11.1.1 可変形式の帳票を定義する場合

可変形式の表を作成する方法を次に示します。

<この項の構成>
(1) データを貼り付ける
(2) 罫線を引く
(3) 表データの繰り返し
(4) 見出しの繰り返し
(5) 表を見やすくする

(1) データを貼り付ける

表の見出しになるデータは,フィールド名(マッピングデータウィンドウの1行目に表示されている見出し)を貼り付けます。

表のデータは,マッピングデータウィンドウの1レコード目のデータを貼り付けます。マッピングデータウィンドウの1レコード目から,必要なデータを選択したまま,帳票ウィンドウへドラッグして任意の位置で離します。この操作を繰り返して,必要なデータを貼り付けます。データの貼り付けについては,「8.3.2 データウィンドウからの貼り付け」を参照してください。

データを貼り付けたとき,枠だけが表示されてデータが表示されなかったり,「*」で表示されたりすることがあります。マウス操作で枠の大きさを大きくするか,またはフォントのサイズを小さくしてください。

(2) 罫線を引く

繰り返しのひな型となる表を,線アイテムで作成します。見出しの行と1レコード分のデータを囲むように罫線を引きます。罫線の引き方については,「8.2 文字・線・矩形・網掛けアイテムの配置」を参照してください。

(3) 表データの繰り返し

表データの繰り返しを設定する方法を次に示します。

  1. 繰り返したいデータ部分のアイテムの範囲を選択します。
    選択するアイテムに線アイテムが含まれる場合は,グリッドを表示したり,表示倍率を拡大したりしておくと,選択しやすくなります。
  2. [繰り返し]メニューの[繰り返し定義]を選択します。
  3. [繰り返し]メニューの[縦位置]から[設定]を選択します。
    帳票ウィンドウのマウスポインタが[図データ]に変わります。
  4. 選択したアイテムの範囲をクリックします。
    ラバーバンドが表示されます。
  5. 繰り返しの位置を設定します。
    ラバーバンドをドラッグして,自由に繰り返しの位置を設定できます。

用紙の縦サイズを超えるデータがある場合は,何ページにもわたって全データが表示されます。

設定されている用紙の向きや操作1で貼り付けたデータの数にもよりますが,[繰り返し]メニューの[横位置]を選択し,縦位置を決めたときと同じように,ラバーバンドで繰り返しの位置を設定すると,続きのデータが表示されます。

(4) 見出しの繰り返し

横方向の繰り返しで作成された表には見出しが付いていないので,見出しの繰り返しを定義します。見出しの繰り返しを設定する方法を次に示します。

  1. 表データの繰り返し操作と同じように,見出しとして繰り返したいデータ部分のアイテムの範囲を選択します。
  2. [繰り返し]メニューの[見出し指定]を選択します。
    帳票ウィンドウのマウスポインタが[図データ]に変わります。
  3. 選択したアイテムの範囲をクリックします。
    ラバーバンドが表示されます。
  4. ラバーバンドをドラッグして,見出しの位置を設定します。
    このとき,見出しの下辺が表データの上辺と重なるような位置を指定するときれいに配置できます。

(5) 表を見やすくする

表を整えるために,次の設定ができます。

改ブロック/改ページ
表は,指定したフィールドの同じ値を持つデータごとにブロックで分けたり,ページで分けたりできます。ブロックで分けることを「改ブロック」といい,ページで分けることを「改ページ」といいます。
まとめ表示
重複したデータが幾つも並んでいる場合,一つだけ表示するようにするには,まとめ表示を設定します。