8.2 文字・線・矩形・網掛けアイテムの配置

ツールボックスのボタンを選択することで,文字,線,矩形,網掛けアイテムは帳票に配置できます。

  1. ツールボックスのボタンの選択
    次に示すツールボックスのボタンを選択したあと,マウスを帳票に移動すると,ポインタが [図データ] に変わります。ポインタが [図データ] になっている状態を「作成モード」といいます。
    文字アイテムを作成するとき:[図データ] ボタン
    線アイテムを作成するとき:[図データ] ボタン
    矩形アイテムを作成するとき:[図データ] ボタン
    網掛けアイテムを作成するとき:[図データ] ボタン
  2. アイテムの作成
    アイテムは,貼付域にだけ配置できます。指定できるアイテムの高さおよび幅は,1.3~431.8mmです。
    • 文字アイテムの場合
      文字アイテムは,配置位置を決めてから文字列を入力して作成します。配置位置は,開始点から終了点までをドラッグしてアイテム枠を描きます。配置位置とサイズは,ステータスバーに表示されます。ツールボックスで作成モードにしている間は,同じ種類のアイテムを続けて作成できます。ただし,ドラッグ中に<Esc>キーを押すと,アイテムの作成が中断されます。
      文字アイテムに指定できる文字列は,510文字までです。改行は1文字と見なします。入力した文字数が510文字を超えたとき,文字は表示されません。既存の文字アイテムを編集するときは,文字数が510文字を超えないようにしてください。また,アイテム枠内に収まらない文字列は表示されません。指定する文字列がアイテム枠より長くなったり,配置したアイテム枠より大きいサイズのフォントに変更したりしたときは,文字列が正しく表示されるようにアイテム枠のサイズやフォントサイズを調整してください。
    • 線アイテムの場合
      直線を引く場合は,開始点から終了点までをドラッグします。角度によって,水平線,垂直線になります。斜め45°の直線を引く場合は,<Shift>キーを押したままドラッグします。
    • 矩形アイテムの場合
      線を矩形に引く場合は,開始点から終了点までをドラッグします。
      正方形に引く場合は,<Shift>キーを押したままドラッグします。
    • 網掛けアイテムの場合
      網掛けアイテムは,開始点から終了点までをドラッグして描きます。配置位置とサイズは,ステータスバーに表示されます。ツールボックスで作成モードにしている間は,同じ種類のアイテムを続けて作成できます。ただし,ドラッグ中に<Esc>キーを押すと,アイテムの作成が中断されます。
      正方形に網を掛ける場合は,貼付域で<Shift>キーを押したままドラッグします。
  3. 作成モードの解除
    アイテムを配置したあとは,ツールボックスの[図データ] ボタンをクリックするか,<Esc>キーを押して作成モードを解除してください。作成モードを解除した状態を「選択モード」といいます。

アイテムを配置したあと,アイテムのプロパティを設定します。アイテムのプロパティを設定したい場合は,「9. アイテムのプロパティ設定」を参照してください。また,配置したアイテムの位置を変更したり,移動したりする操作については,「8.10 アイテムの選択と移動」を参照してください。

参考
  • 矩形アイテムの特徴
    EURの罫線では,次に示す二つの特徴があります。
    矩形アイテムで作成した4本の線は独立しています。そのため,矩形アイテムで作成した線を選択して線種の変更や移動する場合は,4回の操作が必要です。
    重なった線(直線)は,1本の線として認識されます。[図データ] ボタンや [図データ] ボタンで作成した線が,重なった(直線に見える)場合は,1本の線として認識されます。そのため,表の枠,フィールド間,およびレコード間の線種を変更する場合,線アイテムを選択するだけなので,簡単です。
  • 角丸四角アイテム,または円/楕円アイテムに網を掛ける場合は,[アイテムのプロパティ]ダイアログの[図形]タブで設定します。ツールボックスの [図データ]を選択した時の網掛けモードからは設定できません。