13.50 スピンボックスダイアログ(GUI画面)
スピンボックスダイアログ(GUI画面)で表示される項目を次に示します。
- オブジェクトの配置
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レイアウト領域上でのオブジェクトの先頭位置,横幅(ます目数),有効桁数が表示されます。
- スピン種別
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「数値」は,主に数量や件数などを表す-999,999,999〜999,999,999のデータを扱えます。増分値は整数または小数を指定できます。小数点以下の桁数はデータ型に応じて異なります。
- 最大値,最小値
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スピンボックスで指定できる最大値と最小値を指定します。最大値は「最小値+増分値」以上の値にします。
- 増分値
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スピンボタンを一回選択したときの数字の増減幅を指定します。
- 遷移条件
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オブジェクトでのデータ入力や候補選択の完了後のフォーカス・カーソルの動きについて指定します。
「手動スキップ・右寄せ」は,タブキーやマウスで他のオブジェクトにフォーカス・カーソルを移動したとき,入力データが桁数に満たない場合に入力データが右寄せされます。
「手動スキップ・全桁必須」は,1文字でも入力した場合,桁数いっぱいに入力しないと入力エラーになり,タブキーやマウスでフォーカス/カーソルの移動ができなくなります。
「手動スキップ」は,タブキーやマウスでフォーカス/カーソルを移動します。なお,桁数を超えるデータを入力しようとするとエラーになります。
「自動スキップ」は,桁数いっぱいまで文字を入力するか候補選択の操作をしたとき,フォーカス/カーソルが次の入力/選択できるオブジェクトに自動的に移動します。これに対して,手動スキップの場合はタブキーを押すことでフォーカス/カーソルが次の入力/選択できるオブジェクトに移動します。
- コメントの記述
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オブジェクトに付けるコメントを記述します。
- 表示方法
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入力可否と非表示属性の組み合わせで指定します。
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入力可否の指定について
「入力可能(または「選択可能」)は,活性状態(入力・選択できる状態)でオブジェクトを表示します。
「入力不可」(または「選択不可」)は,不活性状態(入力・選択できない状態)でオブジェクトを表示します。
「パスワード表示」「入力可能」とだけ組み合わせられます。「グレーアウト表示」および「全体非表示」は「入力不可」とだけ組み合わせられます。
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非表示属性の指定について
オブジェクトや文字列の表示のしかたを指定します。指定できる項目は,オブジェクトの種類や[使用目的]などに応じて異なります。また,フィールドボックス内のフィールドでは「全体非表示」と「グレーアウト表示」は使用できません。なお,指定はレイアウト領域上には反映されません。
「標準表示」は,オブジェクトや文字を見える状態で表示します。
「全体非表示」は,文字を含むオブジェクト全体を表示しません。
「文字だけ非表示」は,オブジェクトの外観は表示しますが文字は表示しません。
「グレーアウト表示」は,オブジェクトや文字を不活性状態のグレーで表示します。
「パスワード表示」は,文字を「*」に替えて表示します。
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- 背景色
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オブジェクトや領域の背景の色を指定します。なお,[枠付き]を指定できるオブジェクトで,枠を付けない場合は「透明」で固定になります。
- 文字色
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オブジェクトに表示する文字の色を指定します。
- 文字の書体
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標準(XMAP3の標準フォント),明朝,ゴシックの3種類があります。
標準フォントは,画面表示のオブジェクトの場合だけ表示・印刷セットアップの[表示文字]タブでフォントを変更できます。帳票印刷のオブジェクトでは明朝体で出力され,表示・印刷セットアップで変更したフォントは反映されません。
XMAP3 印刷拡張機能の印刷拡張セットアップを利用して帳票印刷を実行する場合には,標準/明朝/ゴシックの書体に対する出力時のフォントを,それぞれ任意のフォントに変更できます(印刷モードがGDIとPDFファイル出力の場合だけ)。
- 枠高
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ボックスの枠のサイズ(縦幅)を変更できます。
枠高が「2ます」のオブジェクト同士は上下に隣接して配置できます。
- 文字サイズ
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「大」は,基準文字サイズより大きい文字にします。
「標準」は,基準文字サイズと同じサイズにします。
「小」は,基準文字サイズより小さい文字にします。
基準文字サイズは,画面属性で指定します。
なお,GUI画面でプレーン内のオブジェクトに設定する文字サイズは,プレーン内の共通サイズ・単位となり,中のすべてのオブジェクトに適用されます。
- 文字の強調
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文字を斜体や太字にできます。
なお,斜体にするとオブジェクトのサイズ(幅)は1字分増えます。このためにエラーが生じて設定できない場合は,画面の定義でオブジェクトの右に間隔を空けてから設定してください。
- 反転表示する
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背景色と文字色を反転して表示します。項目を強調して表示する場合などに使います。
- フォーカス設定(初期フォーカスを本ボックスに設定する)
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APからフォーカス位置を設定しないで画面を表示したとき(例えば,論理マップのフォーカス制御項目に値を設定していないなど),このボックスにフォーカスを位置づけます。
すべてのオブジェクトでこの指定が「オフ」で,フォーカス順序を設定していない場合は,入力・選択可能で最小位置(縦位置−横位置の順)のオブジェクトに初期フォーカスが位置づけられます。
- 入力済み(入力しなくても表示データをAPに返す)
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オブジェクトを転送状態にします。この場合,入力論理マップのデータ項目に必ず(操作者が変更するかどうかに関係なく)次のデータ/コードを返します。
