付録F.1 XMAP3のリターンコードと詳細コード
リターンコード,詳細コードとエラー内容を次の表に示します。
16進表示のコードは,COBOLのコンソール画面に表示されるエラーコードに対応しています。COBOLのテストデバッガなどで,メモリ中のリターンコードを直接参照する場合は,1バイト目と2バイト目が逆になりますので注意してください。表中で使用する記号の意味を次に示します。
(S)システムの処理
(P)プログラマの処理
なお,次の表のリターンコード詳細に示すエラーコードが,20480〜20516(16進数では(5000)16〜(5024)16)の場合,すでにオープン状態であっても強制的にクローズ要求されたものとして処理します。
クローズ処理によって,表示されている画面が消えたり,その後の要求が24577エラー(16進数では(6001)16エラー)となったりする場合がありますので,エラー原因を解決してAPを再起動してください。
リターンコードと詳細コードを次の表に示します。
詳細コード |
内容 |
リターンコード |
---|---|---|
1036 (040C)16 |
定義している予約項目名が,OpenTP1で提供している予約項目名と一致していない。 (S)処理を続行する。 (P)予約項目に定義している予約項目名をOpenTP1で提供している予約項目名と一致することを確認して,物理マップを再作成したあとに,APを再実行する。 |
4 |
1044 (0414)16 |
定義されたイベント通知コードと対応しない確定キーが入力された。 (S)処理を続行する。 (P)入力された確定キーに対応するイベント通知コードを定義し,物理マップを再作成してAPを再実行する。 |
4 |
1060 (0424)16 |
カーソル位置が不正である。APで設定するカーソル位置の値が画面上に存在しない。 (S)処理を続行する。 (P)画面範囲内のカーソル位置を設定するようにAPを修正し,再コンパイル後,再実行する。位置を設定しないで領域をクリアする場合には(00)16を設定する。 |
4 |
3072 (0C00)16 |
物理マップの内容が破壊されている。原因として次のことが考えられる。
(S)処理を終了する。 (P)次の対処をする。
|
8 |
3104 (0C20)16 |
実行環境のXMAP3より上位のバージョン(VV-RR)で作成した物理マップが使用された。 (S)処理を終了する。 (P)実行環境のXMAP3のバージョン(VV-RR)を,物理マップを作成したXMAP3と同じバージョン(VV-RR)にして,APを再実行する。 |
8 |
3108 (0C24)16 |
物理マップのエンディアンが実行環境と合っていない。 (S)処理を終了する。 (P)実行環境に合ったエンディアンとなるように,物理マップを再作成する。 |
8 |
4096 (1000)16 |
XMAP3サーバ実行環境およびXMAP3開発環境間のバージョン(VV-RR)が不整合である。 (S)処理を終了する。 (P)XMAP3サーバ実行環境およびXMAP3開発環境のバージョン(VV-RR)関係を調べて,正しいバージョン(VV-RR)の組み合わせで再インストールする。 |
8 |
4100 (1004)16 |
何らかの原因でデータ化けが発生したことで,物理マップ中の入力物理マップ名情報が破壊されている。 (S)処理を終了する。 (P)物理マップを再作成して,APを再実行する。メッセージとマップ名を正しく対応づける。 |
8 |
4104 (1008)16 |
何らかの原因でデータ化けが発生したことで,物理マップ中の作成管理情報が破壊されている。 (S)処理を終了する。 (P)物理マップを再作成して,APを再実行する。 |
8 |
5120 (1400)16 |
指定した物理マップが見つからない。または,APで指定した仮想端末と指定した物理マップのデバイス種別が一致しない。 (S)処理を終了する。 (P)次の対処をする。
|
8 |
5124 (1404)16 |
物理マップのロード処理中に入出力エラーが発生した。 (S)処理を終了する。 (P)物理マップを再作成して,APを再実行する。 |
8 |
5148 (141C)16 |
部品用物理マップのロードで必要なメモリが不足した。 (S)部品用物理マップなしとして処理を続ける。 (P)次に示すどちらかの処理をする。
|
4 |
5152 (1420)16 |
APを実行したカレントディレクトリ,またはAP環境ファイル(X3MWDRV/XMAPdrv)中のmapPathで指定したディレクトリ中に,部品用物理マップが存在しない。 (S)部品用物理マップなしとして処理を続ける。 (P)mapPathで指定したディレクトリに部品用物理マップを置く。 |
4 |
5156 (1424)16 |
部品用物理マップのロード処理中に入出力エラーが発生した。 (S)部品用物理マップなしとして処理を続ける。 (P)部品用物理マップを再作成して,APを再実行する。 |
4 |
5160 (1428)16 |
部品用物理マップの内容が破壊されている。 (S)部品用物理マップなしとして処理を続ける。 (P)部品用物理マップを再作成して,APを再実行する。 |
4 |
5164 (142C) 16 |
