4.4.6 表示属性を動的に変更するための設定(画面)

表示属性の動的変更とは,AP実行時に色などの画面表示属性を変更する機能です。APで論理マップ中に変更を指示する修飾名(定数)を設定することでこの機能を実現します。

XMAP3では,ドローセットアップで,表示属性の変更指示をするための定数と,定数によって変更される属性をあらかじめ定義しておきます。通常はAPでこの定義に従って,変更したい属性に対応する修飾名を論理マップ中の項目に設定することで,表示属性を処理します。ここでは,標準設定で定義している修飾名と変更属性の対応づけを,ユーザ固有の対応づけに変更する場合について説明します。標準設定で定義している対応づけではAP作成に不都合がある場合だけ,対応づけを変更してください。変更するときは,[表示属性の動的変更]ダイアログで,目的のタブを選択します。

なお,ここで使用できる修飾名は,ドローセットアップの運用管理者用の設定の「修飾名の設定」で設定されているものです。修飾名の設定については,「4.3.5 修飾名の設定の変更」を参照してください。

<この項の構成>
(1) キャラクタコントロールオブジェクトの動的変更の設定を変更する
(2) 候補選択コントロールオブジェクトの表示属性の動的変更の設定を変更する
(3) コマンドコントロールオブジェクトの表示属性の動的変更の設定を変更する
(4) ウィンドウ属性の動的変更の設定を変更する
(5) 位置属性の動的変更の設定を変更する
(6) 確定キー属性の動的変更の設定を変更する
(7) ウィンドウ属性,位置属性,確定キー属性の動的変更に使用するデータ名を変更する

(1) キャラクタコントロールオブジェクトの動的変更の設定を変更する

(a) GUIの場合

修飾名と動的変更するキャラクタコントロールに分類されるオブジェクトの表示属性との対応づけを,ユーザ固有に変更する場合について説明します。この対応づけを変更するときは,[表示属性の動的変更]ダイアログの[キャラクタコントロール]タブを選択します。

[図データ]

[キャラクタコントロール]タブでは,動的変更を設定するオブジェクトが,その役割ごとに次のように分類されています。

オブジェクトグループ設定対象となるオブジェクト
数字系キーエントリ/
選択エントリ1
入出力テキスト/フィールド(数字・数値・金額),
入出力日付テキスト/フィールド,
入出力時刻テキスト/フィールド,
ポップアップテキスト/フィールド(手動-数字),
スピンボックス
キー入力コンボボックス
日本語系キーエントリ1入出力テキスト/フィールド(日本語)
キー入力コンボボックス
日本語系選択エントリ1ポップアップテキスト/フィールド(自動-日本語,手動-日本語),コンボボックス3
カナ系キーエントリ/
選択エントリ1
入出力テキスト/フィールド(カナ),
ポップアップテキスト/フィールド(手動-カナ)
キー入力コンボボックス
英数系キーエントリ/
選択エントリ1
入出力テキスト/フィールド(英数),
入出力テキスト/フィールド(MCR)
ポップアップテキスト/フィールド(自動-英数,手動-英数),コンボボックス3,キー入力コンボボックス
ラベル2出力テキスト/フィールド(数字・英数・日本語),
出力日付テキスト/フィールド,
出力時刻テキスト/フィールド,
固定テキスト
注※1
運用管理者の設定の[修飾名の設定]ダイアログの動的変更の種別「キャラクタコントロール(キーエントリ/選択エントリ)」に設定されている修飾名と,動的変更の属性を対応づけます。
注※2
運用管理者の設定の[修飾名の設定]ダイアログの動的変更の種別「キャラクタコントロール(ラベル)」に設定されている修飾名と,動的変更の属性を対応づけます。
注※3
メニュー選択専用のコンボボックスです。

動的変更の設定は,分類されたオブジェクトグループごとに行います。次の操作をしたあと[OK]ボタンをクリックすると,動的変更の設定を変更できます。

  1. オブジェクトの分類を「適用オブジェクトグループ」のドロップダウンリストから選びます。
  2. 動的変更の設定を変更したい修飾名を「設定する修飾名」のリストボックスから選びます。
  3. [更新]ボタンをクリックすると,[表示属性の動的変更の更新]ダイアログが表示されます。このダイアログで,設定項目のコンボボックスから変更したい属性を選びます。表示属性を設定したら[OK]ボタンをクリックして[表示属性の動的変更の更新]ダイアログを閉じます。

