10.1.2 AP作成時のポイント
- データ量の見直し
APでむだなデータを送っていませんか。例えば,常にスペースやNULLを送ると実行性能が劣ってしまいます。したがって,出力時の性能を上げるにはデータの量を減らすことが重要です。
- データ有無コードで論理マップをクリアします。
- むだな初期値は指定しません。
- 不要なオープン要求の見直し
XMAP3のオープン要求がどのタイミングで出されているかを見直してください。一つのコンパイル単位で,最初のSENDが発行されると,XMAP3のオープンが実行されます。不要にオープンしないためには,一つのコンパイル単位にSENDをまとめるか,または共通のルーチンにまとめてSENDを発行するようにしてください。
また,COBOL言語を使用している場合は,オープンを引き継ぐ環境変数「CBLTERMSHAR=YES」を指定してください。「CBLTERMSHAR=YES」は,SENDインタフェースのときだけ有効です。CALLインタフェースでは無効になります。
CALLインタフェースの場合,または「CBLTERMSHAR」をサポートしていないバージョンの日立COBOLを使用している場合で,AP間のオープン引き継ぎをするときは,ユーザがXMAP3インタフェースエリアの情報を引き継ぐようなコーディングをする必要があります。
DISABLEを登録すると,クローズと次のページがオープンするため時間が掛かります。
なお,XMAP3で使用できる日立COBOLは,COBOL2002,COBOL85 Version 5.0,Version 6,およびVersion 7です。ただし,使用できる日立COBOLは,OSによって異なります。XMAP3で使用できる日立COBOLを,OSごとに次の表に示します。
表10-1 使用できる日立COBOL
OS名 | COBOL2002 | COBOL85 |
---|
Version 5.0 | Version 6 | Version 7 |
---|
Windows 95 | × | ○ | ○ | × |
Windows 98 | ○ | ○※1 | ○ | ○ |
Windows Me | ○ | × | ○※2 | ○ |
Windows NT 4.0 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Windows 2000 | ○ | × | ○※3 | ○ |
Windows XP | ○ | × | × | ○ |
Windows Server 2003 | ○※4 | × | × | × |
Windows Server 2003 x64 | ○※4 | × | × | × |
- (凡例)
- ○:使用できる。
- ×:使用できない。
- 注※1
- 使用できるバージョンは05-01以降となります。
- 注※2
- 使用できるバージョンは06-03以降となります。
- 注※3
- 使用できるバージョンはOSによって異なります。
- ・Windows 2000 Server,およびWindows 2000 Professional:06-01以降
- ・Windows 2000 Advanced Server:06-03以降
- ・Windows 2000 Datacenter Server:06-04以降
- 注※4
- 使用できるバージョンの詳細については,関連するプログラムプロダクトでご確認ください。
- グラフィックデータの渡し方
ファイル渡しにしている出力グラフィックを,クリップボード経由にすると早くなります。ただし,指定できるファイルは,一つだけのため注意が必要です。