XMAP3/Webを利用したシステムでの印刷機能と,従来の印刷機能との相違点を説明します。また,印刷に関する注意事項についても説明します。
XMAP3/Webを利用したシステムでは,標準提供している環境設定ファイルを利用した場合にはドローでのテスト印刷時と同様に,Windowsで「通常使うプリンタ」に設定したプリンタが出力先となっています。
任意のプリンタへ出力したい場合,仮想端末名ファイルとプリンタ構成ファイルを編集して出力先となるプリンタを指定できます。
仮想端末名ファイルとプリンタ構成ファイルについては,「5.3.4 仮想端末名ファイル(X3MWHOST)」,および「5.3.5 プリンタ構成ファイル(X3PPINF)」を参照してください。
XMAP3/Webからブラウザに対してPDFファイル形式で帳票印刷をする場合には,必ずサーバ側の表示・印刷環境ファイル(X3PCONF)に,ブラウザ側で有効となるPDFファイル出力先フォルダを設定してください。PDFファイル出力先フォルダを設定していない場合には,ブラウザ側のシステムのシステム環境で設定されている一時フォルダ(環境変数TEMPの指定フォルダなど)にPDFファイルが出力されます。
XMAP3/Webを利用したシステムでは,プリンタスプールへ書き出し単位の初期値が「アプリケーション毎」となっています。従来,XMAP3で開発したシステムでの書き出し単位の初期設定は「1ページ毎」となっていますので注意してください。
プリンタ構成ファイル(X3PPINF)のスプール書き出し単位(PrintJob=)に設定した内容は有効となります。
XMAP3/Webを利用したシステムで印刷を実行すると,常に印刷中ダイアログが表示されます。そのため,プリンタ構成ファイル(X3PPINF)の印刷中ダイアログを表示する(UsePrintDialog=)で設定した内容は無効となります。
帳票印刷が終了した場合,ユーザサービスプログラムからの指定に従って,出力データ設定時に指定した次のURLを呼び出して画面業務を続行したり,対応するWebブラウザのウィンドウを閉じたりできます。
Webブラウザの終了については,「3.1.1(3) Webブラウザウィンドウの終了」を参照してください。