標準設定を表4-27から表4-30に,変更できる属性を表4-31に示します。

表4-27 表示属性の動的変更(キャラクタコントロール)の標準選択値(数字系・日本語系・カナ系・英数系キーエントリおよび日本語系選択エントリ(GUI固有))(1/3)

標準設定
の修飾名
表示属性の動的変更の標準設定値
表示方法・
入力可否属性
表示方法・
非表示属性
遷移条件詳細目的※2
(モジュラス
チェック)
ER入力可能標準表示※1変更なし変更なし
RV入力可能標準表示※1変更なし変更なし
PT入力不可標準表示※1指定できない指定できない
NP入力可能標準表示※1変更なし変更なし
BK変更なし変更なし指定できない指定できない
GR変更なし変更なし指定できない指定できない
BL変更なし変更なし指定できない指定できない
LR変更なし変更なし指定できない指定できない
LB変更なし変更なし指定できない指定できない
LG変更なし変更なし指定できない指定できない
LY変更なし変更なし指定できない指定できない
IV入力不可全体非表示指定できない指定できない
GO入力不可グレーアウト表示指定できない指定できない
「変更なし」とはAPからその属性を変更しないことを示します。定義したときの属性のままにしておくことです。
注※1
非表示にしないことを示します。
注※2
「詳細目的」は適用オブジェクトグループが「数字系キーエントリ」の場合だけ有効です。

表4-28 表示属性の動的変更(キャラクタコントロール)の標準選択値(数字系・日本語系・カナ系・英数系キーエントリおよび日本語系選択エントリ)(2/3)

標準設定
の修飾名
表示属性の動的変更の標準設定値
反転表示背景色文字色入力済み
ER変更なし変更なし変更なし
RV反転する変更なし変更なし
PT変更なし変更なし指定できない
NP変更なし変更なし変更なし
BK変更なし変更なし指定できない
GR変更なし変更なし指定できない
BL変更なし変更なし指定できない
LR変更なしライトレッド変更なし指定できない
LB変更なしライトブルー変更なし指定できない
LG変更なしライトグリーン変更なし指定できない
LY変更なしライトイエロー変更なし指定できない
IV変更なし変更なし変更なし指定できない
GO変更なし変更なし変更なし指定できない
「変更なし」とはAPからその属性を変更しないことを示します。定義したときの属性のままにしておくことです。
注※
フィールドおよびCUI画面では指定できません。

表4-29 表示属性の動的変更(キャラクタコントロール)の標準選択値(数字系・日本語系・カナ系・英数系キーエントリおよび日本語系選択エントリ)(3/3)

標準設定
の修飾名
表示属性の動的変更の標準設定値
自動送信入力必須ワンタッチクリア
ER変更なし変更なし変更なし
RV変更なし変更なし変更なし
PT指定できない指定できない指定できない
NP変更なし変更なし変更なし
BK指定できない指定できない指定できない
GR
BL
LR
LB
LG
LY
IV
GO
「変更なし」とはAPからその属性を変更しないことを示します。定義したときの属性のままにしておくことです。
注※
CUI画面では指定できません。

表4-30 表示属性の動的変更(キャラクタコントロール)の標準選択値(ラベル)

標準設定
の修飾名
表示属性の動的変更の標準設定値
表示方法・非表示属性反転表示文字色
RE標準表示変更なし
GR標準表示変更なし
BL標準表示変更なし
YE標準表示変更なし
CY標準表示変更なし
MA標準表示変更なし
WH標準表示変更なし
BK変更なし変更なし
DR変更なし変更なしダークレッド
DB変更なし変更なしダークブルー
DG変更なし変更なしダークグリーン
DY変更なし変更なしダークイエロー
IV全体非表示変更なし変更なし
GOグレーアウト表示変更なし変更なし
「変更なし」とはAPからその属性を変更しないことを示します。定義したときの属性のままにしておくことです。
注※
非表示にしないことを示します。

