3.1.7 印刷動作の指定

EPSON ESC/P J84コマンドに準拠したプリンタで連続紙を印刷する場合,改ページのタイミングを指定できます。連続紙帳票をミシン目単位で印刷したい場合,けい線帳票属性(連続紙)ダイアログで,「印刷前改ページ」または「印刷後改ページ」を指定します。ベタ打ちをする場合,「改ページしない」を指定します。また,表示・印刷セットアップの高度な設定:プリンタダイアログで,改ページの動作をXMAP3が制御するか,プリンタに任せるかを指定できます。XMAP3で使用するプリンタをXMAP3以外のアプリケーションでも使用する場合,改ページの動作をXMAP3が制御する設定にすると,印刷の開始位置がページの先頭にならないことがあります。XMAP3で使用するプリンタをXMAP3以外のアプリケーションでも使用する場合は,改ページの動作をプリンタに任せる設定にすることをお勧めします。

印刷モードがESC/Pスルーで,改ページの動作をXMAP3が制御する設定にしている場合,改ページ量はXMAP3ドローを使用した帳票定義時のレイアウト領域,および表示・印刷環境ファイルの設定で決まります。詳細は,「3.1.9(1) 連続紙へのベタ打ち」および「3.1.9(2) ミシン目単位での改ページ」を参照してください。印刷モードがGDIの場合,改ページ量はプリンタドライバで設定した用紙サイズの値となります。

<この項の構成>
(1) 印刷前の改ページ
(2) 印刷後の改ページ
(3) 改ページしない

(1) 印刷前の改ページ

帳票に印刷する前に改ページして,次のページ先頭にプリンタの印刷ヘッドを位置づけたあとに印刷します。表示・印刷セットアップで,改ページの動作をXMAP3が制御する設定にしている場合,帳票の2ページ目以降の印刷で有効になります。改ページの動作をプリンタに任せる設定にした場合,使用するプリンタの設定に従って改ページが実行されます。なお,2ページ目以降で改ページをする際に,前ページの印刷が最終行で終わっていて,これから印刷を開始するページの先頭にプリンタの印刷ヘッドがすでに位置づいている場合,改ページはしません。

印刷前の改ページを指定した例を次に示します。

[図データ]

(2) 印刷後の改ページ

帳票に印刷したあとに改ページして,印刷が終わった位置からそのページの最後の行まで,空白行を印刷しないで改ページします。なお,前ページの印刷が最終行で終わっていて,これから印刷を開始するページの先頭にプリンタの印刷ヘッドがすでに位置づいている場合,改ページはしません。

印刷後の改ページを指定した例を次に示します。

[図データ]

(3) 改ページしない

印刷終了後,改ページ動作をしません。APでの処理が終了した時点での位置で,印刷ヘッドは停止します。