出力日付フィールドおよび出力時刻フィールドは,日付や時刻を表すデータを表示するオブジェクトです。出力日付フィールドおよび出力時刻フィールドには,APから渡される可変のデータが出力されます。また,印刷時には日付や時刻の印刷形式(印刷書式)が選択できます。印刷対象にする単位(年/月/日,時/分/秒)なども指定できます。
また,和暦の場合,「1年」を「元年」と表示することもできます。元年表示の設定については,マニュアル「XMAP3 開発・実行ガイド」の帳票に関する環境設定を参照してください。
出力日付フィールドおよび出力時刻フィールドは,プレプリント帳票およびグラフィック帳票で使用できます。
日付/時刻の出力時の表示形式の例を次に示します。
ドローでの表示書式指定 | 実際の印刷形式 | 説明 |
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1997/08/07 | 2002/03/31 | デリミタ「/」 ゼロサプレス なし |
1997.08.07 | 2002.03.31 | デリミタ「.」 ゼロサプレス なし |
1997/ 8/ 7 | 2002/ 3/ 31 | デリミタ「/」 ゼロサプレス あり※1 |
平成 9年 8月 7日 | 平成 14年 3月 31日 | 元号 「平成」 ゼロサプレス あり※1 |
PM 9: 8: 7※2 | PM 9: 8: 7 | デリミタ「:」 ゼロサプレス あり※1 |
APでは,データはデリミタなしの形式で扱われます。これらのデータは,出力時に,表示書式に合わせて編集されます。
APでのデータ格納 | ドローでの表示書式指定 | 実際の印刷形式 |
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20020331 | 1997-08-07 | 2002-03-31 |
4140331※ | 平成 9年 8月 7日 | 平成 14年 3月31日 |
101000 | 21:08:07 | 10:10:00 |
[表示]-[ます目配置]のチェックを外すことで,自由な位置に出力日付フィールドおよび出力時刻フィールドを作成できます。
一つのオブジェクトを縦方向または横方向に繰り返して定義できます。表形式で,同じ属性を並べるときなどに使用できます。反復を使用すると,同じ表示属性のオブジェクトを一つずつ配置するよりも効率良く定義できます。
反復の操作は,[Shift]キーを押しながらマウスをドラッグすることで,オブジェクトを縦方向に繰り返して定義できます。反復したオブジェクトのデータ項目は,配列(COBOLの場合OCCURS展開)となります。
制御項目に修飾名を設定することで,文字に網を掛けるなどの表示属性をAP実行時に変更できます。また,データ有無コードを設定すると標準の表示属性で表示されます。修飾名と属性については「4.2.5(5) 表示属性の動的変更」を参照してください。
グラフィック帳票では,出力日付/時刻フィールドに配置した文字に色を設定できます。設定できる色は,黒,白,赤,緑,青,紫,空,黄です。
文字色の初期値は黒となっています。このため,文字色を黒以外に変更するには,変更するオブジェクトを選択した状態で,文字色ツールボックスから設定したい色を選択します。文字色ツールボックスを表示させるには,[属性]-[文字色]を選択するか,ツールバーの[文字色]ボタンを選択します。
なお,黒以外の文字色を設定した帳票は,PCに接続したプリンタからの印刷,またはPDFファイル出力で利用できます。