7.2.4 Webブラウザ操作時の注意
(1) 画面・帳票で共通の注意
- XMAP3/Webを利用するときは,Windowsシステムフォルダの更新権限,およびレジストリの更新権限を持ったユーザIDを使用してください。XMAP3/WebをクライアントのWebブラウザから初めて利用するときには,サーバからクライアントにXMAP3のプログラムがダウンロードされ,Windowsシステムフォルダへのファイル展開,およびレジストリへの実行モジュールの登録が実行されます。
- XMAP3の画面の表示中や帳票の印刷中は,Webブラウザの「アイコン」,「メニューバー」の機能は制限されます。
- アドレス(URL)の移動はできません。Webブラウザウィンドウでの次に示す操作などが該当します。
・アドレスバーにURLを入力する操作
・ツールバーやメニューバーを使用した,ホームページへの移動操作
・ツールバーやメニューバーを使用した,一つ前に表示したページへの移動操作※
・ツールバーやメニューバーを使用した,「お気に入り」に登録したURLへの移動操作
・URLへリンクするショートカットアイコンの起動
・[ファイル]-[新規作成]-[ウィンドウ]コマンドの実行による新規ウィンドウの作成
注※
Webブラウザの[戻る]ボタンの状態は,XMAP3の画面を表示する直前の状態に依存します。Webブラウザの初期表示などで,Webブラウザの[戻る]ボタンが不活性の状態でXMAP3の画面に遷移した場合には,[戻る]ボタンは不活性状態のままとなります。また,Webブラウザの[戻る]ボタンが活性の状態でXMAP3の画面に遷移した場合には,[戻る]ボタンは活性状態のままとなります。ただし,Webブラウザの[戻る]ボタンが活性状態の場合であっても,以前のURLには移動できません。
- Webブラウザの「オフライン作業」を操作すると,ユーザアプリケーションとの通信が強制終了する場合がありますので,使用しないでください。
- その他,Webブラウザの機能は基本的に制限されます。
- Webブラウザ上で画面を表示する場合や帳票を印刷する場合,クライアントごとに環境設定をカスタマイズすることはできません。常にサーバ側に用意するサーバ環境定義ファイルの環境設定が有効となります。
ただし,サーバ環境定義ファイルは,起動するユーザサービスプログラムごとに設定できます。あらかじめ,複数のユーザサービスプログラムとそれに対応する環境定義ファイルを用意しておき,クライアント側から利用したい環境定義に対応するユーザサービスプログラムを起動することで,利用したい環境下での画面表示や帳票印刷を実行できます。
(2) 画面表示での注意
- XMAP3の画面を表示中に次の操作をした場合,キーボードフォーカスがXMAP3の画面からWebブラウザに移動することがあります。この場合は,[Tab]キー,またはマウスの操作によってXMAP3の画面にキーボードフォーカスを戻して操作を継続してください。
- XMAP3定義画面とWebブラウザの表示領域の間にある余白部分をマウスでクリックした場合
- Webブラウザのアドレスバーや「お気に入り」のフレームなど,Webブラウザの入力操作系の部品をマウスで操作した場合
- [Alt]+[Tab]キーやマウスによって,ほかのアプリケーションウィンドウをアクティブにし,再度XMAP3の画面を表示したWebブラウザウィンドウをアクティブにした場合
- XMAP3の画面を表示したWebブラウザウィンドウを最小化し,再度ウィンドウ表示を元に戻した場合
- 通常,XMAP3の画面に定義したメニューバーはWebブラウザのメニューに追加されて表示されます。このXMAP3の画面に定義したメニューバーは,XMAP3の画面以外にキーボードフォーカスが遷移すると非表示になります。
ただし,Webブラウザのアドレスバーにキーボードフォーカスを移動してもXMAP3のメニューバーは非表示になりません。したがって,Webブラウザのアドレスバーにキーボードフォーカスを移動した状態でXMAP3のメニューバーを操作できますが,ファンクションキーなどキー入力による操作は実行できません。
- Webブラウザのスクロールバーが表示されている状態で,キーボードフォーカスをWebブラウザからXMAP3の画面に移動した場合,スクロールバーの表示が不正になることがあります。しかし,このような状態になってもXMAP3画面の動作には影響ありません。
- XMAP3の二次ウィンドウを表示してから閉じたとき,XMAP3の一次ウィンドウの前面に,ほかのアプリケーションウィンドウが一時的に表示されることがあります。このような状態になっても,XMAP3画面の遷移動作には影響ありません。
- クライアント側のOSがWindows 95の場合,XMAP3の画面を最初に表示すると,ほかのアプリケーションウィンドウが一時的に前面に表示されることがあります。このような状態になっても,XMAP3画面の遷移動作には影響ありません。
クライアント側のOSがWindows 2000の場合,MS-IMEのツールバーをタスクバーに表示していると,XMAP3の画面を表示したときにMS-IMEのツール操作を実行できない場合があります。
このような場合は,MS-IMEのツールバーをタスクバーから出して使用してください。また,MS-IMEの設定はXMAP3画面の表示前に実行してください。
- Webブラウザの[閉じる]ボタンを選択したとき,次に示すメッセージダイアログが表示されることがあります。Internet Explorer 5.0でのメッセージダイアログの表示例を次に示します。
![[図データ]](figure/hd070010.gif)
この場合は,[キャンセル]ボタンを選択してください。[OK]ボタンを選択した場合,業務がその時点で中止されてしまい,サーバ側のアプリケーションにも通知されません。
ダイアログの表示が頻繁に発生する場合,次の方法でダイアログの表示を抑止できます。ただし,この現象はホイール付きマウスドライバの仕様に依存するため,完全にダイアログの表示を抑止するものではありません。
- マウスのホイール操作を実行しない。
- マウスドライバの環境設定で,ホイール操作によるスクロール量を「なし」に設定する。
(3) 帳票印刷での注意
- XMAP3の帳票を印刷中,帳票の環境設定にかかわらず,常に印刷中ダイアログが表示されます。印刷中ダイアログを表示しないようには設定できません。
- サーバ側での帳票の環境設定が定義されていない場合,スプール書き出し単位は「アプリケーション毎」となります。この場合,帳票のスプール書き出し単位はユーザサービスプログラムで実装した処理方法に依存するので,注意してください。