画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


13.63 入出力日付テキスト/入出力時刻テキストダイアログ(GUI画面)

入出力日付テキスト/入出力時刻テキストダイアログ(GUI画面)で表示される項目を次に示します。

オブジェクトの配置

レイアウト領域上でのオブジェクトの先頭位置,横幅(ます目数),有効桁数が表示されます。

横幅の値は[表示書式]に従います。

表示書式

日付や時刻を表示・印刷する形式を指定します。「年月日」や「時分秒」を表す単位の表記を選べます。また,一部の単位だけ表示・印刷の対象にする指定もできます。

入力形式

キー入力する値の形式が,[表示書式]に応じて表示されます。

  • 年:YY(西暦2桁),YYYY(西暦4桁),GYY(和暦(G:明治=1,大正=2,昭和=3,平成=4,「*.COGNE5=」に指定した元号=5))

  • 月:MM

  • 日:DD

  • 時:HH

  • 分:MM

  • 秒:SS

チェック範囲

「部分」は,次の有効数値の範囲に従っているかのチェックです。日付/時刻の項目ごとにチェックをします。

  • 年(YYYY:0〜9999,YY:0〜99),月(MM:1〜12),日(DD:1〜31)

  • 時(HH:0〜23),分(MM:0〜59),秒(SS:0〜59)

「全体」は,カレンダーに従っているかのチェックです。例えば,各月の日付や,うるう年の2月の日付のチェックをします。

なお,YYが00の場合は西暦2000年(うるう年)としてXMAP3が判断します。

空白入力

空白文字の入力制限について指定します。選べる項目は,オブジェクトの種類や[詳細目的]に応じて異なります。なお,全角空白は,表示・印刷セットアップで指定する[全角スペースコードの扱い]に応じて処理(全角のまま/半角2個に変換)されます。

「禁止」は,空白の入力はできません。

「全桁(半角)」は,半角空白だけを入力できます。未入力ではない「データ無し」を明示的に表す場合に使います。

「一部(半角)」は,半角空白が混在する文字列を入力できます。半角空白だけの入力はできません。

「一部(全角)」は,全角空白が混在する文字列を入力できます。全角空白だけの入力はできません。

「一部(全・半角)」は,全角空白,半角空白が混在する文字列を入力できます。全角・半角空白だけの入力はできません。

「一部&全桁(半角)」は,半角空白が混在する文字列を入力できます。半角空白だけの入力もできます。

「一部&全桁(全角)」は,全角空白が混在する文字列を入力できます。全角空白だけの入力もできます。

「一部&全桁(全・半角)」は,全角・半角の空白を自由に入力できます。

注※ 全角空白は入力はできますが,その場合はエラー通知文字がAPに返ります(ただし,半角に変換される場合を除く)。

遷移条件

オブジェクトでのデータ入力や候補選択の完了後のフォーカス・カーソルの動きについて指定します。

「手動スキップ・右寄せ」は,タブキーやマウスで他のオブジェクトにフォーカス・カーソルを移動したとき,入力データが桁数に満たない場合に入力データが右寄せされます。

「手動スキップ・全桁必須」は,1文字でも入力した場合,桁数いっぱいに入力しないと入力エラーになり,タブキーやマウスでフォーカス/カーソルの移動ができなくなります。

「手動スキップ」は,タブキーやマウスでフォーカス/カーソルを移動します。なお,桁数を超えるデータを入力しようとするとエラーになります。

「自動スキップ」は,桁数いっぱいまで文字を入力するか候補選択の操作をしたとき,フォーカス/カーソルが次の入力/選択できるオブジェクトに自動的に移動します。これに対して,手動スキップの場合はタブキーを押すことでフォーカス/カーソルが次の入力/選択できるオブジェクトに移動します。

表示方法

入力可否と非表示属性の組み合わせで指定します。

  • 入力可否の指定について

    「入力可能」(または「選択可能」)は,活性状態(入力・選択できる状態)でオブジェクトを表示します。

    「入力不可」(または「選択不可」)は,不活性状態(入力・選択できない状態)でオブジェクトを表示します。

    「パスワード表示」は「入力可能」とだけ組み合わせられます。「グレーアウト表示」および「全体非表示」は「入力不可」とだけ組み合わせられます。

  • 非表示属性の指定について

    オブジェクトや文字列の表示のしかたを指定します。指定できる項目は,オブジェクトの種類や[使用目的]などに応じて異なります。また,フィールドボックス内のフィールドでは「全体非表示」と「グレーアウト表示」は使用できません。なお,指定はレイアウト領域上には反映されません。

