使用するAPIは,XMAP3の「定義対象」によって,マップ帳票ではページ単位,書式オーバレイでは行単位またはファイル単位のインタフェースになります。なお,ファイル単位の書式オーバレイについては,APとは直接インタフェースを持ちません。テキストファイルから自動的にデータを読み取って書式をオーバレイ印刷します。
帳票にユーザが出力するフィールドもあわせて指定します。APからは,項目(フィールド)単位のデータを1ページ分まとめて送信(SEND)します。けい線や項目とのずれが出ないのが特長です。
また,グラフィック帳票を使用したときは,動的変更機能によって文字の属性(強調表示のために,網掛けやゴシックにするなど)を変更したり,けい線の属性(引いたり,引かなかったり,または種類の変更など)を変更したりできます。
行単位のユーザデータに書式をオーバレイ(重ねて印刷)します。行データと書式のけい線などがうまく合うように,ユーザ側で行データにスペースを入れて印刷文字の列位置を調整する必要があります。
テキストファイルを入力し,書式を重ねて印刷します。
AP言語とはインタフェースを持たないため,テキストファイルが作成できるものであれば,AP言語は何でもかまいません。
XMAP3 書式オーバレイ印刷ユティリティに書式の名前であるマップ名を指定すれば,テキストファイルを入力し,書式オーバレイして印刷します。詳細は,「8.5 書式オーバレイの簡易印刷」を参照してください。
XMAP3の定義対象ごとに使用できるAPIを次の表に示します。
表1-13 定義対象ごとに使用できるAPI
定義対象(XMAP3) | AP言語 | 使用できるAPI | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
COBOL | C | VB,Delphi, Accessなど | Java ※1 | ページ 単位 | 行単位 | ファイル 単位 | |
けい線帳票(カット紙) | ○ | ○ | ○※2 | ○ | ○ | - | - |
けい線帳票(連続紙) | ○ | ○ | ○※2 | ○ | ○ | - | - |
グラフィック帳票 | ○ | ○ | ○※2 | ○ | ○ | - | - |
書式オーバレイ | ○ | ○ | ○ | × | - | ○ | ○ |
(その他)各言語の行印刷 | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ |