画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


8.9 テスト表示

GUI画面の設計が終了したら,実行時の表示状態を確認するためにテスト表示をします。テスト表示は,XMAP3の実行製品がインストールされている場合に使用できます。テスト表示をするときは,[ツール]メニューの[テスト表示]を選ぶか,ツールバーから[テスト表示]ボタンをクリックします。

テスト表示では,グラフィックデータの表示,ポップアップメニューファイルから読み込んだポップアップメニューの表示,データの入力,ボタンのオン/オフ選択およびフォーカスの移動などが確認できます。

テスト表示では,画面確定を容易にするために,正しい入力や操作をしないと画面が確定できないような属性を無効にしています。このため,テスト表示では,実際のAPでの実行結果と動作が異なることがあります。無効となる属性について,次の表に示します。

表8‒52 テスト表示で無効となる表示属性

オブジェクト

表示属性

入出力テキスト/フィールド

詳細目的※1

遷移条件※2

入力必須

入出力日付・時刻テキスト/フィールド

遷移条件※2

入力必須

ポップアップ

遷移条件※2

入力/選択必須

コンボボックス

遷移条件※2

スピンボックス

ラジオボタン

選択必須

リストボックス

注※1

使用目的が「数字」のときの「モジュラスチェック」だけ無効です。

注※2

「手動スキップ・全桁必須」だけ無効です。

なお,予約テキスト・フィールドは「X」(項目長分だけXで埋められた形式)で表示されます。また,次画面の機能をテスト表示することはできません。

注意事項
  • 出力グラフィックで作成したグラフィックデータは,XMAP3が標準で提供しているデータしか,テスト表示できません。

  • ポップアップメニューファイルから読み込んだポップアップメニューを表示したい場合は,ドローの定義画面で,ファイルの初期値にファイル名を指定し,かつポップアップメニューファイルを用意しておく必要があります。

UNIX用のGUI画面を定義するときは,XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルで,「オブジェクトの外観」を「3D表示」にしてください。テスト表示のときに,構成要素がUNIXのMotifに近い外観になります。

〈この節の構成〉

(1) レイアウト定義時,テスト表示・印刷時の可変オブジェクト

ドローのレイアウト領域上やテスト表示・印刷で,可変オブジェクトに仮定される内容を示します。

テスト時には,仮定データはオブジェクトの属性に従った形式で表示・印刷されます。

ドローのレイアウト領域上での表示
  • 入出力テキスト・フィールド系

    数字:9

    英数:X

    金額:¥

    日本語:N

    数値:0

    パスワード:X

    カナ:カ

    MCR:X

    日付:D

    時刻:T

  • スピンボックス

    数値:0

  • コンボボックス,キー入力コンボボックス

    固定:ABC

    可変:XXX

  • ポップアップ

    各種:P

  • リストボックス

    各種:XXX

  • ラジオボタン

    固定:指定したラベル

    可変:XXX

  • プッシュボタン

    初期テキスト

  • 出力テキスト・フィールド

    英数:XXX

    数字:999

    日本語:NNN

  • 出力日付/時刻テキスト・フィールド

    各種:[表示書式]に従う(YY-MM-DD,HH:MM:SSなど)

  • 出力バーコード,連結出力バーコード

    仮定のバーコード(データ文字はXXX)

  • 出力OCR

    000

  • 出力グラフィック

    仮定の絵柄

  • 予約テキスト・フィールド(GUI画面,CUI画面,各帳票の場合)

    RRR

テスト表示・印刷での仮定データ
  • 入出力テキスト・フィールド,入出力日付/時刻テキスト・フィールド

    各種:ヌル

  • スピンボックス

    各種:ヌル

  • コンボボックス,キー入力コンボボックス,ポップアップ

    固定:最初の選択ラベル

    可変:XXX

  • リストボックス

    XXX

  • ラジオボタン

    固定:指定したラベル

    可変:XXX

  • プッシュボタン

    初期テキスト

  • 出力テキスト・フィールド

    各種:XXX

  • 出力日付/時刻テキスト・フィールド

    日付:仮定の日付

    時刻:仮定の時刻

  • 出力バーコード,連結出力バーコード

    仮定のバーコード(データ文字は000)

    出力バーコードおよび連結出力バーコードをテスト印刷した場合は,データ長も定義内容に関係なく仮定されます。

  • 出力OCR

    XXX

  • 出力グラフィック

    仮定の絵柄(レイアウト領域上と同じ)

  • 予約テキスト・フィールド

    XXX

(2) テスト表示の手順

テスト表示の手順を次に示します。

  1. ツールバーの[テスト表示]ボタン,または[ツール]−[テスト表示]コマンドを選びます。

    定義した画面がテスト表示されます。

    キーボードロック状態の場合は,[Ctrl]+[R]キーを押すとキー入力可能となります。

  2. テスト表示を終了し,レイアウト定義ウィンドウに戻るには,[Enter]キーを押します。

    可変オブジェクトには,XMAP3の仮定値が出力データとして表示されます。

注意事項
  • テスト表示では,画面確定を容易にするために,正しい操作をしないと画面確定できないような属性(入力必須など)を無効にします。このため,テスト表示と実際のAPでは,実行結果が異なる場合があります。

  • テスト表示では,可変オブジェクトに仮のデータが設定されるので,テスト表示の結果とドローのレイアウト上ではオブジェクトの表示が異なる場合があります。表示の違いについては「(1) レイアウト定義時,テスト表示・印刷時の可変オブジェクト」を参照してください。