製図システム HICAD/DRAFT for Windowsコマンド編
オープン[図面(F)/図面庫/オープン(O)...]
機能
ワークステーション上の図面庫内の図面をオープンします。
操作
オープンする図面の設定
[オープン(O)...]を選択すると,図面オープンダイアログが表示されるので,オープンする図面を指定します。
図面名は,ダイアログの図面名欄に名称を入力するか,または条件検索後の検索結果一覧から選択します。
- 図面オープンダイアログ
- 図面オープンダイアログでは,操作対象の図面庫・部品庫の変更,図面の詳細情報・概略図の表示などもできます。
- コンポーネントの機能
コンポーネント |
機能 |
検索結果一覧 |
条件検索で検索された図面名の一覧 |
残図面 |
検索対象の図面が1000枚以上あるとき,検索の範囲を変更します。 |
図面庫・部品庫 |
操作対象の図面庫・部品庫 |
利用者名・グループ |
設定されている利用者名,およびグループ名 |
図面名 |
図面名を指定してオープンするときに,図面名を入力します。図面名はワイルドカードでも指定できます。 |
モード |
参照モード・更新モードの選択 |
対象層 |
全層指定,または層指定の選択 |
指定層 |
対象層の指定(層指定図面オープンのときだけ) |
OK |
指定図面のオープンを実行します。 |
条件検索... |
条件を設定し,その条件に合う図面を検索するときに指定します。条件検索ダイアログを表示します。 |
図面庫... |
操作対象の図面庫・部品庫を変更します。図面部品庫変更ダイアログを表示します。 |
利用者宣言 |
ワークステーション上の図面庫を利用するための宣言をします。利用者宣言ダイアログを表示します。
利用者宣言ダイアログで入力する各項目については,ワークステーションのシステム管理者に確認してください。 |
詳細情報 |
検索結果一覧で指定した図面の詳細情報を表示します。
詳細情報表示ダイアログを表示します。 |
概略図面 |
指定図面の概略図を表示します。概略図ダイアログを表示します(図面を複数指定した場合は,非活性状態になります)。 |
PC図面 |
パーソナルコンピュータ上の図面を利用するための図面オープンダイアログに切り替えます。図面オープンダイアログについては,「2.2 図面ファイル[図面(F)/図面ファイル]」の「オープン」を参照してください。 |
取消 |
図面をオープンしないでダイアログを消去します。 |
- 条件検索ダイアログ
- 条件検索ダイアログでは,検索する図面の条件を設定します。また,図面名称にはワイルドカードが使えます。
- 条件設定後,[OK]ボタンを選択すると指定条件で検索し,条件に合う図面名を図面オープンダイアログの検索結果一覧に表示します。
- 検索結果が複数のページにわたっている場合,ページ数がダイアログ右上に表示されます。表示するページは,ボタンの[次頁],および[前頁]で操作します。
- 図面部品庫変更ダイアログ
- 図面部品庫変更ダイアログでは,図面庫,および部品庫のリストと,操作対象となっている図面庫,および部品庫が表示されます。
- 操作対象とする図面庫,および部品庫を選択後,[OK]ボタンを選択すると,操作対象となる図面庫,および部品庫が変更されます。
- 詳細情報表示ダイアログ
- 指定図面の詳細情報を表示します。
- ただし,図面を選択していない場合,ダイアログ内の情報表示領域は空白になります。
- 概略図ダイアログ
- 指定図面の概略図を表示します。
- 概略図ダイアログについては,「図面ファイル[図面(F)/図面ファイル]」の「オープン」を参照してください。
概略図の表示
[概略図面]ボタンを選択すると,保管してある図面,または部品の概略図が表示できます。
- 概略図の作成
概略図が表示できるのは,保管時に概略図を作成した図面,または部品だけです。概略図を作成するかどうかは,システムモードに従います。システムモードについては,「8.5 モード変更[環境(C)/モード変更]」を参照してください。
また,概略図のデータは,図面(部品)を置換登録するたびに更新されます。
- 概略図の大きさ,および表示部分
