画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


19.10 ログ情報の利用(UNIX)

UNIX版XMAP3では,COBOL2002でCALL文を利用しているAP,またはC言語のAPで,画面表示または帳票印刷の実行時に何らかのトラブルが発生した場合,AP中でXMAP3のリターンコードを表示するようなトラブルシュート機能を備えていないときには,ログ情報を利用します。なお,ログ情報の出力時には,実行性能が悪化することがあります。そのため,通常の運用時では,ログ情報を取得しないようにしてください。また,ログ情報は画面表示時または帳票印刷時だけに有効となる機能です。書式印刷時については対象外となります。

ログ情報の種類を次に示します。

表19‒12 ログ情報の種類

種別

ファイル名

標準ログ

logPath指定値/仮想端末名.n

拡張ログ

logPath指定値/仮想端末名.Fn

(凡例)

n:仮想端末名を共有するマッピングライブラリを識別するための番号(1〜15)です。

仮想端末名に対するオープン命令(OPEN要求)をサービス開始ごとに,nの値が更新されます。作成済みのログファイル数が最大数の15に満たない場合,前回オープン要求時のnに+1した値となります。

ログ情報の採取は,AP環境ファイル(XMAPdrv)で指定します。設定を省略すると,AP実行時のカレントディレクトリにログファイルが出力されます。詳細については,「10.2.11 ログファイルの出力と出力先の指定(UNIX)」を参照してください。

ログファイルがすでにある場合は,日付の古いものから更新されます。ただし,ログファイルの更新はAPを起動したユーザに権限がある場合に限ります。ログファイルがいっぱいになるとファイルの先頭から上書きします。

ログファイルをオープンできない場合,ログを採取できません。また,ログファイルが最大数(15)まで作成された状態で,ログファイルの更新権限がないユーザがAPを実行すると,エラーが発生します。APを起動するユーザが複数の場合は,不要なログファイルを削除するか,またはユーザ単位に仮想端末名を設定してください。なお,オープン要求でエラーが発生した場合,ログ情報が格納されないことがあります。

〈この節の構成〉