画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


13.76.1 プッシュボタンダイアログ(GUI画面)

プッシュボタンごとの属性を設定します。このほかに,各ボタン共通の属性は[プッシュボタンボックス]ダイアログで指定します。

ラベルの種類

ボタンに付けるラベルの種類を指定します。テキストとビットマップの両方を表示する指定もできます。

選択したラベルの種類に応じて,「テキスト」や「ビットマップ」を指定してください。

文字色

オブジェクトに表示する文字の色を指定します。

初期テキスト

ボタンのラベルに文字列を表示する場合に指定します。

  • テキスト

    表示するラベル文字列を指定します。ボタンの長さはラベルの長さに応じて更新されます。

  • テキスト揃え

    テキスト・フィールドやラベル中の文字列のそろえ方を指定します。

    「中央」は,文字列を中央に寄せて表示します。

    「左」は,文字列を左側に寄せて表示します。

    「右」は,文字列を右側に寄せて表示します。

    「均等」は,文字列を均等に配置して表示します。ただし,オブジェクトの長さによって均等に配置できない場合は,文字列は中央に寄せて表示されます。

ビットマップ

ビットマップを表示する場合に指定します。設定しているビットマップの絵柄がそれぞれ表示されます。

なお,圧縮形式(RLE形式)のビットマップは使用できません。

指定しているビットマップの一覧

ビットマップを表示する場合は,標準の活性用,不活性用のどちらかを必ず指定します。その他は必要に応じて指定します。

  • 活性用/不活性用

    プッシュボタンが活性(選択できる状態)のときに表示するビットマップと,不活性のときに表示するビットマップを指定できます。

  • 標準,交代1〜3

    交代1〜3は,画面の解像度に応じて表示するためのビットマップです。このうち,なるべく近いものをXMAP3が自動選択して表示します。交代用の指定がない場合は,標準用のものをXMAP3が解像度に応じて拡大・縮小して表示します。

    プッシュボタンに表示するグラフィックは,画面の解像度に応じて交代して表示できます。最もよく使う解像度のグラフィックを「標準用」として指定し,必要に応じて「交代用」を指定します。

    次に示す表は,XMAP3が提供する標準の文字サイズに対する値です。

    表13‒1 640×480,800×600の解像度

    ます目サイズ

    4.5ますボタン

    3.5ますボタン

    2.5ますボタン

    2ますボタン

    48×48

    36×36

    24×24

    22×22

    32×32

    24×24

    16×16

    14×14

    24×24

    18×18

    12×12

    10×10

    表13‒2 1024×768,1280×1024の解像度

    ます目サイズ

    4.5ますボタン

    3.5ますボタン

    2.5ますボタン

    2ますボタン

    64×64

    48×48

    32×32

    30×30

    48×48

    32×32

    24×24

    22×22

    32×32

    24×24

    16×16

    14×14

全体プレビュー

このダイアログ上で,各ビットマップの全体を表示して確認する場合に指定します。指定しない場合は,原寸のまま表示されます。

[設定]ボタン

一覧で選んでいる位置にビットマップを指定します。表示されるダイアログで,ファイル(.BMP)を選んでください。

[削除]ボタン

一覧で選んでいるビットマップの指定を解除します。

選択時の動作

候補(メニュー項目やボタン)が選択されたときの動作を指定します。

「APへ通知する」は,APへイベントを通知します。このときの動作は,対応させるイベント通知コードの動作(確定・中断など)に従います。

「ポップアップ表示」は,使用目的が「POP・手動」のポップアップのメニュー項目を開きます。なお,メニュー項目が開くのは,あらかじめフォーカス・カーソルを位置づけてあるポップアップです。

「コピーと貼り付け」は,クリップボードを介したデータのコピーや貼り付けをします。メニューバーでだけ指定できます。

通知コード

プッシュボタンに割り当てるイベント通知コードを指定します。

メニュー項目,またはプッシュボタンに設定する通知コードの値を選びます。

GUI画面の場合
  • ファンクションキー,送信キー,割り込みキー,スクリーンキーと共用

    標準値では順にPF01〜PF24,ENTR,BREK,SCRN,PA1,PA2,PA3,A001〜A060

  • メニューバーのメニュー項目とプッシュボタンとで共用

    標準値ではA061〜A071

CUI画面の場合
  • ファンクションキー,送信キー,割り込みキー,スクリーンキーと共用

    標準値では順にPF01〜PF24,ENTR,BREK,SCRN,PA1,PA2,PA3

なお,通知コードの値や,APが受け取る項目は,ドローセットアップでの設定に従います。

表示方法

オブジェクトや文字列の表示のしかたを指定します。指定できる項目は,オブジェクトの種類や[使用目的]などに応じて異なります。また,フィールドボックス内のフィールドでは「全体非表示」と「グレーアウト表示」は使用できません。なお,指定はレイアウト領域上には反映されません。

「標準表示」は,オブジェクトや文字を見える状態で表示します。

「全体非表示」は,文字を含むオブジェクト全体を表示しません。

「文字だけ非表示」は,オブジェクトの外観は表示しますが文字は表示しません。

「グレーアウト表示」は,オブジェクトや文字を不活性状態のグレーで表示します。

「パスワード表示」は,文字を「*」に替えて表示します。

フォーカス設定(初期フォーカスを本ボタンに位置づける)

