8.5.5 入出力日付・時刻テキスト/入出力日付・時刻フィールド
入出力日付・時刻テキスト/入出力日付・時刻フィールドは,キーボードなどから日付や時刻を表すデータを入力するとき,およびAPから渡される日付や時刻を表すデータを表示するときに使用します。
表示されている出力データを必要に応じて編集したり,日付や時刻を表記する形式(表示書式)を選んだりできます。また,入出力対象にする単位(年/月/日,時/分/秒)なども指定できます。
- 〈この項の構成〉
(1) 設定できる項目
入出力日付テキスト/入出力日付フィールドの項目と設定できる値を次の表に示します。
項目 |
動的変更 |
設定できる値 |
|||
---|---|---|---|---|---|
テキスト |
フィールド |
日付テキスト |
日付フィールド |
||
表示書式 |
− |
− |
「12.1.11 表示書式」を参照 |
「12.1.11 表示書式」を参照 |
|
入力形式 |
− |
− |
表示書式に連動して自動的に変更 |
表示書式に連動して自動的に変更 |
|
チェック範囲 |
− |
− |
部分,全体 |
部分,全体 |
|
空白入力 |
− |
− |
全桁(半角),一部(半角) |
全桁(半角),一部(半角) |
|
遷移条件 |
○ |
○ |
手動スキップ,自動スキップ |
手動スキップ,自動スキップ |
|
表示方法 |
○ |
○ |
入力可能-標準表示, 入力可能-文字だけ非表示, 入力不可-標準表示, 入力不可-グレーアウト表示, 入力不可-文字だけ非表示, 全体非表示 |
入力可能-標準表示, 入力可能-文字だけ非表示, 入力不可-標準表示, 入力不可-文字だけ非表示 |
|
背景色 |
○ |
− |
白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明 |
− |
|
枠高 |
− |
− |
3ます,2.5ます,2ます |
− |
|
文字色 |
○ |
○ |
白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー |
白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー |
|
文字サイズ |
− |
− |
大,標準,小 |
− |
|
文字の書体 |
− |
− |
標準,明朝,ゴシック |
− |
|
文字の強調 |
− |
− |
標準,太字,斜体,太字&斜体 |
− |
|
テキスト※1・フィールド※2反復 |
− |
− |
回数は, 縦方向:1〜96 横方向:1〜160 間隔は, 縦方向:0〜92 横方向:0〜158 |
回数は, 縦方向:1〜127 横方向:1〜255 間隔は, 縦方向:0〜125 横方向:0〜253 |
|
反転表示する |
○ |
○ |
チェックあり/チェックなし |
チェックあり/チェックなし |
|
フォーカス設定 |
− |
− |
チェックあり/チェックなし |
チェックあり/チェックなし |
|
入力済み |
○ |
○ |
チェックあり/チェックなし |
チェックあり/チェックなし |
|
自動送信 |
○ |
○ |
チェックあり/チェックなし |
チェックあり/チェックなし |
|
入力必須 |
○ |
○ |
チェックあり/チェックなし |
チェックあり/チェックなし |
|
ワンタッチクリア |
○ |
○ |
チェックあり/チェックなし |
チェックあり/チェックなし |
|
印字する |
− |
○ |
− |
チェックあり/チェックなし |
|
APが受け取る項目 |
データ名 |
− |
− |
||
データ長 |
− |
− |
|||
データ型 |
− |
− |
|||
格納形式 |
− |
− |
|||
APからデータを表示する |
− |
− |
|||
下位項目 |
− |
− |
|||
APが渡す項目 |
データ名 |
− |
− |
||
データ長 |
− |
− |
|||
データ型 |
− |
− |
|||
格納形式 |
− |
− |
|||
下位項目 |
− |
− |
|||
動的変更 |
− |
− |
入出力時刻テキスト/入出力時刻フィールドの項目と設定できる値を次の表に示します。
項目 |
動的変更 |
設定できる値 |
|||
---|---|---|---|---|---|
テキスト |
フィールド |
時刻テキスト |
時刻フィールド |
||
表示書式 |
− |
− |
「12.1.11 表示書式」を参照 |
「12.1.11 表示書式」を参照 |
|
入力形式 |
