日立COBOLでは,明示的にCALL文でオープンを要求する場合を除き,一つのコンパイル単位で最初のSEND文が発行されると帳票がオープンされます。そのため,1帳票が1実行ファイル(.exe)のような構成にすると,1帳票(1枚)ごとにオープンをすることになります。この場合,オープン・クローズ,SEND文を発行する実行ファイル,ビジネス処理をする実行ファイルをそれぞれ分けた方が実行性能が高くなります。ビジネス処理をする実行ファイルは,DLLファイルでも代用できます。.exeファイルにするか.dllファイルにするかは,処理の形態によって次のように使い分けてください。
また,複数のコンパイル単位のものを合わせて一つの実行ファイルにするときは,各コンパイル単位でオープンを発行しないようにするため,日立COBOLの実行支援の環境変数で,「CBLTERMSHAR=YES」を指定します。「CBLTERMSHAR=YES」は,SENDインタフェースのときだけ有効です。CALLインタフェースでは無効になります。
CALLインタフェースの場合,または「CBLTERMSHAR」をサポートしていないバージョンの日立COBOLを使用している場合で,AP間のオープン引き継ぎをするときは,ユーザが,XMAP3インタフェースエリアの情報を引き継ぐようなコーディングをする必要があります。