表4-31 表示属性の動的変更(キャラクタコントロール)の変更できる属性

表示属性動的変更の内容選択値
表示方法入力可否属性入力できるようにする入力可能
入力禁止にする入力不可
属性変更しない変更なし
非表示属性非表示にしない標準表示(非表示にしない)
グレーアウト表示にするグレーアウト表示
文字だけ非表示にする文字だけ非表示
文字を含めた全体を非表示にする全体非表示
属性変更しない変更なし
遷移条件タブキーやマウスでフォーカス/カーソルを移動し,入力データを右寄せ表示する手動スキップ・右寄せ
(00)16以外で全桁入力させる手動スキップ・全桁必須
タブキーやマウスでフォーカス/カーソルを移動する手動スキップ
桁あふれ時,次フィールドへ入力する自動スキップ
属性変更しない変更なし
詳細目的
(モジュラスチェック)
モジュラスチェックするモジュラスチェックあり
モジュラスチェックしないモジュラスチェックなし
属性変更しない変更なし
反転表示反転表示する反転する
反転表示しない反転しない
属性変更しない変更なし
背景色白で表示
赤で表示
緑で表示
青で表示
ライトレッドで表示ライトレッド
ライトブルーで表示ライトブルー
黄で表示
グレーで表示グレー
黒で表示
ダークグレーで表示ダークグレー
ライトグレーで表示ライトグレー
ライトグリーンで表示ライトグリーン
ライトイエローで表示ライトイエロー
ダークブルーで表示ダークブルー
属性変更しない変更なし
文字色白で表示
赤で表示
緑で表示
青で表示
紫で表示
空で表示
黄で表示
黒で表示
ダークレッドで表示ダークレッド
ダークブルーで表示ダークブルー
ダークグリーンで表示ダークグリーン
ダークイエローで表示ダークイエロー
属性変更しない変更なし
入力済み
(入力しなくても表示データをAPに返す)
入力しなくても表示データを無条件にAPに返す返す
表示データを無条件にAPに返さない返さない
属性変更しない変更なし
自動送信
(入力直後にAPへ制御を渡す)
入力直後にAPへ制御を渡す渡す
入力直後にAPへ制御を渡さない渡さない
属性変更しない変更なし
入力必須
(入力しないときはエラーにする)
入力しないときはエラーにするエラーにする
入力しなくてもエラーにしないエラーにしない
属性変更しない変更なし
ワンタッチクリア表示文字をすべて選択状態にする選択状態にしない
選択状態にしない選択状態にする
属性変更しない変更なし
「変更なし」とはAPからその属性を変更しないことを示します。定義したときの属性のままにしておくことです。
注※
フィールドの場合は,標準の属性にないため,動的変更の属性として無効となり,「変更なし」となります。

初期表示の属性に戻す場合は,動的変更による標準属性と同じ属性とするために,すべての属性を「変更なし」で設定しないでください。この場合,APから修飾名の代わりにLOW-VALUE,またはデータ有無コードを格納してください。

(b) CUIの場合

CUIで動的変更を使用する場合,どの修飾名をどのオブジェクトに適用させるかを設定する必要があります。この設定は,修飾名と動的変更の対応づけの設定を変更する場合にも必要です。

修飾名と動的変更の対応づけを変更するときは,[表示属性の動的変更]ダイアログの[キャラクタコントロール]タブを選択します。

[図データ]

[キャラクタコントロール]タブでは,動的変更を設定するオブジェクトが,その役割ごとに次のように分類されています。

オブジェクトグループ設定対象となるオブジェクト
数字系キーエントリ1入出力フィールド(数字)
日本語系キーエントリ1入出力フィールド(日本語)
カナ系キーエントリ1入出力フィールド(カナ)
英数系キーエントリ1入出力フィールド(英数),
入出力フィールド(MCR)
ラベル2出力フィールド(数字・英数・日本語)
注※1
運用管理者の設定の[修飾名の設定]ダイアログの動的変更の種別「キャラクタコントロール(キーエントリ/選択エントリ)」に設定されている修飾名と,動的変更の属性を対応づけます。
注※2
運用管理者の設定の[修飾名の設定]ダイアログの動的変更の種別「キャラクタコントロール(ラベル)」に設定されている修飾名と,動的変更の属性を対応づけます。

