画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


14.2.1 環境ファイル操作の機能と用途

環境ファイル操作の機能と用途について説明します。ターミナルサービス構成の環境では,一つのクライアントだけが環境ファイル操作の機能を利用できます。複数のクライアントが同時にこの機能を利用することはできません。また,環境ファイル操作は,運用管理者が実施してください。

〈この項の構成〉

(1) 環境ファイル操作の機能

環境ファイル操作は,XMAP3の開発環境に関する設定情報を,バックアップおよびリストアするための機能です。環境ファイル操作では,開発環境のバージョン(VV-RR-/S)と同位かそれ以前の,ドローセットアップの設定情報,ユーザが作成したレイアウトパターンとレイアウト部品をバックアップおよびリストアできます。

実行環境に関する設定情報については,XMAP3の実行製品の環境ファイル操作を使用して,バックアップおよびリストアをしてください。

バックアップとリストアは,バックアップファイル(.sbk)を経由して行います。バックアップを実行すると,バックアップの対象となったファイルがコピーされ,バックアップファイルにまとめられます。元の環境に復元する場合は,このバックアップファイルを使ってリストアします。ほかの開発環境に配布または移行する場合には,バックアップファイルをネットワークや移動可能な媒体(FD,MOなど)で移動し,リストアします。

環境ファイル操作の概要を次の図に示します。

図14‒1 環境ファイル操作の概要

[図データ]

なお,環境ファイル操作はバックアップ元およびリストア先の両方のWindowsマシンに同じバージョン(VV-RR-/S)のXMAP3がインストールされていることが前提になります。例えば,この機能がインストールされているWindowsマシンでバックアップを実行しても,この機能がインストールされていないWindowsマシンにリストアすることはできません。

(2) 環境ファイル操作の用途

環境ファイル操作を使用して,チームで開発をする場合に同じ開発環境を複数のWindowsマシンに配布できます。