帳票セット指定ファイルは,メモ帳など,テキストファイルが編集できるエディタを起動して編集します。任意の拡張子のファイルを使用できます。
(a) 帳票セットの形式
帳票セットは,帳票ファイルと入力データを一まとまりにしたものです。
帳票ファイル名△n〔,〔マッピングデータ△n〕,〔ユーザ定義データ△n〕〕
- (凡例)
- △n:ファイル名を区切るコンマ「,」の前に,0個以上の半角空白,または0個以上の改行コード(¥t)が指定できることを示します
- 〔 〕:この記号で囲まれている項目は,省略してもよいことを示します
「マッピングデータ」と「ユーザ定義データ」に指定するファイル情報は,帳票を設計するときに使用したデータによって,次のように異なります。
- データファイルから読み込んだデータの場合
データファイル名を指定します。省略した場合は,帳票設計時に指定したデータファイル名が入力されます。帳票設計時に指定したデータファイル名は,EUR 帳票作成機能の[データのプロパティ]ダイアログの[データ情報]タブで確認できます。
- データベースアクセス定義で抽出したデータを読み込んだ場合
可変記号値定義ファイル名を指定します。データベースアクセス定義で可変記号を設定しなかったとき,または可変記号の初期値で実行するときは,可変記号値定義ファイル名の指定を省略できます。
誤ってデータファイル名を指定した場合は,データファイル名が指定されたと見なされます。また,オプション記述ファイルのキーワード「DBInfoFileName」に接続情報ファイルが指定されていない場合は,可変記号値定義ファイルを指定しても,データファイルと見なされます。データベースに接続して帳票にデータを読み込む場合は,「DBInfoFileName」に接続情報ファイルを指定してください。
(b) ファイルの指定のしかた
- 帳票ファイルに指定できるファイルの種類は,フォームシートファイル(*.fms)です。フォームシートファイル名は必ず指定してください。フォームシートファイル名が指定されていない場合は,エラーコード4623を返します。
- 帳票ファイル,マッピングデータファイル,ユーザ定義データファイル,および可変記号値定義ファイルは,フルパス,相対パス,またはファイル名だけのどれかで指定してください。ファイル名をフルパスで指定しなかった場合は,[オプション]ダイアログの[ファイル]タブで指定されているパスからの相対パス,またはファイルを読み込みます。
- ファイル名に空白が含まれている場合は,個々のファイルを「"」で囲んでください。例えば,フォームシートファイル名に空白が含まれている場合は,「"Report 1.fms",Mapdata.csv」のように指定します。
(c) 帳票セットを指定するときの注意
- 帳票セットは,一つ以上指定してください。一つ以上の帳票セットが指定されていない場合は,エラーコード4623を返します。指定できる帳票セットの上限は,帳票セットの「マッピングデータ」と「ユーザ定義データ」に指定するファイル情報によって異なります。
- データファイルからの場合
2,147,483,647セットまで
- データベースからの場合
10セットまで
- 帳票セットは,「"」で囲まないでください。帳票セットを「"」で囲んだ場合は,すべてのファイルを帳票ファイルと見なします。