(i) 修飾名とオブジェクトの適用設定
CUIでは,動的変更を使用する場合,設定した修飾名をどのオブジェクトに適用させるかを設定する必要があります。次に示す操作で,修飾名をオブジェクトに適用できます。
  1. 修飾名を適用させたいオブジェクトの分類を「適用オブジェクトグループ」のドロップダウンリストから選びます。
  2. 1.で選んだオブジェクトに適用させたい修飾名を「設定する修飾名」から選んで[適用]ボタンをクリックします。適用された状態の修飾名の右側には「*」が付きます。
「設定する修飾名」には修飾名が最大64個表示されますが,CUIでは一つのオブジェクトグループにつき適用できる修飾名は最大8個です。「残りの修飾名適用数」にあと何個,適用できるかが表示されます。
  1. 適用を取り消す場合は,適用された状態の修飾名を選んで,[適用解除]ボタンをクリックします。
適用を解除すると,修飾名の表示属性の設定内容もクリアされます。再び適用を指定すると,デフォルトの表示属性が設定されます。
(ii) 動的変更の設定
動的変更の設定は,分類されたオブジェクトグループごとに行います。次の操作をしたあと[OK]ボタンをクリックすると,動的変更の設定を変更できます。
  1. オブジェクトの分類を「適用オブジェクトグループ」のドロップダウンリストから選びます。
  2. 動的変更の設定を変更したい修飾名を「設定する修飾名」のリストボックスから選びます。
  3. [更新]ボタンをクリックすると,[表示属性の動的変更の更新]ダイアログが表示されます。このダイアログで,設定項目のコンボボックスから変更したい属性を選びます。表示属性を設定したら[OK]ボタンをクリックして[表示属性の動的変更の更新]ダイアログを閉じます。
標準設定および変更できる属性は「(a) GUIの場合」を参照してください。

(2) 候補選択コントロールオブジェクトの表示属性の動的変更の設定を変更する

修飾名と動的変更する候補選択コントロールに分類されるオブジェクト(ラジオボタン,チェックボタン,リスト項目,トグルフィールド)の表示属性との対応づけをユーザ固有に変更する場合について説明します。この対応づけを変更するときは,[表示属性の動的変更]ダイアログの[候補選択コントロール]タブを選択します。なお,この設定は,定義対象がGUI画面の場合だけ有効になります。

[図データ]

次の操作をしたあと[OK]ボタンをクリックすると,動的変更の設定を変更できます。ここで使用する修飾名は,運用管理者の設定の[修飾名の設定]ダイアログの動的変更の種別「候補選択コントロール/コマンドコントロール」に設定されている修飾名です。

  1. 動的変更の設定で変更したい修飾名を「設定する修飾名」のリストボックスから選びます。
  2. 変更したい修飾名に対応する表示属性のドロップダウンリストから目的の変更属性を選択します。

標準設定を表4-32に,変更できる属性を表4-33に示します。

表4-32 表示属性の動的変更(候補選択コントロール)の標準選択値

標準設定
の修飾名
表示属性の動的変更の標準設定値
表示方法
1
不活性
(選択できない状態にする)
フォーカス設定
(フォーカスをボタン/リストに位置づける)2
選択済みにする
PT標準表示不活性にする(オン)フォーカス設定しない
(オフ)
選択済みにしない(オフ)
ON標準表示不活性にしない(オフ)フォーカス設定しない
(オフ)
選択済みにする(オン)
OF標準表示不活性にしない(オフ)フォーカス設定しない
(オフ)
選択済みにしない(オフ)
ST標準表示不活性にしない(オフ)フォーカス設定する
(オン)
選択済みにしない(オフ)
IV全体非表示不活性にする(オン)フォーカス設定しない
(オフ)
選択済みにしない(オフ)
注※1
リスト項目以外の場合です。
注※2
トグルフィールド以外の場合です。

表4-33 表示属性の動的変更(候補選択コントロール)の変更できる属性

表示属性動的変更の内容選択値
表示方法1オブジェクトや文字を通常の状態で表示する標準表示
文字を含む全体を非表示にする全体非表示
不活性(選択でき
ない状態にする)
不活性状態にするオン
選択できる状態にするオフ
フォーカス設定
(フォーカスをボタン
/リストに位置づける)2
フォーカス位置省略時にフォーカスを位置づけるオン
フォーカス位置省略時にフォーカスを位置づけないオフ
選択済みにするオブジェクトを選択済みの状態にするオン
オブジェクトを選択済みの状態にしないオフ
注※1
リスト項目以外の場合です。
注※2
トグルフィールド以外の場合です。

(3) コマンドコントロールオブジェクトの表示属性の動的変更の設定を変更する

修飾名と動的変更するコマンドコントロールに分類されるオブジェクト(プッシュボタン,メニューバー)の表示属性との対応づけをユーザ固有に変更する場合について説明します。この対応づけを変更するときは,[表示属性の動的変更]ダイアログの[コマンドコントロール]タブを選択します。なお,この設定は,定義対象がGUI画面の場合だけ有効になります。

[図データ]

次の操作をしたあと[OK]ボタンをクリックすると,動的変更の設定を変更できます。ここで使用する修飾名は,運用管理者の設定の[修飾名の設定]ダイアログの動的変更の種別「候補選択コントロール/コマンドコントロール」に設定されている修飾名です。

