TIOP3を使用した対話環境での拡張ホストアクセスによって,VOS3上のAPとPC上の画面管理プログラムが連携する仕組みを次の図に示します。なお,CommuniNetはあらかじめ起動させておきます。
また,前提条件として,TIOP3で使用するメインフレーム上の通信管理プログラムには,「XMAP3インストールフォルダ¥SAMPLES¥C」に提供されている「HSMHPROC」を使用するものとします。
図5-8 対話環境でのAPと画面管理プログラムの連携
![[図データ]](figure/zu050026.gif)
- 1 オープン命令(メインフレームからPCへ)
- メインフレームAPからPCに対して,オープン命令を送信します。命令を送るCALL文の形式を次に示します。
- CALL 'MHOPEN' USING 通信論理マップ
- PCでは,CommuniNetでオープン命令を受信して,画面管理プログラムが起動します。
- 画面管理プログラムからXMAP3にオープン要求を発行して,仮想端末をオープンします。
- 2 入出力命令
- メインフレームAPは,オープン命令を送信したあとに,PCの画面管理プログラムに対して入出力命令を送信します。命令を送るCALL文の形式を次に示します。
- CALL 'MHTRANS' USING 通信論理マップ 出力論理マップ 入力論理マップ
- また,帳票を出力する場合は,次のようなCALL文を使用します。
- CALL 'MHSEND' USING 通信論理マップ 出力論理マップ
- PCでは,画面管理プログラムから,XMAP3に入出力要求を送ります。XMAP3で画面を入出力するか,または帳票を出力します。
- XMAP3の仮想端末から画面管理プログラムを経由して,ユーザデータをメインフレームに送信します。
- メインフレーム上のAPでは,CALL文の返り値としてデータを受信し,業務処理を行います。
業務終了まで,2の各手順を繰り返します。
- 3 クローズ命令
- 画面の送受信または帳票の送信がすべて終了したら,メインフレームAPから画面管理プログラムに仮想端末のクローズ命令を送信します。命令を送るCALL文の形式を次に示します。
- CALL 'MHCLOSE' USING 通信論理マップ
- メインフレームAPは,クローズ命令を送信して処理を終了します。
- 画面管理プログラムは,仮想端末にクローズ要求を発行し,処理を終了します。
メインフレームとPCの間でやり取りされる,通信論理マップと入力および出力論理マップについては,「5.2.3 TIOP3でのインタフェース」を参照してください。
APの命令については,VOS3のマニュアル「COBOL85 言語」を参照してください。
業務に応じて「HSMHPROC」を変更する場合は,マニュアル「TSS端末入出力プログラム TIOP3 使用の手引」を参照してください。
画面管理プログラムの送受信の関数については,マニュアル「CommuniNet Extension(Windows NT,Windows 95用)」またはマニュアル「CommuniNet Extension Version 3」を参照してください。
画面管理プログラムからXMAP3に要求を伝える関数については,「5.3 PC側のインタフェース」を参照してください。