画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド


10.3.2 コンパイルと実行

〈この項の構成〉

(1) コンパイル時のポイント

(a) インタフェース領域の取り込み

XMAP3 TP1/Web連携機能のインタフェース領域ファイル(X3WEBLIB.h)をAPに取り込むには,#include文を使用して取り込んでください。

なお,XMAP3/Web for Cosminexusでは,インタフェース領域ファイルを提供しています。インタフェース領域ファイルが格納されているフォルダを次に示します。

XMAP3インストールフォルダ\Web for TP1\INCLUDE

(b) TP1/Webを使用してWebブラウザとデータの送受信をする

APを作成する上で,必要なTP1/Webインタフェースを次の表に示します。この表に示す関数を使用するには,TP1/Webが提供するヘッダファイル(dcweb.h)を取り込む必要があります。

表10‒17 TP1/Webのインタフェースとその使用方法

処理項目

使用するインタフェースと使用方法

受信データの取得

dc_web_get_query_data関数を使用して,クライアントからのデータを受信します。ここで受信したデータをjsvwwlibライブラリのRECV要求で指定します。

出力データの応答

dc_web_set_header_inf関数を使用して,Content-typeに「XMAP_CONTENT_TYPE」を設定し,jsvwwlibライブラリのSEND要求で生成した出力データを,dc_web_put_any_data関数を使用して送信します。

業務終了

dc_web_service_set_disconnect関数を使用して,サービスセットを終了します。業務終了の出力データを送信したあと,サービスルーチンを終了する前に発行します。

(2) リンケージ時のポイント

(a) インポートライブラリの取り込み

XMAP3が提供するインポートライブラリ(X3WEBLIB.lib)とTP1/Webが提供するインポートライブラリ(LIBTP1WEB.lib)を,APに取り込み,DLLを作成します。XMAP3 Web 実行環境ライブラリが格納されているフォルダを次に示します。

XMAP3インストールフォルダ\Web for TP1\LIB

(b) モジュール定義ファイルの作成

生成するDLLの関数を外部から呼び出せるようにするため,モジュール定義ファイル(.def)を作成し,取り込む必要があります。モジュール定義ファイルの作成例を次に示します。

  • モジュール定義ファイル(module.def)

              EXPORTS
                  function1
                  function2
                  function3

(3) 実行時のポイント

データ有無コードは,サーバ環境定義ファイルに指定します。サーバ上で動作するAPで使用できるデータ有無コードは,APごとに一つだけとなります。仮想端末ごとに異なるデータ有無コードは使用できないため,注意が必要です。

APで参照する環境変数は,サーバ側のOSで設定するシステム環境変数に登録してください。