XMAP3/Webを適用したシステムは,XMAP3/Webが提供するプログラムや,ユーザが作成するプログラムなどで構成されています。これらのシステムを構成するプログラムについて説明します。
- XMAP3/Web起動HTML
- XMAP3/Webの運用を開始するため,サーバ上のユーザサービスを起動するHTMLファイルです。以降,起動HTMLと表記します。
- 起動HTMLには,XMAP3の画面表示や帳票印刷に必要なXMAP3コントロールへのリンク情報を定義します。
- XMAP3/Webでは,起動HTMLおよび起動HTML用スクリプトファイルのサンプルを提供しています。開発するシステムに合わせて,起動HTMLをカスタマイズしてください。詳細については,「5.2 ユーザサービスを起動するHTMLソースの記述」を参照してください。
- XMAP3コントロール
- Webブラウザ上で,XMAP3の画面の表示や帳票の印刷を制御するためのプログラムです。ユーザサービスが開始されたとき,Webサーバからクライアントに対して自動的にダウンロードされます。
- すでにXMAP3コントロールがクライアント側にダウンロードされている場合は,XMAP3コントロールのダウンロード処理が省略され,通信時間の短縮が図られます。ただし,XMAP3コントロールのバージョンがサーバ側のXMAP3/Webよりも古いバージョンの場合には,再度自動的にダウンロードされます。
- XMAP3コントロールは,XMAP3/Webが提供するプログラムで,ユーザが作成する必要はありません。
- ユーザサービスプログラム
- ユーザが作成するプログラムです。ユーザサービスプログラムは,TP1/Webが提供するAPIを利用して業務処理を実行します。
- ユーザサービスプログラムから,XMAP3/Webが提供するライブラリを適宜呼び出し,生成された送信データをTP1/WebのAPIでクライアント側に送信することで,XMAP3で作成した画面帳票の表示・印刷を実行できます。このとき,クライアント側へ送信される画面表示データは,ビットで表現されるデータ形式で送信されます。
- ユーザサービスプログラムの作成方法については,「4. プログラミングガイド」を参照してください。
- TP1/Webとは,OpenTP1と連携してインターネットゲートウェイ機能を提供するプログラムプロダクトです。TP1/Webが提供する機能やAPIなどについては,マニュアル「OpenTP1 インターネットゲートウェイ機能TP1/Web 使用の手引」を参照してください。
- XMAP3/Webライブラリ
- XMAP3で作成した画面の表示や帳票の印刷を実行するために,XMAP3/Webが提供するライブラリです。XMAP3/Webライブラリは,ユーザサービスプログラムから適宜呼び出して実行します。
- XMAP3/Webライブラリについては,「4. プログラミングガイド」を参照してください。
- サービス提供プログラム(SPP)
- OpenTP1のOLTPサーバ/クライアント構成中,サーバ側で実行されるプログラムです。サービス提供プログラム(SPP)は,必要に応じて適宜ユーザが作成します。SPPを使ったシステムを,XMAP3/Webを適用したWeb環境へ移行する場合,既存のSPPは変更しないで移行できます。サービス提供プログラムについては,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。