4.2.5 出力フィールド

出力フィールドは,けい線帳票,プレプリント帳票,網掛け帳票,およびグラフィック帳票で使用できます。

出力フィールドは,APで指定したデータを帳票上に印刷するときに使用します。出力フィールドは,フィールド単位に拡大,文字の間隔などの属性情報を必要に応じて指定できます。詳細については,「付録A 属性情報一覧」を参照してください。

<この項の構成>
(1) ます目の配置
(2) 出力フィールドの自由配置
(3) フィールドの反復
(4) 出力時のAPインタフェース
(5) 表示属性の動的変更
(6) 文字色の設定

(1) ます目の配置

ます目の配置では,その領域に合わせて配置されます。出力フィールドのます目の配置を次に示します。

[図データ]

(2) 出力フィールドの自由配置

プレプリント帳票およびグラフィック帳票では,[表示]-[ます目配置]のチェックを外すことで,自由な位置に出力フィールドを作成できます。

(3) フィールドの反復

一つのオブジェクトを縦方向または横方向に繰り返して定義できます。表形式で,同じ属性を並べるときなどに使用できます。反復を使用すると,同じ表示属性のオブジェクトを一つずつ配置するよりも効率良く定義できます。

反復の操作は,[Shift]キーを押しながらマウスをドラッグすることで,オブジェクトを縦方向に繰り返して定義できます。反復したオブジェクトのデータ項目は,配列(COBOLのときOCCURS展開)となります。

(4) 出力時のAPインタフェース

(a) 出力データ

APから出力フィールドの論理マップに設定されたデータが,帳票上に出力されます。出力フィールドに設定できるデータを次に示します。

(b) 出力データの編集

出力フィールドでは,埋字や桁寄せなどのデータの編集もできます。APがデータ有無コードを格納し,有効データの長さが出力フィールドデータ名の領域の長さより短い場合,出力フィールドデータ名の領域の余った部分に埋字を格納します。また,データを出力フィールドデータ名の領域の右側に格納するか,左側に格納するかは,桁寄せ向きに従います。

(5) 表示属性の動的変更

出力フィールドダイアログで,動的変更を指定することで表示属性(文字に網を掛けたり,抹消線を設定したりなど)をAP実行時に変更できます。APでは,表示属性を変更するデータ項目にXMAP3が用意する修飾名をセットすると,実行時に表示属性を変更できます。標準の修飾名と表示属性を次に示します。

修飾名表示属性
ヌル(NULL)またはデータ定義時の属性
BL太字に変更
SH文字に網を掛ける
CR文字に抹消線を引く
RE赤色文字

表示属性はドローセットアップで修飾名ごとに設定します。ドローセットアップでの設定についてはマニュアル「XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。

表示属性を変更するデータ項目にデータ有無コード(データがないことを示す1バイトコード)をセットすると,標準の表示属性で表示されます。

(6) 文字色の設定

グラフィック帳票では,出力フィールドに配置した文字に色を設定できます。設定できる色は,黒,白,赤,緑,青,紫,空,黄です。

文字色の初期値は黒となっています。このため,文字色を黒以外に変更するには,変更するオブジェクトを選択した状態で,文字色ツールボックスから設定したい色を選択します。文字色ツールボックスを表示させるには,[属性]-[文字色]を選択するか,ツールバーの[文字色]ボタンを選択します。

なお,黒以外の文字色を設定した帳票は,PCに接続したプリンタからの印刷,またはPDFファイル出力で利用できます。