  1. 動的変更の設定で変更したい修飾名を「設定する修飾名」のリストボックスから選びます。
  2. 変更したい修飾名に対応する表示属性のドロップダウンリストから目的の変更属性を選択します。

標準設定を表4-34に,変更できる属性を表4-35に示します。

表4-34 表示属性の動的変更(コマンドコントロール)の標準選択値

標準設定
の修飾名
表示属性の動的変更の標準設定値
表示方法不活性
(選択できない状態にする)
フォーカス設定(フォーカスをボタンに位置づける)
PT標準表示不活性にする(オン)フォーカス設定しない(オフ)
ON標準表示不活性にしない(オフ)フォーカス設定しない(オフ)
OF標準表示不活性にしない(オフ)フォーカス設定しない(オフ)
ST標準表示不活性にしない(オフ)フォーカス設定する(オン)
IV全体非表示不活性にする(オン)フォーカス設定しない(オフ)
注※
プッシュボタンの場合だけです。

表4-35 表示属性の動的変更(コマンドコントロール)の変更できる属性

表示属性動的変更の内容選択値
表示方法オブジェクトや文字を通常の状態で表示する標準表示
文字を含む全体を非表示にする全体非表示
不活性(選択できない
状態にする)
不活性状態にするオン
選択できる状態にするオフ
フォーカス設定
(フォーカスをボタン
に位置づける)
フォーカス位置省略時にフォーカスを位置づけるオン
フォーカス位置省略時にフォーカスを位置づけないオフ
注※
プッシュボタンの場合だけです。

(4) ウィンドウ属性の動的変更の設定を変更する

修飾名と動的変更するウィンドウの表示制御に関する属性(ウィンドウ属性)との対応づけをユーザ固有に変更する場合について説明します。この対応づけを変更するときは,[表示属性の動的変更]ダイアログの[ウィンドウ属性]タブを選択します。

[図データ]

次の操作をしたあと[OK]ボタンをクリックすると,動的変更の設定を変更できます。ここで使用する修飾名は,運用管理者の設定の[修飾名の設定]ダイアログの動的変更の種別「ウィンドウ属性」に設定されている修飾名です。

  1. 動的変更の設定で変更したい修飾名を「設定する修飾名」のリストボックスから選びます。
  2. 変更したいウィンドウ属性をドロップダウンリストから選択します。または,チェックボタンのオン/オフを切り替えます。

標準設定を表4-36に,変更できる属性を表4-37に示します。

表4-36 表示属性の動的変更(ウィンドウ属性)の標準選択値

標準設定
の修飾名
表示属性の動的変更の標準設定値
表示形態入力・選択状態の扱いキーボードのロック状態を解除するウィンドウを表示したときアラームを鳴らす
WR一部上書状態を維持解除する(オン)鳴らさない(オフ)
EW全面書換初期状態解除する(オン)鳴らさない(オフ)
CL一部上書初期状態解除する(オン)鳴らさない(オフ)
BL一部上書状態を維持解除する(オン)鳴らす(オン)

表4-37 表示属性の動的変更(ウィンドウ属性)の変更できる属性

表示属性動的変更の内容選択値
表示形態表示形態をXMAP3まかせにする自動
表示中の画面にデータだけ追加表示する一部上書
表示中の画面を消去後再表示する全面書換
入力・選択状態の扱い(GUI画面)表示しているデータを画面上から消し,入力または選択状態を解除する初期状態
表示しているデータを画面上に残し,入力または選択状態を解除する未入力・未選択
表示しているデータを画面上に残し,入力状態または選択状態を変更しない状態を維持
入力フィールドの扱い(CUI画面)表示しているデータを画面上から消し,入力済みの状態を未入力の状態に変更する入力データを消去する
表示しているデータを画面上に残し,入力済みの状態を未入力の状態に変更する入力データをAPに返す
表示しているデータを画面上に残し,入力済みの状態は変更しない入力データを変更しない
キーボードのロッ
ク状態を解除する
キーボードロックを解除するオン
キーボードロックを解除しないオフ
ウィンドウを表示
したときアラーム
を鳴らす
アラームを鳴らすオン
アラームを鳴らさないオフ
注※
キー入力(GUI画面では選択も含む)した時や,入力済み属性のあるフィールドに初期値を表示した時に有効となります。

