出力OCRは,けい線帳票,プレプリント帳票およびグラフィック帳票で使用できます。
出力OCRでは,英数字,かたかな,および記号のOCR文字を印刷できます。
指定できる文字については,「付録F.1 XMAP3で規定しているOCR文字コード表」を参照してください。
出力OCRの配置方法を次に示します。
帳票定義対象ごとの注意事項と,出力OCRの配置時に仮定される文字属性を表4-1,表4-2に示します。
表4-1 帳票定義対象ごとの注意事項
帳票定義対象 | 注意事項 |
---|---|
けい線帳票(カット紙/連続紙) | 用紙の基本ます目を「10CPI」または「自由な設定」にする必要があります。 |
プレプリント帳票(カット紙/連続紙) | 用紙の基準ます目を「10CPI」にする必要があります。 |
グラフィック帳票 | 用紙の基本ます目を「10CPI」または「自由な設定」にする必要があります。 |
表4-2 出力OCR配置時に仮定される文字属性
帳票定義対象 | 用紙の基準ます目 | 文字サイズ | 文字間隔 |
---|---|---|---|
けい線帳票(カット紙/連続紙) | 10CPI | - | 標準 |
自由な設定 | - | 4ポイント | |
プレプリント帳票(カット紙/連続紙) | 10CPI | - | 4ポイント |
グラフィック帳票 | 10CPI | 標準 | 標準 |
自由な設定 | 9ポイント | 5ポイント |
プレプリント帳票およびグラフィック帳票では,[表示]-[ます目配置]のチェックを外すことで,自由な位置に出力OCRを作成できます。
出力OCRを使用する場合,文字属性は基本的に10CPIを設定します。
ただし,利用するOCRリーダで読み取れない場合は,文字間隔を変更する必要があります。文字間隔を変更するには,帳票属性ダイアログの中の「ます目の設定」が「自由な設定」でなければなりません。この場合,文字間隔は0~7ポイントの範囲から選択できます。なお,180dpiのシリアルインパクトプリンタ用の帳票では,10CPIでの文字間隔は4ポイントなので,まず3ポイントまたは5ポイントに変更して試すことをお勧めします。また,240/300dpiのページプリンタ用の帳票では,10CPIでの文字間隔は5ポイントなので,まず4ポイントまたは6ポイントに変更して試すことをお勧めします。
オブジェクトを縦方向または横方向に複数連続して配置できます。
縦反復は,基本ます目が「10CPI」か「自由な設定」のどちらの場合でも配置できます。横反復は,基本ます目が「10CPI」のときだけ配置できます。
反復の操作は,基本ます目が「10CPI」のときだけ,[Shift]キーを押しながらマウスをドラッグすることで,オブジェクトを縦方向に繰り返して定義できます。
グラフィック帳票では,出力OCRに配置した文字に色を設定できます。設定できる色は,黒,白,赤,緑,青,紫,空,黄です。
文字色の初期値は黒となっています。このため,文字色を黒以外に変更するには,変更するオブジェクトを選択した状態で,文字色ツールボックスから設定したい色を選択します。文字色ツールボックスを表示させるには,[属性]-[文字色]を選択するか,ツールバーの[文字色]ボタンを選択します。
なお,黒以外の文字色を設定した帳票は,PCに接続したプリンタからの印刷,またはPDFファイル出力で利用できます。
XMAP3の異なるバージョン間でOCR印刷をする場合,次の図に示す文字の扱いに注意が必要です。
図4-4 注意が必要なOCR文字
OCR文字をOCRリーダで読み取るときには,次のことに注意してください。
図4-5 読み取りにくいOCR文字