− |
− |
表示書式に連動して自動的に変更 |
表示書式に連動して自動的に変更 |
|
チェック範囲 |
− |
− |
− |
− |
|
空白入力 |
− |
− |
全桁(半角),一部(半角) |
全桁(半角),一部(半角) |
|
遷移条件 |
○ |
○ |
手動スキップ,自動スキップ |
手動スキップ,自動スキップ |
|
表示方法 |
○ |
○ |
入力可能-標準表示, 入力可能-文字だけ非表示, 入力不可-標準表示, 入力不可-グレーアウト表示, 入力不可-文字だけ非表示, 全体非表示 |
入力可能-標準表示, 入力可能-文字だけ非表示, 入力不可-標準表示, 入力不可-文字だけ非表示 |
|
背景色 |
○ |
− |
白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明 |
− |
|
枠高 |
− |
− |
3ます,2.5ます,2ます |
− |
|
文字色 |
○ |
○ |
白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー |
白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー |
|
文字サイズ |
− |
− |
大,標準,小 |
− |
|
文字の書体 |
− |
− |
標準,明朝,ゴシック |
− |
|
文字の強調 |
− |
− |
標準,太字,斜体,太字&斜体 |
− |
|
テキスト※1・フィールド※2反復 |
− |
− |
回数は, 縦方向:1〜96 横方向:1〜160 間隔は, 縦方向:0〜92 横方向:0〜158 |
回数は, 縦方向:1〜127 横方向:1〜255 間隔は, 縦方向:0〜125 横方向:0〜253 |
|
反転表示する |
○ |
○ |
チェックあり/チェックなし |
チェックあり/チェックなし |
|
フォーカス設定 |
− |
− |
チェックあり/チェックなし |
チェックあり/チェックなし |
|
入力済み |
○ |
○ |
チェックあり/チェックなし |
チェックあり/チェックなし |
|
自動送信 |
○ |
○ |
チェックあり/チェックなし |
チェックあり/チェックなし |
|
入力必須 |
○ |
○ |
チェックあり/チェックなし |
チェックあり/チェックなし |
|
ワンタッチクリア |
○ |
○ |
チェックあり/チェックなし |
チェックあり/チェックなし |
|
印字する |
− |
○ |
− |
チェックあり/チェックなし |
|
APが受け取る項目 |
データ名 |
− |
− |
||
データ長 |
− |
− |
|||
データ型 |
− |
− |
|||
格納形式 |
− |
− |
|||
APからデータを表示する |
− |
− |
|||
下位項目 |
− |
− |
|||
APが渡す項目 |
データ名 |
− |
− |
||
データ長 |
− |
− |
|||
データ型 |
− |
− |
|||
格納形式 |
− |
− |
|||
下位項目 |
− |
− |
|||
動的変更 |
− |
− |
(4) 表示形式の例
日付および時刻を入力するとき,出力するときおよび格納するときのデータの形式や,入出力の対象にする単位(年/月/日,時/分/秒)はドローで定義します。ドローで定義した入力形式を基に,キーボードから入力されたデータはチェックされ,出力形式(表示書式)を基に,APから渡されるデータは表示されます。また,データは格納形式に従ってAPに格納されます。日付および時刻の入力形式と格納形式については「12.1.11 表示書式」の表12-10および表12-11を参照してください。
(5) データのチェック
キーボードから入力した日付および時刻のデータをチェックします。なお,西暦下2桁(YY)の場合に「00」を指定すると,西暦2000年(うるう年)と見なされます。
(a) チェック範囲
-
「部分」の場合
日付を「YYYY(またはYY)」「MM」「DD」に分け,それぞれの数字に対し最小値から最大値の範囲でチェックします。「YYYY(またはYY)」「MM」「DD」がそれぞれ「1〜9999(または0〜99)」「1〜12」「1〜31」を超えている場合,入力エラーになります。
-
「全体」の場合
入力されたデータが,実際にありうる年月日(または年月)かをチェックします。
和暦の場合,年号の区切りのチェック方法には「戸籍六法方式」「JIS規格方式」および「JIS規格と戸籍六法の混在方式」があります。どの方式を適用するかは,XMAP3実行環境の表示・印刷環境ファイルで設定します。詳細についてはマニュアル「XMAP3 実行ガイド」を参照してください。方式ごとの和暦年号の区切りを次に示します。
