ] [図データ] [図データ]1[図データ]2AB[図データ]345’と指定します。
(例3)
[図データ]を作画する場合
[図データ] [図データ]Y[図データ] [図データ]-3[図データ] [図データ] [図データ] [図データ]X[図データ] [図データ]-2[図データ] [図データ]’と指定します。
  • シンタクスにエラーがある場合
    シンタクスエラーがある場合,意図した文字列が出力されません。
(例1)
‘2[図データ] [図データ]’ABと指定した場合,[図データ] [図データ]は無視されます。
  • 先頭に無効なコードがある場合
    先頭にあってはならない制御コードが先頭にある場合,この制御コードは無視されます。
(例1)
[図データ]ABC’はABCとなります。
  • 領域を指定したことで自動的に改行が発生した場合
    領域を指定したことで自動的に改行が発生した場合,改行後の文字出力位置が保証されない制御コードを次に示します。
    [図データ][図データ][図データ][図データ][図データ][図データ][図データ]
  • 制御コードを含む文字列を縦書きにした場合
    制御コードを含む文字列を縦書きしたときは,表示結果は保証されません。