ボタンボックス,リストボックスにフォーカスが移ったときに,ボックス中で最初にフォーカスを位置づける候補(ボタンまたはリスト項目)にします。

なお,ボックス中のすべての候補でこの指定が「オフ」の場合は,活性状態で最小位置(行数−列数の順)の候補に初期フォーカスが位置づけられます。

不活性(選択できない状態にする)

選択候補(ボタンなど)を不活性にして,選択できない状態にします。選べる候補を制限したい場合に使います。

活性化する場合は,[動的変更]を指定し,APから制御項目に修飾名を設定します。

二次ウィンドウを閉じる

二次ウィンドウ上でAPに制御を渡す操作(メニュー項目やボタンの選択)をしたとき,そのウィンドウを閉じます。この場合,別の二次ウィンドウを表示したり,一次ウィンドウへフォーカス(対話権)を戻すことになります。

この項目は,[通知コード]に指定したイベント通知コードの動作が「AP通知(終了)」または「AP通知(取消)」の場合に選択されます。

アクセスキーを使用する

選択候補(メニューやボタン)を選ぶ手段として,マウスやカーソルキーのほかにアクセスキーを使えるようにします。

アクセスキーに数字(0〜9)を指定しておくと,テンキーで候補選択の操作ができます。

アクセスキー

ボタンに対応するアクセスキーを指定します。なお,ボックス内の他のボタンとの重複は避けてください。

1文字の半角の英大文字(A〜Z)または数字(0〜9)します。

APが渡す項目

APからの出力データを代入するデータ項目について指定します。

動的変更(APから表示属性を変更する)

制御項目を論理マップに展開して,画面表示時または帳票印刷時に表示属性を動的に変更できるようにします。表示属性とは,画面に表示するオブジェクトの文字色や活性/不活性,帳票に印字する文字の書体やけい線の種類などの属性です。

制御項目にAPから修飾名を設定することで,動的に属性を変更できます(ただし,GUI/CUI画面でマッピングオプションが「物理マップ」のときは該当しません)。

修飾名と表示属性との対応は,ドローセットアップで設定します。

・データ名

制御項目データ名,およびラベルテキストをAPから変更するために使用するデータ名を指定します。

データ項目のデータ名を次の規則に従って指定します。

  • 指定できる文字数は,接頭語(マップ名)を含めて29文字以内です。このため,ドローセットアップの[マップ名の長さ]の設定が「7」の場合は21文字以内,「6」の場合は22文字以内となります。全角文字は2文字分として数えます。ただし,データ名の先頭および末尾の全角文字は,4文字分として数えます。また,全角文字と半角文字が混在する場合,半角文字の直前の全角文字は,4文字分として数えます。

  • 指定できる文字種は,COBOLの場合は「A〜Z」「0〜9」「-(ハイフン)」「大文字の半角カナ」「全角(混在)」です。

    Cの場合は「A〜Z」「a〜z」「0〜9」「_(アンダースコア)」です。

・桁

ラベルテキストの論理項目の桁を指定します。

指定できる長さは,1〜64です。指定した値に合わせてボタンサイズが変更されます。同一ボックス内のプッシュボタンのラベルテキストの桁数より小さい値を指定するとエラーになります。

ラベルの種類が「ビットマップ」,または[APからテキストを変更する]ボタンがオフの場合は非表示になり,設定できません。また,同一プッシュボタンボックス内に[テキストのデータ長を変更する]ボタンがオンのボタンがある場合は不活性になり,設定できません。

・データ長

ラベルテキストの論理項目のデータ長を表示・指定します。

  • [テキストのデータ長を変更する]ボタンがオフの場合

    不活性になり,ターゲットに応じて,「桁」の値を基に計算した値を表示します。

  • [テキストのデータ長を変更する]ボタンがオンの場合

    指定できる値は1〜152です。

    また,次の場合エラーになります。

    ・最大値152を超えている

    ・数値以外が入力された

なお,ラベルの種類が「ビットマップ」,または[APからテキストを変更する]ボタンがオフの場合は非表示になり,設定できません。

・テキスト揃え

APから変更するラベルテキストのそろえ方を表示します。左寄せに固定となります。ラベルテキストを左寄せ以外の位置に表示したいときは,スペースを挿入することで調節してください。

なお,ラベルの種類が「ビットマップ」,または[APからテキストを変更する]ボタンがオフの場合は非表示になります。

APからテキストを変更する

ラベルテキストの論理項目を論理マップに展開します。ラベルテキストの論理項目にAPから変更内容を設定することで,ラベルテキストを動的に変更できます。

テキストのデータ長を変更する

ラベルテキストの論理項目について,データ長の自由設定の有無を指定します。

  • オン:データ長を自由設定できます。

  • オフ:データ長を標準設定にします。

ターゲットがWindows,AIX(シフトJIS)の場合は非表示になり,データ長は指定できません。また,ラベルの種類が「ビットマップ」,または[APからテキストを変更する]ボタンがオフのときは不活性になり,設定できません。