19.2 [フィールド定義情報自動作成]ダイアログ

フィールド定義情報を自動作成するための,基になるデータを選択するダイアログです。

<この節の構成>
(1) [フィールド定義情報自動作成]ダイアログで設定できる項目
(2) 画面図

(1) [フィールド定義情報自動作成]ダイアログで設定できる項目

[フィールド定義情報自動作成]ダイアログで設定できる項目を次に示します。

[レポート内の保存されている情報から作成]オプションボタン
レポートファイル内の保存されている情報を基にフィールド定義情報を自動作成します。レポートファイル内に保存されている情報がない場合は,このオプションボタンは選択できません。
[データファイルから作成]オプションボタン
データファイルを基にフィールド定義情報を自動作成します。データファイルの1行目をフィールドにしていない場合は,フィールド名称をA,B,C・・・と仮定します。
CSV形式およびDAT形式のデータファイルからフィールド定義情報を自動作成する場合,1行目のデータが「" "」で囲まれているかどうかで,データの属性を判断しています。データの属性は,次に示す基準で判断されます。
  • " "で囲まれたデータ   :文字列データ
  • " "で囲まれていないデータ:数値の場合は数値データ,数値以外の場合は文字列データ
1行目のデータをフィールド名として扱う場合は,2行目のデータが「" "」で囲まれているかどうかで,データの属性を判断します。このため," "で囲まれていない文字列がデータウィンドウに正しく表示されない場合があります。このようなときは,フィールド定義で属性を設定し直すことで,正しく表示されます。
FIX形式の場合は,データの属性が,数値の場合は数値データ,数値以外の場合は文字列データとして判断されます。
なお,データファイルが指定されていない場合,このオプションボタンは選択できません。
[データベースアクセス定義から作成]オプションボタン
データベースアクセス定義を基に,フィールド定義情報を自動作成します。データベースアクセス定義は,[データ]メニューの[データベースアクセス定義]で定義します。
元データがデータベースアクセス定義から作成する場合,次に示す規則に従ってフィールド定義情報を自動作成します。
なお,データベースアクセス定義が指定されていない場合は,このオプションボタンは選択できません。

表19-2 データ型の遷移一覧

データベースごとのデータ型データベースアクセス定義でのデータ型(列属性)自動生成された時のデータ種別
HiRDBCHARACTER(n)CHAR文字列
XDM/RD E2VARCHAR(n)VARCHAR
NCHAR(n),NATIONAL CHARACTER(n)NCHAR
NVARCHAR(n)NVARCHAR
MCHAR(n)MCHAR
MVARCHAR(n)MVARCHAR
DATEDATE文字列 ※1
TIMETIME
LARGE DECIMAL(m,n)DECIMAL数値
FLOAT,DOUBLE PRECISIONFLOAT
INTEGERINTEGER
SMALLFLT,REALREAL
SMALLINTSMALLINT
OracleCHAR(n)CHAR文字列
VARCHAR2(n)VARCHAR
LONGLONG VARCHAR
DATETIMESTAMP文字列 ※1
RAWVARBINARY文字列 ※2
FLOATFLOAT数値
NUMBER(p,s) ※3NUMERIC
SQL ServercharCHAR文字列
varcharVARCHAR
textLONG VARCHAR
ncharUCHAR ※4
nvarcharUVARCHAR ※4
ntextLONG UVARCHAR ※4
datetime,smalldatetimeTIMESTAMP文字列 ※1
binary,timestampBINARY文字列 ※2
varbinaryVARBINARY
bitBIT数値
decimal,money,smallmoneyDECIMAL
floatDOUBLE
intINTEGER
numericNUMERIC
realREAL
smallintSMALLINT
tinyintTINYINT
注※1
EURは,定義されているデータをそのまま表示します。
注※2
EURは,定義されている16進文字列をそのまま表示します。
注※3
Oracleのデータ型「NUMBER(精度・位取りなし)」(浮動小数点数)を[条件設定]ダイアログで表示すると,「列属性:NUMERIC(38,0)」となり,「38桁小数部なしの固定小数点数」と見なされます。そのため,EUR 帳票作成機能では,列の条件値や可変記号の初期値に,小数点付きのデータは指定できません。ただし,EUR サーバ帳票出力機能で帳票を出力する場合は,この型を浮動小数点数として扱うので,可変値に小数点付きの値を指定したり,データベースからデータを取得したりできます。
注※4
Unicodeデータを抽出する場合だけ使用できます。

[ディクショナリファイルから作成]オプションボタン
[ディクショナリファイル]のテキストボックスで指定されたディクショナリファイルを基に,フィールド定義情報を自動作成します。ディクショナリファイルには,フィールド区切り情報(区切り文字/区切り位置)が含まれていますが,ここでは,フィールド定義で設定できる情報だけを使用します。ただし,英語ロケール,中国語ロケールの場合は,使用できません。
[ディクショナリファイル]テキストボックス
フィールド定義情報を自動作成するための,基になるディクショナリファイルを設定します。ディクショナリファイル名,およびファイルの場所がわからない場合は,[参照]ボタンをクリックしてください。[ディクショナリファイルの指定]ダイアログが表示されます。

(2) 画面図

[図データ]