付録D.1 DABrokerの設定
(1) ネットワーク環境の設定
DABrokerを使用して,データベースに接続します。
(a) DABrokerがインストールされているマシンでの設定
DABrokerがインストールされているマシンでは,DABrokerが通信するために,TCP/IP環境でのDABrokerのサービス名とポート番号を,servicesファイルに登録します。DABrokerのサービス名の指定は省略できません。
- Windows環境の場合
servicesファイルは,「Windowsインストールフォルダ¥system32¥drivers¥etc¥」にあります。
- UNIX/Linux環境の場合
servicesファイルは,/etc下にあります。
- ポート番号の設定形式
- サービス名△ポート番号/通信プロトコル種別
- 設定内容
- サービス名には,DABrokerのサービス名「DABROKER_SV」を指定します。DABrokerのサービス名の指定は省略できません。
- ポート番号は,DABrokerが使用するポート番号を設定します。デフォルトは,「40179」です。
ほかのアプリケーションでポート番号40179を使用している場合は,5001~65535の範囲で40179以外のポート番号を使用してください。なお,EUR サーバ帳票出力機能側でも同一のポート番号を使用してください。40179以外のポート番号を使用する場合,ほかのサービス名で同一のポート番号を使用していないことを確認してください。
- サービス名とポート番号の間には,半角空白を一つ以上設定してください。
- 通信プロトコル種別には,TCP/IPを使用することを表す「tcp」を指定します。
- (記述例)
- DABROKER_SV 40179/tcp
(b) EURがインストールされているマシンでのネットワーク環境の設定
EURがDABrokerと別のマシンにインストールされている場合,DABrokerに接続します。
EURがインストールされているマシンで,DABrokerのサービス名「DABROKER_SV」とポート番号をservicesファイルに登録します。登録内容は,「付録D.1(1)(a) DABrokerがインストールされているマシンでの設定」と同じにします。
サービス名の指定を省略した場合は,ポート番号に「40179」を使用します。
(2) DABrokerの動作環境の設定
データベースから抽出する文字コードに合わせて,DABrokerの動作環境の設定の文字コード(Shift JIS,UTF-8)を指定してください。
DABrokerの動作環境は,次のように設定します。
- Windows環境の場合
環境設定ユティリティを使って設定します。環境設定ユティリティは,スタートメニューの[DABroker]から[環境設定]をクリックすると,起動されます。
環境設定ユティリティが起動されると,[DABroker動作環境設定]ダイアログが表示されます。[DABroker動作環境設定]ダイアログの[共通設定]タブと[リモートアクセス設定]タブの項目を設定します。[共通設定]タブと[リモートアクセス設定]タブの項目は,システム構成のマシン環境に合わせて設定してください。
- 注意
- 動作環境を設定する場合は,DABrokerのサービスを停止してから,環境設定ユティリティを起動してください。
- UNIX/Linux環境の場合
DABroker動作環境定義ファイルに,DABrokerの動作に関する情報を定義します。DABroker動作環境定義ファイルは,「DABroker運用ディレクトリ/conf」に格納されています。ファイルの構成内容については,マニュアル「EUR サーバ帳票出力」を参照してください。
(3) Oracleを使用する場合の設定
Oracleに接続する場合,DABrokerの環境設定で,使用するOracleのバージョン(Oracle9i,Oracle 10gまたはOracle 11g)を設定してください。
Oracleから抽出する文字コードをUTF-8とする場合,DABrokerがインストールされているマシンのシステム環境変数に,Oracleの環境変数NLS_LANGを指定してください。NLS_LANGについては,Oracleのマニュアルを参照してください。
(例)NLS_LANG=JAPANESE_JAPAN.UTF8
(4) XDM/RD E2を使用する場合の設定
データベースとしてXDM/RD E2を使用する場合,EURでは,HiRDBクライアントのXDM/RD E2接続機能を利用します。XDM/RD E2を使用する場合のDABrokerの環境設定は,HiRDBに接続する場合と同じ設定にします。
DABrokerで,「Database Connection Server接続設定」をする必要はありません。
(5) データベースアクセス定義を利用する前の確認
システム管理者はデータベースアクセス定義を利用する前に,データベースとDABrokerが起動されていることを確認してください。