21.1 [EURログオプションの設定]ダイアログ

ログオプション(ログ採取レベル,ログ出力ファイル名,およびログメンテナンス方法)を設定するダイアログです。

次に示すフォルダ下に格納されている「EurLgOpt.exe」をダブルクリックすると表示されます。

「EurLgOpt.exe」の格納先
  • EUR Designerの場合
    EUR Designerのインストール先フォルダ¥Program
  • EUR Developerの場合
    EUR Developerのインストール先フォルダ¥EUR Designer¥Program

なお,出力されるログファイルのエンコーディングは,UTF-16です。

<この節の構成>
(1) [EURログオプションの設定]ダイアログで設定できる項目
(2) 画面図

(1) [EURログオプションの設定]ダイアログで設定できる項目

[ログ採取レベル]リストボックス
ログ採取レベルを設定します。ログ採取レベルは,次に示す5種類です。EURをインストールした直後は,「起動履歴」が設定されています。
  • エラー履歴
    EURの処理でエラーが発生した時,終了コード(RTNCODE=0)以外のエラーを出力します。
  • 起動履歴
    次に示す情報を出力します。
    ・EUR起動時の情報(起動履歴,起動方法,起動時の指定パラメタ)
    ・EUR終了時の情報(終了履歴)
    ・ドキュメントオープン時の情報(処理対象の帳票ファイル名,データファイル名)
    ・印刷処理開始時の情報(出力先プリンタの情報)
    ・各ページ印刷開始時の情報(印刷ページ数)
    ・ユーザが操作した内容
     (OCXの場合はメソッド履歴,DLLインターフェース関数の場合は関数履歴)
  • 要求履歴
    ユーザが操作した内容(プロパティ・ユーザ操作の履歴)を出力します。
  • 処理履歴
    EURの内部関数の処理履歴(入力パラメタ,出力パラメタ,リターンコード)を出力します。
  • システム履歴
    システム関数(OS提供の関数)の処理履歴(入力パラメタ,出力パラメタ,リターンコード)を出力します。

ログ採取のレベルは,エラー履歴<起動履歴<要求履歴<処理履歴<システム履歴の順に,採取する情報量が多くなります。そのため,上位レベルになるほど,ファイル容量が増加するので,プログラムへの性能に影響が及ぶこともあります。ログ採取のレベルは,下位レベルで採取されることをお勧めします。

[ログを出力するファイル]テキストボックス
ログを出力するファイル名をフルパスで指定します。既存の書き込み権限を持つフォルダを指定してください。EURをインストールした直後は,システムの一時フォルダにファイル名「HIEUR.LOG」が自動生成されています。システムの一時フォルダについては,[システムのプロパティ]ダイアログで環境変数TMPまたはTEMPの設定を確認してください。なお,出力先は環境変数TMPまたはTEMPの設定によって次の順に決定されます。
  1. 環境変数TMPで指定されているフォルダ
  2. 環境変数TMPが指定されていない場合,環境変数TEMPで指定されているフォルダ
  3. 環境変数TMPとTEMPがどちらも指定されていない場合,Windowsのフォルダ
[自動ログメンテナンスを行う]チェックボックス
自動ログメンテナンスを行うかどうかを設定します。EURをインストールした直後は,「オン(自動ログメンテナンスを行う)」が設定されています。
[自動ログメンテナンスを行う]のチェックボックスをオンにすると,[メンテナンス実行契機]と[メンテナンス方法]が設定できます。
[メンテナンス実行契機]グループボックス
[図データ]
自動メンテナンスを行う契機を,オプションボタンで設定します。EURをインストールした直後は,「マシン起動時に実行」,実行する日時には「毎日」が設定されています。
指定した曜日にマシンを起動した時,ログファイルがメンテナンスされます。曜日は,「毎日」か,日曜~土曜のどれかを選択します。
指定時刻に実行する場合は,曜日のほか,実行する時刻を指定します。時刻は,テキストボックスに直接入力するか,またはリストボックスから選択してください。直接入力する場合は,24時間表示の時刻(分単位)で指定します。
[メンテナンス方法]グループボックス
[図データ]
ログファイルのメンテナンス方法を,オプションボタンで設定します。EURをインストール直後は,「経過日数によりログ情報を削除」で,経過日数は「7(日)」です。
  • 経過日数によりログ情報を削除
    指定した日数を経過したログ情報を,ログファイル内から削除します。経過日数は,1~100の整数で指定します。
  • 上限容量を超えた場合に削除
    指定したログファイルの上限容量を超えた場合,無条件にログファイルの容量が1/2に削除されます。ログファイルの上限容量は,1~1,000の整数で指定します。単位は,MBです。
    なお,[上限容量を超えた場合に削除]を選択した場合,ログ採取のレベルと指定したログファイルの上限容量によっては,1回の処理でログファイルの上限容量を超える場合があります。
[オプション読込]ボタン
保存されているEURログオプションファイルを読み込めます。[オプション読込]ボタンをクリックすると,[ファイルの読み込み]ダイアログが表示されます。[ファイルの読み込み]ダイアログで,読み込むファイルの保存されている場所とファイル名を設定すると,[EURログオプションの設定]ダイアログに情報が反映されます。
EURログオプションファイルを読み込む場合は,ファイルの妥当性とバージョンがチェックされます。上位バージョンで作成されたEURログオプションファイル,または保存されている内容が異なるEURログオプションファイルが指定された場合はメッセージを表示して,オプションの情報はダイアログに反映されません。
[オプション保存]ボタン
[EURログオプションの設定]ダイアログで設定したオプションを,EURログオプションファイルに保存できます。[オプション保存]ボタンをクリックすると,[ファイルへ保存]ダイアログが表示されます。EURログオプションファイルの拡張子は,「*.eurlog」です。保存される情報は,採取したログのほか,使用したEURの製品名,PP形名,およびバージョンです。ログオプションファイル名には,Unicode固有の文字は指定できません。

(2) 画面図

[図データ]