9.8.1 日付データの表示形式の設定

フィールド定義の種別で,「日付(日付・時刻)」を設定した場合,レポートファイル形式とフォームシートファイル形式の違いがあります。また,この形式は,[アイテムのプロパティ]ダイアログ-[表示形式]タブの[表示形式一覧]リストボックス内にサンプルを表示していますが,[定義]テキストボックスには,次に示す形式の組み合わせによる設定もできます。

<この項の構成>
(1) レポートファイル形式とフォームシートファイル形式の違い
(2) 日付データの定義情報の形式
(3) レポートファイル形式の変換記号
(4) フォームシートファイル形式の変換記号
(5) 日付データ・時刻データを使用するときの注意

(1) レポートファイル形式とフォームシートファイル形式の違い

レポートファイル形式とフォームシートファイル形式では,次のような特徴があります。

上記の特徴を考慮した上で,どちらの形式を設定するかを判断してください。また,ここで説明しているレポートファイル形式とフォームシートファイル形式の意味は,帳票ファイルを保存するときのファイル形式とは異なります。互換を意識しなければ,両方の表示形式を使用できます。

(2) 日付データの定義情報の形式

日付データの表示形式は,"%",変換記号,および任意の文字を組み合わせることで任意に指定できます。変換記号は,レポートファイル形式とフォームシートファイル形式とでは異なります。

(3) レポートファイル形式の変換記号

レポートファイル形式の変換記号を,次に示します。

表9-11 レポートファイル形式の変換記号

変換記号意味表示形式
Y西暦年
M
D
h時刻24時間制
H時刻12時間制
m
s
0u元号アルファベット1文字(M,T,S,H)
1u元号漢字の省略形(明,大,昭,平)
2u元号漢字(明治,大正,昭和,平成)
3u元号和暦の年
0n省略した英文字(Jan,Febなど)
1n英文字(January,Februaryなど)
2n日本語(一月,二月など)
0N曜日省略した英文字(Sun,Monなど)
1N曜日英文字(Sunday,Mondayなど)
2N曜日省略した日本語(月,火など)
3N曜日日本語(月曜日,火曜日など)
0a午前または午後英大文字(AM,PM)
1a午前または午後英小文字(am,pm)
2a午前または午後日本語(午前,午後)
(凡例)
-:該当する項目はありません。
注※
フィールド定義の種別で,「和暦(日次)」,「和暦(月次)」および「和暦(年次)」を設定した場合,使用できません。

注意
  • レポートファイル形式では,数値を全角文字で表示できません。

(4) フォームシートファイル形式の変換記号

フォームシートファイル形式の変換記号は,西暦か和暦かによって次のように異なります。

(a) 西暦の変換記号

西暦の場合の変換記号を次に示します。

表9-12 西暦の変換記号

変換記号
(全角文字)
意味表示形式
(全角文字)
備考
DY(DY)西暦年1~9999 (1~9999)1月始まり
DM(DM)1~12  (1~12)
DD(DD)1~31  (1~31)
DF(DF)西暦年度1~9999 (1~9999)4月始まり
CH(CH)暦年半期1~2   (1~2)1(1-6月),2(7-12月)
CQ(CQ)暦年四半期1~4   (1~4)1(1-3月),2(4-6月),
3(7-9月),4(10-12月)
H1暦年半期上期,下期上期(1-6月),
下期(7-12月)
(凡例)
-:該当する項目はありません。

注意
  • フォームシートファイル形式では,変換記号を全角文字で指定すると,数値が全角文字で表示されます。
  • 英語ロケールおよび中国語ロケールでは,フォームシートファイル形式は表示できません。
  • フィールド定義の種別で,「和暦(日次)」,「和暦(月次)」および「和暦(年次)」を設定した場合,西暦の変換記号は無効となります。
(b) 和暦の変換記号

和暦の場合の変換記号を次に示します。

表9-13 和暦の変換記号

変換記号
(全角文字)
意味表示形式
(全角文字)
備考
DM(DM)1~12  (1~12)
DD(DD)1~31  (1~31)
JY(JY)和暦1~9999 (1~9999)1月始まり
JF(JF)和暦年度1~9999 (1~9999)4月始まり
FH(FH)年度半期1~2   (1~2)1(4-9月),2(10-3月)
FQ(FQ)年度四半期1~4   (1~4)1(4-6月),2(7-9月),
3(10-12月),4(1-3月)
YA年度元号1M,T,S,H4月始まり
YB年度元号2M,T,S,H4月始まり
YC年度元号3明,大,昭,平4月始まり
YD年度元号4明治,大正,昭和,平成4月始まり
Y1元号1M,T,S,H
Y2元号2M,T,S,H
Y3元号3明,大,昭,平
Y4元号4明治,大正,昭和,平成
HA年度半期上期,下期上期(4-9月),
下期(10-3月)
(凡例)
-:該当する項目はありません。
注※
フィールド定義の種別で,「和暦(日次)」,「和暦(月次)」および「和暦(年次)」を設定した場合,年度表示は使用できません。年度の変換記号を指定すると,指定した変換記号が表示されます。

注意
  • フォームシートファイル形式では,変換記号を全角文字で指定すると,数値が全角文字で表示されます。
  • 英語ロケールおよび中国語ロケールでは,フォームシートファイル形式は表示できません。
(c) 補足説明

フィールドの属性が年次や月次である場合,その期種に関係ない記号を変換記号に設定すると,「1月」,「1日」が仮定されます。また,指定する変換記号と入力する日付データが合っていない場合も,「1月」,「1日」が仮定されます。例えば,変換記号「DF(DF)」や「JF(JF)」を指定して年度表示する場合は,入力する日付データが日次(8桁),または月次(6桁)で指定されていないと,正しい年度表示ができません。次のように表示されます。

入力する日付データ変換記号「DF(DF)」指定後の西暦年度表示変換記号「JF(JF)」指定後の和暦年度表示
20080320200719
200803200719
20080523200820
200805200820

(5) 日付データ・時刻データを使用するときの注意

日付データ・時刻データを帳票設計時と異なるロケールで出力する場合,次のことに注意してください。