4.2.6 予約フィールド

予約フィールドは, XMAP3/NET,またはXMAP3/Enterprise Editionの場合に,けい線帳票,プレプリント帳票,網掛け帳票,およびグラフィック帳票で使用できます。なお,ドローセットアップの「運用管理者用の設定」でマップ名の長さに7文字を指定している場合,またはXMAP3/Enterprise Editionの「ターゲット環境の設定」で「メインフレーム-PC分散用の画面・帳票開発」を設定している場合は,予約フィールドを使用できません。

予約フィールドは,OpenTP1が提供する予約項目(日付,時刻など)を帳票上に印刷するときに使用します。予約フィールドには,フィールド単位に文字サイズ,文字間隔などの属性情報を必要に応じて指定できます。なお,指定できる属性情報は,定義対象によって異なります。属性情報の詳細については,「付録A.6 フィールド・けい線系の属性情報」を参照してください。

<この項の構成>
(1) ます目の配置
(2) 予約フィールドの自由配置
(3) 予約項目名
(4) 予約フィールド定義時の制限事項
(5) 文字色の設定

(1) ます目の配置

ます目の配置では,その領域に合わせて配置されます。予約フィールドのます目の配置を次に示します。

[図データ]

(2) 予約フィールドの自由配置

プレプリント帳票およびグラフィック帳票では,[表示]-[ます目配置]のチェックを外すことで,自由な位置に予約フィールドを作成できます。

(3) 予約項目名

予約フィールドに定義する項目名は,OpenTP1が提供する予約項目名を指定します。論理マップにデータを設定しなくても,印刷実行時に項目名に対応したフォーマットで,OpenTP1から生成された日付,時刻などのデータを帳票上に出力できます。予約項目名は8文字以内の半角英数字で指定してください。また,1文字目には必ず英字を指定してください。なお,標準値はTIMEです。

OpenTP1が提供する予約項目名については,マニュアル「OpenTP1プロトコル TP1/NET/XMAP3編」を参照してください。

予約項目のデータの受け渡しの概要を次の図に示します。

図4-3 予約項目のデータの受け渡しの概要

[図データ]

  1. ドローで予約フィールド「TIME」を定義します。
  2. 物理マップ中に予約項目情報「TIME」が設定されます。
  3. APからのSEND文によって論理データが指定されます。
  4. OpenTP1に物理マップが読み込まれます。
  5. OpenTP1によって予約テーブルが生成され,論理データ,物理マップ,および予約テーブルがXMAP3に渡されます。
  6. XMAP3によって帳票が印刷されます。

(4) 予約フィールド定義時の制限事項

予約フィールドの定義時には,次に示す制限があります。

(5) 文字色の設定

グラフィック帳票では,予約フィールドに配置した文字に色を設定できます。設定できる色は,黒,白,赤,緑,青,紫,空,黄です。

文字色の初期値は黒となっています。このため,文字色を黒以外に変更するには,変更するオブジェクトを選択した状態で,文字色ツールボックスから設定したい色を選択します。文字色ツールボックスを表示させるには,[属性]-[文字色]を選択するか,ツールバーの[文字色]ボタンを選択します。

なお,黒以外の文字色を設定した帳票は,PCに接続したプリンタからの印刷,またはPDFファイル出力で利用できます。