2.3.2 Web環境で伝票を印刷できる(EUR形式ファイルの利用)

EURでは設計した帳票をEUR形式ファイルに出力して,Web上で配布できます。EUR形式ファイルとは,帳票ファイル,データファイル,および画像ファイルを結合して1ファイルに変換したファイルです。1ファイルにまとめているので,Web上で帳票を利用するときに便利です。

Web上でのEUR形式ファイル印刷の流れを次の図に示します。

図2-14 Web上でのEUR形式ファイル印刷の流れ

[図データ]

  1. EUR 帳票作成機能を使って,帳票を設計します。
  2. EUR形式ファイルを出力するサーバに帳票ファイルを転送します。
  3. 業務アプリケーションから,EUR サーバ帳票出力機能を起動します。
  4. EUR サーバ帳票出力機能がデータファイルまたはデータベースのデータを読み込み,帳票上に流し込みます。
  5. EUR サーバ帳票出力機能がEUR形式ファイルを出力します。
  6. クライアントPCが業務アプリケーションに,EUR形式ファイルの出力を要求します。
  7. EUR形式ファイルを要求のあったクライアントPCに転送します。
  8. 転送されたEUR形式ファイルを印刷します。

このとき,クライアントPCではEUR Viewerを使用します。

<この項の構成>
(1) 精密な伝票の印刷
(2) プレビュー画面の表示・非表示を指定
(3) 問題発生時のログ採取機能(Web環境での印刷)

(1) 精密な伝票の印刷

EUR形式ファイルでは,帳票印刷時に印刷位置を補正したり,バーコードの補正情報を指定したりできます。このため,プレプリント用紙に印刷する場合や,印刷するデータにバーコードが含まれる場合など,精密な伝票を印刷するときに有効です。

印刷位置の補正やバーコードの補正情報は,プリンタ定義ファイルに指定します。プリンタ定義ファイルの詳細については,マニュアル「EUR クライアント帳票出力」を参照してください。

(2) プレビュー画面の表示・非表示を指定

EUR形式ファイルをクライアントPCで印刷するときに,プレビュー画面を表示してから印刷するか,プレビュー画面を表示しないで直接印刷するかどうかを選択できます。

プレビュー画面の表示・非表示はeurerコマンドで指定します。eurerコマンドの詳細については,マニュアル「EUR クライアント帳票出力」を参照してください。

(3) 問題発生時のログ採取機能(Web環境での印刷)

Web環境で帳票を印刷する場合も,クライアントPCで問題が発生したときにはログを採取できます。ログ採取機能の詳細については「2.2.4(2) 問題発生時のログ採取機能」を参照してください。