フィールド定義の種別で,「日付(日付・時刻)」を設定した場合,レポートファイル形式とフォームシートファイル形式の違いがあります。また,この形式は,[アイテムのプロパティ]ダイアログ-[表示形式]タブの[表示形式一覧]リストボックス内にサンプルを表示していますが,[定義]テキストボックスには,次に示す形式の組み合わせによる設定もできます。
レポートファイル形式とフォームシートファイル形式では,次のような特徴があります。
上記の特徴を考慮した上で,どちらの形式を設定するかを判断してください。また,ここで説明しているレポートファイル形式とフォームシートファイル形式の意味は,帳票ファイルを保存するときのファイル形式とは異なります。互換を意識しなければ,両方の表示形式を使用できます。
日付データの表示形式は,"%",変換記号,および任意の文字を組み合わせることで任意に指定できます。変換記号は,レポートファイル形式とフォームシートファイル形式とでは異なります。
指定する文字 | 意 味 |
---|---|
<前付加文字列> | データの前に付加する文字列を指定します。全角文字も指定できます。 |
% | 書式の開始文字です。%は,省略できません。 |
- | レポートファイル形式で,文字列を左詰めで表示する場合に指定します。省略した場合は,右詰めで表示されます。 |
0(ゼロ) | データの桁数が,<表示桁数>に指定した桁数に満たない場合に,空いている場所を埋め文字0で埋めます。省略した場合は,空白になります。 |
# | フォームシートファイル形式で,桁空けするときに指定します。 |
2 | フォームシートファイル形式の西暦表示で,年表示を2桁表示にするときに指定します。 |
<表示桁数> | データを表示する桁数を指定します。<表示桁数>は,省略できません。データの桁数が,<表示桁数>に指定した値に満たない場合は,埋め文字で埋めます。 |
<変換記号> | データの変換記号を指定します。データが,指定した形式に変換して表示されます。変換記号は,省略できません。変換記号は,レポートファイル形式とフォームシートファイル形式で異なります。 |
<後付加文字列> | データの後ろに付加する文字列を指定します。全角文字も指定できます。 |
レポートファイル形式の変換記号を,次に示します。
表9-11 レポートファイル形式の変換記号
変換記号 | 意味 | 表示形式 |
---|---|---|
Y※ | 西暦年 | - |
M | 月 | - |
D | 日 | - |
h※ | 時刻 | 24時間制 |
H※ | 時刻 | 12時間制 |
m※ | 分 | - |
s※ | 秒 | - |
0u | 元号 | アルファベット1文字(M,T,S,H) |
1u | 元号 | 漢字の省略形(明,大,昭,平) |
2u | 元号 | 漢字(明治,大正,昭和,平成) |
3u | 元号 | 和暦の年 |
0n | 月 | 省略した英文字(Jan,Febなど) |
1n | 月 | 英文字(January,Februaryなど) |
2n | 月 | 日本語(一月,二月など) |
0N | 曜日 | 省略した英文字(Sun,Monなど) |
1N | 曜日 | 英文字(Sunday,Mondayなど) |
2N | 曜日 | 省略した日本語(月,火など) |
3N | 曜日 | 日本語(月曜日,火曜日など) |
0a※ | 午前または午後 | 英大文字(AM,PM) |
1a※ | 午前または午後 | 英小文字(am,pm) |
2a※ | 午前または午後 | 日本語(午前,午後) |
フォームシートファイル形式の変換記号は,西暦か和暦かによって次のように異なります。
西暦の場合の変換記号を次に示します。
表9-12 西暦の変換記号
変換記号 (全角文字) | 意味 | 表示形式 (全角文字) | 備考 |
---|---|---|---|
DY(DY) | 西暦年 | 1~9999 (1~9999) | 1月始まり |
DM(DM) | 月 | 1~12 (1~12) | - |
DD(DD) | 日 | 1~31 (1~31) | - |
DF(DF) | 西暦年度 | 1~9999 (1~9999) | 4月始まり |
CH(CH) | 暦年半期 | 1~2 (1~2) | 1(1-6月),2(7-12月) |
CQ(CQ) | 暦年四半期 | 1~4 (1~4) | 1(1-3月),2(4-6月), 3(7-9月),4(10-12月) |
H1 | 暦年半期 | 上期,下期 | 上期(1-6月), 下期(7-12月) |
和暦の場合の変換記号を次に示します。
表9-13 和暦の変換記号
変換記号 (全角文字) | 意味 | 表示形式 (全角文字) | 備考 |
---|---|---|---|
DM(DM) | 月 | 1~12 (1~12) | - |
DD(DD) | 日 | 1~31 (1~31) | - |
JY(JY) | 和暦 | 1~9999 (1~9999) | 1月始まり |
JF(JF)※ | 和暦年度 | 1~9999 (1~9999) | 4月始まり |
FH(FH)※ | 年度半期 | 1~2 (1~2) | 1(4-9月),2(10-3月) |
FQ(FQ)※ | 年度四半期 | 1~4 (1~4) | 1(4-6月),2(7-9月), 3(10-12月),4(1-3月) |
YA※ | 年度元号1 | M,T,S,H | 4月始まり |
YB※ | 年度元号2 | M,T,S,H | 4月始まり |
YC※ | 年度元号3 | 明,大,昭,平 | 4月始まり |
YD※ | 年度元号4 | 明治,大正,昭和,平成 | 4月始まり |
Y1 | 元号1 | M,T,S,H | - |
Y2 | 元号2 | M,T,S,H | - |
Y3 | 元号3 | 明,大,昭,平 | - |
Y4 | 元号4 | 明治,大正,昭和,平成 | - |
HA※ | 年度半期 | 上期,下期 | 上期(4-9月), 下期(10-3月) |
フィールドの属性が年次や月次である場合,その期種に関係ない記号を変換記号に設定すると,「1月」,「1日」が仮定されます。また,指定する変換記号と入力する日付データが合っていない場合も,「1月」,「1日」が仮定されます。例えば,変換記号「DF(DF)」や「JF(JF)」を指定して年度表示する場合は,入力する日付データが日次(8桁),または月次(6桁)で指定されていないと,正しい年度表示ができません。次のように表示されます。
入力する日付データ | 変換記号「DF(DF)」指定後の西暦年度表示 | 変換記号「JF(JF)」指定後の和暦年度表示 |
---|---|---|
20080320 | 2007 | 19 |
200803 | 2007 | 19 |
20080523 | 2008 | 20 |
200805 | 2008 | 20 |
日付データ・時刻データを帳票設計時と異なるロケールで出力する場合,次のことに注意してください。