EURでは,帳票をPDF形式ファイルに出力できます。PDF形式ファイルに出力することで,WebブラウザとAdobe Readerを使用した,インターネット上での帳票システムを構築できます。
このとき,サーバにはEUR Print Service Enterpriseが必要です。
帳票をPDF形式ファイルに出力するときの流れを次の図に示します。
図2-10 帳票をPDF形式ファイルに出力するときの流れ
出力するPDF形式ファイルは暗号化できます。暗号化とは,データの改ざんや情報の漏洩を防ぐために,ファイルに対するユーザの操作をパスワードで限定する機能です。PDF形式ファイルを暗号化するときは,EUR Print Service Enterpriseに付加製品のEUR Print Service - Cipher optionを組み合わせます。
また,電子帳票システムと連携することで,作成したPDF形式ファイルを電子保管できます。帳票を電子保管すると,帳票の検索や参照が簡単にできます。また,電子メールを利用して帳票を配信できます。
帳票をPDF形式ファイルに出力するとき,指定した基準でデータを分割し,データのまとまりごとに異なるPDF形式ファイルに出力できます。これをPDF形式ファイルの仕分け出力といいます。また,仕分け出力するPDF形式ファイルを暗号化することもできます。これをPDF形式ファイルの暗号化仕分け出力といいます。
PDF形式ファイルを仕分け出力,または暗号化仕分け出力する場合,次のファイルが必要になります。
PDF仕分け定義ファイルは,PDF形式ファイルを仕分け出力する場合とPDF形式ファイルを暗号化仕分け出力する場合とで定義内容が異なります。
PDF仕分け定義ファイル,および暗号化設定ファイルの詳細については,マニュアル「EUR サーバ帳票出力」を参照してください。