(5) 位置属性の動的変更の設定を変更する

修飾名と動的変更するウィンドウの位置の属性(位置属性)との対応づけをユーザ固有に変更する場合について説明します。この対応づけを変更するときは,[表示属性の動的変更]ダイアログの[位置属性]タブを選択します。なお,この設定は,定義対象がGUI画面の場合だけ有効になります。

[図データ]

次の操作をしたあと[OK]ボタンをクリックすると,動的変更の設定を変更できます。ここで使用する修飾名は,運用管理者の設定の[修飾名の設定]ダイアログの動的変更の種別「位置属性」に設定されている修飾名です。

  1. 動的変更の設定で変更したい修飾名を「設定する修飾名」のリストボックスから選びます。
  2. 変更したいウィンドウ位置をドロップダウンリストから選択します。

標準設定を表4-38に,変更できる属性を表4-39に示します。

表4-38 表示属性の動的変更(位置属性)の標準選択値

標準設定の修飾名表示属性の動的変更の標準設定値
XY位置Z位置
RT右上標準表示
RD右下標準表示
LT左上標準表示
LD左下標準表示
IV左上一時非表示
FR中央手前に表示
VC中央標準表示

表4-39 表示属性の動的変更(位置属性)の変更できる属性

表示属性動的変更の内容選択値
XY位置ウィンドウを左上に表示する左上
ウィンドウを左下に表示する左下
ウィンドウを右上に表示する右上
ウィンドウを右下に表示する右下
ウィンドウを中央に表示する中央
Z位置ウィンドウを中央に表示する標準表示
ウィンドウを重なりの手前に表示する手前に表示
ウィンドウを重なりの後ろに表示する後ろに表示
ウィンドウを一時的に非表示にする一時非表示

(6) 確定キー属性の動的変更の設定を変更する

修飾名と動的変更する確定キー属性との対応づけをユーザ固有に変更する場合について説明します。この対応づけを変更するときは,[表示属性の動的変更]ダイアログの[確定キー属性]タブを選択します。なお,この設定は,定義対象がGUI画面の場合だけ有効になります。

[図データ]

ここで「キー押下無効にするキー」として設定したキーは,AP実行時,そのキーを押してもXMAP3側でエラーとして扱われるため,APにはイベントが通知されません。

次の操作をしたあと[OK]ボタンをクリックすると,動的変更の設定を変更できます。ここで使用する修飾名は,運用管理者の設定の「修飾名の設定]ダイアログの動的変更の種別「確定キー属性」に設定されている修飾名です。

  1. 動的変更の設定で変更したい修飾名を「設定する修飾名」のリストボックスから選びます。
  2. 確定キー属性の動的変更を指示した場合に,キー押下を無効にするキーのチェックボックスをオンにします。また,選択した修飾名の設定のラジオボタンをオンにして,キー押下を無効にするキーの一覧画面を切り替えます。

標準設定を次の表に示します。

表4-40 表示属性の動的変更(確定キー属性)の標準選択値

標準設定の修飾名キー押下無効にするキーの標準設定値
ALなし
PCF13~F24,PA1~PA3,スクリーン消去,F25~F84

また,XMAP3 03-01以前に使用できなかったPF25~PF84の確定キーの範囲を無効にするには,[表示・印刷セットアップ]ダイアログの[ファンクションキー]タブで,「F1~F24を標準のファンクションに割り当てる」を選択します。

(7) ウィンドウ属性,位置属性,確定キー属性の動的変更に使用するデータ名を変更する

ウィンドウ属性,位置属性,および確定キー属性の動的変更で,APから変更指示をするのためのデータ項目のデータ名を変更できます。データ名を変更するときは,「表示属性の動的変更」の[データ名]タブを選択します。各テキストボックスに変更したい名称を入力し,[OK]ボタンをクリックして変更します。

[図データ]

標準設定値と,変更できる名称の関係を次の表に示します。AP作成に関して一連の名称規則がある場合など,必要であれば変更してください。

表4-41 ウィンドウ属性,位置属性,確定キー属性の動的変更に使用するデータ名の標準設定値と変更できる名称

動的変更する属性データ名の標準設定変更可能値(.....)
ウィンドウ属性マップ名-CNTRLOマップ名-.....O
位置属性マップ名-WINDOWWマップ名-.....W
確定キー属性マップ名-INCOマップ名-.....O
注※
この設定は,定義対象がGUI画面の場合だけ有効になります。

なお,データ名設定には次の制限があるため,この範囲内で設定してください。