付録D.1 DABrokerの設定

DABrokerのインストール,および環境設定については,マニュアル「EUR サーバ帳票出力」を参照してください。ここでは,DABrokerの設定と,EURで使用する場合の注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) ネットワーク環境の設定
(2) DABrokerの動作環境の設定
(3) Oracleを使用する場合の設定
(4) XDM/RD E2を使用する場合の設定
(5) データベースアクセス定義を利用する前の確認

(1) ネットワーク環境の設定

DABrokerを使用して,データベースに接続します。

(a) DABrokerがインストールされているマシンでの設定

DABrokerがインストールされているマシンでは,DABrokerが通信するために,TCP/IP環境でのDABrokerのサービス名とポート番号を,servicesファイルに登録します。DABrokerのサービス名の指定は省略できません。

ポート番号の設定形式
サービス名△ポート番号/通信プロトコル種別
設定内容
  • サービス名には,DABrokerのサービス名「DABROKER_SV」を指定します。DABrokerのサービス名の指定は省略できません。
  • ポート番号は,DABrokerが使用するポート番号を設定します。デフォルトは,「40179」です。
    ほかのアプリケーションでポート番号40179を使用している場合は,5001~65535の範囲で40179以外のポート番号を使用してください。なお,EUR サーバ帳票出力機能側でも同一のポート番号を使用してください。40179以外のポート番号を使用する場合,ほかのサービス名で同一のポート番号を使用していないことを確認してください。
  • サービス名とポート番号の間には,半角空白を一つ以上設定してください。
  • 通信プロトコル種別には,TCP/IPを使用することを表す「tcp」を指定します。
(記述例)
DABROKER_SV 40179/tcp
(b) EURがインストールされているマシンでのネットワーク環境の設定

EURがDABrokerと別のマシンにインストールされている場合,DABrokerに接続します。

EURがインストールされているマシンで,DABrokerのサービス名「DABROKER_SV」とポート番号をservicesファイルに登録します。登録内容は,「付録D.1(1)(a) DABrokerがインストールされているマシンでの設定」と同じにします。

サービス名の指定を省略した場合は,ポート番号に「40179」を使用します。

(2) DABrokerの動作環境の設定

データベースから抽出する文字コードに合わせて,DABrokerの動作環境の設定の文字コード(Shift JIS,UTF-8)を指定してください。

DABrokerの動作環境は,次のように設定します。

(3) Oracleを使用する場合の設定

Oracleに接続する場合,DABrokerの環境設定で,使用するOracleのバージョン(Oracle9i,Oracle 10gまたはOracle 11g)を設定してください。

Oracleから抽出する文字コードをUTF-8とする場合,DABrokerがインストールされているマシンのシステム環境変数に,Oracleの環境変数NLS_LANGを指定してください。NLS_LANGについては,Oracleのマニュアルを参照してください。

(例)NLS_LANG=JAPANESE_JAPAN.UTF8

(4) XDM/RD E2を使用する場合の設定

データベースとしてXDM/RD E2を使用する場合,EURでは,HiRDBクライアントのXDM/RD E2接続機能を利用します。XDM/RD E2を使用する場合のDABrokerの環境設定は,HiRDBに接続する場合と同じ設定にします。

DABrokerで,「Database Connection Server接続設定」をする必要はありません。

(5) データベースアクセス定義を利用する前の確認

システム管理者はデータベースアクセス定義を利用する前に,データベースとDABrokerが起動されていることを確認してください。