画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド


8.4.4 通信制御用XML文書の形式

通信制御用XML文書(X3XCOMTBL.xml)は,XMAP3で提供する実行クラスライブラリを参照するためのXML形式のファイルです。通信制御用XML文書には,送信データおよび受信データの形式を記述します。

通信制御用XML文書では,仮想端末名,印刷完了通知,および印刷終了通知などの情報を取得/設定できます。また,Javaでプログラミングするときに,XMLビューアなどでXML文書のデータ名,形式,および長さなどが参照できます。

XMAP3/Web for Cosminexusで提供する通信制御用XML文書の形式や内容は変更できません。

通信制御用XML文書は,Webアプリケーションを実行するときに必要なファイルです。

通信制御用XML文書の記述形式および通信制御用XML文書で定義する項目について説明します。

XMAP3/Web for Cosminexusでは,次に示すフォルダに通信制御用XML文書を提供しています。

XMAP3インストールフォルダ\Web for Cosminexus\ETC
〈この項の構成〉

(1) ファイルの記述形式

通信制御用XML文書を次に示します。

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
<X3XCOMTBL>
  <COM>
    <INDEX>0</INDEX>
    <NAME>XMAP_ID</NAME>
    <LENG>4</LENG>
    <TYPE>String</TYPE>
  </COM>
    :  
  <COM>
    <INDEX>20</INDEX>
    <NAME>XMAP_MAPNAME</NAME>
    <LENG>8</LENG>
    <TYPE>String</TYPE>
  </COM>
</X3XCOMTBL>

通信制御用XML文書で使用するタグを次の表に示します。

表8‒21 通信制御用XML文書で使用するタグ

タグ名

説明

<X3XCOMTBL>

通信制御用XML文書名(X3XCOMTBLは固定値)です。

ルートオブジェクトとして宣言します。

<COM>

定数のデータ名と値を宣言します。

<INDEX>

COMデータの先頭からの位置です。

<NAME>

データ名です。

<LENG>

データ長です。

<TYPE>

データ型(String/short/int/byte)です。Stringは文字列を宣言する場合に使用します。shortおよびintは数値を宣言する場合に使用します。byteはバイナリデータを宣言する場合に使用します。

(2) 通信制御用XML文書で定義する項目

通信制御用XML文書で定義する項目を次の表に示します。

表8‒22 通信制御用XML文書で定義する項目

データ項目名

データ長(位置)

データ型

データ名

設定値

アイキャッチャ

4(0)

String

XMAP_ID

'*XWC'

リターン値1

2(4)

short

XMAP_RTN

0

リターン値2

2(6)

short

XMAP_RSN

0

仮想端末名

8(8)

String

XMAP_TNAME

  • 画面の場合:すべて空白

  • 帳票の場合:仮想端末名※1

通信種別

4(16)

String

XMAP_MSG

  • 画面の場合:'BWS△'

  • 帳票の場合:'OWS△'

マップ名

8(20)

String

XMAP_MAPNAME

物理マップ名※2

未使用

4(28)

byte

XMAP_RSV1

すべて(00)16

印刷完了通知オプション

1(32)

String

XMAP_PRTOPT

  • '△':帳票をスプールに出力後,印刷ドキュメントを完了(クローズ)します。

  • '2':印刷ドキュメントへの出力を継続します(クローズしない)。

終了通知オプション

1(33)

String

XMAP_ENDOPT

  • ブラウザ側の業務を終了したい場合:'E'

  • 画面表示と帳票印刷をする場合:'△'

未使用

6(34)

byte

XMAP_RSV2

すべて(00)16

マッピングオプション大分類

4(40)

int

XMAP_MAPOPT1

  • マッピングオプションを指定する場合:3

  • マッピングオプションを指定しない場合:0

マッピングオプション小分類

4(44)

int

XMAP_MAPOPT2

  • マッピングオプション大分類に3を指定した場合:次の値を指定

    マージ :13

    物理マップだけ:14

    論理マップだけ:15

  • マッピングオプションを指定しない場合:0

未使用

16(48)

byte

XMAP_RSV3

すべて(00)16

URLの長さ

2(64)

short

XMAP_URLLNG

  • 次回の呼び出しURLを指定する場合:128

  • URLの指定を省略する場合:0

論理マップ領域の長さ

2(66)

short

XMAP_LSGLNG

論理マップ領域の長さ(0〜32,000)

  • 業務終了時:0

未使用

60(68)

byte

XMAP_RSV4

すべて(00)16

次回の呼び出しURL

128(128)

String

XMAP_URL

次回の呼び出し先URL※2

  • 業務終了時にブラウザを閉じる場合:すべて空白,またはすべて(00)16

注※1

帳票の場合は,出力先となる仮想端末名を左詰めで指定し,残りは空白を指定します。

注※2

左詰めで指定し,残りは空白を指定します。