2.3.1 COBOL言語で帳票を印刷するアプリケーションの開発手順

COBOL言語で作成したアプリケーションから帳票を印刷するには,CALL文でapgrptコマンドを引数として記述します。

なお,apgrptコマンドからEURを起動した場合,EURのウィンドウは必ず表示されるので,注意してください。

apgrptコマンドには,帳票の定義情報を保存してあるレポートファイル名,またはフォームシートファイル名,印刷先プリンタ名などのオプションを直接指定できます。しかし,アプリケーションを配布した場合など,動作環境に応じてプリンタ名などを変更する必要があります。そのため,帳票を印刷するときに使用するデータは,オプション記述ファイルに設定しておくと便利です。

コーディング例(日立COBOLの場合)
データファイル(Table.csv)を指定して,レポートファイル(Table.fms)を印刷する場合のコーディング例を次に示します。

IDENTIFICATION DIVISION.
   PROGRAM-ID.EUR.
DATA DIVISION.
   WORKING-STORAGE SECTION.
   01  EXEC-NAME    PIC X(100)
       VALUE 'EURインストール先フォルダ' &
       '¥Program¥apgrpt.exe table.fms /k c:¥tmp¥Table.txt'.
PROCEDURE DIVISION.
   CALL EXEC-NAME.
STOP RUN.

オプション記述ファイル(c:¥tmp¥Table.txt)の記述例

[Hitachi EUR]
PrinterName=
MappingDataFile=Table.csv

COBOL言語によって記述方法が異なります。使用されているCOBOL言語のマニュアル,またはヘルプを参照してください。