8.1 アイテムとは

アイテムとは,文字,罫線のほか,帳票に配置する角丸四角形,円などの図形,網掛け,画像データ,バーコードをいいます。また,マッピングデータウィンドウから貼り付けたデータもアイテムとして扱います。これらのアイテムを帳票上に配置し,帳票を定義します。

参考
アイテムを配置する場合,グリッド,ルーラなどを表示していると,レイアウトの目安になります。「6.4 グリッドの設定」および「6.5 ルーラの表示」を参照してください。

アイテムを配置する方法は,アイテムの種類によって異なります。

<この節の構成>
(1) 文字・線・矩形・網掛けアイテム
(2) データウィンドウから貼り付けたデータ
(3) 図形アイテム
(4) 画像アイテム
(5) 印刷時刻・印刷日付・ページ番号アイテム
(6) 部品

(1) 文字・線・矩形・網掛けアイテム

文字・線・矩形・網掛けアイテムは,ツールボックスのボタンを選択して配置します。文字・線・矩形・網掛けアイテムを配置する操作については,「8.2 文字・線・矩形・網掛けアイテムの配置」を参照してください。

文字アイテム
文字アイテムは,帳票のタイトル,表の見出しなどに使用します。改行を入力することで,複数行の文字列も設定できます。直接入力した文字は,帳票が複数ページになった場合,すべてのページの同じ位置に同じ内容で表示されます。設定した文字列は,フォント種別,フォントサイズなどの設定ができます。
線アイテム矩形アイテム
罫線は,表の枠の作成,および集計行を修飾する場合に使用します。
網掛けアイテム
網掛けは,ほかのアイテムとは独立しています。このため,文字の領域などに網掛けする場合でも,別のアイテムとして作成します。また,この網掛けは,表のセルにも設定でき,繰り返しの対象とすることもできます。

(2) データウィンドウから貼り付けたデータ

データウィンドウから貼り付けたデータをアイテムとして扱えます。データウィンドウからデータを貼り付ける操作については,「8.3 データウィンドウから貼り付けたデータ」を参照してください。

(3) 図形アイテム

図形アイテムには,網掛け,角丸四角,円/楕円,および多角形があります。図形アイテムは,ツールボックスのボタンを選択して配置します。図形アイテムを配置する操作については,「8.5 図形アイテムの配置」を参照してください。

角丸四角アイテム
帳票上に設定したタイトルなどの文字列や,集計したデータなどを角丸四角アイテムで囲んで目立たせられます。角丸四角形は,ほかのアイテムとは独立しています。このため,文字の領域などを角丸四角形で囲む場合でも,別のアイテムとして作成します。また,角丸四角形は,繰り返しの対象とすることもできます。表のセルにも設定できますが,表の枠線に設定すると,表を一つの図形と見なします。
楕円アイテム
書類の配布・回覧先を目立たせたり,印を押す場所を示したりする場合,帳票上を円/楕円アイテムで囲めます。円/楕円は,ほかのアイテムとは独立しています。このため,文字の領域などを円/楕円で囲む場合でも,別のアイテムとして作成します。また,円/楕円は,繰り返しの対象とすることもできます。
多角形アイテム
注意を引きたい個所に多角形(矢印や星印など)を作成できます。多角形は,ほかのアイテムとは独立しています。このため,文字の領域などを多角形で囲む場合でも,別のアイテムとして作成します。また,多角形は,繰り返しの対象とすることもできます。

(4) 画像アイテム

画像アイテムには,データウィンドウから画像データを配置する方法と,[挿入]メニューを選択して画像ファイルを直接配置する方法があります。データウィンドウからデータを貼り付ける操作については,「8.3 データウィンドウから貼り付けたデータ」を参照してください。[挿入]メニューを選択して画像ファイルを直接配置する操作については,「8.6 画像ファイルの挿入」を参照してください。

(5) 印刷時刻・印刷日付・ページ番号アイテム

印刷時刻・印刷日付・ページ番号アイテムは,[挿入]メニューを選択して,帳票に表示形式を指定することで配置します。印刷時刻・印刷日付を配置する操作については「8.8 印刷日付・印刷時刻アイテムの配置」を参照してください。ページ番号アイテムを配置する操作については,「8.7 ページ番号アイテムの配置」を参照してください。

(6) 部品

複数のアイテムをまとめて登録し,部品として再利用できます。

部品パレットウィンドウから帳票ウィンドウに部品を貼り付けられます。部品を帳票ウィンドウに貼り付ける方法については,「15.5 部品の帳票ウィンドウへの貼り付け」を参照してください。