画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド


10.4.4 データの出力単位

APがXMAP3へ印刷するデータを出力する単位は,XMAP3の「定義対象」によって決まります。マップ帳票ではページ単位,書式オーバレイでは行単位またはファイル単位です。なお,ファイル単位の書式オーバレイについては,APとは直接インタフェースを持ちません。テキストファイルから自動的にデータを読み取って書式をオーバレイ印刷します。

〈この項の構成〉

(1) ページ単位

帳票にユーザが出力するフィールドもあわせて指定します。APからは,項目(フィールド)単位のデータを1ページ分まとめて送信(SEND)します。けい線や項目とのずれが出ないのが特長です。

[図データ]

また,グラフィック帳票を使用したときは,動的変更機能によって文字の属性(強調表示のために,網掛けやゴシックにするなど)を変更したり,けい線の属性(引いたり,引かなかったり,または種類の変更など)を変更したりできます。

(2) 行単位

行単位のユーザデータに書式をオーバレイ(重ねて印刷)します。行データと書式のけい線などがうまく合うように,ユーザ側で行データにスペースを入れて印刷文字の列位置を調整する必要があります。

[図データ]

(3) ファイル単位

テキストファイルを入力し,書式を重ねて印刷します。

APの開発言語とはインタフェースを持たないため,テキストファイルが作成できるものであれば,APの開発言語は何でもかまいません。

[図データ]

XMAP3の書式オーバレイ印刷コマンドに書式の名前であるマップ名を指定すれば,テキストファイルを入力し,書式オーバレイして印刷します。詳細は,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド」の「書式オーバレイの簡易印刷」の説明を参照してください。

(4) 使用できるAPI

XMAP3の定義対象ごとに使用できるAPIを次の表に示します。

表10‒15 定義対象ごとに使用できるAPI

定義対象(XMAP3)

APの開発言語

使用できるAPI

COBOL

C

Java

ページ単位

行単位

ファイル単位

けい線帳票(カット紙)

けい線帳票(連続紙)

グラフィック帳票

書式オーバレイ

×

(その他)各言語の行印刷

×

×

(凡例)

○:使用できる。

×:使用できない。

−:該当なし。

注※

Javaを利用できるのは,XMAP3/Web for Cosminexusを使用して,Cosminexus上で実行する場合です。