EUR Print Managerでは,帳票をサーバ内に蓄積して,帳票を検索したり,印刷要求があったときに呼び出して印刷したりできます。一度印刷したデータも蓄積しておけば再印刷できます。帳票をサーバに蓄積し,任意の時点で印刷する方法を蓄積印刷といいます。
帳票をサーバに蓄積する流れを次の図に示します。
図2-16 帳票をサーバに蓄積する流れ
蓄積した帳票は,そのまま拠点サーバで印刷したり,クライアントPCに配布して印刷したり,ブラウザからダウンロードして印刷したりできます。
帳票(EPF形式ファイル)を蓄積するとき,EPF形式ファイルには検索のための属性情報を付けて蓄積されます。EPF形式ファイルに属性情報が付けられたものを蓄積ファイルといいます。蓄積ファイルは,EUR Print Manager - Report Server AdapterのRS-ActiveX起動部品,RS-Java起動部品,またはRS-コマンド起動部品によって,次に示す操作ができます。
蓄積印刷および各起動部品の詳細についてはマニュアル「EUR Print Manager 帳票出力」を参照してください。
蓄積ファイルでは,EPF形式ファイルは圧縮されています。このため,EPF形式ファイルをそのままプリンタスプールに出力して印刷する場合に比べて,印刷処理でのネットワーク負荷を軽減できます。
また,配信先を切り換えながら複数クライアントにデータを配信できるので,定期的な一斉配信も簡単にできます。
印刷リクエストが集中すると,帳票サーバ内に一時保存される印刷データが増え,プリンタスプールの負荷が増大します。
蓄積印刷を利用して計画的に出力することで,プリンタスプールの負荷を軽減できます。
蓄積した帳票はGUI画面から検索できます。検索結果は画面上に一覧表示されます。帳票の印刷イメージや,印刷済みかどうかなどのステータスを確認してから印刷できるので,膨大な量の帳票が蓄積されている場合でも,目的の帳票を簡単に探すことができます。
なお,蓄積ファイルに対してアクセスを制限することもできます。