EURでは設計した帳票をEUR形式ファイルに出力して,Web上で配布できます。EUR形式ファイルとは,帳票ファイル,データファイル,および画像ファイルを結合して1ファイルに変換したファイルです。1ファイルにまとめているので,Web上で帳票を利用するときに便利です。
Web上でのEUR形式ファイル印刷の流れを次の図に示します。
図2-14 Web上でのEUR形式ファイル印刷の流れ
このとき,クライアントPCではEUR Viewerを使用します。
EUR形式ファイルでは,帳票印刷時に印刷位置を補正したり,バーコードの補正情報を指定したりできます。このため,プレプリント用紙に印刷する場合や,印刷するデータにバーコードが含まれる場合など,精密な伝票を印刷するときに有効です。
印刷位置の補正やバーコードの補正情報は,プリンタ定義ファイルに指定します。プリンタ定義ファイルの詳細については,マニュアル「EUR クライアント帳票出力」を参照してください。
EUR形式ファイルをクライアントPCで印刷するときに,プレビュー画面を表示してから印刷するか,プレビュー画面を表示しないで直接印刷するかどうかを選択できます。
プレビュー画面の表示・非表示はeurerコマンドで指定します。eurerコマンドの詳細については,マニュアル「EUR クライアント帳票出力」を参照してください。
Web環境で帳票を印刷する場合も,クライアントPCで問題が発生したときにはログを採取できます。ログ採取機能の詳細については「2.2.4(2) 問題発生時のログ採取機能」を参照してください。