2.2.4 帳票を配布してクライアント環境で印刷できる

EURでは,帳票を配布してクライアント環境で印刷できます。例えば,システム部門が設計した帳票をほかの部門に配布し,クライアント環境の業務アプリケーションから印刷することができます。

このとき,クライアントPCにはCSV形式のデータファイルか,データベースのデータが必要です。また,クライアントPCにEUR Viewerをインストールする必要があります。

帳票をクライアントPCに配布して印刷する流れを次の図に示します。

図2-12 帳票をクライアントPCに配布して印刷する流れ

[図データ]

  1. EUR 帳票作成機能を使って,帳票を設計します。
  2. 帳票を出力するクライアントPCに帳票ファイルを配布します。
  3. 業務アプリケーションから,EUR クライアント帳票出力機能を起動します。
  4. EUR クライアント帳票出力機能がデータファイルまたはデータベースのデータを読み込み,帳票上に流し込みます。
  5. 帳票ファイルを印刷します。

EURではクライアント環境の業務アプリケーションからEURを呼び出すために,次のインターフェースを提供しています。

クライアント環境での帳票出力で使用できるインターフェースの詳細については,マニュアル「EUR クライアント帳票出力」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 帳票の改ざん防止
(2) 問題発生時のログ採取機能

(1) 帳票の改ざん防止

EUR Viewerは,帳票の表示・印刷だけを実行する製品です。帳票の内容を編集することはできないため,クライアントPCからの帳票の改ざんを防止できます。

(2) 問題発生時のログ採取機能

クライアントPCで問題が発生したときに,ログを採取できます。ログファイルには,EURでの処理の経過もしくはプリンタドライバ,またはOS上で発生したエラーなど,処理中に発生した情報のログを出力します。

ログオプション設定ツールおよびEURログメンテナンスツールを使用することで,クライアントPCの環境に合わせたログファイルのメンテナンスオプションを設定できます。ログオプション設定ツールおよびEURログメンテナンスツールの詳細については,マニュアル「EUR クライアント帳票出力」を参照してください。