11.7 下敷き機能の利用
次に示す帳票では,レイアウト領域の背後に用紙のフォーマットイメージ(下敷き)を表示しながら帳票を定義できます。
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プレプリント帳票
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グラフィック帳票
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書式オーバレイ
これを下敷き機能といいます。下敷き機能を使うと,ドロー上で用紙の位置合わせができるため,マージンが余計に設定されることを防止できます。用紙上のけい線などに合わせてオブジェクトの位置を調整するときに使用します。下敷きの表示/非表示は,[表示]−[下敷き表示]で切り替えられます。
下敷きは,レイアウト時の目安となるだけで,実際の帳票印刷の対象にはなりません。
下敷き機能を利用する場合は,下敷きとして表示するデータをスキャナで読み取り,256色以下のビットマップファイル(.bmp)として用意しておきます。大きさの制限はありませんが,全体のリソースの上限に注意してください。
下敷き機能の操作手順を次に示します。
(1) 操作手順
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下敷きに使用する用紙に,プリンタで先頭印刷文字を印字する。
先頭印刷文字は,位置合わせのために使用する印です。
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イメージスキャナを使用して原寸大で読み取り,ビットマップファイルを作成する。
描画ソフトなどで鮮明に読み取れているか確認します。
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作成したビットマップファイルをunderlayフォルダに格納する。
underlayフォルダは,次の場所にあります。
XMAP3インストールフォルダ\user\underlay
ユーザが任意のフォルダに格納しても,表示時に任意のフォルダを選択できます。
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ドローの新規作成ダイアログから,作成する帳票を選択する。
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メニューの[表示]−[下敷き設定]を選択する。
下敷き設定ダイアログが表示されます。
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ファイルを選択し,サイズや色を変更する。
実際の用紙に合わせて,[下敷きのサイズ]を指定します。
必要に応じて,[下敷きの色]を指定します。
レイアウト領域に下敷きが表示されます。
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表示を確認する。
あらかじめ印字しておいた先頭印刷文字の印が,レイアウト領域の左上になるように,下敷きを移動します。下敷きを移動するときは,メニューの[表示]−[下敷き移動]を選択します。
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帳票のレイアウトを設定する。
(2) 注意
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着色してある帳票は,スキャナで読み取れないことがあります。そのようなときは,スキャナソフトの設定値を変更して読み取ってください。XMAP3で使用できるビットマップファイルは,256色以下です。
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読み取りサイズに合わせて,拡大または縮小するため,スキャナデータのサイズは大きくてかまいません。ただし,小さくするとドロー上で拡大することになるので,全体的に表示内容が粗くなります。
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スキャナで読み取るときは,帳票の左端をスキャナの入力領域の左端に合わせてください。
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読み取りに使用する用紙サイズとスキャナで読み取った用紙サイズが異なる場合は,下敷き設定ダイアログの「下敷きサイズ」にスキャナで読み取った用紙サイズを指定してください。
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原寸サイズで読み込むことをお勧めします。サイズが異なっていても原寸で表示できますが,画像が劣化します。