4.3.2 コンパイル実行

<この項の構成>
(1) コンパイル時のポイント
(2) リンケージ時のポイント
(3) 実行時のポイント

(1) コンパイル時のポイント

(a) インタフェース領域の取り込み

XMAP3/Webが提供するインタフェース領域ファイル(X3WEBLIB.h)をユーザサービスプログラムに取り込むには,#include文を使用して取り込んでください。

インタフェース領域ファイルが格納されているフォルダを次に示します。

   XMAP3/Webインストールフォルダ¥INCLUDE

(b) TP1/Webを使用してWebブラウザとデータ送受信を行う

ユーザサービスプログラムを作成する上で,必要なTP1/Webインタフェースを次の表に示します。この表に示す関数を使用するには,TP1/Webが提供するヘッダファイル(dcweb.h)を取り込む必要があります。

表4-17 TP1/Webのインタフェースとその使用方法

処理項目使用するインタフェースと使用方法
受信データの取得dc_web_get_query_data関数を使用して,クライアントからのデータを受信します
ここで受信したデータをjsvwwlibライブラリのRECV要求で指定します
出力データの応答dc_web_set_header_inf関数を使用して,Content-typeに「XMAP_CONTENT_TYPE」を設定し,jsvwwlibライブラリのSEND要求で生成した出力データを,dc_web_put_any_data関数を使用して送信します
業務終了dc_web_service_set_disconnect関数を使用して,サービスセットを終了します
業務終了の出力データを送信したあと,サービスルーチンを終了する前に発行します
TP1/Webのインタフェースについては,マニュアル「OpenTP1 インターネットゲートウェイ機能TP1/Web 使用の手引」を参照してください。

(2) リンケージ時のポイント

(a) インポートライブラリの取り込み

XMAP3/Webが提供するインポートライブラリ(X3WEBLIB.lib)とTP1/Webが提供するインポートライブラリ(LIBTP1WEB.lib)を,ユーザサービスプログラムに取り込み,DLLを作成します。XMAP3/Webのライブラリが格納されているフォルダを次に示します。

   XMAP3/Webインストールフォルダ¥LIB

(b) モジュール定義ファイルの作成

生成するDLLの関数を外部から呼び出せるようにするため,モジュール定義ファイル(.def)を作成し,取り込む必要があります。モジュール定義ファイルの作成例を次に示します。

          EXPORTS
               function1
               function2
               function3

(3) 実行時のポイント

データ有無コードは,サーバ環境定義ファイルに指定します。サーバ上で動作するユーザサービスプログラムで使用できるデータ有無コードは,ユーザサービスプログラムごとに一つだけとなります。仮想端末ごとに異なるデータ有無コードは使用できないため,注意が必要です。

ユーザサービスプログラムで参照する環境変数は,サーバ側のOS(Windows NT,Windows 2000,Windows XP,Windows Server 2003,またはWindows Server 2003 x64のコントロールパネル)で設定するシステム環境変数に登録してください。