5.2.1 レイアウト部品の作成と登録
レイアウト部品を使用する場合は,レイアウト定義前にあらかじめ作成しておく必要があります。登録できるレイアウト部品は,定義対象ごとに一次ウィンドウと二次ウィンドウの合計で32個まで登録できます。
分類 |
登録できる定義対象 |
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画面定義 |
GUI画面(一次/二次共通) |
CUI画面 |
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帳票定義 |
けい線帳票(カット/連続紙共通) |
プレプリント帳票(カット/連続紙共通) |
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網掛け帳票 |
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グラフィック帳票 |
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書式オーバレイ |
- 〈この項の構成〉
(1) レイアウト部品の登録の概要
よく使用する属性のオブジェクトや,幾つかのオブジェクトを組み合わせたグループをレイアウト部品として登録できます。オブジェクトを組み合わせるには,固定フィールドや入出力フィールドなどの複数のオブジェクトを,グループ化することで実現できます。このレイアウト部品を有効に使用することで,画面・帳票定義の作業効率が向上します。また,レイアウト部品を使用することで定義の誤りを防ぐことができ,画面や帳票の統一も図れます。
(2) レイアウト部品の登録
レイアウト部品は,ドローで部品化したいオブジェクトを作成し登録します。登録したレイアウト部品を使用するときは,ドローの[編集]−[部品貼り付け]メニューを選んでレイアウト画面上に貼り付けます。
(b) 複数オブジェクトをまとめたレイアウト部品の登録
複数オブジェクトを部品化するには,XMAP3のドローで,必要なオブジェクト(固定テキストボタンや入出力テキストボタンなど)を定義します。定義後,部品化したい複数のオブジェクトをマウスでのグループ操作で囲みます。このグループ化したオブジェクトをレイアウト部品として登録します。ここでは,ポップアップメニューとプッシュボタンを組み合わせる場合の例で説明します。
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組み合わせとして並べたいオブジェクトをすべて定義します。
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組み合わせたいオブジェクトをグルーピングします。
ツールボックスでオブジェクト選択の状態で,グルーピングしたいオブジェクトをマウスの「左」ボタンでドラッグして囲みます。
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ドローの[編集]−[部品登録]メニューを選びます。
[部品登録]ダイアログが表示されます。
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部品名を指定します。
指定した名称で登録されます。
(3) レイアウト部品の格納先
登録したレイアウト部品は,次に示すフォルダに格納されます。この格納先は固定で,ユーザは任意のフォルダに変更できません。レイアウト部品ファイルには,拡張子.imoが付きます。
XMAP3インストールフォルダ\USER\PARTS
(6) レイアウト部品の名称変更
レイアウト部品の名称を変更したい場合は,レイアウト部品を更新して登録時に名称を変更してください。なお,不要になったレイアウト部品は,削除しておくことをお勧めします。
なお,レイアウト部品の登録時には,標準のファイル名が付けられます。各定義対象の標準のファイル名は,次のとおりです。
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GUI画面(一次/二次共通):GUIxxxxx
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CUI画面:CUIxxxxx
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けい線帳票:SPLxxxxx
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プレプリント帳票:SPRxxxxx
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網掛け帳票:PAGxxxxx
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グラフィック帳票:PAPxxxxx
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書式オーバレイ:FPRxxxxx
- 注
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xxxxxには,連番が付きます。
(7) レイアウト部品の表示順序
ドローの[部品貼り付け]ダイアログに表示されるレイアウト部品の一覧(部品名が表示される)は,レイアウト部品ファイルの名称順に表示されます。ファイル名は,移動や削除のことを考えて,レイアウト部品名とファイル名の対応がわかるように工夫してください。
(8) レイアウト部品の登録での注意事項
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レイアウト部品として登録できるのは,定義対象別に最大32個です。したがって,ユーザの環境にあった部品だけを登録するようにしてください。また,定義対象間の共用はできません。
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レイアウト部品を作成できる状態にすると,すべてのユーザがいつでも登録できます。登録するレイアウト部品はシステム全体でどのような部品を定義するかを決めて,システム内で有効と考えられるものを登録することをお勧めします。登録後は,ドローセットアップの「運用管理者用の設定」で「部品の登録・更新を許可」をオフの状態にすることをお勧めします。
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レイアウト部品ファイルの移動や削除のことを考えて,[部品貼り付け]ダイアログに表示される部品名(40バイト以内)とファイル名(8バイト以内)との対応が付くように工夫してください。
COBOLで登録してC言語で利用する場合,COBOLでしか使用できない属性(ピクチャ編集)は無効になります。言語に共通する範囲での登録をお勧めします。