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「入力済み」では,オブジェクト内の表示データ(文字列など)。
ただし,ポップアップやコンボボックスの場合は表示データに対応する通知コード。
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「選択済み」では,候補(ボタンなど)に対応する通知コード。
ただし,表示・選択データがない場合は,データ消去通知文字が入力論理マップの項目に代入されます。
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- 自動送信(入力直後にAPへ制御を渡す)
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テキスト入力や候補(メニュー項目やボタンなど)の選択動作ごとに,APにイベントを通知します。
入力/選択後に他のオブジェクトへフォーカスを移動すると,自動的にAPにイベントが通知されます。このとき返すイベント通知コードは,送信キーと同じです。
- [ボックス反復]ボタン
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反復定義について指定するためのダイアログが表示されます。
- APが受け取る項目
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APが参照するデータ項目について指定します。
- ・データ名
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データ項目のデータ名を次の規則に従って指定します。
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指定できる文字数は,接頭語(マップ名)を含めて29文字以内です。このため,ドローセットアップの[マップ名の長さ]の設定が「7」の場合は21文字以内,「6」の場合は22文字以内となります。全角文字は2文字分として数えます。ただし,データ名の先頭および末尾の全角文字は,4文字分として数えます。また,全角文字と半角文字が混在する場合,半角文字の直前の全角文字は,4文字分として数えます。
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指定できる文字種は,COBOLの場合は「A〜Z」「0〜9」「-(ハイフン)」「大文字の半角カナ」「全角(混在)」です。
Cの場合は「A〜Z」「a〜z」「0〜9」「_(アンダースコア)」です。
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- ・データ長
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入力・出力するデータに応じて,データ項目の長さを指定します。
指定できる長さは,入出力するデータの最大長以上で,オブジェクトがレイアウト領域に収まる範囲です。ただし,[データ型]が「数字」または「数字編集」のときはピクチャの最大桁を指定します。
- ・データ型
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使用言語がCOBOLの場合に,ピクチャ句で指定するデータ型を選びます。選べるデータ型は,オブジェクトの種類や他の項目の指定に応じて異なります。なお,Cの場合は文字(char)型で固定です。
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文字用の「文字(XX)」,「漢字(NN)」,「漢字(XX)」
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数字用の「99999」
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数字編集用の数字編集文字列
Z 9 \ などを組み合わせた各種。自由な値を定義する場合は,「その他のピクチャ」を選び,[自由な設定]ボタンからピクチャ文字を指定します。
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- ・桁寄せ,埋字
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それぞれ固定値(右,ゼロ)が表示されます。
- 下位項目
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下位項目を設定する場合に,[下位項目]を「オン」にします。[設定]ボタンから表示されるダイアログで必要な設定をしてください。下位項目を指定できるのは,データ型が「文字(XX)」の場合です。
下位項目は,オブジェクトの入出力となる一つのデータ項目を階層化して,複数の項目に細分化するときに使います。この場合,APは細分化された下位項目を使ってデータを参照・格納できます。
- APからデータを表示する
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出力論理マップに初期値出力用の領域(APが渡す項目)を展開します。この領域にAPから初期値を設定して,オブジェクトに表示します。
なお,次の場合には,この指定を「オフ」にしてください。
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キーボードからの入力だけに使う(APからデータを表示しない)場合
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[使用目的]が「パスワード」や「MCR」の場合
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- APが渡す項目
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APからの出力データを代入するデータ項目について指定します。
[データ名]や[長さ]などの各項目は,[APが受け取る項目]に対応して表示されます。
- 下位項目
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下位項目を設定する場合に,[下位項目]を「オン」にします。[設定]ボタンから表示されるダイアログで必要な設定をしてください。下位項目を指定できるのは,データ型が「文字(XX)」の場合です。
下位項目は,オブジェクトの入出力となる一つのデータ項目を階層化して,複数の項目に細分化するときに使います。この場合,APは細分化された下位項目を使ってデータを参照・格納できます。
- 動的変更(APから表示属性を変更する)
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制御項目を論理マップに展開して,画面表示時または帳票印刷時に表示属性を動的に変更できるようにします。表示属性とは,画面に表示するオブジェクトの文字色や活性/不活性,帳票に印字する文字の書体やけい線の種類などの属性です。
制御項目にAPから修飾名を設定することで,動的に属性を変更できます(ただし,GUI/CUI画面でマッピングオプションが「物理マップ」のときは該当しません)。
修飾名と表示属性との対応は,ドローセットアップで設定します。