Visual Basicのカスタムコントロールに,EURカスタムコントロール(EURCTLnn.ocx)を登録することで,アプリケーションの開発に利用できます。アプリケーションでは,EURで定義した帳票と印刷データをEURに渡して,印刷指示することで帳票を印刷できます。
Visual Basicのカスタムコントロールへ登録する方法については,Visual Basicのマニュアルを参照してください。
EURカスタムコントロールをフォームに追加するときは,ツールボックスから作成したコントロールをダブルクリックすると,選択状態のフォームにインストールされます。
EURカスタムコントロールを利用して,帳票を印刷するアプリケーションを作成する手順を次に示します。
プロパティは,プロパティウィンドウとコードウィンドウに設定する方法があります。
指定するプロパティを次の表に示します。
指定項目 | 指定するプロパティ |
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帳票ファイル | 帳票の定義情報を保存してあるレポートファイル名,またはフォームシートファイル名は,ReportFilePathプロパティとReportFileNameプロパティで指定します。 帳票ファイルの作成日付を取得するには,DocumentオブジェクトのCreateDateメソッドで指定します。 |
印刷に使用するデータの指定 | 印刷に使用するデータは,アプリケーションで作成済みのデータファイル,またはデータベースから読み込めます。
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印刷するプリンタの指定 | PrinterNameプロパティで指定します。 PrinterNameプロパティを指定しないで印刷実行すると,Windowsで設定している通常使用するプリンタへ印刷されます。 |
印刷の実行 | PrintReportメソッドで指定します。印刷開始ページ,印刷終了ページ,および印刷部数を指定する場合は,PrintReportメソッドを指定する前に設定します。 印刷開始ページは,PrintStartPageプロパティで指定します。 印刷終了ページは,PrintEndPageプロパティで指定します。 印刷部数は,PrintCopiesプロパティで指定します。 |
印刷時のウィンドウの表示指定 | レポート印刷ウィンドウだけ表示できます。この表示の制御は,ViewReportメソッドを使用します。 レポート印刷ウィンドウを消去する場合は,EraseReportメソッドを使用します。 |
給紙トレイの指定 | 給紙トレイ選択機能を使用する場合は,TraySelectionプロパティを指定したあと,プリンタの給紙トレイコードをTrayCodeプロパティで指定します。 |
出力先での帳票名表示の指定 | ReportTitleプロパティで指定します。 |
複数様式での帳票出力の指定 | 複数の帳票ファイルを統合する順番と帳票に読み込むデータファイルを指定しておく帳票セット指定ファイルは,MultiReportSetFileNameプロパティで指定します。 様式(帳票フォーマット)や読み込むデータを切り替える条件と,切り替え時の動作を定義しておく複数様式情報定義ファイルは,MultiFormInfoDefFileNameプロパティで指定します。 |
置き換え表管理情報ファイルの指定 | 置き換え表管理情報ファイル名は,ReplaceItemCntlFileNameプロパティで指定します。 |
固定ピッチフォントの文字幅計算方法の指定 | 固定ピッチフォントの文字幅計算方法は,FontWidthModeプロパティで指定します。 |