画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド


8.7.3 EclipseおよびJBuilderでのWARファイルの生成手順

EclipseおよびJBuilderを使用して,サーブレットエンジンモードの場合にデプロイする,WARファイルの生成手順について説明します。

J2EEサーバモードで使用する場合は,EclipseのコマンドでWARファイルをEARファイルに格納し,EARファイルをデプロイする必要があります。Eclipseのコマンドについては,Cosminexusアプリケーションサーバのマニュアルを参照してください。

〈この項の構成〉

(1) EclipseでのWARファイル生成手順

EclipseでのWARファイル生成手順を次に示します。

  1. プロジェクトの作成

    Eclipseのメニューから,[ファイル]−[新規]−[プロジェクト]を開き,「Javaプロジェクト」を選択し,任意の名称でプロジェクトを新規作成します。

    新規Javaプロジェクト作成ウィザードで,利用しているCosminexusのJDKのバージョンを指定します(5.0を選択することを推奨します)。

  2. ライブラリの取り込みと出力デフォルトフォルダの設定

    新規Javaプロジェクト作成ウィザードの「Java設定」画面で,[ライブラリー]タブを選択し,[外部JARの追加]ボタンをクリックして次に示す外部JARを取り込みます。

    • Cosminexusインストールフォルダ\client\lib\j2ee-javax.jar

    • XMAP3インストールフォルダ\Web for Cosminexus\Lib\xmap3server.jar(XMAP3実行クラスライブラリ)

      「デフォルト出力フォルダー」には,次に示すようにWEB-INFの下にclassesフォルダを作成して指定します。

    /XmapWebApp/WEB-INF/classes
  3. プロジェクトへのソースプログラムの追加

    [パッケージ・エクスプローラー]のWebアプリケーションノードを右クリックし,コンテキストメニューから「新規」−「ソース・フォルダー」を選択し,ソースをインポートするためのフォルダを作成します。

    その後,[パッケージ・エクスプローラー]のWebアプリケーションノードを右クリックし,コンテキストメニューから「インポート」を選択し,「ファイル・システム」画面で業務サーブレットのソースプログラムを追加します。このとき,インポート対象はJavaソースの上位レベルのノード名から選択してください。

    ソースフォルダへのインポート後,[パッケージ・エクスプローラー]のWebアプリケーションノードを右クリックし,コンテキストメニューから「インポート」を選択し,残りのソース以外のフォルダ,ファイルなどをノード直下にインポートします。

    注※

    ソースプログラムは,必ず2階層下の[パッケージ名]フォルダ下に格納してください。

  4. Javaコンパイラの設定

    コンパイルオプションの「エラー/警告」を設定しない場合,警告レベルのエラーメッセージを表示したくないときは,[パッケージ・エクスプローラー]のWebアプリケーションノードを右クリックし,コンテキストメニューから「プロパティー」を選択します。「Webアプリケーション名」のプロパティダイアログの「Javaコンパイラー」−「エラー/警告」から次の設定をします。

    • [プロジェクト特定設定を使用可能にする]のボックスをチェックする

    • [潜在的なプログラミングの問題]−[serialVersionUIDなしのシリアライズ可能クラス]を[無視]にする

    • [J2SE 5.0 オプション]−[未検査の総称型操作]を[無視]にする

    上記の設定に加え,「Webアプリケーション名」のプロパティダイアログの[Javaコンパイラー]−[ビルド]で次の設定をします。

    • [出力フォルダー]−[プロジェクトのクリーン時に出力フォルダーを消しこむ]のボックスのチェックを外す

      この設定をしないと,出力フォルダ下のファイルなどが削除されてしまいます。必要なデータは必ずバックアップしておいてください。

  5. WARファイル用DDの作成

    Webアプリケーション用のDD(web.xml)を作成します。

    XMAP3/Web for Cosminexusでは,次に示すフォルダにWebアプリケーション用のDD(web.xml)をサンプルとして提供しています。ユーザ環境に合わせてカスタマイズしてください。

