[フィールド定義情報自動作成]ダイアログで設定できる項目を次に示します。
- [レポート内の保存されている情報から作成]オプションボタン
- レポートファイル内の保存されている情報を基にフィールド定義情報を自動作成します。レポートファイル内に保存されている情報がない場合は,このオプションボタンは選択できません。
- [データファイルから作成]オプションボタン
- データファイルを基にフィールド定義情報を自動作成します。データファイルの1行目をフィールドにしていない場合は,フィールド名称をA,B,C・・・と仮定します。
- CSV形式およびDAT形式のデータファイルからフィールド定義情報を自動作成する場合,1行目のデータが「" "」で囲まれているかどうかで,データの属性を判断しています。データの属性は,次に示す基準で判断されます。
- " "で囲まれたデータ :文字列データ
- " "で囲まれていないデータ:数値の場合は数値データ,数値以外の場合は文字列データ
- 1行目のデータをフィールド名として扱う場合は,2行目のデータが「" "」で囲まれているかどうかで,データの属性を判断します。このため," "で囲まれていない文字列がデータウィンドウに正しく表示されない場合があります。このようなときは,フィールド定義で属性を設定し直すことで,正しく表示されます。
- FIX形式の場合は,データの属性が,数値の場合は数値データ,数値以外の場合は文字列データとして判断されます。
- なお,データファイルが指定されていない場合,このオプションボタンは選択できません。
- [データベースアクセス定義から作成]オプションボタン
- データベースアクセス定義を基に,フィールド定義情報を自動作成します。データベースアクセス定義は,[データ]メニューの[データベースアクセス定義]で定義します。
- 元データがデータベースアクセス定義から作成する場合,次に示す規則に従ってフィールド定義情報を自動作成します。
- なお,データベースアクセス定義が指定されていない場合は,このオプションボタンは選択できません。
表19-2 データ型の遷移一覧
データベースごとのデータ型 | データベースアクセス定義でのデータ型(列属性) | 自動生成された時のデータ種別 |
---|
HiRDB | CHARACTER(n) | CHAR | 文字列 |
XDM/RD E2 | VARCHAR(n) | VARCHAR |
NCHAR(n),NATIONAL CHARACTER(n) | NCHAR |
NVARCHAR(n) | NVARCHAR |
MCHAR(n) | MCHAR |
MVARCHAR(n) | MVARCHAR |
DATE | DATE | 文字列 ※1 |
TIME | TIME |
LARGE DECIMAL(m,n) | DECIMAL | 数値 |
FLOAT,DOUBLE PRECISION | FLOAT |
INTEGER | INTEGER |
SMALLFLT,REAL | REAL |
SMALLINT | SMALLINT |
Oracle | CHAR(n) | CHAR | 文字列 |
VARCHAR2(n) | VARCHAR |
LONG | LONG VARCHAR |
DATE | TIMESTAMP | 文字列 ※1 |
RAW | VARBINARY | 文字列 ※2 |
FLOAT | FLOAT | 数値 |
NUMBER(p,s) ※3 | NUMERIC |
SQL Server | char | CHAR | 文字列 |
varchar | VARCHAR |
text | LONG VARCHAR |
nchar | UCHAR ※4 |
nvarchar | UVARCHAR ※4 |
ntext | LONG UVARCHAR ※4 |
datetime,smalldatetime | TIMESTAMP | 文字列 ※1 |
binary,timestamp | BINARY | 文字列 ※2 |
varbinary | VARBINARY |
bit | BIT | 数値 |
decimal,money,smallmoney | DECIMAL |
float | DOUBLE |
int | INTEGER |
numeric | NUMERIC |
real | REAL |
smallint | SMALLINT |
tinyint | TINYINT |
- 注※1
- EURは,定義されているデータをそのまま表示します。
- 注※2
- EURは,定義されている16進文字列をそのまま表示します。
- 注※3
- Oracleのデータ型「NUMBER(精度・位取りなし)」(浮動小数点数)を[条件設定]ダイアログで表示すると,「列属性:NUMERIC(38,0)」となり,「38桁小数部なしの固定小数点数」と見なされます。そのため,EUR 帳票作成機能では,列の条件値や可変記号の初期値に,小数点付きのデータは指定できません。ただし,EUR サーバ帳票出力機能で帳票を出力する場合は,この型を浮動小数点数として扱うので,可変値に小数点付きの値を指定したり,データベースからデータを取得したりできます。
- 注※4
- Unicodeデータを抽出する場合だけ使用できます。
- [ディクショナリファイルから作成]オプションボタン
- [ディクショナリファイル]のテキストボックスで指定されたディクショナリファイルを基に,フィールド定義情報を自動作成します。ディクショナリファイルには,フィールド区切り情報(区切り文字/区切り位置)が含まれていますが,ここでは,フィールド定義で設定できる情報だけを使用します。ただし,英語ロケール,中国語ロケールの場合は,使用できません。
- [ディクショナリファイル]テキストボックス
- フィールド定義情報を自動作成するための,基になるディクショナリファイルを設定します。ディクショナリファイル名,およびファイルの場所がわからない場合は,[参照]ボタンをクリックしてください。[ディクショナリファイルの指定]ダイアログが表示されます。