画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


13.88.1 論理マップ属性ダイアログ

入力データに対するAPでの制御を容易にするためのXMAP3に対する動作指示と,画面定義で生成する論理マップの展開形式を変更できます。指定できる項目は,画面・帳票の種類に応じて異なります。

入力テキスト・フィールド共通

コードエラーを検出したときや,何も入力されなかったときなどに,APが受け取る項目に格納される文字を変更できます。

初期クリア文字

初期クリア文字を変更できます。

「なし」は,初期クリアしません。この場合,埋字の指定を「埋めない」とすると,領域にはAP内の直前のデータ領域の内容が残るため,「埋めない」以外にしてください。

「埋字」は,埋字を初期クリア文字としてAPへ通知します。埋字の指定が「埋めない」の場合は,初期クリア文字の指定を「なし」としたのと同じ動作になるので注意してください。

「LOW(X'00')」は,LOW-VALUE((00)16)を初期クリア文字としてAPへ通知します。

「HIGH(X'FF')」は,HIGH-VALUE((FF)16)を初期クリア文字としてAPへ通知します。

「スペース」は,半角のスペースを初期クリア文字としてAPへ通知します。

「ゼロ」は,文字の0を初期クリア文字としてAPへ通知します。

データ消去通知文字

データ消去通知文字を変更できます。APでNULLデータ((00)16)を特別な値で使用する場合に設定してください。

「なし」は,データを消去してもデータ消去通知文字をAPへ通知しません。

「埋字」は,埋字をデータ消去通知文字としてAPへ通知します。

「LOW(X'00')」は,LOW-VALUE((00)16)をデータ消去通知文字としてAPへ通知します。

「HIGH(X'FF')」は,HIGH-VALUE((FF)16)をデータ消去通知文字としてAPへ通知します。

「スペース」は,半角のスペースをデータ消去通知文字としてAPへ通知します。

エラー通知文字

エラー通知文字を変更できます。

「なし」は,コードエラーが発生してもエラー通知文字をAPへ通知しません。初期クリア文字を指定している場合は,その値が残ります。

「埋字」は,埋字をエラー通知文字としてAPへ通知します。埋字の指定が「埋めない」の場合は,エラー通知文字の指定を「なし」としたのと同じ動作になるので注意してください。

「LOW(X'00')」は,LOW-VALUE((00)16)をエラー通知文字としてAPへ通知します。

「HIGH(X'FF')」は,HIGH-VALUE((FF)16)をエラー通知文字としてAPへ通知します。

「スペース」は,半角のスペースをエラー通知文字としてAPへ通知します。

「ゼロ」は,文字の0をエラー通知文字としてAPへ通知します。

論理マップ展開形式

論理マップに展開する入力データ長格納領域や,定数部の扱いを変更できます。

入力データ長格納領域の生成

APが受け取る入出力テキスト・フィールドへの入力データの桁数を格納する領域を,論理マップに生成します。帳票はこの設定の対象になりません。

AP実行時に,テキストやフィールドへの入力データ長をバイト数で知りたいときに使います。なお,このデータ長には埋字は含まれません。

定数部の別ファイル出力

論理マップ定数部を別ファイルに出力します。論理マップ定数部には,論理マップ長,フォーカス定数,カーソル定数があります。これらの定数は,必要に応じてAPで論理マップに格納します。

この指定が「オフ」の場合は,フォーカス定数/カーソル定数は,出力論理マップに定数テーブルとして出力されます。

定数部への論理マップ長出力

論理マップ長(論理マップ固定部と可変部全体の長さ)を論理マップ定数部に出力します。この場合,出力マッピングの前に,必ずAPで論理マップ固定部に論理マップ長を格納してください。

この指定が「オフ」の場合は,論理マップ長は,論理マップ固定部に初期値として展開されるので,APで格納する必要はありません。

定義した位置の昇順に生成

マップを生成するとき,オブジェクトの配置位置に従って行・列の小さい順にソートして論理マップ中に生成します。

この指定が「オフ」の場合は,ドローの[データ名編集]ダイアログで定義する順序に従って,XMAP3が決める順序,またはユーザが指定する順序で論理マップ中に生成されます。

接頭語を付加する

マップ名をデータ名の接頭語にします。この場合,データ名の先頭にマップ名が付加されます。

一つのソースファイルで,複数の論理マップを扱う場合でも,データ名の重複を避けることができます。

論理マップ可変部の集団項目化

論理マップ可変部(先頭から5バイト目)のレベルを一段下げて,集団項目とします。この場合,APで論理マップの長さ以外のデータ項目を一括して初期化できるようになります。

[標準に戻す]ボタン

このダイアログでのすべての設定内容をXMAP3の標準値に戻します。