    「標準表示」は,オブジェクトや文字を見える状態で表示します。

    「全体非表示」は,文字を含むオブジェクト全体を表示しません。

    「文字だけ非表示」は,オブジェクトの外観は表示しますが文字は表示しません。

    「グレーアウト表示」は,オブジェクトや文字を不活性状態のグレーで表示します。

    「パスワード表示」は,文字を「*」に替えて表示します。

背景色

オブジェクトや領域の背景の色を指定します。なお,[枠付き]を指定できるオブジェクトで,枠を付けない場合は「透明」で固定になります。

文字色

オブジェクトに表示する文字の色を指定します。

文字の書体

標準(XMAP3の標準フォント),明朝,ゴシックの3種類があります。

標準フォントは,画面表示のオブジェクトの場合だけ表示・印刷セットアップの[表示文字]タブでフォントを変更できます。帳票印刷のオブジェクトでは明朝体で出力され,表示・印刷セットアップで変更したフォントは反映されません。

XMAP3 印刷拡張機能の印刷拡張セットアップを利用して帳票印刷を実行する場合には,標準/明朝/ゴシックの書体に対する出力時のフォントを,それぞれ任意のフォントに変更できます(印刷モードがGDIとPDFファイル出力の場合だけ)。

枠高

ボックスの枠のサイズ(縦幅)を変更できます。

枠高が「2ます」のオブジェクト同士は上下に隣接して配置できます。

文字サイズ

「大」は,基準文字サイズより大きい文字にします。

「標準」は,基準文字サイズと同じサイズにします。

「小」は,基準文字サイズより小さい文字にします。

基準文字サイズは,画面属性で指定します。

なお,GUI画面でプレーン内のオブジェクトに設定する文字サイズは,プレーン内の共通サイズ・単位となり,中のすべてのオブジェクトに適用されます。

文字の強調

文字を斜体や太字にできます。

なお,斜体にするとオブジェクトのサイズ(幅)は1字分増えます。このためにエラーが生じて設定できない場合は,画面の定義でオブジェクトの右に間隔を空けてから設定してください。

反転表示する

背景色と文字色を反転して表示します。項目を強調して表示する場合などに使います。

フォーカス設定(初期フォーカスを本ボックスに設定する)

APからフォーカス位置を設定しないで画面を表示したとき(例えば,論理マップのフォーカス制御項目に値を設定していないなど),このボックスにフォーカスを位置づけます。

すべてのオブジェクトでこの指定が「オフ」で,フォーカス順序を設定していない場合は,入力・選択可能で最小位置(縦位置−横位置の順)のオブジェクトに初期フォーカスが位置づけられます。

入力済み(入力しなくても表示データをAPに返す)

オブジェクトを転送状態にします。この場合,入力論理マップのデータ項目に必ず(操作者が変更するかどうかに関係なく)次のデータ/コードを返します。

  • 「入力済み」では,オブジェクト内の表示データ(文字列など)。

    ただし,ポップアップやコンボボックスの場合は表示データに対応する通知コード。

  • 「選択済み」では,候補(ボタンなど)に対応する通知コード。

    ただし,表示・選択データがない場合は,データ消去通知文字が入力論理マップの項目に代入されます。

自動送信(入力直後にAPへ制御を渡す)

テキスト入力や候補(メニュー項目やボタンなど)の選択動作ごとに,APにイベントを通知します。

入力/選択後に他のオブジェクトへフォーカスを移動すると,自動的にAPにイベントが通知されます。このとき返すイベント通知コードは,送信キーと同じです。

入力必須(入力しない時はエラーにする)

このオブジェクトでのデータ入力の操作を省略できないようにします。入力していない場合は,画面確定時(APへ制御を渡す直前)にエラーとなり,イベントはAPに通知されません。

なお,他の属性との対応([不活性]との併用など)に注意してください。

ワンタッチクリア(選択状態にする)

画面が表示されたとき,およびマウス・キー操作によって入力フィールドにフォーカスが移動したときに,この入力フィールドに表示される出力データをすべて選択した状態にします。

