12.3 キー集計の作成

キー集計とは,集計するキーになるフィールドを指定し,そのフィールドのデータが変わった時点で,集計キー単位に数値データを集計する機能です。集計方法は,合計,平均,最大,最小,件数から選択できます。キー集計を設定すると,集計レコードが表に追加されます。

集計キーフィールドの条件
  • マッピングデータウィンドウから貼り付けたフィールドであること
  • 表中のフィールドでなくてもよい
  • 集計キーのフィールドは複数指定できる
<この節の構成>
(1) 可変形式帳票でキー集計を設定する
(2) キーフィールドを複数設定して集計する(多階層の集計)
(3) 複数のフィールドをキーに指定して集計する
(4) フィールドが1件のときキー集計行を削除する
(5) キー集計を設定したあと

(1) 可変形式帳票でキー集計を設定する

  1. キーフィールドの選択
    帳票ファイル上の表で,集計のキーフィールドにするアイテムを選択します。
  2. キー集計の設定
    [集計]メニューから[キー集計]を選択します。すべての集計対象のフィールドで集計が行われて,集計行が表に追加されます。集計方法は,合計が設定されます。そのほか(平均,最大,最小,および件数)の集計方法を選択したい場合は,[アイテムのプロパティ]ダイアログ-[表示形式]タブ(集計)で設定してください。集計方法の選択については「12.6.3 集計方法の選択」を参照してください。

(2) キーフィールドを複数設定して集計する(多階層の集計)

キー集計を複数のフィールドに設定できます。選択してキーフィールドの値が一つでもブレイク(変化)するごとに集計行が追加されます。

  1. キーフィールドの選択
    帳票ファイル上の表で,集計のキーフィールドにするアイテムを選択します。
    多階層の集計を求めるときは,下位のキー(連続するデータの少ないフィールドから順に)からキー集計を設定してください。
  2. キー集計の設定
    [集計]メニューから[キー集計]を選択します。すべての集計対象のフィールドで集計が行われて,集計行が表に追加されます。キーフィールドを複数設定する場合は,1.および2.の手順を繰り返します。選択できるキーフィールドの数は,1~10個です。
    集計方法は,合計が設定されます。そのほか(平均,最大,最小,および件数)の集計方法を選択したい場合は,[アイテムのプロパティ]ダイアログ-[表示形式]タブ(集計)で設定してください。集計方法の選択については「12.6.3 集計方法の選択」を参照してください。

(3) 複数のフィールドをキーに指定して集計する

  1. キーフィールドの選択
    帳票ファイル上の表で,集計のキーフィールドにするアイテムを同時に選択します。

    [図データ]

  2. キー集計の設定
    [集計]メニューから[キー集計]を選択します。すべての集計対象のフィールドで集計が行われて,集計行が表に追加されます。

    [図データ]

    集計方法は,合計が設定されます。そのほか(平均,最大,最小,および件数)の集計方法を選択したい場合は,[アイテムのプロパティ]ダイアログ-[表示形式]タブ(集計)で設定してください。集計方法の選択については「12.6.3 集計方法の選択」を参照してください。

(4) フィールドが1件のときキー集計行を削除する

キー集計を設定したフィールドが1件しかない場合は,集計行を自動的に削除できます。

フィールドが1件のときキー集計行を削除するには,メニュー[集計]-[1件のとき集計行を削除する]を選択します。

[図データ]

フィールドが1件のキー集計行が削除されます。

(5) キー集計を設定したあと

集計レコードの扱い
キー集計を設定すると,集計行が作成され,表に追加されます。作成された集計行は,任意の文字を指定したり,網を掛けたりして修飾ができます。改ブロック,改ページと同じフィールドにすると,集計行がブロック(表)の最下位に作成されます。また,作成された集計行は,表から切り離したり,集計行だけを表示する,集計ページを作成したりすることもできます。集計レコードの扱いについては,「12.6 集計行の編集」を参照してください。
集計アイテムの扱い
キー集計の集計行に集計アイテムを追加したり,キー集計の集計アイテムを新たに作成したりすることもできます。この場合は,キー集計の集計行を作成したあと,集計行編集モードにしてから,[集計アイテム]ダイアログを表示して作成します。