10.2.10 APの通信障害監視の設定
Windowsクライアント上の表示サービスへ画面を表示したまま,または印刷サービスを起動したままなど無通信の状態で,表示サービス/印刷サービス側でAPへ応答を返せない異常(停電やWindowsクライアントの電源断など)が発生した場合に備えて,障害監視時間を設定できます。
XMAP3は,監視時間内に表示サービス/印刷サービスから応答がなかった場合,障害が発生したものと判断して,WindowsサーバまたはUNIXサーバ上のAPへ障害報告します。
(1) 障害監視時間の設定(XRESPONSETIME)
障害監視時間は,次の環境変数で設定します。ただし,プリンタ端末クローズ時の印刷サービスからの応答待ち時間については,環境変数「XPCLOSEWAITTIME」で設定します。
環境変数名:XRESPONSETIME
環境変数に指定できる値は,0または25〜300です。0を指定した場合,応答を監視しません。25〜300を指定した場合,秒単位に指定された値をタイマとして応答を監視します。301以上の値が指定された場合,または値を省略した場合は,25を仮定し,応答を監視します。
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APを自動起動する場合は,環境変数XRESPONSETIMEを設定してXMAP3サーバを起動してください。WindowsサービスからXMAP3サーバを起動する場合は,環境変数XRESPONSETIMEをシステムのプロパティに設定する必要があります。
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APでの障害監視は,WindowsサーバまたはUNIXサーバ上のXMAP3と表示・印刷サービス間のデータ送受信中での監視を対象とするものです。無通信状態を監視する機能ではありません。
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OLTP 構成の場合は,環境変数を設定しないことを推奨します。
(2) 印刷サービスからの応答待ち時間の設定(XPCLOSEWAITTIME)
プリンタ端末クローズ時にクライアント側の印刷サービスからの応答待ち時間は,次の環境変数で設定します。
環境変数名:XPCLOSEWAITTIME
環境変数に指定できる値は,0または25〜86400です。0を指定した場合,応答を監視しません。25〜86400を指定した場合,秒単位に指定された値をタイマとして応答を監視します。1〜24,および86401以上の値が指定された場合,または値を省略した場合は,25を仮定し,応答を監視します。
OpenTP1を利用したC/S構成で設定する場合,OpenTP1のシステム環境定義system_terminate_watch_timeオペランドの指定値を超えない時間を設定してください。