    XMAP3インストールフォルダ\Web for Cosminexus\SAMPLE\JAVA

    なお,このファイルをインポートする前にあらかじめ編集しておくこともできます。

  6. Javaプログラムのコンパイル・ビルド

    Eclipseのメニューから,[プロジェクト]−[プロジェクトのビルド]でJavaプログラムをコンパイル・ビルドします。

    なお,デフォルトの設定では「自動的にビルド」となっているため,ソースプログラムをインポートしたときに自動的にコンパイルされます。

  7. WARファイルの生成

    [パッケージ・エクスプローラー]のWebアプリケーションノードを右クリックし,コンテキストメニューから「エクスポート」を選択します。「エクスポート」ダイアログで「アーカイブ・ファイル」を選択し,WARファイルを生成します。

    WARファイルを生成する前に,「エクスポート」−「オプション」の次の設定がチェックされていることを確認してください。

    • [ZIPフォーマットで保管]

    • [選択したディレクトリーのみ作成]

    • [ファイルの内容を圧縮]

Eclipseを使用してプロジェクトを作成,ビルドしたときに作成されるフォルダ構成は次のようになります。

[図データ]

(2) JBuilderでのWARファイル生成手順

JBuilderでのWARファイル生成手順を次に示します。

  1. プロジェクトの作成

    JBuilderのメニューから,[ファイル]−[新規プロジェクト]を開き,任意の名称でプロジェクトを新規作成します。

  2. Webアプリケーションの作成

    JBuilderのメニューから,[ファイル]−[新規]を開き,[Web]タブの[Webアプリケーション]を選択します。Webアプリケーションウィザードダイアログを使用してWebアプリケーションをプロジェクトに追加します。また,作成したWebアプリケーションのプロパティを設定します。

  3. プロジェクトへのソースプログラムの追加

    プロジェクトペインのWebアプリケーションノードを右クリックし,コンテキストメニューから「ファイル/パッケージ/クラスの追加」を選択します。「プロジェクト名」に追加ダイアログで,編集した業務サーブレットのソースプログラムを追加します。

    注※

    ソースプログラムは,[パッケージ名]フォルダ下に配置しておいてください。

  4. 必須ライブラリの定義

    JBuilderのメニューから,[ツール]−[ライブラリ設定]を選択し,表示されたライブラリ設定ダイアログで[新規]ボタンをクリックします。

    表示された新規ライブラリウィザードダイアログの[新規]ボタンで[ライブラリパス]にバージョンに合ったservlet.jarファイルを追加し,[場所]には「ユーザーホーム」を指定して任意の名称でライブラリを定義します。

  5. 必須ライブラリの取り込み

    JBuilderのメニューから,[プロジェクト]−[プロジェクトプロパティ]を選択します。[パス]タブ内の[必須ライブラリ]タブを選択し,[追加]ボタンで,次に示す「ユーザーホーム」内のライブラリを追加してください。

    • XMAP3実行クラスライブラリ(xmap3server.jar)

    • 4.で定義したjavax.servletおよびjavax.servlet.httpパッケージを含むライブラリ(servlet.jar)

  6. WARファイル用のDDの作成

    「WebApp配布ディスクリプタエディタ」を使用して,Webアプリケーション用のDD(web.xml)を作成します。

    XMAP3/Web for Cosminexusでは,次に示すフォルダにWebアプリケーション用のDD(web.xml)をサンプルとして提供しています。ユーザ環境に合わせてカスタマイズしてください。

    XMAP3インストールフォルダ\Web for Cosminexus\SAMPLE\JAVA
  7. IDEオプションの設定

    JBuilderのメニューから,[ツール]−[IDEオプション]を開き,ファイルタイプ一覧中のファイルタイプにpmpを関連づけます。

    次にWebアプリケーションのプロパティ中の[WebApp]タブ−[含まれるファイルタイプ]でpmpに関連づけたファイルタイプをチェックします。

  8. WARファイルの生成(プロジェクトのビルド)

    プロジェクトペインのWebアプリケーションノードを右クリックし,コンテキストメニューから「プロパティ」を選択します。「Webアプリケーション名」のプロパティダイアログの[WebApp]タブで,[ビルド]プルダウンメニューの[プロジェクトのビルド時のみ]を選択します。

    また,WARファイルの出力先などを指定します。

    JBuilderのメニューから,[プロジェクト]−[プロジェクトのメイク]を選択してプロジェクトをビルドします。

JBuilderを使用してプロジェクトを作成,ビルドしたときに作成されるフォルダ構成は次のようになります。

[図データ]