7.1.6 帳票出力時のXMAP3とAPの関係

XMAP3から帳票を印刷する場合の,印刷形態とAPのコーディング内容の関係を示します。なお,ここではプログラミング言語として日立COBOLによる命令が使用されていることを仮定します。

<この項の構成>
(1) 同じ内容のものを複数枚印刷(コピー印刷)
(2) 同じ帳票レイアウトで中身が異なるものを複数枚印刷
(3) 異なる帳票を交互に印刷
(4) 異なるプリンタに帳票を印刷

(1) 同じ内容のものを複数枚印刷(コピー印刷)

同じ内容のものを複数枚,印刷する場合です。例えば,3枚の帳票を印刷するときは,次の表に示す方法でコーディングします。

PDFファイルへ出力する場合,コピー印刷はしません。
[図データ]

表7-4 コピー印刷時のコーディング

分類APのコーディング備考
シリアルプリンタSEND文を3回発行します。スプールに同じものを3部入れます。
ページプリンタ何部,印刷するかを指定してSEND文を1回発行します。プリンタハードウェアの機能を使用してマルチコピーします。スプールの中には1部だけ入れます。

(2) 同じ帳票レイアウトで中身が異なるものを複数枚印刷

マップ名は同じのまま,論理マップ中のデータを変えて,3回SEND文を発行します。

[図データ]

(SEND文の使用例)
[図データ]

(3) 異なる帳票を交互に印刷

それぞれの帳票を印刷するためのSEND文を交互に書きます。

[図データ]

(SEND文の使用例)
[図データ]

(4) 異なるプリンタに帳票を印刷

仮想端末名を別プリンタに割り当てて,それぞれにSEND文を書きます。ただし,スタンドアロンの場合は,途中にDISABLE文などを入れ,一度クローズする必要があります。