部品用物理マップのロードパスで必要なメモリが不足した。 (S)処理を終了する。 (P)次に示すどちらかの処理をする。
|
8 |
16384 (4000)16 |
次の要因が考えられる。
(S)処理を終了する。 (P)次の設定を見直す。
|
8 |
16388 (4004)16 |
マッピング処理プログラムの実行環境が不正なため,エラーが発生した。原因としては,XMAP3実行環境のインストールが正しくされていないことが考えられる。 (S)処理を終了する。 (P)次の対処をする。
|
8 |
16396 (400C)16 |
次のファイルの内容が不正,またはファイルが破壊されている。
(S)処理を終了する。 (P)ファイルの内容を見直して正しく定義する。 |
8 |
16400 (4010)16 |
何らかの原因でデータ化けが発生したことによって,物理マップ中のサイズ管理情報が破損している。 (S)処理を終了する。 (P)物理マップを再作成して,APを再実行する。 |
8 |
16428 (402C)16 |
同時に動作しているほかのAPなどの関係,またはリソースの物理的不足によって,XMAP3に必要なメモリが不足した。 (S)処理を終了する。 (P)次の対処をする。
|
8 |
16436 (4034)16 |
仮想端末と物理マップのデバイス種別が一致していない。 原因としては,次のことが考えられる。
(S)処理を終了する。 (P)次の対処をする。
|
8 |
16456 (4048)16 |
サーバサービス番号がライブラリマッピング指定(0)となっていない。 (S)処理を終了する。 (P)サーバサービス番号として,「0」を指定する。 |
8 |
20480 (5000)16 |
XMAP3の定義ファイルの内容とC/Sシステム環境での通信関係の設定が不正である。 (P)OSでのネットワーク構成との不整合が生じたことによる障害が考えられる。サーバ,クライアントおよびOSをすべて終了し,再起動する。 |
8 |
仮想端末名ファイル(X3MWHOST/XMAPhosts)やDISPLAY環境変数で,誤ったサービス名を指定している。 詳細については,マニュアル「XMAP3 実行ガイド」のTX_CECPARMのエラー内容を参照。 (P)仮想端末名ファイル(X3MWHOST/XMAPhosts)中で画面用として定義したサービス名が,サービス名ファイル(X3PHOST/XPWhosts)中でプリンタに対応づけられていないか,またはDISPLAY環境変数の設定値とサービス名ファイルのサービス名が不一致でないかなど,ファイル設定の相互関係を見直し,正しく設定する。 |
||
20482 (5002)16 |
二次ウィンドウが表示されていない状態で二次ウィンドウに対して入力要求を行ったためにエラーが発生した。AP内での処理シーケンスが不正になっていることが考えられる。 (P)画面の送受信のシーケンスを見直す。 |
8 |
20484 (5004)16 |
同時に動作しているほかのAPなどの関係,またはリソースの物理的不足によって,表示サービスまたは印刷サービスの実行時に必要なメモリが不足した。 (P)次の対処をする。
|
8 |
20485 (5005)16 |
C/Sシステム環境での通信処理で,回復不能エラーが発生した。同時に動作しているほかのAPなどの関係で,マシン上のリソース(主にメモリ)が不足したことが考えられる。また,LANの回線上で障害,データ化けが発生したことが考えられる。 詳細については,マニュアル「XMAP3 実行ガイド」のTX_CECFERR のエラー内容を参照。 (P)次の対処をする。
|
8 |
20487 (5007)16 |
何らかの原因でデータ化けが発生したことで,物理マップ中のバージョン(VV-RR)情報が破壊されている。 (P)物理マップを再作成して,APを再実行する。 |
8 |
20488 (5008)16 |
メインウィンドウ(一次ウィンドウ)が表示されていない状態で,サブウィンドウ(二次ウィンドウ)を表示すると発生する。一般的にはAP内での処理が不正になっていることが考えられる。 詳細については,マニュアル「XMAP3 実行ガイド」のTX_CECIMSG のエラー内容を参照。 (P)次の対処をする。
|
8 |
20489 (5009)16 |
(画面の場合) XMAP3内部処理で何らかの異常が発生したため,表示サービスのプログラムが異常終了した。 (P)システム的な要因が原因である(システムリソースの異常・ほかのAPでの異常)ことが考えられる。 Windowsを再起動・再実行する。 (帳票の場合) プリンタが利用できない,プリンタ/サービス名が定義されていない,またはXMAP3内部処理で何らかの異常が発生したことで,表示サービスまたは印刷サービスのプログラムが停止した。 または,TCP/IP通信時,通信相手との接続でエラーが発生した。詳細については,マニュアル「XMAP3 実行ガイド」のTX_CECDOWNのエラー内容を参照。 (P)次の対処をする。
|
8 |
20490 (500A)16 |
画面属性の入力単位に「表示直後」を定義した画面で,「入力必須」または「選択必須」を定義したオブジェクトが存在する。 (P)画面属性およびオブジェクトに指定している属性を見直し,物理マップを再作成して,APを再実行する。 |
