20.5 [アイテムの表示条件]ダイアログ

選択したアイテムに表示条件を設定するダイアログです。

<この節の構成>
(1) [アイテムの表示条件]ダイアログで設定できる項目
(2) 画面図

(1) [アイテムの表示条件]ダイアログで設定できる項目

[アイテムの表示条件]ダイアログで設定できる項目を次に示します。

[アイテムの表示条件を有効にする]チェックボックス
選択したアイテムの表示条件を有効にするかどうかを指定します。デフォルトは,「オフ(アイテムの表示条件を無効にする)」です。
このチェックボックスを「オン」にすると,[条件]グループボックスと[表示方法]グループボックスが活性となり,選択したアイテムに表示条件を設定できます。
[条件]グループボックス
アイテムの表示条件を設定します。
[参照フィールド]リストボックス
表示条件を設定するフィールドを指定します。指定できるデータとフィールドの種別を次に示します。
  • 指定できるデータの種別
    マッピングデータ,ユーザ定義データ
  • 指定できるフィールドの種別
    [フィールド定義]ダイアログで定義したフィールド種別
リストボックスの項目は,「xxx(yyy)」と表示されます。xxxはフィールド名,yyyはデータの種別です。また,選択したアイテムが総集計アイテム,キー集計アイテム,またはページ集計アイテムの場合,これらの項目のほかに「集計値」が表示されます。集計値に表示条件を設定する場合は,参照フィールドに「集計値」を指定してください。
マッピングデータに表示条件を設定する場合,表示条件の参照フィールドにユーザ定義データのフィールドを指定できます。このとき,帳票出力のたびにユーザ定義データを切り替えることで,帳票出力ごとに異なる表示条件を動的に設定できます。
フィールド種別には,帳票で使用していないフィールド種別も指定できます。
[演算子]リストボックス
表示条件の演算子を指定します。指定できる演算子は,参照フィールドの種別によって異なります。参照フィールドの種別ごとの指定できる演算子を次に示します。

表20-13 指定できる演算子

演算子参照フィールドの種別演算子の意味

文字列
数値日付和暦
集計対象集計対象外集計値日付・時刻日次月次年次日次月次年次
次の文字列を含む××××××××××参照フィールドの値が指定値を含む
次の文字列から始まる××××××××××参照フィールドの値が指定値から始まる
次の文字列で終わる××××××××××参照フィールドの値が指定値で終わる
値あり×参照フィールドに値が存在する
値なし×参照フィールドに値が存在しない
×参照フィールドの値が指定値より大きい
×参照フィールドの値が指定値より小さい
×参照フィールドの値が指定値以上
×参照フィールドの値が指定値以下
参照フィールドの値と指定値が一致
参照フィールドの値と指定値が不一致
(凡例)
○:指定できます。
×:指定できません。
注※
演算子「値なし」は次のどちらかの条件に当てはまる場合に成立します。
・参照フィールドが空データである。
・参照フィールドがない。

[指定値]テキストボックス
演算子に対応する指定値を直接指定します。指定できる文字は半角数字,半角符号,または「.(ピリオド)」です。ただし,[演算子]リストボックスに「値あり」もしくは「値なし」が選択されている場合,または[フィールドを参照する]チェックボックスが「オン」になっている場合は指定できません。[指定値]テキストボックスの入力形式を次に示します。

表20-14 指定値の入力形式

参照フィールドの種別入力形式最小値最大値
文字列文字列1文字100文字
数値(集計対象)整数または小数(15桁以内)-999,999,999,999,999999,999,999,999,999
数値(集計対象外)
数値(集計値)
日付(日付・時刻)yyyy/mm/dd HH:MM:SS0100/01/01 00:00:009999/12/31 23:59:59
日付(日次)yyyymmdd0100010199991231
日付(月次)yyyymm010001999912
日付(年次)yyyy01009999
和暦(日次)gyymmdd10101014991231
和暦(月次)gyymm1010149912
和暦(年次)gyy101499
(凡例)
g:元号
yyyy:年
mm:月
dd:日
HH:時間
MM:分
SS:秒
注※
1から4までの数値を指定します。数値の詳細については,「3.1.1(2)(d) 日付データ」を参照してください。

