8.5 書式オーバレイの簡易印刷

指定された書式をテキストファイル中の行データと重ねて印刷する書式オーバレイ印刷ユティリティの実行方法について説明します。このユティリティを利用することで,テキストファイルがあれば簡単に書式付き帳票を印刷できます。また,書式だけをテスト印刷することもできます。

<この節の構成>
(1) 書式オーバレイ印刷ユティリティコマンド
(2) 使用例

(1) 書式オーバレイ印刷ユティリティコマンド

(a) 処理の流れ

[図データ]

(b) 形式の説明

書式オーバレイ印刷ユティリティコマンドは,次に示す方法のうちどれかの方法で実行します。

書式オーバレイ印刷ユティリティコマンドの形式を次に示します。

[図データ]

-s 印刷サービス名
出力先の印刷サービス名を指定します。
サービス名ファイルの詳細については,マニュアル「XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。
-f 書式名
出力する書式名を指定します。書式名は,拡張子(.fmp)を除いた8文字以内の文字列で指定します。
書式名を省略したときは,Windows NT 4.0,Windows 2000,Windows XP,Windows Server 2003,またはWindows Server 2003 x64の場合は環境変数「XMAP3_FMP」で指定した名称が仮定されます。
テキストファイル
テキストファイルの名称を指定します。テキストファイルは,ASCIIコードおよびシフトJISコードから構成されるファイルで,文字,数字,記号だけのファイルとします。制御コードは,改行,および改ページコードだけで,テキストファイルの先頭から行データとして印刷します。なお,有効となるのは,一行につき1,024文字までです。1,025文字以降は,入力しても無効になります。
-T 書式名
テスト印刷する書式名を指定します。書式名は,拡張子(.fmp)を除いた8文字以内の文字列で指定します。テスト印刷の場合は,必ず書式名を指定します。
コマンド終了コード
書式オーバレイ印刷ユティリティコマンドの終了コードを次に示します。
0:正常終了
1:異常終了
(c) 注意事項

(2) 使用例

次に,書式オーバレイ印刷ユティリティで出力した印刷例と指定例を示します。

(a) 印刷例

[図データ]

(b) 指定例

Visual Basicで作成した印刷ユディリティの指定例を示します。

[図データ]

なお,XMAP3のインストール先¥Samples¥other¥Vb¥JYUTUKU.vbpに,Visual Basicの例題プログラムを提供しています。