8 |
20493 (500D)16 |
XMAP3内部処理で何らかの異常が発生したため,サーバ内のプログラムに論理矛盾が起きた。 詳細については,マニュアル「XMAP3 実行ガイド」のTX_CECSVRC のエラー内容を参照。 (P)システム的な要因が原因である(システムリソースの異常・ほかのAPでの異常)ことが考えられる。OSを再起動・再実行する。 |
8 |
20505 (5019)16 |
別プログラムでプリンタを使用中のため,印刷できなかった。または,スタンドアロン印刷で,同時に複数のプリンタをオープンした。 詳細については,マニュアル「XMAP3 実行ガイド」のTX_CECIEPR のエラー内容を参照。 (P)プリンタが使用されていないことを確認し,印刷要求を再実行する。スタンドアロン印刷で,複数のプリンタをオープンしている場合には,同時に複数のプリンタをオープンしないようにAPを変更する。 |
8 |
20507 (501B)16 |
用紙切れ,電源OFFなどのプリンタ障害,Windows上で印刷に必要なサービスが停止するなどの障害が発生した。 (P)プリンタ,およびWindows上の印刷障害を取り除いてから,印刷要求を再実行する。 |
8 |
20508 (501C)16 |
次の要因が考えられる。
(P)次の対処をする。
|
8 |
XMAP3 Cosminexus連携機能またはXMAP3 TP1/Web連携機能の場合で,サーバのEtcPathにプリンタ構成ファイルが存在しない。 (P)サーバのEtcPathにプリンタ構成ファイルを格納し,ユーザプログラムを再実行する。 |
||
20514 (5022)16 |
印刷サービス,または表示サービスが利用できない。
(P)次の対処をする。
|
8 |
20515 (5023)16 |
C/Sシステム環境の場合,表示サービスまたは印刷サービスが存在する環境のXMAP3と,APが動作している環境のXMAP3のバージョン(VV-RR)が不整合である。 (P)それぞれインストールされているXMAP3のバージョン(VV-RR)を確認し,整合性のあるバージョン(VV-RR)になるようにインストールし直す。基本的にXMAP3間では同一バージョン(VV-RR)を利用する。また,UNIXとのC/S構成の場合,前提となるUNIX側のバージョン(VV-RR)はリリースノートを参照する。 |
8 |
20516 (5024)16 |
XMAP3の出力処理中に,OSまたはXMAP3の内部で回復不能なエラーが発生した。 詳細については,マニュアル「XMAP3 実行ガイド」のTX_CECERHD のエラー内容を参照。 (P)システム的な要因が原因である(システムリソース不足,プリンタマネージャの異常検知など)ことが考えられる。OSを再起動し,再実行する。または,印刷処理の場合は,出力プリンタを確認し,再実行する。 |
8 |
24576 (6000)16 |
次の要因が考えられる。
(S)処理を終了する。 (P)AP中のjsvwadrv関数を発行している処理で指定したパラメタが正しいかを見直し,再コンパイル後,再実行する。 |
8 |
24577 (6001)16 |
jsvwadrv 関数の発行順序が不正である(OPEN要求を行わずにほかの要求を行った,またはSEND要求を行わずにRECEIVE要求を行った)。 (S)処理を終了する。 (P)AP中の jsvwadrv 関数を発行している処理で発行順序が正しいかを見直し,再コンパイル後,再実行する。 |
8 |
24578 (6002)16 |
仮想端末名ファイル(X3MWHOST/XMAPhosts)の内容に次の不正がある。
(S)処理を終了する。 (P)APで設定した仮想端末名を見直す。または仮想端末定義ファイルの設定内容を見直し,再実行する。 |
8 |
24579 (6003)16 |
ファイルシステム容量不足や,何らかの原因によって,ログファイルのアクセス中にエラーが発生した。 (S)処理を終了する。 (P)次の対処をする。
|
8 |
24580 (6004)16 |
仮想端末名ファイル(X3MWHOST/XMAPhosts)のオープン処理または物理マップロード中に必要なメモリが不足した。 (S)処理を終了する。 (P)ほかのAPを終了するか,OSを再起動する。 |
8 |
24581 (6005)16 |
仮想端末名ファイル(X3MWHOST/XMAPhosts)またはAP環境ファイル(X3MWDRV/XMAPdrv)へのアクセス中に入出力エラーが発生した。 (S)処理を終了する。 (P)仮想端末名ファイル(X3MWHOST/XMAPhosts)およびAP環境ファイル(X3MWDRV/XMAPdrv)が参照できることを確認し,APを再実行する。環境設定ファイルを参照できない場合は,アンインストール後に再インストールする。 |
8 |
24584 (6008)16 |
COBOLのCALL文を使用してXMAP3の画面をアクセスする場合,またはC言語でアクセスする場合,共通インタフェーステーブル中に指定した入力論理マップの大きさが,実際の論理マップの大きさより小さい。 (S)処理を終了する。 (P)APの処理を見直し,再コンパイル後,再実行する。 |
8 |