画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド


14.1 提供するクラス

XMAP3/Web for Cosminexusでは,論理マップ,動的変更テーブルなどをJavaで扱えるようにするためにXML文書を生成します。このため,XMAP3/Web for Cosminexusでは,各XML文書のオブジェクトに対応するクラスを提供しています。

XMAP3/Web for Cosminexusが提供するクラスを使用する場合は,次に示すパッケージを使用してください。

[jp.co.Hitachi.soft.XMAP3.server]

XMAP3/Web for Cosminexusが提供するクラスの一覧を次の表に示します。

表14‒1 XMAP3/Web for Cosminexusが提供するクラス一覧

クラス

クラス名

概要

PropertyValue

環境管理用クラス

環境管理ファイルのオブジェクトを構築します。

LogicalMap

入力出力データ用クラス

入力/出力データ用XML文書のオブジェクトを構築します。

ConstValue

定数用クラス

定数用XML文書のオブジェクトを構築します。

ModTbl

動的変更用クラス

動的変更用XML文書のオブジェクトを構築します。

ComTbl

通信制御用クラス

通信制御用XML文書のオブジェクトを構築します。

Filler

桁寄せクラス

桁寄せを指定する際に指定する定数オブジェクトです。

注※

LogicalMapクラスまたはConstValueクラスで繰り返し項目にアクセスする場合,繰り返し項目のインデックスを指定するときは0から指定してください。

フレーム内およびフレーム外の繰り返しフィールドにアクセスする場合について次に説明します。

フレーム内の繰り返しフィールドにアクセスする場合

 フレームを意識しないでフィールド単位にアクセスしてください。

フレーム外の繰り返しフィールドにアクセスする場合

 フィールド単位にアクセスしてください。

Stringおよびbyte[ ]を指定する場合には,ヌルオブジェクトを指定しないでください。ヌルオブジェクトを指定した場合,XmapRuntimeExceptionをスローします。

各クラスで指定できるデータ(数値)の範囲を次に示します。範囲外の数値を指定した場合は,XmapExceptionをスローします。

setterでデータを設定する場合,設定元のデータのデータ長が,設定先のデータ長より長いとき,設定先のデータ長だけデータを設定します。

XMAP3/Web for Cosminexusが提供する例外クラスの一覧を次の表に示します。

表14‒2 XMAP3/Web for Cosminexusが提供する例外クラス一覧

例外クラス

概要

XmapException

XMAP3が提供するメソッドのパラメタが正しくないとき,またはデータ定義XMLの定義が正しくないときに発生する例外クラスです。この例外が発生した場合は,APおよびデータ定義XMLを見直す必要があります。

XmapEnvironmentException

ユーザのXMAP3の実行環境が正しくない場合に発生する例外クラスです。この例外が発生した場合,ThrowableクラスのgetCause()メソッドで例外の詳細を調べて,例外に対処する必要があります。

XmapRuntimeException

業務を実行中にXMAP3が提供するメソッドの延長で発生する例外です。この例外が発生した場合,ThrowableクラスのgetCause()メソッドで例外の詳細を調べて,例外に対処する必要があります。

XMAP3/Web for Cosminexusが提供する各クラスのメソッドでは,ログを出力します。

この章では,XMAP3/Web for Cosminexusが提供するクラスが提供するメソッドについて説明します。