画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


13.3.1 プログラム開発の手順

XMAP3 Cosminexus連携のシステムの開発手順について説明します。新規に開発する場合は,ドローセットアップでの運用管理者用の設定で必ず次のように設定してください。

新規に開発する場合のプログラム開発手順を次の図に示します。

図13‒8 プログラム開発手順

[図データ]

プログラム開発手順について,図に従って説明します。既存の画面・帳票を利用して開発する場合の手順も含まれます。

  1. 画面・帳票属性の設定

    ドローセットアップを利用して,画面・帳票の属性や運用のターゲットなどを設定します。ドローセットアップで設定したあと,動的変更テーブルファイルが生成されます。

  2. 画面・帳票の作成

    画面・帳票は,新規に作成するか既存の画面・帳票を利用します。

    • 新規に作成する場合

      ドローを利用して,画面・帳票を作成します。このとき,ドローの「新規作成」ダイアログの言語種別では「C言語」を選択します。画面・帳票を作成する場合,データ転送量を考慮し,定義するオブジェクトの数やデータをできる限り少なくするように調整してください。

      ドローで定義したあと,次のファイルが生成されます。なお,定数ファイルはドローセットアップの設定によっては生成されないことがありますが,XML文書の生成には問題ありません。

        マップ定義ファイル

        物理マップファイル

        定数ファイル

        入力論理マップファイル

        出力論理マップファイル

    • 既存の画面と帳票を利用する場合

      既存のマップ定義ファイルは,C言語用で作成されていることが前提となります。

  3. XML文書の生成

    Java言語用ツールを利用して,1.および2.で生成されたファイルからAPで使用するXML文書を作成します。

    Java言語用ツールを使用して,次のファイルが生成されます。

    • 入力データ用XML文書

    • 出力データ用XML文書

    • 定数用XML文書

    • 動的変更用XML文書

    Java言語用ツールを利用して,APで使用するXML文書を作成する方法については,「14.6 Java言語用ツール」を参照してください。

  4. APの作成

    通信処理および業務処理を記述したAPを作成します。XMAP3 Cosminexus連携では,これを業務サーブレットと呼びます。

    業務サーブレットの作成方法については,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド」を参照してください。

  5. プログラムのコンパイル

    業務サーブレットをコンパイルして,EARファイルを作成します。

    コンパイルの方法については,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド」の「業務サーブレットのコンパイルとEARファイルの生成」の説明を参照してください。

上記の手順1.と2.で使用するドローセットアップやドローで定義できるオブジェクトなどについて,次に説明します。

ドローセットアップやドローで定義できるオブジェクト
ドローセットアップの設定

XMAP3 Cosminexus連携で使用するマップを作成する場合,ドローセットアップのターゲット環境で「Windows用の画面・帳票開発」を,マップ展開形式で「リトルエンディアン用マップを展開」を設定してください。

ドローセットアップで指定できるそのほかの設定項目は,XMAP3 Cosminexus連携で利用する画面・帳票の開発ですべて有効となります。

XMAP3 Cosminexus連携で使用できるオブジェクト

XMAP3 Cosminexus連携で使用する画面や帳票を定義する場合,ドローで定義できる画面や帳票(ただし,書式オーバレイは除く)のオブジェクトはすべて利用できます。次に示すオブジェクトの参照するファイル実体は,URLで指定できます。ただし,URLにはHTTPプロトコル(http://)またはHTTPSプロトコル(https://)以外は指定できません。

  • 出力グラフィック

  • 可変ポップアップメニュー(画面だけ)

    可変ポップアップメニューでメニューデータをファイルで指定している場合,そのファイル指定にURLを使用します。

定義した画面デザインの確認
ドローでの確認

ドローで定義した画面や帳票のテスト表示またはテスト印刷は,XMAP3実行環境がインストールしてある場合に使用できます。詳細は,マニュアル「XMAP3 実行ガイド」を参照してください。