1.9.1 プリンタでの印刷,およびPDF形式ファイル出力での外字の使用方法
(1) Windows環境での外字の使用方法
Windows環境で外字を含む帳票を印刷またはPDF形式ファイルに出力する場合,外字ファイルを環境変数「EURPS_GAIJIFONT」に指定します。
なお,PDF形式ファイルに出力する場合も,外字ファイルはPDFを作成した環境だけに必要です。PDF形式ファイルには,外字は画像として埋め込まれるため,クライアント環境に帳票を転送しても,外字の閲覧,印刷ができます。
Windows環境で外字を含む帳票をPDF形式ファイルに出力する場合のイメージを次の図に示します。
図1-6 Windows環境での外字を含む帳票のPDF形式ファイル出力
![[図データ]](figure/ps020400.gif)
- 注意
- 帳票をPDF形式ファイルに出力した場合,外字は画像としてPDF形式ファイル中に埋め込むので,外字の検索と複写はできません。
- ベンダ定義文字は,プリンタドライバで「TrueTypeをプリンタフォントで置き換える」が設定されていると,プリンタによってはベンダ定義文字が正しく印刷されないことがあります。この場合は,TrueTypeで出力するように設定してください。
- 参考
- 外字ファイルを使用しない場合はWindows標準外字を使用することもできますが,正しく出力されなかったり,サービスから使用できなかったりすることがあります。
(2) UNIX/Linux環境での外字の使用方法
EURフォントファイルを使用することで,Windows環境の外字をUNIX環境でも使用できるようになります。詳細は,「16.2 EURフォントファイルを使用した外字の登録」を参照してください。
EURフォントファイルを使用しない場合はOSの外字システムで定義した外字を出力できます。ただし,Linux環境では外字を使用できません。
なお,私用領域のうち,外字が定義されていない符号位置を指定した場合は,「 (全角空白)」を出力します。
- 注意
- 帳票をPDF形式ファイルに出力した場合は,外字は画像としてPDF形式ファイル中に埋め込むので,外字の検索と複写はできません。
- Shift JISロケール環境で実行する場合,ベンダ定義文字はコードで出力されますので,プリンタによって,正しく印刷されないことがあります。
(a) OSの外字システムでの定義方法
外字システムでの定義方法はOSごとに次のとおり異なります。
- HP-UX環境の場合
- HP-UX外字ツール(xudcedコマンド)を使用して,24×24ドットの外字パターンを定義します。HP-UX外字ツールについては,HP-UX環境での外字の登録方法が記載されているマニュアルなどを参照してください。
- 作成されたudcファイルをフォントファイル(*.pcf)にマージしたあと,マージしたファイルを環境変数「EURPS_GAIJIFONT」にフルパスで指定することで使用できます。
- AIX環境の場合
- AIX外字ツール(fontutilコマンド)を使用して,24×24ドットの外字パターンを定義します。AIX外字ツールについては,AIX環境での外字の登録方法が記載されているマニュアルなどを参照してください。
- AIXの場合,作成したフォントファイル(*.pcf)を,EUR サーバ帳票出力機能で使用できるように非圧縮形式に解凍したあと,環境変数「EURPS_GAIJIFONT」にフルパスで指定することで使用できます。