「5.2.1 HTMLソースの基本的な記述方法」で説明した起動HTMLに処理を追加することで,Webブラウザのデザインをカスタマイズする例を紹介します。
例えば,XMAP3コントロールを貼り付ける起動HTMLにJavaScriptなどによる処理を挿入してInternet Explorerのオブジェクトにアクセスし,次のような属性を制御できます。
これらを設定するために,起動HTMLにそれぞれ次の処理を追加します。(a)~(e)はXMAP3/Webのページ,(f)はXMAP3/Webのスプラッシュ画面のカスタマイズについて説明しています。カスタマイズできる項目の詳細については,Microsoft社から公開されているドキュメントを参照してください。
<BODY>
<P ALIGN="center">
<DIV ID="EXAMPLE_DIV_ID">
このテキストはコントロールによって置き換えられます。
</DIV>
:
</BODY>
これらのカスタマイズをした起動HTMLの例を,次に示します。
図5-3 スプラッシュ画面でカスタマイズできる個所
表5-1 PARAMタグのNAME属性とVALUE属性の設定値
タグ名 | NAME属性 | VALUE属性 | 説明 |
---|---|---|---|
<PARAM> | SplashBGColor | スプラッシュ画面の背景色をRGB値で設定します。
<PARAM NAME="SplashBGColor" VALUE="#FF0000"> |
|
SplashBorderColor | スプラッシュ画面の枠線の色をRGB値で設定します。
<PARAM NAME="SplashBorderColor" VALUE="#00FF00"> |
| |
SplashInfoColor | スプラッシュ画面に表示される文字列の色をRGB値で設定します。
<PARAM NAME="SplashInfoColor" VALUE="#0000FF"> |
| |
SplashStyle | スプラッシュ画面の表示形態(枠線/文字列の有無)を設定します。 次のどれかを設定します。
| 「NoBorder」,「NoInformation」,または「Fill」を設定した場合,スプラッシュ画面は,次のようになります。
|
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>XMAP3/WEB</TITLE>
<SCRIPT SRC="x3webfrm.js" LANGUAGE="JScript"></SCRIPT>
</HEAD>
<BODY>
<DIV ID="EXAMPLE_DIV_ID">
このテキストはコントロールによって置き換えられます。
</DIV>
<SCRIPT LANGUAGE="JScript">
CreateControl("EXAMPLE_DIV_ID",
"CLSID:5F34C3B1-47F9-11D4-A268-0000E224BC38",
"http://server_url/cab/xmap3web1.cab#version=n,n,n,n※",
"200",
"200",
"http://・・・",
"NORMAL",
"NoBorder")
</SCRIPT>
</BODY>
</HTML>
function CreateControl(DivID, CLASSID, CODEBASE, WIDTH, HEIGHT, NextURL, SSLCheck, SplashStyle)
{
var d = document.getElementById(DivID);
d.innerHTML =
'<OBJECT' + ' CLASSID="' + CLASSID + '"' +
' CODEBASE="' + CODEBASE + '"' +
' WIDTH=' + WIDTH + ' HEIGHT=' + HEIGHT + '>' +
'<PARAM NAME="NextURL" VALUE="' + NextURL + '">' +
'<PARAM NAME="SSLCheck" VALUE="' + SSLCheck + '">' +
'<PARAM NAME="SplashStyle" VALUE="' + SplashStyle + '">' +
'</OBJECT>';
}
図5-4 スプラッシュ画面の枠線を表示しないWebブラウザウィンドウ
また,Internet Explorerのオブジェクトを作成する際に,次のような外見のデザインを設定できます。
これらの項目をカスタマイズするには,XMAP3/Webの起動HTMLを表示するInternet Explorerのオブジェクトを作成する際に,次の設定をしてください。カスタマイズできる項目の詳細については,Microsoft社から公開されているドキュメントを参照してください。
directories = yes | no :ディレクトリバーの表示有無
location = yes | no :アドレスバーの表示有無
menubar = yes | no :メニューバーの表示有無
scrollbars = yes | no :スクロールバーの表示有無
status = yes | no :ステータスバーの表示有無
toolbar = yes | no :ツールバーの表示有無
fullscreen = yes | no :シアターモードor 通常モード
window.open("起動HTMLのURL","", "toolbar=no, status=no,
scrollbars=no, menubar=no, location=no, directories=no");