5.3.4 ホイールマウスでの操作
ホイールマウスでは,スクロール,コンボボックスメニュー選択,およびスピンボックス値を設定できます。動作および対象オブジェクトについて説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) スクロール
(a) 動作
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垂直スクロールバーがあるオブジェクトに対してホイールマウスを奥に回転させると上に,手前に回転させると下にスクロールします。
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ホイールマウスの1メモリ回転分が,スクロールバーの「▲」,「▼」ボタンの1回の押下に対応します。なお,フィールドボックスでは,このときのスクロール量は,表示・印刷セットアップで設定できます。
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垂直スクロールバーが表示されない状態では,ホイールマウスによるスクロールはできません。
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水平スクロールには対応しません。
(b) 対象オブジェクト
ホイールマウスのスクロールの対象オブジェクトは,次のとおりです。
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フィールドボックス
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リストボックス
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コンボボックスのメニュー部分
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キー入力コンボボックスのメニュー部分
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ポップアップテキストのメニュー部分(標準,リスト−ポップアップ型,リスト−ダイアログ型)
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ポップアップフィールドのメニュー部分
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出力グラフィック※
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GUI画面※
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CUI画面
- 注※
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スクロールさせる場合は,フォーカスを持つオブジェクトがない画面で操作するか,ボタン系オブジェクトにフォーカスを置いて操作する必要があります。
その際,出力グラフィックをスクロールさせる場合は出力グラフィックを,GUI画面をスクロールさせる場合はGUI画面のオブジェクトがない部分をクリックすると,それぞれをスクロール対象に変更できます。
(2) コンボボックスメニュー選択
(a) 動作
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メニューの閉じた状態のコンボボックスに対して,ホイールマウスを奥に回転させると上の,手前に回転させると下のメニューを選択します。
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ホイールマウスの1メモリ回転分が,メニュー一つの移動に相当します。
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ホイールマウスの回転操作では,自動送信属性の有無にかかわらず,自動送信されません。フォーカス遷移時は,自動送信属性が有効になります。
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ホイールマウスの回転操作では,自動スキップ属性の有無にかかわらず,自動スキップしません。
(b) 対象オブジェクト
コンボボックスメニュー選択の対象オブジェクトは,次のとおりです。
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固定コンボボックス
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可変コンボボックス
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キー入力固定コンボボックス
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キー入力可変コンボボックス
(3) スピンボックス値設定
(a) 動作
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スピンボックスに対して,ホイールマウスを奥に回転させると増分値加算,手前に回転させると増分値減算をします。
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ホイールマウスの1メモリ回転分が,増分値で設定した値分の変更に相当します。
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マウスホイールの回転操作では,自動送信属性の有無にかかわらず,自動送信されません。フォーカス遷移時は自動送信属性が有効になります。
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マウスホイールの回転操作では,自動スキップ属性の有無にかかわらず,自動スキップされません。
(b) 対象オブジェクト
スピンボックス
(4) 注意事項
マウスによってはコントロールパネルなどで,ホイールマウス操作時の動作をカスタマイズできるものがあります。ホイールマウス操作時の動作をカスタマイズした場合は,カスタマイズした内容に依存した動作となり,通常の動作をするとは限りません。