戸籍六法方式
元号
和暦年号の区切り
区切りの年に該当する西暦
明治
1年9月8日〜45年 7月29日
1912(明治45年)
大正
1年7月30日〜15年12月24日
1926(大正15年)
昭和
1年12月25日〜64年1月7日
1989(昭和64年)
平成
1年1月8日〜元号の開始年月日(*.COGNS5=)の前日
元号の開始年月日(*.COGNS5=)の年
*.COGNK5=の値
1年 元号の開始年月日(*.COGNS5=)の月日〜
−
JIS規格方式
元号
和暦年号の区切り
区切りの年に該当する西暦
明治
1年9月8日〜45年 7月30日
1912(明治45年)
大正
1年7月31日〜15年12月25日
1926(大正15年)
昭和
1年12月26日〜64年1月7日
1989(昭和64年)
平成
1年1月8日〜元号の開始年月日(*.COGNS5=)の前日
元号の開始年月日(*.COGNS5=)の年
*.COGNK5=の値
1年 元号の開始年月日(*.COGNS5=)の月日〜
−
JIS規格と戸籍六法の混在方式
元号
和暦年号の区切り
区切りの年に該当する西暦
明治
1年9月8日〜45年 7月30日
1912(明治45年)
大正
1年7月30日〜15年12月25日
1926(大正15年)
昭和
1年12月25日〜64年1月7日
1989(昭和64年)
平成
1年1月8日〜元号の開始年月日(*.COGNS5=)の前日
元号の開始年月日(*.COGNS5=)の年
*.COGNK5=の値
1年 元号の開始年月日(*.COGNS5=)の月日〜
−
(6) データ入力後の動作
次に示す項目で,データを入力したあとのフォーカス・カーソルの遷移や,APへ制御を返すタイミングなどを定義します。
-
遷移属性
-
入力済み(入力しなくても表示データをAPに返す)
-
自動送信(入力直後にAPへ制御を渡す)
(7) 画面確定時のチェック
画面属性ダイアログの「イベント通知コード」設定の「動作」に「AP通知(確定)」を指定している場合,画面確定時に「入力必須」を指定したテキスト・フィールドの内容が入力されているかがチェックされます。ヘルプの表示など,一時的に入力を中断してAPに通知を返すときは,「AP通知(中断)」「AP通知(取消)」を使用して,「入力必須」を指定したテキスト・フィールドが未入力でもチェックされないようにできます。
(8) 入力時のAPの操作
デリミタ(/や−など)を除いた形式のデータをAPに渡します。和暦の場合は,先頭に元号を指定します。時刻の場合は,24時間表示で入力します。
- (例)
- 注1
-
和暦の元号は1桁の数字(1〜5)で表します。数字と元号との対応を次に示します。
-
1:明治
-
2:大正
-
3:昭和
-
4:平成
-
5:*.COGNK5=の値
-
- 注2
-
「年月日」および「時刻」のデータは一まとまりに扱われます。「年」「月」「日」および「時」「分」「秒」それぞれのデータを分けて扱いたいときには入出力日付テキストまたは入出力時刻テキストの属性を定義するダイアログで下位項目を設定してください。
(9) 出力時のAPの操作
下位項目を指定してデータを細分化できます。下位項目はデータ型が「文字(XX)」のときに設定できます。
(10) 表示属性の動的変更
入出力の日付・時刻は,表示属性をAP実行時に変更できます。表示属性の動的変更については「8.2.4 表示属性の動的変更」を参照してください。
(11) 入出力日付・時刻テキスト/入出力日付・時刻フィールドの作成手順
入出力日付・時刻テキスト/入出力日付・時刻フィールドの作成手順を次に示します。
-
GUIレイアウトの場合はツールボックスの[入出力日付テキスト]または[入出力時刻テキスト]を選びます。フィールドボックスレイアウトの場合はツールボックスの[入出力日付フィールド]または[入出力時刻フィールド]を選びます。
ボタンの種類は,ボタンをクリックして切り替えます。
-
レイアウト領域で,オブジェクトの開始位置をクリックします。
オブジェクトが選択状態で配置されます。
[Shift]キーを押したまま複数行をドラッグすると,縦方向の反復定義ができます。なお,横の反復はダイアログでだけ指定できます。
また,論理ハードコピーでオブジェクトを印字対象にするかどうかを指定できます。印字対象にしない場合は,[印字する]チェックボックスをオフにしてください。
オブジェクトの横幅は[表示書式]属性に従います。レイアウト領域上では変更できません。