8.1.3 ログ採取のレベルの種類

ログ採取のレベルには,次に示す5種類があります。EURをインストールした直後は,「起動履歴」が設定されています。

エラー履歴
EURの処理でエラーが発生した時,終了コード(RTNCODE=0)以外のエラーを出力します。
起動履歴
次に示す情報を出力します。
  • EUR起動時の情報(起動履歴,起動方法,起動時の指定パラメタ)
  • EUR終了時の情報(終了履歴)
  • ドキュメントオープン時の情報(処理対象の帳票ファイル名,データファイル名)
  • 印刷処理開始時の情報(出力先プリンタの情報)
  • 各ページ印刷開始時の情報(印刷ページ数)
  • ユーザが操作した内容
    OCXの場合:メソッド履歴
    DLLインターフェース関数の場合:関数履歴
要求履歴
ユーザが操作した内容(プロパティ・ユーザ操作の履歴)を出力します。
処理履歴
EURの内部関数の処理履歴(入力パラメタ,出力パラメタ,リターンコード)を出力します。
システム履歴
システム関数(OS提供の関数)の処理履歴(入力パラメタ,出力パラメタ,リターンコード)を出力します。

ログ採取のレベルは,エラー履歴<起動履歴<要求履歴<処理履歴<システム履歴の順に,採取する情報量が多くなります。そのため,上位レベルになるほど,ファイル容量が増加するので,プログラムへの性能に影響が及ぶこともあります。ログ採取のレベルは,下位レベルで採取されることをお勧めします。