7.6.1 COBOLでの帳票印刷命令

<この項の構成>
(1) SEND文による印刷
(2) CALL文による印刷
(3) コンパイル時のポイント

(1) SEND文による印刷

ここでは,OLTPサーバ構成の環境で,日立COBOLのSEND文によって帳票を印刷する方法について説明します。なお,OLTPサーバ構成の環境は,XMAP3/NET,またはXMAP3/Enterprise Editionの場合に構築できます。

SEND文の詳細については,マニュアル「COBOL2002 言語 拡張仕様編」またはマニュアル「COBOL85 言語」を参照してください。

(a) 論理マップの取り込み

(形式)

[図データ]

(b) 通信記述項

(形式)

[図データ]

(形式の説明)

  1. FOR句
    OUTPUTを指定します。
  2. MAP NAME句
    表示する論理マップを指定するためのデータ項目を指定します。
  3. SYMBOLIC TERMINAL句
    プリンタに割り当てた論理端末名を指定するためのデータ項目を指定します。
  4. STATUS KEY句
    ステータスコードを受け取る場合に指定します。
(c) 送信命令(SEND文)

(形式)

[図データ]

(形式の説明)

  1. 物理マップ名
    表示する物理マップ名を指定します。デバイスIDは含みません。
  2. データ名1
    通信記述項のMAP NAME句で指定したデータ名を指定します。
  3. 論理端末名
    プリンタに割り当てた論理端末名を指定します。
  4. データ名2
    通信記述項のSYMBOLIC TERMINAL句で指定したデータ名を指定します。
  5. 通信記述名
    通信記述項で指定した名称を指定します。
  6. 出力論理マップ名
    COPY句で取り込んだ印刷帳票に対応した出力論理マップを指定します。

(2) CALL文による印刷

ここでは,OLTPサーバ構成の環境で,COBOLのCALLインタフェースによって帳票を印刷する方法について説明します。

(a) 論理マップの取り込み

(形式)

[図データ]

(b) インタフェース領域の作成

OLTPサーバ構成のインタフェース用の領域を作成します。詳細については,マニュアル「OpenTP1プロトコル TP1/NET/XMAP3編」を参照してください。

(形式)

[図データ]

(c) 送信命令(CALL  'CBLDCMCF'

(形式)

[図データ]

(形式の説明)

  1. 'SEND'
    送信を命令するために指定します。必ず指定してください。
  2. データ名1
    インタフェース領域(一意名1)に定義した先頭のデータ項目名を指定します。
  3. 'EMI'
    必ず指定してください。
  4. データ名2
    インタフェース領域(一意名1)に定義した9個目のデータ項目名を指定します。
  5. 論理端末名
    プリンタに割り当てた論理端末名を指定します。
  6. データ名3
    インタフェース領域(一意名2)に定義した2個目のデータ項目名を指定します。
  7. 物理マップ名
    表示する物理マップ名を指定します。デバイスIDは含みません。
  8. データ名4
    インタフェース領域(一意名2)に定義した3個目のデータ項目名を指定します。
  9. 一意名1
    インタフェース領域(一意名1)を指定します。
  10. 一意名2
    インタフェース領域(一意名2)を指定します。
  11. 出力論理マップ名
    COPY句で取り込んだ印刷帳票に対応した出力論理マップを指定します。

(3) コンパイル時のポイント

COBOL2002を使用するときはコンパイラオプション'-OpenTP1'COBOL85を使用するときはコンパイラオプション'-Ot'を指定してください。