7.1.4 印刷モードの種類と適用する印刷モード

Windows上でのプリンタの設定をする前に,あらかじめ,印刷モードを何にするかを決める必要があります。印刷モードには,GDIモードとPDLスルーモードがあります。ユーザが採用する印刷モードに合わせて,Windowsでのプリンタ設定とXMAP3のセットアップをします。表示・印刷セットアップでは,設定項目「印刷モード」で選択します。

ここでは,印刷モードについて説明します。ユーザの環境や運用形態に適した印刷モードを決めてください。

<この項の構成>
(1) 印刷モードの種類
(2) 主なプリンタで適用できる印刷モード

(1) 印刷モードの種類

PCに接続され,ドライバが提供されているWindows対応プリンタの場合,GDIというインタフェースでプリンタの機種を選ばなくても印刷ができます。なお,GDIモードでは定義した帳票に合わせ,ページプリンタ用とシリアルインパクトプリンタ用のモードがあります。

PDLスルーは,ハードウェア(プリンタ)が持つプリンタ固有の印刷データ形式であるページ記述言語(PDL)をXMAP3が直接生成して帳票を印刷する方法です。GDIインタフェースから,各プリンタのPDL変換がWindows上で発生しないため,GDIインタフェースに比べ高速で正確な印刷ができます。ただし,PDLスルーを適用できるプリンタは,次に示すとおり限定されます。

プリンタの種類に応じて印刷モードを選択するポイントについては,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド 帳票編」を参照してください。

また,FAXコネクションと連携したFAX出力専用の印刷モードが用意されています。次に示す,二つの印刷モードのうちどちらかを使うことで,FAXC/SPOOLへバッチ形態でFAX出力データの登録ができるようになります。

この二つの印刷モードは,XMAP3がスタンドアロン構成の場合に使用できます。詳細については,「7.4.1 FAXコネクションと連携したFAX出力」を参照してください。

注※
FAXコネクションは,FAXC/SPOOLやFAXCなどの複数のプログラムプロダクトから構成されています。XMAP3からのFAX出力では,FAXC/SPOOLを使用します。

また,次に示す印刷モードを使うことで,帳票をPDFファイル形式で出力できます。

(2) 主なプリンタで適用できる印刷モード

主なプリンタで適用できる印刷モードを次の表に示します。

表7-2 主なプリンタで適用できる印刷モード

区分プリンタプリンタ
ドライバ名
ESC/PLIPSGDI




日立PC-PD
シリーズ
VP-1000×
HT-4382×
HT-4383×
HT-4385×
HT-4387×
HT-2323×
HT-
PN5200
×
HT-
PN5400
×
HT-
PN5600
×
HT-4525×
HT-4526×
エプソン
(VP/HG/XP
シリーズ)
VP-6000VP-6000×
VP-5100VP-5100×
VP-4100VP-4100×

|
日立HT-4538A309G2/
B406G
×
HT-4539LBP-730×
PC-PL2150添付ドライバを使用××
PC-PL2210×
PC-PL2400×
PC-PL2500××
PC-PL2600×
PC-PL2800××
HT-
4557-21
××
HT-
4557-51
××
HT-
4551-11L
××
PC-
PK4100
××
HT-
4556-11
××
キヤノンB406B406×
A405A405×
A309A309×
LBP-730LBP-730×
LBP-720LBP-720×
BJC-140JBJC-140J××
BJC-410JBJC-410J××
エプソンLP-9200LP-9200××
LP-9000LP-9000××
(凡例)
○:使用できる。
△:インサータ機能が使用できない。
×:使用できない。
注※
ESC/P準拠プリンタです。