10.2.3 グラフィックパスの指定
画面や帳票の出力グラフィックで使用する,グラフィックデータを格納しているフォルダのパスを指定します。グラフィックデータがあるフォルダ(グラフィックフォルダ)のパスを指定しておくと,AP実行時,必要なグラフィックデータが指定したパスから検索されます。グラフィックフォルダには,サーバ上のフォルダとクライアント上のフォルダのどちらも指定できます。サーバ上のフォルダとクライアント上のフォルダでは使用できる条件が異なるため,環境に合わせて設定してください。
標準値および仮定値には,XMAP3インストールフォルダ\USER\GRAPHICSが設定されます。このフォルダに格納して運用している場合は,パスを変更する必要はありません。
なお,この項目はXMAP3/Web for Cosminexusの表示・印刷セットアップでは指定できません。起動HTMLまたはサーバ環境定義ファイルで指定します。XMAP3 Cosminexus連携の場合,「16.4.1(2)(d) データファイルパス(DataPath)」を参照してください。XMAP3 TP1/Web連携の場合,「15.1.9(2) データファイルパス(DataPath="パス名")」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) グラフィックフォルダ(*.COGPTH="パス名")
表示・印刷セットアップでは,グラフィックデータをXMAP3インストールフォルダ\USER\GRAPHICS以外のフォルダに格納して運用する場合には,「グラフィックフォルダ」のテキストボックスにパスを直接入力するか,[参照]ボタンをクリックしてフォルダを選択するダイアログで指定します。この設定内容は,表示・印刷環境ファイル(X3PCONF)の該当項目に反映されます。
表示・印刷環境ファイル(X3PCONF/XPWconfig)ではパラメタの設定値にパス名を指定します。
指定時の注意を次に示します。
-
このパラメタはローカルコンフィグ対象です。
-
C/S構成で使用する場合,この指定はすべてのサービスに共通して使用されます。
-
Windowsの場合,パラメタの指定を省略すると,グラフィックパスとしてXMAP3インストールフォルダ\USER\GRAPHICSが仮定されます。
-
UNIXの場合,パラメタの指定を省略すると,グラフィックパスとして,XMAP3サーバ(xpwdaemon)または印刷サービス起動時のカレントディレクトリが仮定されます。
-
ドライブ名を含む絶対パスで指定する必要があります。
-
サーバ上のグラフィックフォルダの使用有無(*.COGPSV=)が「ON」の場合,サーバ上のグラフィックフォルダ(*.COGPTS=)で指定したフォルダを使用するため,このオプションの設定は無効となります。
(2) サーバ上のグラフィックフォルダの使用有無(*.COGPSV=)
表示・印刷環境ファイル(X3PCONF)を編集して,サーバ上のグラフィックフォルダを使用するかどうかを指定します。C/S構成またはOLTP構成の場合に使用できます。
パラメタの設定値は次のとおりです。
-
サーバ上のグラフィックフォルダを使用する(ON)
出力グラフィックにサーバ上の画像ファイルを表示・印刷します。
出力グラフィックにファイル名または絶対パスを指定した場合に有効となります。出力グラフィックに「*CLIP」を設定した場合は,このパラメタの設定に関係なくクライアントのクリップボードの内容を出力します。
-
サーバ上のグラフィックフォルダを使用しない(OFF)
出力グラフィックにクライアント上の画像ファイルを表示・印刷します。
(3) サーバ上のグラフィックフォルダ(*.COGPTS="パス名)
表示・印刷環境ファイル(X3PCONF)を編集して,サーバ上のグラフィックフォルダのパスを指定します。C/S構成またはOLTP構成の場合に使用できます。
この項目を設定する場合は,サーバ上のグラフィックフォルダの使用有無(*.COGPSV=)に「ON」を指定してください。出力グラフィックの指定に応じて使用される画像ファイルが異なります。出力グラフィックの指定に応じた使用される画像ファイルを次の表に示します。
出力グラフィックの指定 |
サーバ上のグラフィックフォルダの使用有無(*.COGPSV=) |
画像ファイル読み込み先 |
使用される画像ファイル |
---|---|---|---|
ファイル名 |
ON |
サーバ |
「*.COGPTS=」の設定値\出力グラフィックで指定したファイル |
ON以外 |
クライアント |
「*.COGPTH=」の設定値\出力グラフィックで指定したファイル |
|
絶対パス |
ON |
サーバ |
出力グラフィックで指定した絶対パスのファイル |
ON以外 |
クライアント |
出力グラフィックで指定した絶対パスのファイル |
|
*CLIP |
ON |
クライアント |
クリップボード |
ON以外 |
指定時の注意を次に示します。
-
サーバ上のグラフィックフォルダから出力できる画像形式は,Windowsビットマップ形式(*.bmp),JPEGファイル(*.jpg,*.jpeg)です。画像サイズは,31,000バイトまでです。
-
パラメタの指定を省略すると,グラフィックパスとしてXMAP3インストールフォルダ\USER\GRAPHICSが仮定されます。
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ドライブ名を含む絶対パスで指定する必要があります。
-
C/S構成で「*CLIP」を設定した出力グラフィックには,この設定は無効となります。
-
出力グラフィックにサーバ上のグラフィックフォルダを指定した場合,GUI画面の「スクロールバーを付ける」の設定が無効となります。「スクロールバーを付ける」の設定については,マニュアル「XMAP3 開発ガイド」のグラフィックの説明を参照してください。