4.4.2 DABrokerの設定

DABrokerのインストール,および環境設定については,マニュアル「EUR サーバ帳票出力」を参照してください。ここでは,DABrokerの設定と,EURで使用する場合の注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) DABrokerとHiRDBを別マシンにインストールしている場合の注意
(2) DABrokerとOracleを別マシンにインストールするときの注意
(3) SQL Serverを使用するときの注意
(4) ネットワーク環境の設定
(5) DABrokerの動作環境の設定
(6) Oracleを使用する場合の設定
(7) XDM/RD E2を使用する場合の設定
(8) データベースアクセス定義を利用する前の確認

(1) DABrokerとHiRDBを別マシンにインストールしている場合の注意

DABrokerがインストールされているマシンに,HiRDBのクライアントの設定をしてください。そこで設定したホスト名,IPアドレスまたは接続ポート名を,データベースアクセス定義が使用するODBC Driverで指定してください。HiRDBのクライアントの設定については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。

(2) DABrokerとOracleを別マシンにインストールするときの注意

DABrokerがインストールされているマシンに,Oracleのクライアントの設定をしてください。そこで設定したネット・サービス名称をデータベースアクセス定義が使用するODBC Driverで指定してください。Oracleのクライアントの設定については,Oracleのマニュアルを参照してください。

(3) SQL Serverを使用するときの注意

DABrokerがインストールされているマシンで,システムデータソースとして,SQL ServerのODBCデータソースを追加してください。SQL ServerのODBCデータソース追加時の設定で,「SQL Serverが,ログインIDの権限の確認を行う方法は?」に「ユーザーが入力するSQL Server用のログインIDとパスワードを使う」を選択してください。追加したSQL ServerのODBCデータソース名を,データベースアクセス定義が使用するODBC Driverで指定してください。

(4) ネットワーク環境の設定

ネットワーク環境の設定については,マニュアル「EUR サーバ帳票出力」を参照してください。ネットワーク環境の設定は,DBPARTNERを利用する場合と同じです。

(5) DABrokerの動作環境の設定

データベースから抽出する文字コードに合わせて,DABrokerの動作環境の設定の文字コード(Shift JIS,UTF-8)を指定してください。DBPARTNER ODBC Driverを使用する場合,DABrokerの動作環境の設定に使用できる文字コードはShift JISだけです。

DABrokerの動作環境は,次のように設定します。

Windows環境の場合
環境設定ユティリティを使って設定します。環境設定ユティリティは,スタートメニューの[DABroker]から[環境設定]をクリックすると,起動されます。
環境設定ユティリティが起動されると,[DABroker動作環境設定]ダイアログが表示されます。[DABroker動作環境設定]ダイアログの[共通設定]タブと[リモートアクセス設定]タブの項目を設定します。[共通設定]タブと[リモートアクセス設定]タブの項目は,システム構成のマシン環境に合わせて設定してください。
注意
動作環境を設定する場合は,DABrokerのサービスを停止してから,環境設定ユティリティを起動してください。
UNIX/Linux環境の場合
DABroker動作環境定義ファイルに,DABrokerの動作に関する情報を定義します。DABroker動作環境定義ファイルは,「DABroker運用ディレクトリ/conf」に格納されています。ファイルの構成内容については,マニュアル「EUR サーバ帳票出力」を参照してください。

(6) Oracleを使用する場合の設定

Oracleに接続する場合,DABrokerの環境設定で,使用するOracleのバージョン(Oracle9i,Oracle 10gまたはOracle 11g)を設定してください。

Oracleから抽出する文字コードをUTF-8とする場合,DABrokerがインストールされているマシンのシステム環境変数に,Oracleの環境変数NLS_LANGを指定してください。NLS_LANGについては,Oracleのマニュアルを参照してください。

(例)NLS_LANG=JAPANESE_JAPAN.UTF8

(7) XDM/RD E2を使用する場合の設定

データベースとしてXDM/RD E2を使用する場合,EURでは,HiRDBクライアントのXDM/RD E2接続機能を利用します。XDM/RD E2を使用する場合のDABrokerの環境設定は,HiRDBに接続するときと同じ設定にします。

DABrokerで,「Database Connection Server接続設定」を行う必要はありません。

(8) データベースアクセス定義を利用する前の確認

システム管理者はデータベースアクセス定義を利用する前に,データベースとDABrokerが起動されていることを確認してください。