付録B KEEUで始まるメッセージで終了コード4を返された場合の要因

終了コード4が返されたとき,標準エラー出力には次のどちらかのメッセージが出力されます。

メッセージの出力要因と対処については,「27.1 KEEU300~KEEU399のメッセージ」を参照してください。

eurpsコマンドの実行時に,プリンタ出力,PDF形式ファイル出力,またはExcel形式ファイルで次の表に示す警告要因が検出された場合,終了コード4を返し,詳細メッセージを出力して帳票を出力します。EUR形式ファイル出力の場合は,項番6の警告要因以外は終了コード0を返します。

表B-1  終了コード4を返す警告要因

項番警告要因出力メッセージ詳細メッセージ
1文字アイテムのアイテム枠が小さく,指定したデータがアイテム枠内に収まる分だけ出力されたとき。KEEU300-WKEEU301-W
2数値アイテムのアイテム枠が小さく,指定したデータがアイテム枠内に収まらなくて,データが「***」で出力されたとき。KEEU301-W
3バーコードアイテムのアイテム枠が小さく,バーコードが出力されないとき。KEEU301-W
4アイテムが出力できる範囲を超えているので,まったく出力されないか,または出力できる範囲に収まる分だけ出力されたとき。KEEU301-W
5フィールドのデータ型に合わないデータを入力したため,データが欠損値(空白)で出力されたとき。KEEU302-W
6画像ファイルがない,EUR サーバ帳票出力機能ではサポートしていない画像ファイルである,または画像ファイルが壊れているとき。KEEU305-W
7指定した帳票ファイルが,上位バージョンの機能を使用して作成されているため,実行時のEUR Developer,EUR Print ServiceおよびEUR Print Service Enterpriseのバージョンで出力できる範囲で帳票を出力されたとき。KEEU304-W
8バーコードデータに使用できない文字,または誤った桁数を指定したために,バーコードが出力されなかったとき。KEEU301-W
9集計行のアイテムが表示できない位置に配置されたとき。KEEU303-W
10日付変換用システムファイルが正しくないとき。KEEU308-W
11指定した置き換え表ファイルに,置き換えデータを1件も登録していなかったとき。出力しない
12指定した置き換え表ファイルにキーデータがなかったとき。または不正なデータがあったとき。出力しない
13アイテムが不当に重なっていたため,Excel形式ファイルへ出力できない項目があったとき。KEEU320-W出力しない
14変換するページ数が100ページを超えていたとき。KEEU321-W出力しない
15接続先データベースがHiRDBではないのに,接続情報ファイルのキーワードQueryExclusiveStringが指定されたとき。KEEU350-W出力しない
<この節の構成>
(1) 警告発生時に終了コード4を返さないようにするには
(2) メッセージKEEU300-Wが出力されるログ

(1) 警告発生時に終了コード4を返さないようにするには

警告が発生しても終了コード4を返さないようにするには,環境変数,または環境設定ファイル(Windows環境の場合はEURPS_ENV,UNIX/Linux環境の場合はeurps_env)中の変数EURPS_REPORT_WARNINGに「NO」を設定してください。

EURPS_REPORT_WARNINGに「NO」を設定すると,警告要因があっても,終了コード0を返して終了します。メッセージKEEU300-W,詳細メッセージ(KEEU301-W~KEEU308-W),KEEU320-W~KEEU321-W,およびKEEU350-Wも出力されません。ただし,EUR形式ファイル出力の場合は,EURPS_REPORT_WARNINGの設定に関係なく,表B-1の項番6の警告要因があるときは終了コード4を返し,それ以外では0を返します。

(2) メッセージKEEU300-Wが出力されるログ

メッセージKEEU300-Wとその詳細メッセージ(KEEU301-W~KEEU308-W)が出力されるログは次のとおりです。

ログには,次の順序でメッセージが出力されます。

  1. KEEU400-I
  2. KEEU301-W~KEEU308-W
  3. KEEU300-W
  4. KEEU401-I

詳細メッセージ(KEEU301-W~KEEU308-W)は,EUR サーバ帳票出力機能を実行するごとに,ログファイルへ最初の10件まで出力されます。メッセージKEEU300-Wは,最初の10件が出力されたあとに出力されます。