ワンタッチで表示データを削除できる状態になります。表示データを必ず書き換える場合などに使います。

  • ワンタッチクリアを設定した入力フィールドにデータが無い場合

    入力フィールドをクリックすると,XMAP3 04-02以前ではクリックした個所にカーソルが位置づけられますが,XMAP3 04-03以降では,クリックした位置に関わらず,次に入力が行われる個所(文字の場合は左端,数値・金額の場合は右端)にカーソルが位置づけられます。

    なお,画面が表示されたとき,およびキー操作によってフォーカスが移動したときも同様になります。

    注※ オブジェクトに右寄せを指定している場合は,カーソルは常に左端に位置づけられます。

[テキスト反復]ボタン

反復定義について指定するためのダイアログが表示されます。

APが受け取る項目

APが参照するデータ項目について指定します。

・データ名

データ項目のデータ名を次の規則に従って指定します。

  • 指定できる文字数は,接頭語(マップ名)を含めて29文字以内です。このため,ドローセットアップの[マップ名の長さ]の設定が「7」の場合は21文字以内,「6」の場合は22文字以内となります。全角文字は2文字分として数えます。ただし,データ名の先頭および末尾の全角文字は,4文字分として数えます。また,全角文字と半角文字が混在する場合,半角文字の直前の全角文字は,4文字分として数えます。

  • 指定できる文字種は,COBOLの場合は「A〜Z」「0〜9」「-(ハイフン)」「大文字の半角カナ」「全角(混在)」です。

    Cの場合は「A〜Z」「a〜z」「0〜9」「_(アンダースコア)」です。

・データ長

データ項目の長さが[表示書式]に応じて表示されます。

・データ型

使用言語がCOBOLの場合に,ピクチャ句で指定するデータ型を選びます。選べるデータ型は,オブジェクトの種類や他の項目の指定に応じて異なります。なお,Cの場合は文字(char)型で固定です。

  • 文字用の「文字(XX)」,「漢字(NN)」,「漢字(XX)」

  • 数字用の「99999」

  • 数字編集用の数字編集文字列

    「S99999」,「999V9」など。自由な値を定義する場合は,「その他のピクチャ」を選び,[自由な設定]ボタンからピクチャ文字を指定します。

・格納形式

データの格納形式が[表示書式]に応じて表示されます。

APからデータを表示する

出力論理マップに初期値出力用の領域(APが渡す項目)を展開します。この領域にAPから初期値を設定して,オブジェクトに表示します。

なお,次の場合には,この指定を「オフ」にしてください。

  • キーボードからの入力だけに使う(APからデータを表示しない)場合

  • [使用目的]が「パスワード」や「MCR」の場合

下位項目

下位項目を設定する場合に,[下位項目]を「オン」にします。[設定]ボタンから表示されるダイアログで必要な設定をしてください。下位項目を指定できるのは,データ型が「文字(XX)」の場合です。

下位項目は,オブジェクトの入出力となる一つのデータ項目を階層化して,複数の項目に細分化するときに使います。この場合,APは細分化された下位項目を使ってデータを参照・格納できます。

APが渡す項目

APからの出力データを代入するデータ項目について指定します。

[データ名]や[長さ]などの各項目は,[APが受け取る項目]に対応して表示されます。

下位項目

下位項目を設定する場合に,[下位項目]を「オン」にします。[設定]ボタンから表示されるダイアログで必要な設定をしてください。下位項目を指定できるのは,データ型が「文字(XX)」の場合です。

下位項目は,オブジェクトの入出力となる一つのデータ項目を階層化して,複数の項目に細分化するときに使います。この場合,APは細分化された下位項目を使ってデータを参照・格納できます。

動的変更(APから表示属性を変更する)

制御項目を論理マップに展開して,画面表示時または帳票印刷時に表示属性を動的に変更できるようにします。表示属性とは,画面に表示するオブジェクトの文字色や活性/不活性,帳票に印字する文字の書体やけい線の種類などの属性です。

制御項目にAPから修飾名を設定することで,動的に属性を変更できます(ただし,GUI/CUI画面でマッピングオプションが「物理マップ」のときは該当しません)。

修飾名と表示属性との対応は,ドローセットアップで設定します。