表形式の帳票では,大見出しや小見出しに続けて,行単位(または列単位)に同一形式で,項目を繰り返し出力することがあります。フレーム機能では,表の一行を物理フレームという見えない枠で囲み,その枠の中にフィールドを配置します。このフレームを繰り返すことで,同一形式の項目(行または列)を繰り返し作成できます。
APも同じように,このフレーム単位で扱い,定義およびAPのプログラミングを容易にしています。
フレームは,けい線帳票,プレプリント帳票,網掛け帳票,およびグラフィック帳票で使用できます。
フレームは,行を繰り返して明細行を作成したり,領域を繰り返したりして,ラベルの印刷などで使用できます。
フレームを使用して,出力フィールドを配置した帳票の使用例を次に示します。
フレームのフィールドに配置できるオブジェクトを次に示します。
オブジェクト | けい線帳票 | プレプリント帳票 | 網掛け帳票 | グラフィック帳票 | 書式 オーバレイ | |
---|---|---|---|---|---|---|
出力フィールド | ○ | ○ | ○ | ○ | - | |
固定フィールド | ○ | - | ○ | ○ | - | |
出力日付/時刻フィールド | - | ○ | - | ○ | - | |
出力OCR | ○ | ○ | - | ○ | - | |
バーコード | 出力 | - | ○ | - | ○ | - |
固定 | - | - | - | ○ | - | |
連結出力 | - | - | - | ○ | - | |
けい線 | ○※ | - | ○※ | ○ | - | |
矩形 | - | - | - | - | - | |
円/円弧 | - | - | - | - | - | |
出力グラフィック | - | - | - | ○ | - | |
固定グラフィック | - | - | - | ○ | - |
フレームのハンドル(■)をドラッグしたり,行または列を選択して行の高さや幅を変更できます。
フレーム全体を選択し,表示されるハンドル(■)をドラッグします。
フレームの先頭または最終以外の行(または列)をクリックし,行(または列)に表示されるハンドル(■)をドラッグします。フレーム内のすべての行の高さ(または列の幅)が変更されます。なお,拡大する場合は,あらかじめフレームの変更する方向の領域を空けておく必要があります。
フレームの先頭または最終以外の行(または列)をクリックし,選択した行(または列)をドラッグします。フレームの行(または列)が1行(または1列)おきに繰り返されます。
1行目(または1列目)にオブジェクトを配置します。配置すると行(または列)方向にオブジェクトが繰り返されます。
1行目(または1列目)のオブジェクトを選択します。行(または列)のオブジェクトが選択状態になったら[削除]を選択します。
網掛けとオブジェクトのフィールドが重なっている場合,網掛けを選択したいとき,[Shift]キーを押しながらクリックすると,網掛けが選択できます。
プレプリント帳票およびグラフィック帳票では,[表示]-[ます目配置]のチェックを外すことで,自由な位置にフレームを作成できます。
APインタフェースは,フレームに配置される出力フィールドなどが集団項目になって,論理マップ上に展開されます。APからは,この集団項目に対してデータの代入,参照をします。