9.9.4 標準料金代理収納システムに対応したGS1-128(UCC/EAN-128)バーコードの出力
(1) データの準備
バーコードフィールドのデータを,次に示す形式で指定します。データは,半角数字(0~9),半角記号「( ) -」,および半角空白を使用できます。半角記号「( ) -」と半角空白は,データ属性を示すアプリケーション識別子(AI)の囲み文字と,形式の各項目の区切りをわかりやすくするために指定できます。ただし,表示するバーコードは,半角記号「( ) -」と半角空白を除いた44桁(固定)が用いられます。
データキャラクタを2行にする場合は,改行コード「¥n」を入れてください。
![[図データ]](figure/zu091000.gif)
形式に指定する項目について,説明します。
項番 | 項目 | 指定する内容 | 指定するデータの桁数 |
---|
(1) | (91) | データ属性を示すアプリケーション識別子(AI)です。 | 2 |
(2) | MMMMMM | 「請求書発行企業コード(JANメーカコード7桁)」のうち,先頭の「4」を除いた6桁を指定します。 旧請求書発行企業コード(メーカコード5桁)を使用する場合は,「国コード(2桁目の「9」,または「5」)+メーカコード(5桁)」の形式で指定します。 | 6 |
(3) | EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE | 自由使用欄です。21桁に満たない場合は,後ろを「0」で埋めて指定してください。 | 21 |
(4) | S | 再発行区分(再発行した回数)を指定します。 | 1 |
(5) | YYMMDD | 支払い期限日を指定します。 YY:西暦下2桁を指定します。 MM:月を指定します。例えば,5月の場合は,「05」と指定してください。 DD:日を指定します。例えば,3日の場合は,「03」と指定してください。 | 6 |
(6) | F | 印紙フラグを指定します。 0:印紙を貼り付けません。 1:印紙を貼り付けます。 2~9:予備 | 1 |
(7) | PPPPPP | 支払い金額を指定します。単位は,円です。 | 6 |
(8) | T | 全体チェックデジットを,モジュラス10で指定します。 | 1 |
- データの指定例
- バーコードフィールドのデータの指定例を,csvファイルに出力した例で示します。
- (91)912345-0123456789012345678901¥n010331-0-123000-1
- 「¥n」は,改行コードを示しています。改行コードは,次のように指定します。
- Shift JISの場合
0x0d 0x0a,または0x0aのどちらかを使用します。
- Unicodeの場合
0x000d 0x000a,または0x000aのどちらかを使用します。
- 目視文字用データを指定する場合
- 目視文字用データの文字列は,両端を「"」で囲んで指定します。バーコードフィールドのデータと,目視文字用の文字列フィールドの指定例を,csvファイルに出力した例で示します。
- "91912345012345678901234567890101033101230001","(91)912345-0123456789012345678901¥n010331-0-123000-1"
- バーコードの幅を指定する場合
- GS1-128(UCC/EAN-128)バーコードの幅は,環境設定ファイルEUR_CODE128_PARAM,またはプリンタ定義ファイルのCODE128PARAMで指定できます。環境設定ファイル,またはプリンタ定義ファイルについては,マニュアル「EUR クライアント帳票出力」または「EUR サーバ帳票出力」を参照してください。
(2) フィールド定義
[フィールド定義情報]ダイアログを開き,バーコードフィールドの種別を「バーコード」に設定します。目視文字用の文字列フィールドを指定する場合は,種別を「文字列」に設定します。
(3) 帳票の定義
(a) バーコードフィールドのデータを準備した場合
- データの貼り付け
バーコードフィールドのデータを,データウィンドウから貼り付けます。
貼り付けたバーコードアイテムは,バーコード種別がCODE128に設定されていない場合は,何も表示されません。
- [アイテムのプロパティ]ダイアログの表示
[編集]メニューから[アイテムのプロパティ]を選択します。
[バーコード]タブでは,次のように設定してください。
![[図データ]](figure/zu190429.gif)
[回転角度]の設定は,任意です。
- データキャラクタの表示属性の設定
[データキャラクタ]タブで,使用するフォント,サイズなどを設定してください。
(b) バーコードフィールドのデータと,目視文字用の文字列フィールドを準備した場合
- データの貼り付け
バーコードフィールドのデータと,目視文字用の文字列フィールドを,データウィンドウから貼り付けます。
貼り付けたバーコードアイテムは,バーコード種別がCODE128に設定されていない場合は,何も表示されません。
目視文字用の文字列は,バーコードアイテムの下に並べて配置してください。
- [アイテムのプロパティ]ダイアログの表示
[編集]メニューから[アイテムのプロパティ]を選択します。
[バーコード]タブでは,[データキャラクタを表示する]チェックボックスをオフにしてください。[回転角度]の設定は,任意です。
- 目視文字用文字列のフォントの設定
[フォント]タブで,文字アイテムのフォント,サイズなどを設定してください。
(4) 標準料金代理収納システムに対応したGS1-128(UCC/EAN-128)バーコードの出力例
標準料金代理収納システムに対応したGS1-128(UCC/EAN-128)バーコードの出力例を次に示します。
(a) バーコードフィールドのデータを準備した場合
データキャラクタの表示属性は,すべてデフォルトです。
![[図データ]](figure/zu091100.gif)
(b) バーコードフィールドのデータと,目視文字用の文字列フィールドを準備した場合
![[図データ]](figure/zu091200.gif)