3.4.3 入出力フィールド
(1) 表示形式
入出力テキストボックスと同じです。ただし,入出力フィールドの場合,アンダードットが付きます。枠は付きません。また,入力データの長さが,入力開始位置から行の最後までの長さを超える場合,入力しきれないデータを継続行として次行に入力できます。このとき,データの入力開始位置はフィールドのどこであってもかまいません。
- (例)
![[図データ]](figure/zu023000.gif)
- 反復表示
- フレームを利用して反復表示ができます。フレームの詳細は「3.4.6 フレーム(横/縦繰り返し)」を参照してください。
(2) 入力データのチェック
扱うデータの種類を決めたり,空白の使い方を指定して,入力データをチェックします。
(a) 使用目的による入力データのチェック
使用目的によって,入力データをチェックできます。使用目的と入力データの関係については,「付録A.9 表示属性の解説」の表A-8を参照してください。
(3) カーソルの遷移
遷移条件が指定できます。
- 手動スキップ・右寄せ
入力データが桁数に満たない場合,タブキーで次の入力できる領域にカーソルを移動すると,入力データが右寄せされます。
- 手動スキップ・全桁必須
1文字でも入力した場合,桁数いっぱいに入力しないと入力エラーになり,タブキーでのフォーカス・カーソル移動ができなくなります。
- 手動スキップ
桁数を超えるデータを入力しようとするとエラーになります。
- 自動スキップ
桁数いっぱいまで文字を入力すると,カーソルが次の入力できる領域に自動的に移動します。これに対して,手動スキップの場合はタブキーを押すことでカーソルが次の入力できる領域に移動します。
(4) 入力時のAPインタフェース
APの入力論理マップには次の内容を格納します。
(a) 入力データ項目
- 下位項目を利用したチェック
必要に応じて下位項目を設定できます。下位項目を設定すると,データをコードデータのように区切ってチェックしたり,1文字の繰り返しデータのようにして,1文字ずつチェックしたりできます。下位項目の詳細については,「6.2.10 下位項目を利用した入出力テキスト」を参照してください。
- 入力データのチェック
どのような操作が起こったかをチェックするためのコードを通知します。
- コードエラーの通知
オブジェクトで受け付けるデータやチェック内容を指定し,不正な文字を入力した場合にエラー通知文字(標準はHIGH(X'FF'))をAPへ返します。
- データ消去の通知
フィールドキーでデータを消去した場合などに,データ消去通知文字(標準はLOW(X'00'))をAPへ返します。
- データ未入力の通知
・初期値を返す場合
(例)
テキスト・フィールドで初期値に「ABC」の文字を設定し,データを入力しない場合に初期値の「ABC」をAPへ返します。
・初期クリア文字を返す場合
初期値の文字を設定しないで,データを入力しない場合に初期クリア文字(標準は埋字と同じ文字)を返します。
(例)
使用目的が「英数」の場合は埋字(スペース)を,「数字」の場合は埋字(ゼロ)をAPへ返します。
エラー通知文字,データ消去通知文字および初期クリア文字は,ドローセットアップで変更することもできます。
(b) 入力バイト数格納項目(オプション)
実際にキー入力した文字のバイト数(半角の桁数)が入ります。入力バイト数格納項目については「5.3.8 入力バイト数格納項目の論理マップ生成規則とマッピング規則」を参照してください。
(5) 入出力フィールドでの定義とAPの実行結果
XMAP3での入出力フィールドの定義と,APでの実行結果の関係は「付録A.9 表示属性の解説」の表A-8を参照してください。なお,CUI画面の入出力フィールドでは「詳細目的」は指定できません。
(6) 出力時のAPインタフェース
(7) 表示属性の動的変更