画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド


5.3.6 C言語でのコンパイル

C言語で作成した,帳票出力用APのコンパイル方法をOSごとに説明します。

〈この項の構成〉

(1) Windows環境でのコンパイル

C言語のコンパイラを使用してコンパイルしてください。ライブラリには,次に示すファイルを指定する必要があります。

XMAP3インストールフォルダ\LIB\X3MWDR32.LIB

(2) AIX環境でのコンパイル(シフトJIS)

C言語で記述した帳票出力用APのソースプログラム(xxx.c)をAIXのシフトJIS環境でコンパイルする方法について説明します。使用するコマンドは,xlcコマンドです。

(a) オプション

コンパイル時に使用するオプションを次に示します。

  • -o:リンケージ時に実行形式ファイル名を指定する場合に指定する

  • -qmbcs:AP内でマルチバイト文字(日本語)を使用している場合に指定する

  • -I インクルードファイルパス:インクルードファイルの検索パスを指定する

  • -L ライブラリパス:使用ライブラリの検索パスを指定する(必須)

  • -bstatic:アーカイブライブラリを使用する場合に指定する

  • -bdynamic:共用ライブラリを使用する場合に指定する

  • -lxpdrv:マップドライバ実行ライブラリを指定する(必須)

  • -lxpw:表示・印刷ライブラリを指定する(必須)

(b) コンパイル例

AIXのシフトJIS環境でのxlcコマンドによるコンパイル例を次の図に示します。

図5‒15 AIXのシフトJIS環境でのxlcコマンドによる実行例(単一ファイル,共用ライブラリ使用の場合)(帳票印刷)

[図データ]

図5‒16 AIXのシフトJIS環境でのxlcコマンドによる実行例(単一ファイル,アーカイブライブラリ使用の場合)(帳票印刷)

[図データ]

(3) AIX環境でのコンパイル(EUC)

C言語で記述した帳票出力用APのソースプログラム(xxx.c)をAIXのEUC環境でコンパイルする方法について説明します。使用するコマンドは,xlcコマンドです。

なお,コンパイル時に使用する論理マップおよび動的変更テーブルは文字コードがシフトJISのため,EUCへのコード変換が必要です。

注意事項

AIXのEUC環境での半角カタカナは,シフトJISとは異なり1バイト文字ではなく,2バイト文字として扱われます。このため,半角カタカナを使用した項目の論理項目長は,レイアウト上の長さの2倍がデフォルトになります。

(a) オプション

コンパイル時に使用するオプションを次に示します。

  • -o:リンケージ時に実行形式ファイル名を指定する場合に指定する

  • -qmbcs:AP内でマルチバイト文字(日本語)を使用している場合に指定する

  • -I インクルードファイルパス:インクルードファイルの検索パスを指定する

  • -L ライブラリパス:使用ライブラリの検索パスを指定する(必須)

  • -bstatic:アーカイブライブラリを使用する場合に指定する

  • -bdynamic:共用ライブラリを使用する場合に指定する

  • -lxpdrv:マップドライバ実行ライブラリを指定する(必須)

  • -lxpw:表示・印刷ライブラリを指定する(必須)

(b) コンパイル例

AIXのEUC環境でのxlcコマンドによるコンパイル例を次の図に示します。

図5‒17 AIXのEUC環境でのxlcコマンドによる実行例(単一ファイル,共用ライブラリ使用の場合)(帳票印刷)

[図データ]

図5‒18 AIXのEUC環境でのxlcコマンドによる実行例(単一ファイル,アーカイブライブラリ使用の場合)(帳票印刷)

[図データ]

(4) HP-UX環境でのコンパイル(シフトJIS)

C言語で記述した帳票出力用APのソースプログラム(xxx.c)をHP-UXのシフトJIS環境でコンパイルする方法について説明します。使用するコマンドは,ccコマンドです。

(a) オプション

コンパイル時に使用するオプションを次に示します。

  • -I:使用ヘッダファイルの検索パスを指定する

  • -L:使用ライブラリの検索パスを指定する(必須)

  • -Wl,-a,default:共用ライブラリを使用する場合に指定する(デフォルト)

  • -Wl,-a,archive:アーカイブライブラリを使用する場合に指定する

  • -lxpdrv:マップドライバ実行ライブラリを指定する(必須)

  • -lxpw:表示・印刷ライブラリを指定する(必須)

(b) コンパイル例

HP-UXのシフトJIS環境でのccコマンドによるコンパイル例を次の図に示します。

図5‒19 HP-UXのシフトJIS環境でのccコマンドによる実行例(単一ファイル,共用ライブラリ使用の場合)(帳票印刷)

[図データ]

図5‒20 HP-UXのシフトJIS環境でのccコマンドによる実行例(単一ファイル,アーカイブライブラリ使用の場合)(帳票印刷)

[図データ]

(5) HP-UX環境でのコンパイル(EUC)

C言語で記述した帳票出力用APのソースプログラム(xxx.c)をHP-UXのEUC環境でコンパイルする方法について説明します。使用するコマンドは,ccコマンドです。

なお,コンパイル時に使用する論理マップおよび動的変更テーブルは文字コードがシフトJISのため,EUCへのコード変換が必要です。

注意事項

HP-UXのEUC環境での半角カタカナは,シフトJISとは異なり1バイト文字ではなく,2バイト文字として扱われます。このため,半角カタカナを使用した項目の論理項目長は,レイアウト上の長さの2倍がデフォルトになります。

(a) オプション

コンパイル時に使用するオプションを次に示します。

  • -I:使用ヘッダファイルの検索パスを指定する

  • -L:使用ライブラリの検索パスを指定する(必須)

  • -Wl,-a,default:共用ライブラリを使用する場合に指定する(デフォルト)

  • -Wl,-a,archive:アーカイブライブラリを使用する場合に指定する

  • -lxpdrv:マップドライバ実行ライブラリを指定する(必須)

  • -lxpw:表示・印刷ライブラリを指定する(必須)

(b) コンパイル例

HP-UXのEUC環境でのccコマンドによるコンパイル例を次の図に示します。

図5‒21 HP-UXのEUC環境でのccコマンドによる実行例(単一ファイル,共用ライブラリ使用の場合)(帳票印刷)

[図データ]

図5‒22 HP-UXのEUC環境でのccコマンドによる実行例(単一ファイル,アーカイブライブラリ使用の場合)(帳票印刷)

[図データ]