表示される概略図の大きさ,および表示部分は,標準値ファイルの「概略図サイズ」,および「概略図の表示切り出し位置」にそれぞれ従います。
- 名称の指定と概略図の表示
次のように指定すると複数の概略図を同時に表示できます。
- 一括表示
図面名を指定しないで[概略図面]を選択します。この場合,同時に最大9枚の図面の概略図を表示できます。これは,多くの概略図を一度に比較検討するときに適した表示方法です。
また,表示された概略図の一つを指示すると,概略図に対応した図面名(部品名)を選択したことになります。再度指示すると,選択していない状態に戻ります。
- 複数指定表示
複数の名称を指定し,[概略図面]を選択します。この場合,同時に最大9枚の図面の概略図を表示できます。表示されたすべての概略図に対応した図面名(部品名)を選択したことになります。目的の図面がある程度絞られているときに適した表示方法です。
- 単数指定表示
名称一つを指定し,[概略図面]を選択すると概略図が1枚表示されます。表示された概略図は,次の概略図を表示してもそのまま表示されます。この場合,最大9枚の図面の概略図を表示できます。図面(部品)を1枚ずつ比較していくときに適した表示方法です。
また,表示された概略図の一つを指示すると,概略図に対応した図面名(部品名)を選択したことになります。再度指示すると,選択していない状態に戻ります。
- 概略図ダイアログ
概略図ダイアログの例を図2-2に示します。
図2-2 概略図ダイアログの例
- ボタンの機能
- [OK]
- 選択した概略図の図面名を図面オープンダイアログに反映して,概略図ダイアログを消去します。その後,図面オープンダイアログの入力待ちになります。
- [次頁]
- 表示している概略図をすべて消去し,図面オープンダイアログで次の図面名(部品名)の概略図を以前と同じ表示枚数分一度に表示します。このボタンは,一括表示,および複数指定表示のときだけ表示されます。
- [前頁]
- 表示している概略図をすべて消去し,図面オープンダイアログで前の図面名(部品名)の概略図を以前と同じ表示枚数分一度に表示します。このボタンは,一括表示,および複数指定表示のときだけ表示されます。
- [詳細情報]
- 選択した図面の詳細情報ダイアログを表示します。標準値エディタで複数枚を設定した場合は,左上から右下の順で表示されているすべての概略図の詳細情報を表示します。
- 項目をダブルクリックすると,選択した項目に対応する図面ファイルを開きます。
- [取消]
- 図面を選択しない状態で,表示されている概略図ダイアログを消去します。
- 概略図サイズ
- 概略図サイズを一時的に変更して,概略図を一度に表示する枚数を切り替えます。初期値は標準値エディタで設定します。
単数表示の場合,[次頁],および[前頁]の替わりに,[前進],および[後退]が表示されます。機能を次に示します。
- [前進]
- 図面オープンダイアログで一つ次の図面名の概略図を表示します。
- [後退]
- 図面オープンダイアログで一つ前の図面名の概略図を表示します。
- 図面番号/最大図面数
図面番号は,図面オープンダイアログでのその図面名(部品名)の順番を表示します。また,最大図面数は,図面オープンダイアログの名称の表示数です。
- 指定図面のオープン処理
図面名を指定し,図面オープンダイアログの[OK]ボタンを選択すると,指定図面のオープン処理が開始されます。
- 図面表示中にエラーが発生した場合
図面表示中にエラーが発生した場合,エラー発生を伝えるダイアログが表示されます。
[OK]ボタンを選択すると,処理が中断され,表示中の図面が消去されます。
補足説明
- 参照モード,更新モードの切り替え(図面検索初期モード)は,標準値ファイルで変更できます。
- 部品のオープン(「2.4 部品庫[図面(F)/部品庫]」)も図面のオープンと同様の操作でできます。
- 同じユーザでも,更新検索中の図面は再び更新検索できないように標準値ファイルで設定できます。
注意事項
- オープンする図面に部品がある場合,配置できるのは部品庫にある部品だけです。パーソナルコンピュータ上の部品パスディレクトリにある部品は配置されません。
All Rights Reserved. Copyright (C) 1998, 2008, Hitachi, Ltd.