[フィールドを参照する]チェックボックス
参照フィールド全体とほかのフィールド全体を比較したい場合,このチェックボックスを「オン」にします。デフォルトは,「オフ([指定値]テキストボックスで指定する)」です。
このチェックボックスを「オン」にすると,[フィールドを参照する]リストボックスが活性となり,[指定値]テキストボックスが非活性となります。
[フィールドを参照する]リストボックス
参照フィールドと比較したいフィールドを指定します。このリストボックスには,[参照フィールド]リストボックスで指定したフィールドと種別が同じフィールドだけが表示されます。ここでは,数値,数値(集計対象外),および集計値は,まとめて一つの種別として扱われます。
マッピングデータに表示条件を設定する場合,表示条件の参照フィールドにユーザ定義データのフィールドを指定できます。このとき,帳票出力のたびにユーザ定義データを切り替えることで,帳票出力ごとに異なる表示条件を動的に設定できます。
フィールド種別には,帳票で使用していないフィールド種別も指定できます。
[フィールドを参照する]リストボックスから指定できる参照フィールドの値の形式を次に示します。

表20-15 参照フィールドの値の形式

参照フィールドの種別入力形式最小値最大値
文字列文字列1文字100文字
数値整数または小数(15桁以内)-999,999,999,999,999999,999,999,999,999
数値(集計対象外)
数値(集計値)
日付(日付・時刻)yyyy/mm/dd HH:MM:SS0100/01/01 00:00:009999/12/31 23:59:59
日付(日次)yyyymmdd0100010199991231
日付(月次)yyyymm010001999912
日付(年次)yyyy01009999
和暦(日次)gyymmdd10101014991231
和暦(月次)gyymm1010149912
和暦(年次)gyy101499
(凡例)
g:元号
yyyy:年
mm:月
dd:日
HH:時間
MM:分
SS:秒
注※
1から4までの数値を指定します。数値の詳細については,「3.1.1(2)(d) 日付データ」を参照してください。

[範囲指定]チェックボックス
二つ目の表示条件を指定するための演算子と指定値を有効にします。デフォルトは,「オフ(二つ目の表示条件を無効にする)」です。
[図データ]
演算子1に「>」,「≧」,「<」,または「≦」を指定すると,[範囲指定]チェックボックスが活性となります。[範囲指定]チェックボックスを「オン」にすると,二つ目の[演算子]リストボックスおよび[指定値]テキストボックスが活性となります。演算子2に指定できる演算子は,演算子1によって異なります。
二つの演算子で設定できる表示条件を次に示します。

表20-16 二つの演算子で設定できる表示条件

演算子1演算子2演算子の意味
参照フィールドの値が指定値1より大きい,かつ指定値2より小さい
参照フィールドの値が指定値1より大きい,かつ指定値2以下
参照フィールドの値が指定値1より小さい,かつ指定値2より大きい
参照フィールドの値が指定値1より小さい,かつ指定値2以上
参照フィールドの値が指定値1以上,かつ指定値2より小さい
参照フィールドの値が指定値1以上,かつ指定値2以下
参照フィールドの値が指定値1以下,かつ指定値2より大きい
参照フィールドの値が指定値1以下,かつ指定値2以上
[表示方法]グループボックス
条件付きアイテムの表示方法を設定します。
[表示する]オプションボタン
このオプションボタンを「オン」にすると,参照フィールドのうち表示条件と一致するアイテムだけが表示され,表示条件と一致しないアイテムは表示されません。
[表示しない]オプションボタン
このオプションボタンを「オン」にすると,参照フィールドのうち表示条件と一致しないアイテムだけが表示され,表示条件と一致するアイテムは表示されません。
なお,次に示す場合にも,表示条件と一致しないと見なされます。
  • 参照フィールドを指定していない場合
  • 演算子を指定していない場合
  • 演算子を指定して指定値を指定していない場合
  • 演算子の型が参照フィールドの型と一致していない場合
  • 指定値の型が参照フィールドの型と一致していない場合

(2) 画面図

[図データ]